トリコモナスの検査|便利な検査キットや検査方法について解説

トリコモナスの検査|便利な検査キットや検査方法について解説

このページでは、トリコモナスの検査について詳しく解説しています。

検査方法はいくつか種類があり、それぞれにメリット・デメリットもあるので、状況に応じて適切な検査を受けるための参考にしてみてください。

なお、検査キットを用いれば自宅でセルフチェックも可能です。

当院では検査キットの販売、治療薬のオンライン診療・処方も承っていますので、疑わしい症状があればお気軽にご相談ください。

トリコモナスの検査方法

トリコモナスへの感染を調べる際に用いる検査方法には、主に以下のような種類があります。

顕微鏡検査 培養検査 DNA検査
検査が可能になる時期 感染機会から24時間以上 感染機会から24時間以上 感染機会から24時間以上
検体(男性/女性) 尿/おりもの 尿/おりもの 初尿/おりもの
検査方法 顕微鏡で検体を調べる 専用の培地で検体を培養して調べる トリコモナス原虫を遺伝子を増幅させて調べる
検査結果が出るまでの期間 数分 3〜7日 1〜2日

検査スピードでいえば顕微鏡検査がもっとも早いですが、原虫の数や剥離細胞(尿など)の影によって感染を見落とすことがあるため精度を欠きます。

また培養検査については検査時間がかかる上に、精度もDNA検査にくらべ劣るというデメリットがあります。

そのため検査精度や結果が出るまでの期間から「DNA検査」を選ぶと、短時間で適切な結果を得ることできます。

検査キットなら自宅で検査可能

トリコモナスの検査は医療機関で受けるのが一般的でしたが、現在は検査キットの登場によって自宅でもセルフチェックが可能です。

少しの不安でも気軽に検査ができ、誰かに知られることなく感染を調べることができます。

便利な検査キットですが、尿道炎や膣炎、おりもの異常といったトリコモナスと似た症状を起こす性感染症は他にもいくつかあります。

●トリコモナスと似た症状を起こす性感染症
  • クラミジア
  • 淋病
  • マイコプラズマ・ウレアプラズマ

トリコモナスの検査キットは原虫の確認のみになり、上記のような細菌による感染症の確認はできません。

特に、クラミジアや淋病は国内感染者数も多く、自覚症状だけで見分けるのは難しいので、早期発見・治療につなげるためにもセットで検査しておくと安心です。

トリコモナスの詳しい症状については以下のページをご覧下さい。

フィットクリニックの検査キット

フィットクリニックではトリコモナスをはじめ、国内感染者数の多い10項目の検査キットを取り扱っているので感染を見逃す心配がありません。

疑わしい症状から最適な検査キットを組み合わせた処方が受けられ、一度で複数の検査を済ませることができるのがメリットです。

トリコモナスを含む検査キット

検査キット 価格 クラミジア 淋菌 咽頭クラミジア 咽頭淋菌 トリコモナス カンジダ HIV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎
女性10項目セット 33,000円
女性8項目セット 29,000円
男性10項目セット 33,000円
検査キット2個セット 10%引き
マイコプラズマ検査 +12,000円
送料 無料

また、性感染症の疑いがある場合には、本人だけでなくパートナーも感染している可能性が高いと考えられます。

パートナー間で感染を繰り返さないよう、ペアで検査を受けやすいお得な「セット割」も実施しています。

検査キットを2個セットで購入していただくと10%OFFとなりますので、この機会にパートナーと一緒に検査を受けてみてください。

フィットクリニックの検査の流れ

フィットクリニックの検査の流れを簡単にご紹介させていただきます。

●検査の流れ

①検査キットを郵送で受け取る
②説明書に従って検体を採取する
③検体の容器を返送用の封筒に入れてポストに投函
④説明書にあるQRコードから検査結果を確認(検体到着から約2営業後)

検査キットの受け取りから結果の確認までが自宅で済むため、プライバシー面が気になる方でも安心して検査を受けることができます。

また、当院では治療環境も整っているので、感染がわかった場合には治療にすぐにうつることも可能です。

なお、検体採取については、男性は採尿、女性は綿棒を使って膣をぬぐうだけになります。

手順通りに進めていけば痛みや不快感を伴うことはほとんどないので、不安に思うことはありません。

検査結果が出た後の流れ

検査結果が陽性(感染している)であった場合、以下の流れで治療となります。

●トリコモナスの治療の流れ

①予約
②受付(問診)
③診察
④処方(郵送処方)
※()内はオンライン診療の場合

性感染症は重症化していなければ、内服薬や外用薬で完治させることができます。

オンライン診療との相性も良く、陽性の結果に基づいた適切な治療薬を郵送処方により受け取ることが可能です。

治療のご予約は以下より承っておりますので、検査キット使用後に陽性であった場合にはご相談ください。

トリコモナスの治療について

トリコモナスは、殺虫作用のある抗原中薬によって治療を行います。

1回の治療でほとんどの方が完治しますが、再感染を防ぐためにパートナーにも検査・治療を促すようにしてください。

また、再検査によって原虫の消失が確認できるまでが治療です。

自己判断で治療を終えてしまうと感染を繰り返すリスクがあるので、必ず治療後に再検査を受けるようにしてください。

フィットクリニックのトリコモナス治療薬

フィットクリニックのトリコモナス治療は、男女ともに殺虫作用のある「フラジール内服薬」を処方しています。

●トリコモナスの治療と再検査

  • フラジール内服薬を10日間服用
  • 再検査:服用後2週間以上が経過

オンライン処方であればクリニックに来院することなく診察~郵送処方となりますので、誰かに知られる心配なく治療を行うことが可能です。

また、女性のトリコモナス治療の選択肢には膣錠もありますが、以下のようなデメリットがあるため当院では取り扱っておりません。

  • 慣れるまで挿入に手間がかかる
  • 生理のタイミングによって経血で薬剤が流されてしまう

以上の場合に十分な治療ができないことがあることから、不快な症状を長引かせないためにも内服薬を採用しています。

他にも女性は膀胱や骨盤内(卵管や卵巣など)に及んだり、男性でも前立腺に原虫が侵入してしまうケースもあります。

内服薬であれば感染部位を問わず殺虫作用が期待でき、一度の治療で90〜95%の方が完治する有効性の高さからも内服薬による治療を推奨しています。

治療中のアルコールは厳禁!

フラジール内服薬の有効成分であるメトロニダゾールは、アルコールを代謝するために必要となる酵素(アルデヒド脱水素酵素)の働きを鈍らせてしまいます。

そのため、アルコール類を併用してしまうと血中に「アセトアルデヒド」が溜まってしまい、二日酔いと似た不快症状が現れることがあります。

  • 悪心
  • 頭痛
  • 腹部の仙痛(キリキリとした痛み)
  • 嘔吐
  • 動悸
  • 潮紅

体調を崩してしまう原因になってしまうので、「服用期間10日間」と「服用後3日間」の合計約2週間はアルコールをお控えください。

治療後は再検査を行う

治療によってトリコモナスの症状が消えても、原虫が死滅したかは再検査によって確認する必要があります。
男女で再検査のタイミングが異なるので、以下を参考にしてください。

●トリコモナスの再検査のタイミング

男性
⇨服用後2週間以上が経過

女性
⇨服用後2週間以上が経過した次回生理後

女性については、経血中で原虫が増殖する可能性があります。

そのため再検査のタイミングが男性とは異なり、「次回生理後」でなければ正確な検査が行えないのでご注意ください。

その他の治療方法

トリコモナスのその他の治療方法として、以下のような治療があげられます。

●トリコモナスのその他の治療方法

チニダゾール
⇨フラジールとは系統の異なる抗原虫薬(内服/膣錠)

膣洗浄
⇨薬の服用と併用される膣にいる原虫を洗い流す治療

体質や持病、他に服用している薬の種類などによっては、フラジール内服薬の代わりにチニダゾールを処方することがあります。

また女性に限定されますが、その他の治療と平行して「膣洗浄」によって原虫を洗い流すこともあります。

なお、トリコモナスは感染した経験があっても、感染する機会があれば再感染します。

免疫や耐性がつくことはないので、再検査によって「陰性」の結果が得られるまでは性行為やそれに類似する行為はお控えください。

自然治癒しないので必ず治療を行う

トリコモナスは自然治癒することはありません。

尿道に感染した原虫であれば排尿によって流される可能性はあるものの、確実ではないことから治療は必須です。

また、トリコモナスは感染経路が多く、便器や浴槽、タオル、下着など日常生活からも感染します。

性行為の経験がない幼児にも感染するため、パートナーに限らず家族内に感染を広げてしまうリスクもあるのでご注意ください。

治療せず放置するのは厳禁

トリコモナスを治療せずに放置してしまうと、感染が身体の奥へと広がってしまいます。

■男性

男性は尿道に感染していた原虫が、前立腺や精巣上体(副睾丸)にまで感染し炎症を起こすおそれがあります。

炎症により生殖機能に影響が出てしまうと男性不妊の原因になることや、前立腺炎については慢性化してしまうこともあるので早めの対処が必要です。

また稀ですが、尿道の外に感染が広がることもあり、亀頭や包皮にも炎症が見られることもあるのでご注意ください。

■女性

女性は膣に感染していた原虫が子宮内にまで感染を広げてしまい、子宮内膜や卵管などに炎症を起こすことがあります。

20〜50%はトリコモナスへの感染に無自覚とされ、気付くのが遅れてしまうと妊娠機能にも影響を及ぼします。

不妊や妊娠中であれば早産・流産のリスクも高まるので、定期的な検査を受けるようにしてください。

症状がひどくなるだけでなく、トリコモナスを放置してしまうと将来に影響することもあります。

「あの時治療しておけば」と後悔しないためにも、適切な治療を受けるようにしてください。

まとめ

最後に、このページの重要なポイントをお伝えいたします。

  • トリコモナスの検査は「DNA検査」なら短期間で適切な結果を得ることができる
  • 検査キットを使えば、自宅でセルフチェックが可能
  • 似た症状を起こす性感染症もあるのでセットで検査を受けるのが望ましい
  • 検査や治療はオンライン診療でも行える
  • 自然治癒しないので治療は必須
  • 放置し悪化してしまうと将来にかかわるので感染がわかった時点で治療を受ける

トリコモナスは感染に無自覚なことが多いため、性行為や日常生活で知らずに感染させてしまうおそれがあります。

クラミジアや淋病といった他の性感染症と症状も似ていることから、疑わしい症状があればセットで検査を受けるのが理想的です。

また、一度の治療でほとんどの方が完治します。

放置して不快な症状を長引かせたり、感染を身体の奥へと拡げないためにも、トリコモナスの検査・治療の環境が整っているフィットクリニックまでご相談ください。

よくある質問

Q1
トリコモナスの検査方法は?
A1
トリコモナスの検査方法は、以下の通りです。
・顕微鏡検査
・培養検査
・DNA検査
それぞれにメリット・デメリットがありますが、検査精度や結果がわかるまでの期間から「DNA検査」を行うのが一般的です。
なお、DNA検査であれば検査キットを用いたセルチェックも可能なので、気になる症状があるだけでなく、少しの不安でも気軽に検査を受けることができます。
Q2
即日検査結果がわかる方法はありますか?
A2
トリコモナスへの感染が疑われる明らかな症状が認められる場合、顕微鏡検査であれば数分で検査結果を知ることができます。
ただし、似た症状を起こす性感染症は他にもあり、顕微鏡検査は原虫の数や剥離細胞の影によって感染を見落とすことがあります。
検査精度があまり高くないので、検査後1〜2日で結果がわかる精度の高いDNA検査がおすすめです。
Q3
検査に痛みはありますか?
A3
トリコモナスの検査に必要な検体の採取は、尿や膣分泌物になります。
採尿や綿棒によって患部を拭うだけになるので、痛みや不快感を伴うことはほとんどありません。
自己採取も可能なので、トリコモナスの感染に不安があるようであれば医療機関までご相談ください。
Q4
トリコモナスは自然治癒しますか?
A4
トリコモナスは自然治癒することはありません。
放置してしまうと感染が身体の奥へと拡がってしまい、症状が強く出たり、生殖機能に影響を及ぼすことで不妊などの原因になることもあります。
一度の治療で90〜95%が完治するので、必ず医療機関で薬の処方を受けるようにしてください。
Q5
トリコモナスの治療期間を教えてください。
A5
トリコモナスの治療期間は、通常10日間となります。
ただし、原虫の消失を確認するために、服用後は2週間以上の間を空けてから再検査が必要です。
完治と判断できるまでには約1ヶ月かかるので、その間の性行為やそれに類似する行為はお控えください。