更新日:2026/06/26
早漏(そうろう)とは ‐基準・セルフ診断・原因と改善法を解説

早漏(そうろう)とは ‐基準・セルフ診断・原因と改善法を解説

早漏とは、射精のコントロールができなくなる症状で、心因的なストレスや加齢など複数の原因により起こる男性の悩みです。

このページでは、早漏の定義や基準、症状を引き起こす原因と改善方法を詳しく解説します。
「早漏かもしれない…」と不安な方は今の状態を簡単に確認できるセルフ診断を試してみてください。

当院ではオンライン診療による早漏治療を行っています。

早漏(そうろう)とは‐基準や定義

早漏とは射精障害の一種で、男性が性行為中に意図する時間より早く射精してしまう状態を指します。

早漏の判断基準は、国際性医学会(ISSM)で発表した以下が、一般的な認識となっています。

早漏の定義
  • 常に挿入前、または挿入後から射精までの時間が短い(1分以内、後天性早漏は3分以下程度)
  • 射精するタイミングをコントロールできない
  • 早漏により苦痛や負担を感じ、パートナーとの関係に悪影響がある

この定義に当てはまる症状があれば、早漏が疑われます。
ただし、この定義は1つの尺度でしかなく、本人またはパートナーが不満やストレス、苦痛を感じるかが問題です。

例えば、射精までの時間が1分以上あったとしても、ストレスを感じる場合は、早漏の治療を検討した方がよいこともあります。

一般的な射精までの時間

一般社団法人日本性機能学会の調査では、成人男性の射精までの時間で最も多いのは、5分以上でした。

男性の射精までの時間

出典:一般社団法人日本性機能学会「性機能障害の全国実態調査(2024年)」
@Press 掲載プレスリリースのデータを基に作成)

半数以上の男性が射精までに5分以上かかっているということです。

1分未満で射精する割合は3.6%と少ない一方で、日本人の約4人に1人(約910万人)が早漏で悩んでいるとの報告もあります。

女性が希望する挿入時間と早漏だと思う挿入時間

ナイトプロテインPLUSの調査では、女性の理想とする挿入時間は「5〜15分」でした。
さらに、女性が早漏だと思う挿入時間は「5分以下」が最多となりました。

女性が思う早漏の分数

出典:ナイトプロテインPLUS 株式会社アルファメイル「早漏は何分から?遅漏は?女性300名に聞く理想の挿入時間」データを基に作成

海外では、性行為の満足度が低いことが離婚や別れの理由になることもあります。
パートナーの理想への不安やプレッシャーからEDを併発する場合もあり、早漏は性生活にとって看過できない問題です。

早漏セルフチェック診断

Q1 ご自身が望む時間より前に射精してしまう
YES NO
1/10
Q2 セックスの回数が通算で30回以下
YES NO
戻る 2/10
Q3ほぼ毎回、挿入前、または挿入後1分以内に射精してしまう
YES NO
戻る 3/10
Q4 マスターベーションで5分以内に射精してしまう
YES NO
戻る 4/10
Q5 射精のタイミングをコントロールできない
YES NO
戻る 5/10
Q6 射精が早いことに不満を感じる
YES NO
戻る 6/10
Q7 性的刺激に敏感で、すぐ勃起してしまう
YES NO
戻る 7/10
Q8 性行為に自信が無い(EDの不安があるなど)
YES NO
戻る 8/10
Q9 女性と接するのが苦手
YES NO
戻る 9/10
Q10 女性から「早い」と言われたことがある
YES NO
戻る 10/10

正常
早漏の可能性は低いため問題ないようです。

点数が0~1だった方は、早漏の可能性は低いため問題ないようです。
しかし、セルフ診断で正常と判断された方も、自分自身のイメージより早いと感じる場合や、パートナーが早いことで不満がある場合、早漏の可能性が考えられます。
少しでも気になる場合は、お気軽にご相談ください。

軽度早漏
カウンセリングを受けましょう!

点数が2~5だった方は、軽度ではありますが、早漏の症状が見られます。
軽度の早漏の場合、その日の体調や精神的なストレスが原因で起こる場合があります。
症状が軽ければ改善も早いため、気になる方は1度ご相談ください。

早漏
是非ご相談ください!

点数が6~8だった方は、早漏の症状が現れています。
早漏は性行為での満足が得られないだけでなく、男性としての自信の喪失にも繋がります。さらに、パートナーとの関係に支障が出る原因にもなります。
早漏の改善は、ご自身に合った適切な治療を行うためにも、まずは専門医による診察が必要です。

重度早漏
早漏とEDが併発している可能性があります!

点数が9~10だった方は、症状の重い早漏と言えます。
重度と診断される方は、EDの併発や複数の原因による早漏の可能性があるので、専門医の診察を受けてください。

早漏の発症タイミング

早漏はいつ発症したかにより「終生早漏」と「獲得性早漏」に分けられます。

早漏の分類
終生早漏
(生涯早漏:Lifelong PE)
最初の性行為から早漏の症状が見られ、その後も改善していない早漏。
獲得性早漏
(後天性早漏:acquired PE)
もともと症状はなかったが、後からさまざまな原因により症状が現れる早漏。

終生早漏も獲得性早漏も、どちらも適切な治療により改善が期待できます

早漏の原因と改善方法

早漏の原因は以下の3つに分かれます。

それぞれの原因や改善方法について解説していきます。

心因性早漏

心因性早漏とは、不安やストレスなど心理的要因が原因となる症状です。

心因性早漏の原因
  • 性行為に対する不安
  • 過去の失敗やトラウマ
  • 仕事や人間関係によるストレス
  • パートナーとの関係の悪化 など

「すぐに射精してしまうのでは」という不安や緊張から、精神的なバランスが崩れ、早漏の症状として現れる場合があります。

心因性早漏には、以下の改善方法があります。

心因性早漏の改善方法
  • 早漏防止薬(内服薬)の服用
  • ストレスの解消・トラウマの克服
  • カウンセリングを受ける
  • パートナーとの関係改善 など

ストレスによって緊張や不安が強まると、リラックスした状態に多いとされる脳内物質セロトニンが不足すると言われています。
そのため、心因性早漏の改善には、セロトニンの働きを高める治療が適しています。

早漏治療薬のダポキセチンは、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類され、セロトニンの作用を増加させる働きがあります。

過敏性早漏

過敏性早漏は、少しの性的刺激で射精してしまう症状です。

過敏性早漏の原因
  • 亀頭や陰茎への性的刺激に不慣れ
  • 短時間で射精する自慰行為が習慣化している
  • 普段から自慰行為が早い
  • 仮性包茎で亀頭が刺激に敏感な状態 など

まだ若く性行為の経験が少ない方や短時間で射精する自慰行為が習慣化している方、包茎で亀頭への刺激に敏感な方に多く見られます
通常、性的刺激を受け脳から陰茎へ勃起の反応が伝わりますが、過敏性早漏の場合は陰茎の神経が過敏になり、脳で性的刺激を処理する前に外部から受けた刺激のみで興奮してしまい、射精に至ります。

過敏性早漏の改善方法
  • 包茎治療・包茎手術
  • 早漏改善トレーニング(ストップ&スタート法
  • 厚手のコンドームの使用
  • 早漏防止薬(外用薬)の使用

厚手のコンドームで刺激を抑えたり、包茎を改善して刺激に慣れやすくしたりすることで、過敏性早漏が改善していく可能性があります。
またメガマックススプレーなど早漏防止の外用薬は、陰茎や亀頭の感度を鈍らせることで、射精までの時間を長くする効果が期待できます。

衰弱性早漏

衰弱性早漏は、加齢や運動不足による筋力の衰えが原因となる早漏です。

衰弱性早漏の原因
  • 加齢・運動不足による筋力の低下
    ⇒射精管閉鎖筋(精子の出口を塞いでいる筋肉)が衰え、射精をコントロールできず射精までの時間が短くなる
  • 男性ホルモンの減少
    ⇒40~50代以降の男性で起こりやすい
  • 勃起時の硬さが不十分
    ⇒40代以上の男性に多く、硬度が落ちると刺激に敏感になる

衰弱性早漏の場合、筋肉で精子を押し出す力も低下するため、射精時の快感が低下します。
衰弱性早漏には、以下の改善方法があります。

衰弱性早漏の改善方法
  • ED治療薬の服用
  • 早漏防止薬(外用薬)の使用
  • 骨盤底筋(PC筋)を鍛える

勃起時の硬さを改善するED治療薬は、衰弱性早漏の改善が期待できます。
過敏さを抑えるため、早漏防止の外用薬の併用や、PC筋と呼ばれる骨盤底筋を鍛える方法も取り入れると効果的です。

ED治療薬と早漏防止薬「ダポキセチン」との併用は副作用のリスクを高めるため、当院では原則禁忌としています。自己判断で併用せず必ず医師にご相談ください。

当院のED治療について詳しくはこちらをご覧ください。 当院のED治療

自力で行う早漏の治し方

早漏治療には早漏防止薬を利用するのが有効な選択肢の1つですが、ご自身で行う改善方法として行動療法があります。

その他の早漏改善方法(行動療法)

ただし、いずれも即効性はないため継続して行うことが重要です。
早漏防止薬と併用しながら取り入れるのも1つの方法です。

ストップ&スタート法

ストップ&スタート法はマスターベーションや性行為をする際に射精しそうになったら動きを止める方法です。

ストップ&スタート法の手順
  1. 射精感が高まるまで通常通り刺激
  2. 射精が近づいてきたら手を止める
  3. 最大45秒間リラックスして射精感を遠のかせる
  4. 再び刺激する

※1回のトレーニングで1~4を4回繰り返して、5回目には我慢せず射精する

スクイーズ法

スクイーズ法はストップ&スタート法と同様で、マスターベーションや性行為をする際に射精しそうになったら動きを止める方法です。

スクイーズ法の手順
  1. 射精感が高まるまで通常通り刺激
  2. 射精が近づいてきたら亀頭の根本を圧迫して射精を押さえる
  3. 射精感が落ち着いたら再び刺激する

※1回のトレーニングで1~3を5回ほど繰り返したのちに射精する

ケーゲル体操

ケーゲル体操は骨盤底筋(射精に関わる筋肉)を鍛えることで、射精をコントロールする力が向上する体操です。

ケーゲル体操①リラックスした状態でひざを立て床に仰向け、または椅子に座る②肛門を締める・緩めるを10回繰り返す③肛門を締めた状態で5秒間キープする④1~3を5回繰り返す
ケーゲル体操
  1. リラックスした状態でひざを立てて床に仰向けになる、または椅子に座る
  2. 肛門を締める・緩めるを10回繰り返す
  3. 肛門を締めた状態で5秒間キープする
  4. 1~3を5回繰り返す

早漏トレーニング

早漏トレーニングでは、「骨盤底筋の操作」による射精のコントロール方法の習得が重要という研究結果を報告する機関もあります。
こうした早漏トレーニング専用のセルフプレジャーツールで骨盤底筋の操作する感覚を訓練します。
ただし、購入に際して毎回費用が掛かるといった点がデメリットとなります。

早漏と併発しやすい症状

早漏はEDに合併して発症する場合が多く、EDになった方のおよそ3分の1が早漏を併発しているといわれています。
早漏とED(勃起不全)は性機能障害の一種ですが、それぞれ異なるメカニズムにより発症します。

EDは陰茎の硬さが不十分であったり、勃起しなかったりすることで、満足な性行為ができない症状で、ED症状による性行為への不安が早漏につながります

そのため、EDと早漏を併発している場合、ED治療を行うことで早漏の改善が期待できます。

医療機関で早漏を改善する方法

医療機関で早漏を改善する方法として、心理療法や薬物療法、外科的治療などがあります。

  • 心理療法や行動療法
    心理療法による不安の軽減、ストップ&スタート法やスクイーズ法などの行動療法
  • 薬物療法
    主に内服薬(SSRI)、局所麻酔薬(スプレーなど)
  • 外科的治療
    包茎手術や小帯切除法、亀頭への薬剤注入など

当院では、薬物療法として内服薬(SSRI)、局所麻酔スプレーを処方しています。
内服薬(ダポキセチン)は、セロトニンの量を増加させて不安や緊張を抑える働きがあり、心理的なプレッシャーによる早漏を防ぎます。
局所麻酔スプレー(リドカイン)は陰茎や亀頭にスプレーすることで性的刺激を抑えて早漏を防止する効果が期待できます。

当院の早漏治療について詳しくは以下をご確認ください。

早漏は原因に応じた治療で改善が期待できる

早漏は原因に応じた治療で改善が期待できます。

早漏についてのまとめ
  • 早漏とは射精障害の1つで、自分の意思に反して早く射精してしまう症状
  • 日本で早漏で悩む人は2023年の調査でおよそ910万人(4人に1人)
  • 早漏には発症時期により「終生早漏」と「獲得性早漏」に分けられる
  • 原因には「心因性早漏」「過敏性早漏」「衰弱性早漏」があり、適切な治療を行うことで改善が期待できる
  • 早漏はEDと併発することが多く、ED患者の3人に1人の割合で併発している

自力でできる行動療法には即効性がなく、早期改善を目指す場合は早漏治療薬の使用を推奨します。

日本では成人男性の4人に1人が早漏に悩んでいるといわれるほど、身近な男性の悩みです。
恥ずかしさから受診をためらってしまう方も多いですが、放置すると症状の悪化を招いたり、EDを併発してしまう可能性があります。

当院の早漏治療はオンライン診療に対応しており、男性医師のみでデリケートな悩みも話しやすい環境づくりを心がけています。
早漏治療についてはこちらからご確認ください。

早漏に関するよくある質問

  • Q
    早漏とはどのような症状ですか?
    A
    早漏とは「勃起はできても射精に問題がある」性機能障害の1つです。
    ほかに「遅漏」「膣内射精障害」などさまざまな種類が含まれます。
  • Q
    早漏は治療できますか?
    A
    早漏は治療により改善できます。ただし、症状により適した治療があるため、まずは早漏治療の診察を受けて医師の判断を確認しましょう。
  • Q
    早漏になる問題点はなんですか?
    A
    自分自身が性的な満足を得られない、それにより苦痛やストレスを感じること。さらにパートナーが不満を感じることで関係に悪影響となるのが問題点と言えます。
  • Q
    早漏になりやすい人はどんな人ですか?
    A
    早漏になりやすいのは以下の特徴がある人です。
    • ストレスや疲れを感じている方
    • 加齢・運動不足の方
    • 性行為の経験が少ない方
    • 仮性包茎で亀頭への刺激に敏感な方
    • EDを患っている方
    その他、治療中の疾患や服用中の薬によって、早漏の症状が現れる場合があります。
  • Q
    なぜ射精が早くなるのですか?
    A
    射精が早くなる理由として、以下の肉体的要因・心因的要因があります。
    • 亀頭や陰茎の神経が過敏なため、少しの刺激で興奮状態になるため
    • 神経伝達物質のセロトニンが不足し、短い時間ですぐに興奮状態になるため
    • 勃起時の硬さが足りず、刺激に敏感になるため
  • Q
    早漏は自分で治せますか?
    A
    自分で早漏を改善する方法としては、射精トレーニングや骨盤底筋(射精に関わる筋肉)を鍛える行動療法があります。行動療法には即効性がないため、継続して行う必要があります。
  • Q
    何分から早漏になりますか?
    A
    国際的な早漏の定義では、膣内性交において挿入から1分以内程度とされています。
    一般的な目安として、挿入して1分〜3分程度で射精してしまう場合は、早漏を疑ってみてください。
  • Q
    早漏の原因は何ですか?
    A
    早漏の原因には以下が考えられます。
    • 不安やストレス(心因性早漏)
    • 包茎や亀頭への刺激の敏感さ(過敏性早漏)
    • 加齢や運動不足によるもの(衰弱性早漏)
    それぞれの原因に合わせて適切な治療を行うことで改善が期待できます。

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参考サイト

この記事の監修

院長名前
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務
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