フィットクリニック
ED治療薬とEDについて
早漏防止について
AGA治療薬の種類と比較
アフターピルについて
性病と治療薬について
メディカルダイエットについて
禁煙治療について

カンジダに効く薬とは?市販薬を使用してはいけない人も解説

カンジダに効く薬とは?市販薬を使用してはいけない人も解説

カンジダは75%の女性が生涯に一度は罹患するとされ、日常生活で頻繁にみられる疾患です。

当院では以下のカンジダ治療薬を処方しております。

当院のカンジダ治療薬
女性 オキナゾール膣錠 600mg オキナゾール膣錠
女性・男性 オキナゾールクリーム 1% 10g オキナゾールクリーム
処方数/日 膣錠:1錠 / 1日間
クリーム:1本 / 7日間
費用 各7,000円
※併せて検査キット購入の場合は2,000円引き
用法用量 膣錠:1週1回1錠を膣深部に挿入
クリーム:1日2~3階患部に塗布
副作用 膣錠:局所発赤、皮膚刺激感 など
クリーム:発赤、過敏症、発疹 など

カンジダの主な症状には以下のようなものがあります。

カンジダの症状

  • 膣および外陰部のかゆみ
  • 粘度の高いカッテージチーズのようなおりもの
  • 膣がヒリヒリするような刺激感や灼熱感

上記の症状を自覚している場合にはカンジダの疑いがあるので、このページで解説するカンジダ薬を参考に正しく治療を行うようにしてください。

フィットクリニックでは来院だけでなくオンラインでも診療・処方が可能です。

カンジダに効く薬とは?種類と効果

カンジダに効く薬とは?種類と効果

カンジダは「カンジダ菌(真菌)」の異常増殖によって発症するので、真菌の増殖を抑えるために以下のような抗真菌薬が用いられます。

カンジダに効く薬

治療薬の種類 特徴
膣錠・腟坐剤 薬を膣内に入れて溶け崩れることで作用する
外用薬(クリーム・軟膏) 外陰部に塗布してかゆみなど皮膚表面に起こる症状に作用する
経口薬(飲み薬) 難治性カンジダ症など再発を繰り返す際に身体の内側から作用する
注射薬 臓器感染など起こした際に用いられ真菌に作用する

抗真菌薬の剤形はさまざまあり、患部の状態や症状に合わせた適切な使用が必要になります。

それぞれの効果や使い方、どんな症状に使われるのかなど詳しく解説していきます。

種類①:膣錠・腟坐剤

膣錠・膣坐剤は、カンジダの最も一般的な治療方法です。

カンジダ菌を阻害する作用(抗真菌作用)によって増殖・発育を防ぎ、膣内の炎症や周囲のかゆみといった症状を抑える効果が得られます。

■カンジダ薬の膣錠・膣坐剤について
  • 使用が推奨される症状:カンジダが原因の膣炎や外陰炎
  • 使い方:1週1回1錠

また、膣錠・膣坐剤は膣内に入れて溶けることでピンポイントで患部に作用します。

全身への影響が少ないので副作用リスクが低く、飲み薬などで起こりやすい胃腸障害(吐き気や下痢など)の心配もありません。

なお、感染したカンジダ菌の種類によっては、「深在性カンジダ症」といって臓器などにも感染します。

膣錠・膣坐剤は、外陰部や膣内以外への感染には効果が期待できないのでご注意ください。

当院でもカンジダ治療薬の膣錠を処方しております。

種類②:外用薬(クリーム・軟膏)

外用薬(クリーム・軟膏)は、外陰部のかゆみが主症状である場合に用いられます。

効果については膣錠・腟坐剤と変わらず、カンジダ菌の増殖・発育を防いで外陰部のかゆみを抑えます。

■カンジダ薬の外用薬(クリーム・軟膏)について
  • 使用が推奨される症状:カンジダが原因の外陰部のかゆみ・発疹
  • 使い方:1日2~3回の塗布

外用薬(クリーム・軟膏)だけの使用もできますが、膣内で菌が増殖している可能性があるので膣錠・膣坐剤と併せて使用するのが一般的です。

また、外用薬(クリーム・軟膏)を膣内に使用することはできません。

粘膜部分は薬剤の吸収がよく、必要以上に作用が強くなるおそれがあるので、かゆみがある外陰部とその周辺にのみ塗るようにしてください。

また、カンジダ菌は暖かい湿気を好む菌なので、治療と併せて患部の通気性を良くすることも大切です。

当院でもカンジダ外用薬のクリームを処方しております。

種類③:経口薬(飲み薬)

経口薬(飲み薬)は、2015年にカンジダへの効果が認められました。

効果は膣錠・膣坐剤、外用薬(クリーム・軟膏)と変わりませんが、服用するだけなので治療の負担が少ないのが特徴です。

■カンジダ薬の経口薬(飲み薬)について
  • 使用が推奨される症状:カンジダが原因の膣炎や外陰炎
  • 使い方:1回の服用

経口薬(飲み薬)は使用の手間がないので便利ですが、妊娠中や授乳中は使用できず、副作用リスクや飲み合わせなどの注意点も増えます。

そのため以下のような場合に用いるのが一般的です。

■経口薬(飲み薬)を使用するケース
  • 膣錠・膣坐剤の膣内への挿入が難しい
  • 外用薬によるかゆみやかぶれにより使用継続が難しい
  • 生理や不正出血があり膣錠が流れ出てしまう
  • 1年に4回以上の再発を繰り返す

膣錠・膣坐剤や外用薬(クリーム・軟膏)では十分な治療が行えなかったり、治療しても再発を繰り返してしまうケースで経口薬(飲み薬)に変更することがあります。

種類④:注射薬

注射は、重症化または難治性カンジダ症、深在性カンジダ症(臓器感染)に対して行われることがある治療です。

静脈に注射あるいは点滴によって抗真菌薬を直接投与することで、経口薬(飲み薬)よりも速やかに、正確な量の薬剤を全身に運ぶことができます。

■カンジダ薬の注射薬について
  • 使用が推奨される症状:重症例や血管や臓器に菌の侵入が認められる
  • 使い方:症状の程度による

膣炎や外陰炎といった外陰膣カンジダは頻繁にみられるものの、治りが悪いことや菌の種類によっては感染が体内に広がってしまうこともあります。

カンジダの症状の程度に関わらず検査を必ず受け、菌の種類や症状にあわせた適切な治療を受けるようにしてください。

カンジダの薬は「アゾール系」を使用!副作用は?

カンジダの薬は「アゾール系」を使用する

一口に抗真菌薬といっても、その種類はさまざまです。

カンジダ菌に有効とされているのが「アゾール系」と呼ばれるタイプです。

そしてアゾール系はさらに「イミダゾール系」と「トリアゾール系」という2つの系統に分けられます。

アゾール系抗真菌薬は、真菌の内と外を分ける細胞膜の材料になるエルゴステロールの働きを阻害して、真菌の成長と増殖を妨げることで抗真菌作用を発揮するのが特徴です。

こうした作用からアゾール系抗真菌薬は「細胞膜合成阻害剤」とも呼ばれ、カンジダ菌の増殖・発育を防ぐためには欠かせない薬となっています。

以下で、「イミダゾール系」と「トリアゾール系」について詳しく解説します。

■アゾール系は「イミダゾール系」と「トリアゾール系」がある

カンジダの薬:イミダゾール系

イミダゾール系抗真菌薬は、外陰部や膣、口腔、皮膚などに症状が認められる「表在性カンジダ症」の治療に用いられやすいです。

膣錠・膣坐剤、クリーム・軟膏などが主となり、次のような薬があります。

■イミダゾール系抗真菌薬の種類
  • ミコナゾール(フロリード)
  • クロトリマゾール(エンペシド)
  • ケトコナゾール(ニゾラール)
  • ルリコナゾール(ルリコン)
  • オキシコナゾール(オキナゾール)
  • イソコナゾール
など

治療期間については、以下が目安となります。

■治療期間の目安
  • 膣錠・膣坐剤:1週間前後
  • クリーム・軟膏:1週間前後

薬の種類や用量、症状によって治療期間には個人差はあり、その後の経過によって追加で治療を行うこともあります。

また、膣錠・膣坐剤、クリーム・軟膏は患部にのみ作用するため、使用した部位に次のような副作用がみられることがあります。

■膣錠・膣坐剤、クリーム・軟膏の副作用
  • 刺激感(しみる、ヒリヒリする、熱感 など)
  • 接触皮膚炎(発赤、紅斑、かゆみ、かぶれ など)

軽度な皮膚症状がほとんどですが、症状がひどくなるようであれば医師にご相談ください。

カンジダの薬:トリアゾール系

トリアゾール系抗真菌薬は、経口薬(飲み薬)や注射薬として用いられます。

経口薬(飲み薬)や注射薬は、再発を繰り返したり、臓器感染による「深在性カンジダ症」などの治療に使われるのが一般的です。

■トリアゾール系抗真菌薬の種類
  • フルコナゾール(ジフルカン)
  • イトラコナゾール(イトリゾール)
  • ホスフルコナゾール(プロジフ)
  • ボリコナゾール(ブイフェンド)
  • エフィナコナゾール(クレナフィン)

治療期間については、以下が目安となります。

■治療期間の目安
  • 経口薬:1回の服用 ※カンジダが原因の外陰炎や膣炎の場合
  • 注射薬:2週間以上

なお、副作用については、次のような症状が起こりやすくなっています。

■経口薬(飲み薬)と注射薬の副作用
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 下痢
  • 発疹やかゆみ
など

他にも重い副作用として、「肝機能障害」が稀に起こることがあります。

倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、吐き気などの症状が続くようであれば、必ず医師にご相談ください。

カンジダ薬は処方薬と市販薬どっちがいい?

カンジダ薬は処方薬と市販薬どっちがいい?

カンジダの薬は、医師の処方薬だけに限りません。

副作用が少ない安全性の高い膣錠やクリームは、スイッチOTCによって市販薬としても販売されています。

市販薬でも医療用と同じ有効成分が含まれているので、一般的にはカンジダへの効果に大きな差はありません。

しかし人によっては市販薬を使ってはいけない場合もあるので、次の解説を参考に使い分けるようにしてください。

カンジダの市販薬を使って良いのは「再発時」

再発の場合のみ市販薬で治療できる 初感染の場合は使えません!

カンジダの市販薬は、「再発治療薬」としての販売が認められています。

はじめてカンジダを治療する方は市販薬を購入できず、薬局やドラッグストア、国内通販などでも薬剤師に購入を断られてしまいます。

理由としては、出ている症状がカンジダ菌が原因かわからないためです。

カンジダは真菌(カビ)の一種ですが、他にも細菌やウィルスといった病原体がさまざま存在します。

ご自身が感じている症状だけでは病原体の特定はできず、細菌やウィルスへの感染であれば抗真菌薬の効果は得られません。

治療が遅れた分だけ症状が長引く可能性もあるので、市販薬の使用は「カンジダを再発した時のみ」ということは覚えておいてください。

また、市販薬にも身体に合う合わないの相性があります。

副作用の面から、医師に処方してもらった薬と同じ有効成分を含んだ薬を選ぶようにしましょう。

ちなみに一般的なかゆみ止めには抗真菌作用はないので、抗真菌薬の代わりとして使用しないでください。

自己判断は危険!再発時も処方薬が安心

カンジダと似た症状を示す感染症は他にもあり、再発時も医師の診察を受けることが正しい診断・治療につながります。

膣カンジダと似た疾患

膣トリコモナス症
膣や外陰部:かゆみ、刺激感、発赤など
おりもの:泡状、悪臭
細菌性膣症
膣や外陰部:まれにかゆみ(炎症は少ない)
おりもの:灰白色、悪臭
クラミジア
膣や外陰部:かゆみ、痛みなど(無症状が多い)
おりもの:増加、悪臭

カンジダの治療経験があっても、再発時のおりものの変化やかゆみ、痛みなどの症状は他の感染症にもよくみられる症状になります。

特にクラミジアは性感染症の中でも非常に多くの人に感染している病気です。

そのため、「カンジダが再発したのかもしれない」と思った場合でも、検査を受けて原因を確定することが重要です。

なお、海外のデータになりますが、市販の抗真菌薬を購入した女性95人のうちカンジダであった方の割合は約34%であったことがわかっています。

市販カンジダ薬を購入した女性のうちカンジダであった方の割合

カンジダだと自己判断し、市販薬で治療している女性の多くは、実はカンジダではありませんでした。

3人に1人が自己判断を誤っているので、医療機関で検査を行った上で処方薬を使うのが安心と言えるでしょう。

また年4回以上のペースで再発を繰り返す場合、カンジダの誘因を探るためにも医療機関に受診してください。

対面診療なしで簡単に処方薬をもらう方法

対面診療なしで簡単に処方薬をもらう方法

「カンジダの薬が欲しいけどクリニックへ行くのは抵抗がある」という方は、オンライン診療を利用すれば通院せずに検査から薬の処方までを済ませることができます。

■検査キットの使用

⇨ 検体(膣分泌物)を自己採取するので、患部を医師に見せる必要がない

■検査結果

⇨ Web上での確認が可能

■郵送による処方

⇨ 処方薬や検査キットは指定の住所に届く

対面診療ではなくオンライン上でカンジダ治療が行えるので、再発の度に通院の時間が取れないという方にもおすすめの方法です。

フィットクリニックでも性病検査キットと治療薬のオンライン診療・処方を行っておりますので、ぜひご利用ください。

生理中・妊娠中のカンジダ薬使用について

生理中・妊娠中のカンジダ薬使用について

カンジダ薬は膣錠やクリームを治療に使うのが一般的なので、生理や妊娠といったタイミングでも使用できるのか気になる方もいるでしょう。

デリケートな時期は、ホルモンバランス乱れや膣の自浄能力も弱まっていることからカンジダ菌が増殖しやすいです。

次に、生理中や妊娠中のカンジダ薬の使用について詳しく解説していきますので、治療中の参考にしてください。

■生理中・妊娠中のカンジダ薬使用について

生理中のカンジダ薬の使用

生理中は、膣錠・膣坐剤や外用薬(クリーム・軟膏)といったカンジダ薬は使用できません。

経血とともに薬剤が流されてしまい、十分な効果が得られない可能性があります。

使用中に生理になってしまった場合も使用は中止し、医療機関で治癒確認検査を受けて追加の治療が必要か判断してもらうようにしてください。

不正出血がある場合も同様なので、生理予定日だけでなく出血の有無を考慮して治療をスタートしましょう。

なお、生理時はタンポンやナプキンを長時間そのままにしてしまうと、膣内やデリケートゾーンでは湿度が高い状態が続いてしまいます。

カンジダ菌が好む環境を作り出してしまうので、数時間おきに新しいものに替えて清潔な状態をキープするよう心がけてください。

妊娠中のカンジダ薬の使用

妊娠中のカンジダ薬の使用は安全性が完全ではないため、医師の判断によって処方されます。

薬の使用ができないわけではなく、「治療によるメリットがリスクを上回ると判断できる」という制限が付いているためです。

そのため再発時も自己判断で市販薬を使用せず、必ず主治医の判断に基づいた治療が必要になります。

なお、妊娠中は膣内環境の変化にともなって膣の自浄能力が下がっているため、カンジダに感染しやすい時期となります。

飲み薬は禁忌(服用できない)となっており、膣錠・膣坐剤も妊娠後期に差し掛かるとお腹が大きくて入れにくいなど治療が困難なケースもあります。

デリケートゾーンに少しでも異常を感じたら、早めに医療機関にご相談ください。

男性のカンジダ薬

男性のカンジダ薬について

カンジダは男性でも発症することがあります。

性行為によって感染することもありますが、包茎、糖尿病、ステロイド投与、消耗性疾患などがカンジダ菌を増殖させるきっかけになります。

男性がカンジダを発症すると、亀頭周囲に炎症が生じ、亀頭包皮炎を引き起こすことがあります。

カンジダによる亀頭包皮炎の症状は以下の通りです。

■カンジダによる亀頭包皮炎の症状
  • かゆみや痛み
  • 赤み
  • 白い垢

男性はカンジダを発症しても、無症状の場合が多く、症状が出ても比較的軽いことが多いです。

ただし、中には炎症が広がる場合もあります。

男性のカンジダの薬については、女性とは異なる点がいくつかあります。

男性は医療機関での治療が基本です。

それぞれ詳しく解説しますので、亀頭や包皮に異常を感じた際は参考にしてください。

男性用のカンジダ市販薬はない

カンジダの薬は市販薬として販売されているものの、膣錠・膣坐剤やクリームのいずれも女性専用の婦人薬となります。

またカンジダの市販薬は「要指導医薬品」あるいは「第一類医薬品」に指定されているため、購入にあたってルールが設けられています。

■カンジダの市販薬の分類
  • 要指導医薬品
    ⇨ 対面による服薬指導が義務付けられている(通販による販売不可)
  • 第一類薬品
    ⇨ 書面での情報提供が義務付けられている

どちらの市販薬も、薬剤師の対面指導または書面による情報提供が必要であり、男性が自由に購入することはできません。

カンジダの症状が疑われる男性は、泌尿器科を併設している病院やクリニックといった医療機関にご相談ください。

市販の水虫治療薬で代用はNG

カンジダは真菌(カビの一種)によって発症しますが、同じ真菌を原因とする水虫の薬を代用することはできません。

どちらも同じ真菌ではあるものの、菌の種類が異なるためです。

■カンジダと水虫について
  • カンジダ
    ⇨ カンジダ菌(アルカビンス / グラブラータなど)
  • 水虫
    ⇨ 白癬菌

処方薬では同じ抗真菌薬が用いられますが、水虫の市販薬は「第二類医薬品」に指定されており、医療用とは異なる有効成分が配合されています。

■水虫薬(市販薬)の成分

ブテナフィン、テルビナフィン、ラノコナゾール など

カンジダ菌に効く成分が含まれておらず、他に含まれる成分によって皮膚にかぶれを起こすこともあります。

また陰茎への使用も想定されていないので、カンジダ薬の代わりとして使用するのはお控えください。

男性のカンジダは処方薬で治療する

男性のカンジダは処方薬で治療するのが基本です。

外用薬であるクリームを使うのが一般的で、使用後1週間ほどで症状は改善されます。

まれに感染が尿道に及んで尿道炎を起こすことがあるので、その際には経口薬(飲み薬)を使った治療に切り替わります。

カンジダは常在菌が異常繁殖によって発症するため、軽度であれば自然治癒も見込めます。

しかし程度の見極めは自己判断では難しく、カンジダの主症状である「亀頭包皮炎」は細菌感染や皮膚への刺激といった複合的な原因によって起こっていることもあります。

カンジダを放置して悪化すると包皮が厚く・硬くなってしまい、その結果、「閉塞性乾燥性亀頭炎」へと進行し、亀頭をまったく露出できない真性包茎の状態になることもあります。

性行為に支障が出てしまい、QOL(生活の質)の低下を招くことにもつながるので、症状が悪化する前に医療機関で治療を受けるようにしましょう。

カンジダの薬についてまとめ

カンジダの薬について、これまでの内容の重要なポイントをまとめます。

■カンジダの薬についてまとめ
  • カンジダの薬は症状に合わせて使い分ける
  • 市販薬は再発用で、初めて発症した方は使用不可
  • 生理中や妊娠中の薬の使用は医師の指導に従う
  • 男性は市販のカンジダ薬を使用できない
  • かゆみ止めや水虫の薬を代用するのはNG
  • 他の感染症リスクを踏まえると再発時も医療機関に相談するのが理想的

カンジダは抗真菌薬を使用すれば、通常1週間前後の治療で治ります。

女性のカンジダ再発に限っては市販薬でも対処できますが、カンジダと似た疾患もあるため自己判断せず、医師の診断のもとカンジダ薬を使用するのが安心です。

またカンジダを発症中は免疫力が下がっているため、ほかの感染症にもかかりやすくなっており、別の感染症を併発している恐れもあるためしっかりと検査するのが望ましいでしょう。

現在は通話での「オンライン診療」や郵送での「検査キット」もあるため、医師に患部を見られることに抵抗がある方も気軽に治療を受けられます。

カンジダの薬についてよくある質問

Q1
カンジダの薬は生理中でも使用できますか?
A1
カンジダの薬は生理中に使用できません。
経血によって薬剤が流れ出てしまうと作用が弱まり、十分な治療効果が得られない可能性があるためです。不正出血がある場合も同様の理由から使用は中止してください。
なお膣内に挿入する膣錠・膣坐剤だけでなく、外用薬(クリーム・軟膏)も使用できませんのでご注意ください。
Q2
膣カンジダの薬を入れた後、性行為をしても大丈夫ですか?
A2
膣錠・膣坐剤を挿入後であっても、性行為は控えてください。
パートナーに感染させてしまう可能性があることに加えて、症状が治らないうちに皮膚や粘膜に刺激を与えてしまうと悪化するおそれもあります。
治癒までの期間を遅らせないためにも、治療が終わるまでは局部の安静が必要です。
Q3
膣錠を入れた後に薬が出てきたらどうしたらいいですか?
A3
挿入後、薬が膣外に出てしまった場合には膣錠の状態によって対処してください。

  • 溶けた状態
    ⇨ 効果を発揮した後に役目を終えた薬が排泄されているだけなので問題ない
  • 薬の形を保った状態
    ⇨ 医師に相談し、自己判断での追加挿入はしない

トイレや挿入後すぐの運動などによって出てくることもあるので、膣錠は就寝前に挿入するのがおすすめです。
Q4
カンジダの市販薬を使ってもいいですか?
A4
カンジダの市販薬を使えるのは、再発時のみとなります。
診断・治療を受けたことがない人は、自覚している症状がカンジダではない可能性もあります。
似た症状を起こす感染症はいくつかあるので、菌を確定させるためにも初めての治療は必ず医師の下で行うようにしてください。
Q5
カンジダの薬を使うとどれぐらいで治りますか?
A5
個人差がありますが、約1週間前後を目安にしてください。
カンジダの症状自体は2~3日で軽快していきますが自己判断で使用は中止せず、医師から処方された薬はすべて使い切ることが大切です。
Q6
カンジダは薬を使わなくても自然治癒しますか?
A6
カンジダは膣の自浄作用によって自然治癒することがあります。
ただし、症状が軽い場合に限られ、おりものが大量に出たり、かゆみが強いような場合には自然治癒は期待できません。
日を追って症状が悪化していくこともあるので、不快な症状を長引かせないためにも医師に相談して適切な薬の処方を受けるようにしてください。
CONTACT