性病の検査と検査キット - 費用・保険適用・受けたほうがいい理由

更新日:2025/05/02
性病の検査と検査キット‐タイミング・保険適用・受けたほうがいい理由

この記事では、クラミジア・淋病・カンジダ・梅毒・HIVなど、性病の検査方法やタイミングを詳しく解説します。
また、性病検査を受けたほうがいい理由やどこで受けられるかなど検査に関する情報をまとめました。

性病は性的な接触があれば、誰にでも感染リスクのある病気です。 早期治療をおこなうためにも、不安な行為や症状があればすぐに性病検査を受けましょう。

フィットクリニックでは、自宅でできるクラミジアと淋病の性病検査キットを取り扱っています。

性病について詳しくは以下のページをご覧ください。

性病とは

性病について詳しくは以下のページをご覧ください。

性病治療について

性病の検査・タイミング

性病の検査は、病気によって検査のタイミングや検査方法が変わります。
ここでは代表的な性病の検査方法と検査時期を解説します。

クラミジアの検査・検査はいつから

クラミジアの検査方法は、感染部位によって検体の採取方法が異なります。

男性 尿の採取、または綿棒を使って尿道内をぬぐう
女性 綿棒を使って膣内をぬぐう
男女共通
<のど・肛門>
うがい液を使う
細い綿棒を数センチほど肛門に挿入してぬぐう
検査の種類
  • 即日検査
    イムノクロマト法、TMA法など
  • 精密検査
    SDA法、Taqman PCR法、Real-time PCR法など
クラミジア検査のタイミング

感染が疑われる行為から24時間以上が経過したタイミング

※医療機関によって推奨のタイミングが異なる場合があります

即日検査は検査した日に結果が分かりますが、精密検査よりも精度が劣る場合があります(TMA法を除く)。
また、クラミジアは淋病と合併していることがあり、淋病との合併率はおよそ20〜30%とされます。合併の可能性を考えて、淋病もあわせて検査すると安心です。

淋病の検査・検査はいつから

淋病の検査方法は、感染部位によって検体の採取方法が異なります。

男性 尿の採取
女性 綿棒を使って膣内をぬぐう
男女共通
<のど・肛門>
うがい液またはノドの粘膜をぬぐう
細い綿棒を数センチほど肛門に挿入してぬぐう
検査の種類
  • 核酸増幅法
    TaqMan PCR法、リアルタイムPCR、SDA法、TMA法 など
  • 即日簡易検査
    グラム染色法、イムノクロマト法 など
淋病検査のタイミング

感染が疑われる行為から24時間以上が経過したタイミング

クラミジアと合併していることもあるため、同時にクラミジアの検査もご検討ください。
当院でもクラミジアと淋病の検査キットを取り扱っています。

梅毒の検査・検査はいつから

梅毒の検査は男女共通して血液検査になります。

男女共通 血液検査
検査の種類
  • STS(RPR)検査
  • TP検査

※当院では梅毒の検査はおこなっていません

梅毒検査のタイミング

感染が疑われる行為から3〜4週間以上が経過したタイミング

梅毒検査は一般的な性病検査に比べ、感染機会からウイルスを検出できるようになるまでの期間が長くなります。
近年感染者が増加している梅毒の予防薬として、感染機会から72時間以内にビブラマイシン200mgを服用する方法があります。

カンジダの検査・検査はいつから

カンジダの検査は、感染部位によって検体の採取方法が異なります。

男性 尿の採取
女性 膣分泌物検査(おりもの検査)
綿棒を使って膣内をぬぐう
男女共通
<皮膚>
症状が出ている患部の皮膚を綿棒でぬぐう
検査の種類
  • 培養法
  • 検鏡法
  • PCR法

※当院ではカンジダの検査はおこなっていません

カンジダ検査のタイミング
  • 感染が疑われる行為から24時間以上が経過したタイミング
  • 症状がある場合はすぐに検査可能

カンジダの感染は性行為だけでなく、免疫低下によって自己感染する場合もあります。
疑わしい症状があればすぐに検査が可能です。

HIVの検査・検査はいつから 

HIVの検査は、男女ともに血液検査になります。

男女共通 血液検査
検査の種類
  • スクリーニング検査
    IC法、CLIA法など
  • 確認検査
    IC法、NATなど

※当院ではHIVの検査はおこなっていません

HIV検査のタイミング
  • 感染が疑われる行為から3ヵ月経過したタイミング
  • 検査によっては3~4週間から可能な場合もある

検査によっては感染機会から3〜4週間で検査を受けられる場合もあります。
不安な症状や行為があれば、まず医療機関や検査機関に相談しましょう。

性病検査がどこでできるか確認する

性病の検査は以下の場所で行うことができます。

  • 医療機関(専門のクリニック、婦人科、泌尿器科など)
  • 保健所(無料)
  • 検査キット

性病専門の医療機関や婦人科、泌尿器科で性病検査を行っています。
保健所では匿名で検査できますが、検査の実施日が決まっており、各保健所によって異なるため事前に詳細を確認する必要があります。
医療機関や保健所へ行くことが難しい場合は、検査キットを使用してご自身で検査が可能です。

当院の性病検査の費用【性病検査キット】

フィットクリニックで取り扱う検査キットは以下になります。

検査キット 価格
女性2項目セット
(クラミジア・淋病検査)
6,600円
男性2項目セット
(クラミジア・淋病検査)
6,600円

また、国内感染者数の多い「クラミジア」や「淋病」については、気付かずに感染している場合も多いため、不安な方は定期的に検査を受けましょう。

クラミジア検査キット

クラミジア検査キットは、感染部位ごとに4種類あります。

男性用 尿
⇨ 検尿用カップ / スポイト / スピッツ(検査容器)
女性用 膣分泌物
⇨ 検査用綿棒 / スピッツ(検査容器)

この他に「検査申込書」と「検査手順書」、採取した検体を送るための「レターパック」が同梱されています。

検査申込書については匿名で問題ないので、誰かに特定される心配はないので安心してください。

また検査キットが手元に届いたら中身がそろっているかを確認し、手順どおりに検体を採取して郵送してください。

淋病検査キット

淋病検査キットは、性器(男女)・咽頭・肛門の4種類に分けられています。

男性用 尿
⇨ 検尿用カップ / スポイト / スピッツ(検査容器)
女性用 膣分泌物
⇨ 検査用綿棒 / スピッツ(検査容器)

この他に「検査申込書」と「検査手順書」、採取した検体を送るための「レターパック」が同梱されています。

検査申込書については匿名で問題ないので、誰かに特定される心配はないので安心してください。

また検査キットが手元に届いたら中身がそろっているかを確認し、手順どおりに検体を採取して郵送してください。

性病検査キットの使い方

国内での感染者数がもっとも多いクラミジアを例に、検査キットの簡単な使い方をご紹介します。

性器の場合

①尿(検尿)あるいは膣分泌物(綿棒)を採取する

②スピッツに入れ、キャップをしっかり閉める

男性はスピッツから尿が漏れないよう、キャップは忘れずにしっかり閉めてください。

また、女性は検査結果に影響を出さないために、「綿棒の先に触れない」「生理中は検査を避ける」などの注意があります。
生理中は正しい検査が行えない場合があります。まずは医療機関に検査できるかご確認ください。

性病検査キットで結果が確認できるまでの流れ

検査キットは自宅で検査ができるため、オンライン診療で診察から結果の確認までをワンストップで済ませられます

検査キットには、検体を研究機関に郵送し調べてもらうタイプと、妊娠検査薬のようにテスターを使いその場で結果が確認できるタイプがあります。

以下では一般的なオンライン診療→検査の流れをご紹介します。

  • 予約

    STEP 01

    オンライン診療予約

    予約枠を確保するので待ち時間はありません。

  • 問診・診療

    STEP 02

    問診・診療

    オンラインで気になる症状についてのヒアリング。

  • 処方・配送

    STEP 03

    処方・配送

    医師の判断から必要な性病検査キットの郵送。

  • 受け取り・検査

    STEP 04

    受け取り・検査

    梱包されている検査手順書に従って検体を採取し郵送、またはその場でテスターを使いチェック。

  • 検査結果

    STEP 05

    検査結果

    電話あるいはWebやメールで結果の確認。テスターを使った場合はその場で数分後に結果を確認できます。

オンライン診療では対面での診療ではなく音声だけのやり取りのため、受付で「性病が気になって…」と伝える必要もありません。

気軽に性病検査できる環境が整っているので、来院が億劫に感じてしまう方もオンライン診療での検査を検討してみてください。

当院の性病治療について詳しくはこちらをご覧ください。

性病治療について

結果が陽性だった場合

もし検査の結果が陽性であれば、以下の3つを必ず行ってください。

  • 医療機関での治療
  • パートナーにも検査を勧める
  • 治療後の再検査

性感染症の治療には抗生物質が必要となり、一般的には診療したクリニックで日数分の抗生物質が処方されます。
抗生物質の服用後は一定期間を置き、再検査を受け感染部位に菌がいないことが確認できれば完治となります。
また、パートナーが特定できれば、同じように検査を受けるよう勧めてください。
状況により伝えづらい方もいるかも知れませんが、その方は同一の性病に感染している可能性が高いです。
お互いにうつし合いを繰り返してしまうピンポン感染を予防する意味でも、パートナーと一緒に検査・治療を受けるようにしましょう。

性病検査を受けたほうがいい理由

性病に感染しても、無自覚・無症状なケースは珍しくありません。
もっとも身近な性病とされるクラミジアや淋病については、半数以上が感染に気づけないとも言われています。
しかし感染をそのまま放っておいてはいけません。
治療をせずに放置しておくと悪化し、男女ともに後遺症として不妊の原因になることや、感染した病原体によっては命に関わるものもあります。

性病のリスク
  • 重症化
  • 感染の蔓延
  • ピンポン感染

疑わしい症状が出ている時には検査をすぐに受けるのはもちろん、お互いの身を守る予防の一環として、3ヶ月に1回ほどのペースで定期的に検査を受けることが望まれます。

性病検査の保険適用について

性病検査は、以下の場合、保険適用または自由診療になります。

保険適用になる場合 性病の症状が出ている
自由診療(保険適用外)の場合
  • 症状はないが検査したい
  • 保険証を出したくない
保険適用の検査に適している方
  • すでに性病の症状が出ている、治療が必要
  • 安価で検査を受けたい
自由診療に適している方
  • ブライダルチェックや念のため検査を受けたい
  • 匿名で検査を受けたい

ただし、クリニックによっては自由診療のみの場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
※当院の性病検査・治療は自由診療になります

性病の検査についてまとめ

性病は、多くの場合性器への感染のため、病院に行くこと自体に抵抗感を持つ人が少なくありません。
しかし、オンライン診療が始まったことで、現在自宅での検査、診療、治療まで行えるようになり、以前より診療を受けやすい環境が整ってきました。

性病は性的な接触があれば、誰にでも感染リスクがあるものです。
気付かずに感染していたケースもあるため、知らないうちに他人に感染させてしまう恐れもあります。
そのため、早期発見・早期治療に繋げるためにも、気になる場合は積極的に検査を受けることをお勧めします。
当院では性病の検査キットをご用意していますので、ご希望の方はご相談ください。

性病の検査・検査キットに関するよくある質問

  • Q
    検査キットを注文するにはどうすればいいですか?
    A
    検査キットは、オンライン診療による診察後の注文となります。
    疑わしい症状によって必要な検査キットが異なるため、誤った種類を使わないためにも医師の診察を受けるようにしてください。
  • Q
    家族に知られずに受け取れますか?
    A
    「営業所受け取り」を利用すれば、家族に知られずに検査キットの受け取りが可能です。
    その他、内容物やクリニック名の記載をせず、プライバシーの配慮された発送を行っているクリニックもあるので、配送の際にご確認ください。
    また、自由診療系のクリニックであれば診療記録にも残らないので、後々知られる心配もないので安心でしょう。
  • Q
    検査結果はいつわかりますか?
    A
    検体を郵送してから2〜3日後に、Webにて結果がわかります。
    基本的には検査機関に検査キットが到着してから2営業日~4営業日になります。
    検査キットご注文後、最短4日後には結果を確認することが可能です。
  • Q
    採血しますか?
    A
    当院の検査キットに採血が必要な科目はありません。
    梅毒、HIV、B型肝炎・C型肝炎、HPV、これらの検査では自己採血が必要です。
    指先から血液を採取しますが、チクッとする程度なので大きな痛みを心配することはありません。
  • Q
    陽性だった場合はどうすればいいですか?
    A
    検査結果が陽性であれば、必ず抗生物質による治療が必要になります。
    フィットクリニックで検査キットを購入している場合、治療薬の処方も行っているので、そのまま治療への移行も可能です。
    性病治療薬の詳細
  • Q
    クラミジアの検査はいつから受けられますか?
    A
    クラミジアの検査は感染が疑われる行為から24時間以上が経過したタイミングで検査を受けることができます。当院ではクラミジアの検査キットをご用意していますので、検査をご希望の方はご相談ください。
  • Q
    クラミジアの検査結果はいつわかりますか?
    A
    クラミジアの検査結果が出るまでは、検査の種類によって異なります。
    • 即日検査:当日(検査後30〜60分)
    • 精密検査:2〜3日
    精密検査は検査精度が高い分、結果が出るまでに時間がかかります。
    一方の即日検査は検査精度が若干劣るものの、すぐに結果が出ることから、明らかに症状があればすぐに治療できるメリットがあります。状況に応じて、検査を使い分けてみてください。
  • Q
    梅毒はいつから検査が受けられますか。
    A
    梅毒の検査は、感染機会から3〜4週間ほどが経過すると受けることができます。
    性行為直後に検査は受けられず、梅毒に感染したことでできる「カルジオリピン」が増えることで検査が可能な状態になるためです。
  • Q
    梅毒の予防薬はありますか?
    A
    梅毒の予防薬として、リスクのある行為後72時間以内に抗生物質ビブラマイシン(ドキシサイクリン)を服用することで予防効果が期待できます。
    この方法は、特に高リスク行為があった場合に使用され、約87%の予防効果があるとされています。
  • Q
    梅毒を予防する方法はありますか?
    A
    梅毒は以下の基本的な予防を行うだけでも感染リスクを低減させることができます。
    • コンドームを使用する
    • 不特定多数との性的接触を避ける
    • 皮膚や粘膜の異常を見逃さない
    • 定期的に検査をする
    パートナー同士で意識して梅毒の感染リスクを下げるように心がけてみてください。
  • Q
    性病検査は保険適用ですか?
    A
    性病の症状が出ている場合、保険適用で検査を行っている医療機関であれば保険が適用されます。当院の検査キットや性病治療は自由診療のため保険適用外です。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

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