これは感染部位によっても変わらず、アレルギーなど服用上での問題がなければジスロマックという薬を処方するのが一般的です。
ちなみに抗生物質にはいろいろ種類がありますが、他の病気で処方された抗生物質で代用することはできません。
いくら服用しても治癒しない可能性があるので、必ず医師に新しいものを処方してもらうようにしてください。
このページでは、クラミジアの治療と咽頭クラミジア治療について詳しくお伝えします。
このページを読むことで治療や検査への不安の解消はもちろん、どのくらいでクラミジアが完治するのかまでもわかる内容となっております。
クラミジアは男性・女性を問わず無症状で進行することも多いだけに、症状がある人だけでなく、不安な行為に心当たりがあるような人もぜひ参考にしてください。
クラミジアは感染部位(性器・のど・肛門)にかかわらず、治療方法はいずれも抗生物質で行います。
ただ一口に抗生物質といってもいくつかの種類があり、症状や体質、菌の薬剤耐性なども考慮しなければなりません。
そのため自宅にあるような一般医薬品を服用しても効果が定かではないことから、必ず医師のもとで処方を受け治療することが必要です。
また治療を受けなければならないのは感染が発覚した人だけではありません。
ピンポン感染の可能性からパートナーと検査を受け、検査結果によっては一緒に治療することが大切です。
ここからは治療の詳しい内容を見ていきつつ、クラミジアが完治したといえる基準についてもチェックしていきましょう。
クラミジアの治療薬として処方される抗生物質の中でもポピュラーなのが、次の2つです。
アジスロマイシン (ジスロマック) |
●服用方法 1回1000mg(250mg×4)の服用 ●特徴 ・1回の服用で済むため飲み忘れがない ・腸内細菌にも影響し下痢を起こしやすい |
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クラリスロマイシン (クラビット、 クラシリッド) |
●服用方法 1日400mg(200mg×2)を7日間 ●特徴 ・幅広い菌に対して抗菌作用がある ・下痢を起こしにくい |
抗生物質は耐性菌をつくらないために、処方された分だけを服用方法に従い飲み切ることがとても重要なポイントです。
そのためアレルギーなど体質上の問題がなければ、1回の服用で済ませられるアジスロマイシン(ジスロマック)が選ばれやすくなっています。
またアジスロマイシンには、ドライシロップタイプ(ジスロマックSR)もあります。
ジスロマックは歯周病治療にも高い有効性が認められているお薬です。
性風俗店などでノドから性器へ感染し尿道炎のリスクとなる「咽頭クラミジア」の治療にも役立てることができます。
クラミジア治療は、1回の治療で治らない人もいます。
治療に選ばれやすいアジスロマイシン(ジスロマック)の完治率は以下の通りです。
完治率:約70〜80%
100%ではない理由として、薬に抵抗力を持った耐性菌の問題があげられます。
耐性菌に感染してしまうとクラミジアの陰性化が1回の治療ではうまくいかず、治療を受けた10人に2〜3人は再治療が必要になってしまうこともあります。
ジスロマック以外の抗生物質にも言えることですが、治療効果を上げるためにも服用にあたっては個人の判断で以下のようなことがないようにしましょう。
こうした自己判断での使用が耐性菌を発生させる原因になり、その数が増えてしまうとやがては治療が難しくなってしまいます。
すでにクラミジアを治すのが難しいとされる抗生物質もあるため、医師の指示に従って治療薬を選択してもらい処方を受けることが重要です。
クラミジアの治療期間の目安ですが、飲み薬を1〜7日間服用すると症状が収まるのが一般的とされます。
ただし注意したいのが、痛みや違和感が治ったことと、菌が感染部位から完全に消えたかは別の話です。
以上の期間を踏まえると、パートナーへのクラミジアの感染リスクがないと言い切れるまでには、約1ヶ月ほどを見ておくと良いでしょう。
クラミジアの完治を確認する方法としては、感染を確認した時と同じ精密検査を行います。
など
これらの検査は細菌の遺伝子(DNAやrRNA)をターゲットにする検査となり、もっとも検査精度の高い方法とされています。
検査から結果が出るまでに2〜3日ほどかかりますが、死んだ菌を拾ってしまい誤った判定が出ることもないので安心です。
また、パートナーがいる場合はどちらかが治っても一方に菌が残っていれば再感染し、パートナー間でのピンポン感染によって再び治療が必要になってしまいます。
そのため、完治したかの検査は必ずペアで行うようにしましょう。
クラミジアは免疫がつくことはないので、治った矢先にすぐに感染するケースもあり十分注意してください。
もし治療中にクラミジアの症状が消えたとしても、性行為は禁止です。
これはコンドームを使用したとしても変わらず、菌が残っている限りは性器との間にゴム1枚挟んだとしても安心はできません。
また性行為に準ずるオーラルセックスも、パートナーの喉(のど)に感染させるおそれがあるので控えてください。
性器や喉などの粘膜同士が接触してしまうと感染すると考えましょう。
菌が消えたか確認がきちんと取れるまでは、お互いに性行為やそれに準ずる行為は控えるようにしましょう。
クラミジアを治療せずに放っておいてしまうと、症状は悪化する一方です。
人によっては身体の奥へと菌が侵入してしまい、他の部位にも炎症を起こすようになります。
これを「上行感染」と呼びます。
また、重症化してからの治療になると、男女ともに将来的に不妊のリスクも出てきます。
「子供を作る予定がないから」と放置するのも間違いです。次項目で紹介する重症化など、危険なリスクも知っておく必要があります。
強い痛みなども少ないため、つい自然に治ることを期待してしまいますが、クラミジアの菌が自然治癒することはないため、必ず治療しましょう。
例外として、他の病気の治療で用いた抗生物質が効いて治った例もあるようですが、これも治療したのと同じとお考え下さい。
クラミジアの感染が持続すれば将来にわたってリスクがあるだけに、早期発見・早期治療がとても大切です。
クラミジアが進行した場合の感染箇所と男女別・男女共通で起こるリスクをまとめました。
自由診療のクリニックでクラミジアを治療する場合、薬の費用相場は以下の通りです。
費用(目安):6,980円〜15,000円
※治療薬により1日服用~1週間服用の違いがあります
ただし、この他に検査が2回(感染確認・治癒確認)を行います。
検査キットをご自身で購入して検体を提出するというのが一般的で、費用は治療薬とは別に必要です。
咽頭クラミジアも同時検査する場合や、クラミジアに似た症状である淋病とどちらの感染かを確認する必要がある場合などで検査費用も異なります。
誰かに知られることがないので、費用が高くはなりますが、診察料が無料のクリニックも多く、自由診療での治療を選択する人も多いのが実情です。
クラミジアの検査は、抗原検査と抗体検査で感染を検査します。
検査時には痛みを伴うことはなく、クリニックであっても検査キットを扱っており、購入したうえで自己採取OKとしているところもあるので、抵抗感なく検査を受けられます。
また採取した検体については、次のような方法で調べていきます。
即日検査はクリニック内で検査が実施できるので、すぐに検査結果が得られるのが特徴です。
ただ精密検査と比べてしまうと検査精度は若干劣るため、菌を確定させて速やかな治療が必要とされる明らかな症状が認められる人に向いている検査であると言えます。
精密検査については大きな病院など以外では、都道府県知事に届出を出している登録衛生検査所に依頼するのが一般的です。
結果が出るまでには少し時間がかかりますが、もっとも検査精度が高い方法なので感染を調べるには確実な方法です。
そのため感染の不安やクラミジアが気になるといった、症状がない人の定期的な検査に向いています。
どちらの検査方法が良いというよりも、痛みや症状によって菌の確定を早めた方が良いケースなどで検査方法を選択します。
検査方法を自己判断できない場合も多いため、クリニックで医師と相談して必要な検査方法を選んでみてください。
クラミジアを治療できるお薬は市販薬としては販売されていないため、必ず医師の処方を受けることが必要になります。
また、似ている症状の経過をたどる性病は他にもあり、人によっては必要な検査の種類が増えることもあります。
クリニックであれば、正しい検査と治療をワンストップで行えます。
そのため、予防をしていない無防備な性行為があったり、性器などにいつもと違う異変を感じた人は、まずは相談してみてください。
フィットクリニックでは以下のクラミジア治療薬を処方しております。
オンライン処方なら全国どこからでも治療を行えるうえ、中身が分からないように梱包しておりプライバシーも安心です。
治療薬 |
ジスロマックジェネリック250mg |
---|---|
成分 | アジスロマイシン |
価格 | 6,980円 |
用法用量 | 4錠/1回経口投与する |
投与日数 | 1日 |
副作用 | 下痢、蕁麻疹、皮膚そう痒症 など |
ただし、クラミジアは必ずしも完治するというわけではありません。
そのため治療後2週間以上あけてから、必ず再検査を受けるようにしてください。
中途半端な服用では、「薬剤耐性」といって薬の効かない菌が生まれてしまうおそれがあるため、自己判断での完治や服用量調整は控えましょう。