性病

カンジダが再発を繰り返すのはなぜ?治らない原因や再発時の治療方法も紹介

カンジダが再発を繰り返すのはなぜ?治らない原因や再発時の治療方法も紹介 性病

このページでは、女性のカンジダが再発しやすい理由について、さまざまなデータを元に詳しく解説しています。

また、再発の原因や予防方法についても触れ、ページ後半では男性のカンジダや、フィットクリニックのカンジダ検査・治療についてもお伝えしています。

カンジダの不快な症状が繰り返されることに悩まれている方は、ぜひ最後までお読みいただき、今後の治療にお役立てください。

カンジダは再発を繰り返しやすい

カンジダは再発率が20〜30%と高く、感染経験がある人の約三分の一は再び症状に悩まされてしまう病気です

再発には2種類あり、「再感染」と「再燃」に分けられています。

●カンジダの再感染と再燃の違い 再感染
⇨自己感染、性行為による感染

再燃
⇨検査で検出できないほど極少量の残った菌が増殖する

また、カンジダ再発の少数例(5%以下)は、年に4回以上再発する「再発性外陰膣カンジダ症(RVCC)」となることもあります。

再発のサイン

カンジダ再発時には、デリケートゾーンに以下のような症状が現れます。

●カンジダ再発の主な症状 膣や外陰部(膣の入り口)に現れる症状
  • 強いかゆみ
  • 発赤(赤み)
  • 皮膚に熱感がある
  • 腫れ
など

おりものの異常
  • 量が増える
  • 白色でチーズやおかゆのような見た目
  • 臭いはほとんどない(酸っぱい臭いがすることがある)
など

基本的には前回の発症時と症状が異なることはなく、再発時も膣や外陰部のかゆみやおりものの異常といった症状が現れます。

再発の明確なサインはないものの、体調を崩してしまった時や、生理前後などホルモンバランスが変化するタイミングではご注意ください。

治らない原因

カンジダが治らない原因は、カンジダ菌が「常在菌」であるためです。

カンジダ菌は健康な人であっても膣内に持っており、存在しているだけでは基本的には無害な菌です。

しかし、何らかのきっかけで膣内や外陰部で異常増殖することでカンジダ症を発症してしまいます。

そのため、治療により症状が治っても菌が完全に取り除かれることはなく、人によっては再発を繰り返してしまうことがあります。

また、一口にカンジダ菌といっても、カンジダ属に含まれる菌には種類がいくつかあります。

もっとも代表的なのが「カンジダ・アルビカンス」ですが、再発を繰り返す例では「カンジダ・グラブラータ」が原因になっていることが多いとの指摘もあります。

カンジダ属同士の混合感染している例もあるので、再発を繰り返すようであれば治療方法を変更するなど医師との相談が必要です。

以下より、カンジダ菌が異常増殖してしまう原因をいくつかご紹介していきます。

日常生活

日常生活のストレスなどにより、身体の免疫力が弱ることでカンジダを再発しやすくなります。

●日常生活の原因 身体のストレス
  • 疲労
  • 睡眠不足
など

心のストレス
  • 不安
  • 焦り
  • 不満
  • 怒り
  • 寂しさ
など

上記のようなことが原因で膣内の常在菌のバランスが変わってしまい、ふたたびカンジダ菌が増えてしまうと再発します。

また、カンジダ菌は膣内だけでなく、腸内や口の中などにも存在します。

そのため、腸内環境が崩れて異常増殖をはじめてしまうと、「肛門→外陰部(膣の入り口)」といったルートで再感染(自己感染)することもあるので覚えておいてください。

デリケートゾーンの環境

カンジダ菌は、湿っぽく温かい環境で増殖しやすい菌です。

デリケートゾーンは下着などで常に覆われており、湿度や温度も上がりやすく、蒸れが生じやすい環境です。

そのため、以下のようなものを長時間着用していると、カンジダを再発しやすくなります。

●カンジダ再発を招きやすい着用物の例
  • 通気性の悪い下着類
  • 締め付けの強い衣類(デニムなど)
  • 生理用ナプキン
  • おりものシート
など

特に夏場や運動中などは、デリケートゾーンが高温多湿な環境に変化しやすくなるので注意が必要です。

また、おりものが気になり、自己洗浄してしまうのもカンジダ再発の原因になりがちです。

おりものには膣内の雑菌を外に出す役割があるので、逆に洗いすぎにより他の菌まで取り除いてしまうことでカンジダ菌が増えやすくなることもあります

食生活

カンジダ菌は糖質をエネルギー源として増殖するため、甘いものを摂りすぎてしまうと再発の原因になってしまうことがあります。

甘いものの中でも単純糖質をエサとして好むため、以下のような食品には注意が必要です。

●カンジダ菌を増殖させる可能性のある食べ物
  • 甘味料(砂糖やハチミツなど)
  • 菓子類
  • ソフトドリンク
など

また、加工肉やファーストフード、出来合いの惣菜など、「見えない糖質」が原因になっていることもあります。

特に再発の原因に心当たりがないようであれば、毎日の食生活を疑ってみるのも1つです。

病気

病気の中でも「糖尿病」を患っていると、膣まわりにカンジダ菌が繁殖しやすくなります。

この理由として、以下のようなことがあげられます。

●糖尿病がカンジダに関係する要素
  • 糖尿病により免疫力が低下する
  • 尿に多くの糖分が含まれる
  • 糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬)の影響

糖尿病により免疫力が落ちることで膣内環境の悪化を招きやすく、更には尿に多くの糖分が含まれるため、結果的にカンジダ菌の増殖を助けてしまいます。

カンジダ菌が増殖しやすい好条件が重なることで再発しやすくなり、難治性のカンジダと診断される場合、糖尿病治療薬の種類によっては使用が一旦中止になることもあります。

女性ホルモン量の変化

生理や妊娠に伴い、女性ホルモンのバランスは変化します。

この時、カンジダ再発に影響してくるのが女性らしさに関わる「エストロゲン(卵胞ホルモン)」です。

エストロゲンは、生理中〜排卵の間や妊娠すると分泌量が増えます。

すると、膣内では以下のようなことが起こります。

●生理や妊娠時の膣内変化 膣内ph(ペーハー)が下がる

他の常在菌(デーデル桿菌など)が減る

常在菌のバランスが崩れてカンジダ菌が異常増殖する

女性ホルモンの影響で膣内を守っていた常在菌の数が減り、カンジダ菌の繁殖を招きやすくなる環境が作られてしまうことで再発してしまいます。

また、膣内のカンジダ菌保有率は、妊娠中で約30%、妊娠していない人で約15%というデータもあります。

カンジダ菌を保有しているから必ず発症するとは限りませんが、妊娠中は「再発しやすいタイミング」であることは覚えておいてください。

抗菌薬の服用

抗菌薬(抗生物質)とは、主に細菌感染に使用する薬です。

性感染症の種類によっては治療にも用いられ、細菌の増殖を抑えて死滅させる効果を持っています。

しかし、抗菌薬の効果が常在菌にも影響してしまうことがあります。

これを「菌交代現象」と呼び、必要な菌まで死滅させてしまうことで膣の自浄作用が弱まりカンジダを再発させてしまいます

抗菌薬を飲むたびにカンジダになるという人も少なくないので、抗菌薬(抗生物質)を服用した後に性器に違和感などを覚えたら要注意です。

なお、紛らわしいですが、カンジダ治療に用いるのは「抗真菌薬」です。

カンジダ菌などの真菌(カビの一種)の増殖を抑える薬になり、抗菌薬とは異なる種類の薬なので覚えておいてください。

性行為

カンジダは性感染症の1つにも数えられるので、性行為が原因で再発することがあります。

ただ、性行為でカンジダに感染する割合は約5%なので、性行為による再発のリスクはそれほど高くはありません。

性行為によるカンジダ再発リスクは低いものの、オーラルセックスにより感染部位を広げてしまうおそれもあります。

●性行為によるカンジダの感染部位の変化の例 性器カンジダ → 口腔カンジダ → 全身カンジダ

口腔カンジダは肺や腸など臓器にも感染する全身カンジダのリスクがあるので、症状が出ている間の性的な接触は控えるべきです。

また、カンジダはパートナーのどちらかが未治療あるいは完治していない状態では、菌を移しあう再発を繰り返しかねません(ピンポン感染)。

ピンポン感染によって症状が長引いてしまうのを防ぐためにも、カンジダの経験があれば事前にパートナーに伝えることも予防のためには大切です。

再発時の治療方法

カンジダ再発時は、医師処方の薬だけでなく、市販薬でも治療が可能です。

再発を繰り返しやすい病気になるので、自己治療も認められているのがカンジダ再発治療の大きな特徴です。

以下より再発時の治療方法について詳しく解説していくので、医師処方の薬と市販薬を使い分けの参考にしてみてください。

クリニックで治療する

カンジダ再発時は、クリニックで治療を受けるのが推奨されます。

その理由として、膣まわりにカンジダと似た症状を起こす性感染症が他にもいくつかあるため、完全にカンジダと判断できない限り、治療の意味がない可能性があるからです。

●カンジダと症状が似ている代表的な性感染症
  • トリコモナス症
  • 細菌性膣症
  • クラミジア
  • 淋病
など

いずれも膣まわりや尿道などに炎症を起こす感染症として知られ、原因菌も細菌や原虫(寄生虫の一種)などカンジダとは異なります。

このため「またカンジダになった」とは限らず、思い込みにより他の性病の早期検査・治療を行う機会を失ってしまうことにもなりかねません。

再発前に性行為やそれに類似する行為などがあれば、積極的に医療機関に受診するようにしてください。

市販薬を購入して治療

一方で、カンジダ再発時は、市販薬を使用した自己治療も認められています。

医師処方と同じ成分を含んだものが薬局やドラッグストアなどで販売されており、急にデリケートゾーンに強いかゆみが出てしまった場合にも安心です。

ただし、市販薬を購入・使用する際にはいくつか注意点があります。

●市販薬を選ぶ際の注意点
  • 過去にカンジダの診断・治療を受けたことがある場合のみ
  • 病院で処方された薬と同じ成分の市販薬を選ぶ
  • かゆみに対して通常のかゆみ止めやステロイドでは対処できない

自己判断で市販薬を使用することはできません。

誤った治療は症状を長引かせる原因にもつながりやすくなります。

市販薬の購入・使用にあたっては、必ず薬剤師との相談が必要になることは覚えておいてください。

再発を予防するには?

カンジダは、生活習慣が引き金となって再発することが多い傾向です。

そのため、再発を繰り返すようであれば、生活習慣を見直すことがカンジダ予防につながります。

100%予防できる方法はありませんが、再発させにくい可能性があるので、以下を参考にできることから実践してみてください。

ストレスを減らす

大小を問わず、誰でもストレスの1つや2つはあるものです。

現代社会で完全にストレスから切り離された生活を送ることは難しいものの、こまめにストレスを発散・解消し気持ちをリセットすることがカンジダ再発の予防には大切になります。

●ストレスを減らす方法
  • 自分時間をつくる
  • 軽い運動
  • 趣味に没頭する
  • ストレスフリーな暮らしを心がける
など

また、ストレスを感じないよう意識することにストレスを感じてしまうこともあるので、「なにもしない」というのも効果的です。

デリケートゾーンのケア

カンジダは高温多湿を好むため、デリケートゾーンに菌が繁殖しやすくなる環境を作らないことが大切です。

また、清潔にしたいからといって、デリケートゾーンを洗いすぎてしまうと自浄作用が弱まり逆効果になってしまうこともあります。

以下を参考に、カンジダを再発させないためのケアを心がけてみてください。

●デリケートゾーンのケアの方法 毎日のケア
  • 膣内まで洗わない
  • アルカリ性の刺激が強い成分を含んだ石けんやボディーソープは控える
  • 入浴後は膣まわりをよく乾かす
  • トイレのビデ洗浄による洗いすぎは注意
  • 排尿や排便後は「前から後ろ」にふきとる

下着や服装
  • 通気性のよい下着(シルクやコットン製)
  • タイツやストッキング、ガードルの着用を控える
  • 締め付けの少ないゆるめの服装

衛生用品
  • おりものシートやナプキン、タンポンなどはマメに交換

食生活

カンジダ菌は糖質をエサに繁殖するため、甘いものの摂りすぎには注意です。

また、加工された食品や飲料は、意外と炭水化物(糖質)が多く含まれているので、知らずに糖質過多にならないためにも成分表はチェックする癖を付けるのも良い方法です。

ただし、カンジダ再発をおそれて、過度に糖質制限することはおすすめできません

どんな食べ物にも少なからず糖質は含まれているので、間食を控えて、食事バランスを意識した食生活を送ることが大切です。

病気

食生活にも関連してきますが、偏食が続いたり、甘いものを毎日食べすぎていると、カンジダの再発を誘因する糖尿病のリスクが高まります。

糖尿病を予防するためには「いつ」「なにを」「どれだけ」食べるかが大切になるので、食べ過ぎに思い当たる節があれば改善していきましょう。

また、抗菌薬の使用は常在菌まで死滅させてしまい、カンジダ菌の増殖を招くことがあります。

抗菌薬を使わないで治療が可能なケースでは、なるべく抗菌薬を使わないことが大切です。

●抗菌薬を使わず治療が可能な病気の例 ウイルス性の風邪

あきらかに細菌感染が疑われない限りは、抗菌薬に頼らないことがカンジダの再発予防につながることもあります。

性生活

カンジダは性行為による感染リスクがほとんどないものの、ピンポン感染により膣内に菌が戻ってくることで再発することがあります。

女性だけの病気ではないので、どちらかが性器に異常や違和感を感じる場合には性行為を控えるのが懸命です。

また、女性だけが治療を終えても、男性が未治療あるいは治癒していなければ、再発のリスクが高まります。

お互いの身体を守るためにも、ペアで検査・治療を受けることがカンジダ再発の予防につながります

男性のカンジダ再発について

前提として、男性がカンジダになることは稀です。

男性の性器は女性と異なり、身体の外側に出ています。

そのため、性器の構造上の違いから、男性はカンジダ菌がもともと繁殖しづらい環境であることや、性行為後にシャワーで洗い流されることで感染しづらいと考えられています。

ただし、以下の素因を持っているとカンジダを発症・再発しやすくなります。

●男性がカンジダの発症・再発しやすくなる素因
  • 包茎
  • 糖尿病
  • 副腎皮質ステロイド投与
  • 末梢性疾患(風邪など)

男性は周期的にホルモンバランスが変化することはないものの、女性と同じように免疫力の低下により発症したり、再発を繰り返しやすくなります。

また包茎であると亀頭が包皮に覆われているため、雑菌がたまりやすく、湿り気のある環境になりがちなことから感染リスクが高まります。

なお、男性がカンジダを発症・再発すると「亀頭包皮炎」や、稀に「尿道炎」を起こしますが、症状が出ないことも多くなっています。

パートナーの発症・再発が発覚したら他人事として捉えるのではなく、念のため一緒に検査・治療を受けるようにしてください

他の性病の可能性もあるなら検査を受ける

カンジダを再発した場合、明らかに再発だとわかる症状であれば治療薬をすぐに使用してください。

しかし、以下のようなケースでは、改めて検査を受けることを強くおすすめします

●市販薬を選択せず検査を受けたほうがいいケース
  • 前回とは違う症状や違和感がある
  • 再発の直近1〜2ヶ月を目安に性行為があった

カンジダ再発時は、基本的に同じ症状が現れます。

自己判断はある程度は可能であるものの、少しでも異なる症状を感じた場合や、直近の性的な接触による場合、他の性感染症にかかっている可能性も少なくありません。

他の感染症であればカンジダを治療しても治らず長引くことや、重症化・慢性化のリスクなどもあります

「いつもと違うならまず検査」と考え、他の性病である可能性も想定してください。

フィットクリニックの検査キット

フィットクリニックでは、ご自身でカンジダの確認ができる検査キットのご用意があります。

複数検査のセットになっているため、重複感染を見逃さないために、一度の検査で他の性感染症を同時に調べることができます。

検査キット 価格 クラミジア 淋菌 咽頭クラミジア 咽頭淋菌 トリコモナス カンジダ HIV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎
女性10項目セット 33,000円
女性8項目セット 29,000円
男性10項目セット 33,000円
検査キット2個セット 10%引き
マイコプラズマ検査 +12,000円
送料 無料

検査キットはオンライン診療からも購入が可能となっており、検査結果もWeb上で確認できます。

つまり、誰かに知られることなく、スピーディーに不安を解消できるので、通院による検査に抵抗がある方は当院の検査キットをお役立てください。

検査の流れ

検査キットを使ったカンジダ検査の流れは、以下のとおりです。

①検査キットを郵送で受け取る
梱包内が検査キットとわからないようにして最短翌日に郵送します。

②検体の採取
付属する説明書に従って検体を採取します。

③返送用の封筒に入れて検査機関に送る
匿名検査のため申込書に氏名や住所の記載は不要です。

④検査キットについているQRコードから結果を確認
スマートフォンでQRコードを読み込んで結果を確認できます。

検査を行う機関についてですが、当院が提携している都道府県知事より認可された登録衛生検査所で検査を進めていただきます。

法律で定められた施設基準や検査体制を満たした機関で検査を行うので、検査精度については病院やクリニックで行うものと同等ですのでご安心ください。

結果判明までの時間

結果が判明するのは、「検体到着から2営業日後」となります。

もし陽性(感染している)の結果が出た場合、カンジダ菌の増殖を抑えるための適切な治療が必要です。

そのまま当院で治療を開始することをおすすめします。

治療の流れについては次で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

検査結果が出た後の流れ

検査結果からカンジダの陽性反応(感染している)が検出された場合、治療は以下の流れで進めていきます。

●検査結果で陽性反応が出た後の流れ
  1. 予約
  2. 問診・診察
  3. 処方

当院では、オンライン診療を行っています。

陰部を直接診察することはないため、不安を感じて受診をためらう必要はありません。

また、オンライン診療は家から出ることなく受診することができます。

そのため、時間や環境の面で通院が難しい方には特におすすめです。

なお、カンジダの治療方法は、発症部位に合わせた薬を用いるのが基本です。

詳しくは以下で解説していますので、受診前に治療方法を知りたい方はご確認ください。

ご予約は以下より承ります。

カンジダの治療について

カンジダは、性別や症状が出ている部位によって治療方法が異なります。

●カンジダの治療方法 ●男性
尿道への症状が認められる場合には、1週間服用する抗真菌薬(飲み薬)を処方します。
また亀頭や包皮などに感染が認められる皮膚カンジダ症に対しては、軟膏タイプの抗真菌薬を処方します。

●女性
膣内への症状が認められる場合には、膣錠を処方します。
女性は膣錠による治療が基本となりますが、外陰部にかゆみや発疹が出ている場合には、軟膏タイプの抗真菌薬との併用や内服薬を用いることもあります。

なお、フィットクリニックでは、「膣錠」と「クリーム」の2種類を取り扱っています。

内服薬の取り扱いは行っていないため、症状の状態によっては他の医療機関への相談が必要です。

フィットクリニックのカンジダ治療薬

フィットクリニックでは、剤形の異なる2種類の抗真菌薬を処方しています。

性病名 製品 処方数 価格
カンジダ女性 オキナゾール膣錠
600mg
オキナゾール膣錠
1錠 7,000円
カンジダ女性・男性 オキナゾールクリーム
1% 10g
オキナゾールクリーム
1本 7,000円

いずれの治療薬も「オキシコナゾール」を有効成分としており、陰部で異常増殖したカンジダ菌を減らす効果を持つ抗真菌薬になります。

1週間前後使い続けることで85〜95%が治癒するので、自然に症状が収まるのを待つのではなく、積極的に治療薬を使用するようにしてください。

オンライン診療が便利

前述したカンジダの検査・治療は、オンライン診療を利用することで自宅にいながら処方を受けられます。

再発の度に通院する手間がなく、オンライン上での診察後に検査キットや治療薬が郵送されてくるのを待つだけです。

●オンライン診療の流れ 予約

診察・問診

検査キットあるいは治療薬の郵送

購入にあたっては必ず医師の診察・問診が必要ですが、これは市販薬を通販で購入する際に薬剤師に相談が必要なのと同じです。

当院では検査体制が整っている分、ワンストップで治療を受けられるので、検査結果から治療までもスピーディーに行えます。

診察料やオンライン診療の登録料などもかからないので、カンジダの悩みをいつでも相談できるかかりつけ医として当院のオンライン診療をご利用ください。

まとめ

最後に、カンジダの再発について要点をまとめてお伝えします。

  • カンジダの再発率は20〜30%と高い
  • 年4回以上再発する場合は難治性の「再発性外陰膣カンジダ症(RVCC)」
  • 持病や薬の使用、生活習慣などが再発の引き金になることがある
  • 再発の症状は基本的には前回と同じ
  • 再発の直近で性行為があったり、不安がある場合は検査を受ける
  • 稀に男性もカンジダを発症・再発することがある(特に包茎の方は注意)

カンジダは女性にとってポピュラーな病気であり、女性の約75%が生涯で一度は経験すると言われています。

このうち約3人に1人は再発するとされるので、不快な症状が繰り返されてしまうと心身の負担にもなり得ます。

再発を防ぐためにもカンジダ菌が繁殖しやすい環境を見直し、症状が現れてしまった場合には積極的にカンジダ治療を受けるようにしてください。

よくある質問

カンジダが再発しやすいのはどうしてですか?
カンジダ菌は健康な人でも持っている常在菌となり、きっかけがあれば再び菌が膣内で異常増殖してしまうために再発します。
再発の原因としては、免疫力の低下やホルモンバランスの変化、性行為などがあげられ、基本的には自己感染することが多くなっています。
カンジダ再発の間隔が短いのは治癒していないということでしょうか?
カンジダ治療薬を正しく使用したことが前提ですが、以下のペースで再発していると難治性の可能性があります。

  • 年4回のペースで再発
  • 直近半年以内に2回以上再発
また、カンジダの症状である「かゆみ」や「おりものの異常」は、他の性感染症にかかっている可能性がゼロではありません。
性感染症は治療が遅れると重症化することもあるので、再発を繰り返す方は念のため検査も受けるようにしてください。
カンジダを再発させる原因はありますか?
カンジダを再発させる原因としてあげられるのが、以下のようなことです。

  • 心身のストレスや疲労
  • デリケートゾーンの蒸れ
  • 糖質の多い食事
  • ホルモンバランスの変化
  • 糖尿病
  • 抗菌薬
  • 性行為
など

免疫力が低下したり、知らずにカンジダ菌が増えやすい環境を作り出してしまうことで再発しやすくなります。
再発経験がある方は生活習慣を変えることで予防にもつながるので、できることから見直してみてください。
カンジダは自然治癒しますか?
カンジダの症状が軽ければ、膣の自浄作用が正常に戻ることで自然治癒することがあります。
ただ、症状が軽いかを判断する目安はなく、性行為によるパートナーへの感染リスクもあるので、自覚症状が出たタイミングで治療を受けることをおすすめします。