EDにマッサージ・運動・筋トレは有効か‐睾丸マッサージとPC筋・BC筋の鍛え方

更新日:2026/09/03
EDにマッサージ・運動・筋トレは有効か‐睾丸マッサージとPC筋・BC筋の鍛え方

EDの予防・改善方法として、マッサージや運動、筋トレが紹介されることがあります。
これらの方法は、血管や全身の健康状態を改善し、EDの改善に役立つ可能性があります。

本記事では、マッサージに期待できる効果と医学的根拠、ED改善に役立つ運動や筋トレ、実践する際の注意点、併用できる改善方法について解説します。

運動や筋トレ、マッサージを実践してEDの予防や改善をしたいとお考えの方は、是非参考にしてください。

ただし、その効果には十分な医学的根拠や即効性はなくEDの改善にも個人差があります。
そのため、マッサージや運動・筋トレはあくまでED予防・改善のサポートと考えましょう。

なお、EDの治し方について、詳しくは以下のページで解説しています。 EDの治し方について

このページの要点

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ED改善に向けたマッサージ・運動・筋トレの要点と実践方法

マッサージ・運動によるEDケアの概要

マッサージや運動、筋トレは、血流や心身の健康状態を整えることで、EDの予防・改善を間接的に支える可能性があります。ただし、マッサージにはEDへの直接的な治療効果を示す十分な医学的根拠や即効性はありません。運動や生活習慣の見直しを無理なく継続し、早い効果を希望する場合にはED治療薬が選択肢となります。

マッサージ・運動によるED改善のポイント

マッサージや運動がEDに有効とされる理由
血流や心身の健康状態を整え、ストレスの緩和などを通じて勃起機能を間接的に支える可能性があります。適度な運動や筋トレは、肥満予防、筋肉量の維持、睡眠の改善などを通じ、テストステロンが低下しにくい生活環境を整えるうえで役立ちますが、継続的な運動が安静時の値を大きく上昇させることは確認されていません。
自宅で実践できるマッサージの種類
睾丸・鼠径部のマッサージ、ツボ押し、リフレクソロジーが紹介されています。ただし、マッサージのEDへの直接的な治療効果を示す医学的根拠は十分ではなく、ツボ押しやリフレクソロジーも治療の代わりにせず、リラックスを目的とする補助的な方法として取り入れます。
ED改善に向けた運動・筋トレメニュー
骨盤底筋を鍛えるPC筋トレやケーゲル体操、スクワット、有酸素運動を継続することが機能維持に役立ちます。
運動を実施する際の注意点と負荷の目安
息を止めず無理のない強度で行い、サイクリングやエアロバイクに長時間乗る場合は、こまめに休憩するか、サドルの高さや形を調整します。
即効性を求める場合の治療薬との併用
運動や筋トレは体質改善のため即効性はなく、早い効果を希望する場合はED治療薬の併用が選択肢となります。
ED改善・予防につながる生活習慣
運動だけでなく、バランスの取れた食事、十分な睡眠、過度な飲酒を控えること、禁煙を含めて生活習慣全体を見直すことが重要です。EDは糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、睡眠障害などが関係する場合もあるため、症状が続く場合は生活習慣だけの問題と決めつけず原因を確認することが大切です。

EDとマッサージ・運動に関するよくある質問

睾丸マッサージ(ジャップカサイ)はどのように行えばよいですか?
入浴後など体が温まった状態でオイルやローションを塗り、陰のうや裏側の精管をやさしい力で揉んだり押したりします。睾丸そのものを強く揉んだり引っ張ったりしないよう注意が必要です。
PC筋やBC筋を鍛えると勃起にどのようなメリットがありますか?
PC筋(恥骨尾骨筋)やBC筋(球海綿体筋)は勃起時に陰茎の根元を支え、排尿や射精にも関わる筋肉です。これらを鍛えることで射精力や性行為時の勃起維持を支える効果が期待できます。
ケーゲル体操はどのような手順で行いますか?
リラックスした状態でひざを立てて床に仰向けになるか椅子に座り、肛門を締める・緩める動作を10回行い、肛門を締めた状態で5秒間キープします。この一連の流れを5回繰り返します。
ED対策として有酸素運動を行う場合の頻度や時間の目安は?
ウォーキングや軽いジョギング、水泳などを1回20〜30分、週3回程度行うのが目安です。まとまった時間が取れない場合は、手軽にできる運動を10分ずつに分けて行っても構いません。
EDの改善をサポートするとされるツボには何がありますか?
内くるぶし上にある三陰交、腰の命門や腎兪、下腹部の関元・大赫・中極、仙骨の八髎穴、手の関衝などがあります。指の腹で痛くない程度に3〜5秒押して離す動作を繰り返します。
リフレクソロジー(反射区療法)では足のどの部分を刺激しますか?
精巣を司るとされる生殖腺の反射区(かかとの末端から親指1本分上のエリア)を刺激します。親指の腹や人差し指の第二関節を当て、痛気持ちいい強さでマッサージします。
鼠径部のマッサージはどのように行いますか?
椅子に座るかあお向けになって力を抜き、太ももの付け根から内ももにかけて手のひらを当て、痛みがない程度の力でゆっくりとなでます。左右それぞれ1〜2分程度行います。

EDにマッサージや運動・筋トレが有効な理由

マッサージや運動・筋トレは、血流や心身の健康状態を整えることで、EDの予防・改善を間接的に支える可能性があります。

有効とされる理由として以下が挙げられます。

マッサージや運動・筋トレの
EDへの効果

特に有酸素運動は、血流の改善やストレスの緩和など、勃起機能の改善に関係することが報告されています。

一方、マッサージについてはEDへの直接的な治療効果を示す医学的根拠が十分ではないため、リラックスや身体のケアを目的とした補助的な方法として取り入れましょう。

なお、ED(勃起不全)については、以下のページで詳しく解説しています。 ED(勃起不全)とは

血流の改善

運動は血管や心肺機能の健康維持に役立ち、勃起に必要な血流を保ちやすくします。

勃起は、性的刺激によって陰茎の血管が広がり、海綿体へ血液が流れ込むことで起こります。

血管の状態が悪化する要因
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 肥満
  • 喫煙

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、体重や血圧、血糖の管理に役立ち、血管性EDの改善にも良い影響を与える可能性があります。
マッサージやストレッチにも、筋肉の緊張をほぐして身体を動かしやすくする働きが期待できます。

そのため、マッサージや運動、ストレッチによる血流改善はEDの改善に有効と言えます。

テストステロンの増加

テストステロンは、性欲や活力、筋肉量などに関係する男性ホルモンです。
テストステロンが低下すると、性欲の低下や疲労感などとともに、EDがみられる場合があります。

そのため、このホルモンが適切に分泌されることで、男性の性機能の維持にもつながります。

テストステロンと性機能の関係
  • 神経伝達や血流の調節に関わるため、勃起機能に大きな影響を与える
  • テストステロン値の低下は、性欲や興奮、性衝動が低下しEDにつながる場合がある
  • 男性不妊、持久力の低下、肥満、更年期障害などに関係する場合がある

適度な運動や筋トレは、男性ホルモンを含む全身の健康状態を整えるうえで役立ちます。

肥満の予防や筋肉量の維持、睡眠の改善などを通じて、テストステロンが低下しにくい生活環境を整える方法として取り入れることが大切です。

ただし、継続的な運動が安静時のテストステロン値を大きく上昇させるという結果は、確認されていません。
テストステロンの働きや低下によるEDへの影響については、以下のページで詳しく解説しています。 EDとテストステロン(男性ホルモン)

ストレスの緩和

マッサージや運動には、リラックス効果によりストレスが関係するEDの改善を支える可能性があります。

勃起には自律神経が関係しており、緊張や不安が強いと交感神経が優位になり、勃起しにくくなる場合があります。
特に、性行為へのプレッシャーや過去の失敗への不安は、心因性EDの原因になります。

ウォーキングなどの運動や、心地よい範囲で行うマッサージは、気分転換や緊張の緩和につながります。

自宅で実践できるED改善に効果的なマッサージ4選

EDに効果的なマッサージには以下の4つがあります。

次の章で順に解説していきます。

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マッサージの際は滑りを良くするために、マッサージ用のオイルを使用するのも効果的です。エッセンシャルオイルなど自然の香りがついたものは、香りによるリラックス効果も期待できます。

マッサージも運動や筋トレと同様にED改善に対して良い影響となりますが、すぐに勃起につながるなどの即効性はありません。

睾丸マッサージ

睾丸マッサージとは、睾丸とその周辺のリンパ節ヘ働きかけるマッサージです。

男性ホルモンの95%は睾丸(精巣)で生成されることから、睾丸をマッサージすることで、テストステロン(男性ホルモン)の分泌を促す効果が期待できます。
テストステロン分泌の減少はEDの原因の一つでもあるため、睾丸マッサージによる刺激はEDの改善にも効果的です。

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睾丸マッサージは、タイでは「ジャップカサイ」と呼ばれる伝統的なマッサージです。勃起力を高める精力向上や男性ホルモンの増加が期待できるとされています。
ただし、睾丸マッサージには医学的根拠はなく、施術の効果に個人差があるため、根本的な治療の代わりにはなりません。

マッサージは、以下の手順で進めましょう。

睾丸マッサージの手順
  1. 入浴後など、身体が温まった状態で行う
  2. 陰のうにベビーオイルやローションを塗って滑りをよくする
  3. 陰のうを優しく揉み、優しい力で引っ張る・押すを繰り返す
  4. 陰のう裏の精管も指先でやさしく丁寧にマッサージする

行う場合は、睾丸そのものを強く揉んだり、引っ張ったりしないようにしましょう。

後述の鼠径部のマッサージと併せて行うことで、股関節や骨盤周辺の筋肉がほぐれ、周辺の血行改善が期待できます。

鼠径部のマッサージ

鼠径部

鼠径部(太ももの付け根)のマッサージは、股関節周辺の緊張をほぐす目的で行えます。
長時間座っていると、太ももの付け根やお尻、股関節周辺の筋肉がこわばりやすくなります。
鼠径部の周囲をやさしくほぐすことで、身体を動かしやすくなり、リラックスにもつながります。

マッサージは以下の手順で行いましょう。

鼠径部マッサージの手順
  1. 椅子に座るか、あお向けになって力を抜く
  2. 太ももの付け根から内ももにかけて手のひらを当てる
  3. 痛みがない程度の力で、ゆっくりとなでる
  4. 左右それぞれ1~2分程度行う

鼠径部には血管や神経が通っているため、適度な圧力(痛気持ち良い程度の力)をかけ、骨盤周りの深層の筋肉をほぐすことで陰茎への血流増加が期待できます。

EDにおすすめのツボを押す

ツボ押しは、気分転換やリラックスを目的とした補助的な方法として取り入れられます。
EDとの関連で紹介されることが多いツボには、次のようなものがあります。

EDにおすすめのツボを押す
三陰交

三陰交(さんいんこう)

精力が向上する代表的なツボ。足の内側のくるぶしから指4本分上に位置する。

マッサージすることで副交感神経を高め、性機能の改善をサポートすると言われている。

命門

命門(めいもん)

背中にあるツボで、おへその真後ろの腰の中央付近に位置するツボ。

血流改善をサポートすると言われている。親指の腹で指圧する。

腎兪

腎兪(じんゆ)

命門から左右に指2本分離れた位置、おへその高さで腰に手をおくと親指が届く位置にあるツボ。

命門と同様、性機能の改善をサポートすると言われている。

関元と大赫

関元(かんげん)
大赫(だいかく)

へそから指4本ほど下に位置するツボ。関元が中心で、両脇親指半分ほどにあるのが大赫。

精力減退やED、心身の疲れの改善をサポートすると言われている。

中極

中極(ちゅうきょく)

おへそから指5本分ほど下に位置するツボ。EDだけでなく、消化器系、泌尿器系のトラブル改善をサポートすると言われている。

八髎穴

八髎穴(はちりょうけつ)

お尻の平らな骨(仙骨)の左右4カ所のくぼみに位置するツボ。

自律神経を整えるサポートをすると言われている。

関衝

関衝(かんしょう)

左手の薬指にあるツボで、薬指の爪から3mmの場所に位置するツボ。

自律神経を整える働きがあると言われている。

指の腹を使い、痛みを感じない程度の力で3〜5秒押して離す動作を数回繰り返します。

これらのツボは、血流をスムーズにする働きによる性機能の向上や、勃起を促す副交感神経の優位につながります。日常的にツボ押しを習慣づけてみてください。

ただし、ツボのED改善効果に即効性はなく、一度の刺激で劇的な効果が見込めるものではありません。
治療の代わりにはせず、リラックス方法のひとつとして取り入れましょう。

※ツボに関する内容は、主に東洋医学で用いられている考え方をもとに解説しています。
EDや性機能への効果については、十分な医学的根拠が確立していないものもあります。

リフレクソロジー(反射区療法)

リフレクソロジーは、手のひらや足の裏にある「反射区」と呼ばれるエリアが身体の臓器や器官に対応すると考え、その部分を刺激する民間療法です。
しばしば「足つぼマッサージ」と混同されますが、リフレクソロジーは足つぼに比べると範囲が広いのが特徴で「点(つぼ)」ではなく「エリア」に刺激を与える療法とされます。

EDの改善に効果的な反射区は「生殖腺」で、以下の図の部分です。

EDに効果的な反射区_生殖腺

足裏には数多の反射区が張り巡らされていますが、精巣を司る反射区がこの部分です。
かかとの末端から、親指1本分上に位置します。

マッサージは、痛気持ちいい程度の力加減で行いましょう。
マッサージの際は親指の腹で行うのも良いですが、人差し指の第二関節を押し当てることでより力を入れてマッサージできるのでお試しください。

強い力が入らない場合は、青竹や小さなボールを踏む方法もおすすめです。

※リフレクソロジーの十分なエビデンス(医学的根拠)は科学的に証明されていません。

ED改善におすすめの運動・筋トレ5選

ED改善を目的とする場合は、マッサージだけでなく、有酸素運動や骨盤底筋トレーニングなどを継続的に取り入れることが大切です。
EDの予防や改善に推奨したい運動・筋トレは以下の5つです。

特に有酸素運動は、複数の臨床試験をまとめた研究で勃起機能への良い影響が報告されています。

ただし、運動や筋トレは体質改善や筋力アップが目的のため、継続することで結果があらわれます。
そのため、効果に即効性はなく、短期間で効果が出にくい方法といえます。
即効性をお求めの方は、ED治療薬の服用を検討してみて下さい。

PC筋・BC筋のトレーニング

PC筋・BC筋を含む骨盤底筋を鍛えることは、勃起の維持を支える可能性があります。

PC筋は恥骨尾骨筋、BC筋は球海綿体筋と呼ばれ、いずれも骨盤底を構成する筋肉です。
これらの筋肉は排尿や射精に関係するほか、勃起時に陰茎の根元を支える働きにも関係します。

両方を鍛えることにより、射精力アップや性行為時の勃起の維持など、性機能に自信が持てるようになります。
PC筋・BC筋は、肛門開閉トレーニングで鍛えることができます。

肛門開閉トレーニング
  1. 肛門に力を入れ10秒ほどそのままキープする
  2. ゆっくりと肛門の力を緩める
  3. 10回繰り返す(1日3セット)

骨盤底筋トレーニングについては、一部の男性のED改善に有効であったとする臨床試験があります。

骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操

ケーゲル体操は、アメリカの産婦人科医が考案したPC筋やBC筋を含む骨盤底筋を締めたり緩めたりするトレーニングです。
骨盤底筋を鍛えることで勃起力がアップし、性行為時の持久力向上が期待できます

ケーゲル体操の手順は以下の通りです。

ケーゲル体操の手順
ケーゲル体操の手順
  1. リラックスした状態でひざを立て床に仰向け、または椅子に座る
  2. 肛門を締める・緩めるを10回繰り返す
  3. 肛門を締めた状態で5秒間キープする
  4. 1~3を5回繰り返す

PC筋・BC筋のトレーニングと基本的な目的は同じですが、あお向けや座った姿勢で行うことで、初心者でも筋肉の動きを意識しやすくなります。

ケーゲル体操の効果が実感できるのは、開始から1~3ヶ月程とされています。
継続することで効果が表れるので、気が付いたときに体操を行うようにしましょう。
また、ケーゲル体操はEDだけでなく早漏にも効果的です。

下半身全体を鍛えるスクワット

スクワットは、下半身の筋力や全身の代謝を維持するうえで役立つトレーニングです。
下半身には大きな筋肉が集まっているため、鍛えることで血流や代謝の向上が期待できます。

スクワットで鍛えられる筋肉は以下の3つです。

スクワットで鍛えられる筋肉
  • 大殿筋
    (お尻にある人体最大の筋肉の一つ)
  • 大腿二頭筋
    (ふとももの後ろにある大きな筋肉)
  • 大腿四頭筋
    (ふとももの前面にある4つの筋肉の総称)

スクワットで大腿四頭筋やハムストリングス、大殿筋などの大きな筋肉を鍛えることで、運動不足や肥満の予防につながり、ひいてはEDの改善に良い影響となります。

以下は、ED改善に良いとされるスクワットの方法です。

ED改善スクワットの手順
ED改善スクワットの手順
  1. 足を肩幅から腰幅に広げ、つま先を45度外側に向ける
  2. 手を後頭部で組むか胸の前に伸ばす
  3. 息を吸いながら、お尻を突き出すように腰を落とす
  4. 太ももと床が平行になるぐらいまでで2秒ほどキープ
  5. 息を吐きながらゆっくりと立ち上がる
  6. 10回ほど繰り返し、3セットほど行う

厚生労働省は、成人に週2〜3日の筋力トレーニングを推奨しています。
毎日行う必要はないため、筋肉痛や疲労が強い日は休みましょう。

股関節の血流をアップさせるストレッチ

股関節のストレッチは、骨盤や太もも周辺の筋肉をほぐし、血流を良くすることでEDの改善に良い影響となります。

以下の手順で、股関節のストレッチ(開脚ストレッチ)を行いましょう。

開脚ストレッチ
開脚ストレッチ
  1. 両足を大きく開いて床に座る
    (痛くない程度に)
  2. 背筋を伸ばし、伸ばした脚の方に上体を倒す
  3. 反対側も同様に行う

股関節のストレッチを行うことで、骨盤周辺の筋肉の柔軟性が高まり陰茎に血液が流れやすくなります。

有酸素運動

有酸素運動は、血管内皮機能や体重、血圧、血糖などの改善を通じて、血管性EDの改善に役立つ可能性があります。

また、有酸素運動には脂肪燃焼効果もあるため、EDの原因である肥満や糖尿病、高血圧(生活習慣病)の予防にもなります。
以下はED改善に適した主な有酸素運動です。

EDの予防や改善に
効果的な有酸素運動
  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • 水泳
  • 踏み台昇降運動
  • エアロビクス
  • ハーフスクワット
    (※通常のスクワットよりも浅めにかがむスクワット)

まずは1回20〜30分を週3回程度から始め、体力に合わせて時間や頻度を調整しましょう。まとまった時間を取れない場合は、手軽にできる運動を10分ずつに分けても構いません。

運動する際の注意点

ED改善のための運動は、無理のない強度で継続することが重要です。
体調や持病を考慮せずに急に強い運動を始めると、けがや心血管系への負担につながる場合があります。

運動を始める際は、以下に注意してください。

運動する際の注意点
  • 運動習慣がない場合は、ウォーキングなど軽い運動から始める
  • 痛みや強い疲労がある日は休む
  • 息を止めたまま筋トレをしない
  • 胸の痛み、強い息切れ、めまいが出たら中止する
  • 心臓病、高血圧、糖尿病などの持病がある場合は医師に相談する
  • 骨盤や会陰部に痛みがある場合は骨盤底筋トレーニングを控える

エアロバイクやサイクリングは有酸素運動として有効ですが、長時間サドルに座ることで会陰部が圧迫され、しびれが生じる場合があります。
サドル部分が勃起に関わる神経や血管を圧迫するため、長時間乗る場合はこまめに休憩するか、サドルの高さや形を調整するなどの対策を取りましょう。

服部院長

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マッサージ・運動よりEDに即効性がある方法

マッサージや運動より早い効果を希望する場合は、ED治療薬が選択肢になります。

マッサージや運動、筋トレは、改善が見られるまで時間がかかるため継続が必要です。
一方、ED治療薬は性的刺激によって起こる陰茎への血流を補助し、服用した日に効果が期待できます。

運動とED治療薬はどちらか一方に絞る必要はなく、治療を受けながら生活習慣を整えることも可能です。

当院で処方するED治療薬についてはこちらで詳しく解説しています。 ED治療薬について

その他のED改善・予防につながる習慣

EDの改善や予防には、運動だけでなく、食事、睡眠、飲酒、喫煙などを含めた生活習慣全体の見直しが重要です。

その他のED改善や予防につながる習慣は以下です。

EDの改善や予防が期待できる習慣
  • バランスの取れた食事をとる
    タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン・ミネラルのバランスの良い食事を取りましょう。
    加えて、亜鉛、シトルリン、アルギニンなど、EDの改善に効果的な栄養素もプラスすれば相乗効果が見込めます。
  • 十分な睡眠を取る
    睡眠中に男性機能にかかわるホルモンの分泌が行われます。EDに悩む方には睡眠トラブルを抱えている場合があります。
  • 過度な飲酒を控える
    過剰飲酒は神経伝達の妨げとなるため、勃起が困難になる可能性があります。
  • 禁煙する
    タバコに含まれるニコチン、タール、一酸化炭素など有害物質は、男性ホルモンの異常や血行不良の原因となります。

EDは糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、睡眠障害などと関連する場合もあります。
症状が続く場合は、生活習慣だけの問題と決めつけず、原因を確認することが大切です。

マッサージや運動・筋トレはEDの予防・改善のサポート

EDの改善には、医学的根拠のある運動や生活習慣の見直しを無理なく継続することが大切です。
このページの内容をまとめると、以下のとおりです。

このページのまとめ
  • 有酸素運動はED改善への良い影響が比較的多く報告されている
  • 筋トレは体重管理や全身の健康維持を通じてED改善を支える
  • 骨盤底筋トレーニングは一部のEDに有効な可能性がある
  • EDに良い影響のあるマッサージには、睾丸・鼠径部マッサージがある
  • ツボ押しやリフレクソロジーは、リラックスを促すED改善の補助的な方法
  • 運動やマッサージに即効性はなく、あくまでもED改善のサポートの役割
  • 改善しない場合は、原因に合わせてED治療を検討する

運動や筋トレは継続することでEDの改善効果が期待できます。
ただし、その効果には即効性はなく、EDの改善にも個人差があります。
そのため、マッサージや運動・筋トレはあくまでED予防・改善のサポートと考えましょう。

マッサージ・運動・筋トレなどを続けてもEDの症状が改善しない場合や、繰り返し起こるなどのお悩みがある方は、ぜひ当院の医師にご相談ください。

マッサージや運動・筋トレでのED改善によくある質問

  • Q
    マッサージだけでEDを改善できますか?
    A
    マッサージだけでEDを改善できるとは限りません。血行やリラックスに良い影響を与える可能性はありますが、根本的な改善には原因に合わせた治療が必要です。マッサージはあくまで補助的な方法として利用すると良いでしょう。
  • Q
    運動やマッサージ以外にもED改善に有効なものは?
    A
    ED改善に有効な方法に以下のものがあります。
    • ストレス管理を行い十分な睡眠を確保する
    • タバコや過度なアルコールの摂取を避ける
    • 必要に応じて医師に相談し、ED治療を受ける
    以上の方法を組み合わせることで、EDの改善が期待できます。
  • Q
    やってはいけない運動や筋トレはある?
    A
    ED(勃起不全)の改善において、基本的に運動や筋トレは推奨されますが、いくつか注意点があります。
    以下は、避けた方が良いとされる運動や筋トレです。
    • 長時間のサイクリング
      長時間のサイクリング(またはエアロバイクなど座る運動)は、会陰部への圧迫が原因で血流を阻害することがあります。これにより、EDのリスクが高まる可能性があるため、適切な休憩を取りながら行いましょう。
    • 高強度の有酸素運動
      マラソンなどの長時間にわたる高強度の有酸素運動は、一時的にテストステロンレベルを低下させる可能性があります。これは一時的なものであり、適度な有酸素運動は健康に良いですが、極端に長時間の運動は避けましょう。
    • 過度の重量挙げ
      非常に重い重量を扱う筋トレは、誤ったフォームや過度な負荷によって筋肉や関節を痛める可能性があります。体力に合わせて無理のない負荷で行いましょう。
  • Q
    運動によるEDの改善にはどれぐらいかかる?
    A
    運動によるED(勃起不全)の改善には個人差がありますが、一般的な目安として数週間から数か月程度かかると考えられます。
    効果が現れる時期は、EDの原因、重症度、運動量、生活習慣などによって異なります。数日間の運動だけで判断せず、無理のない範囲で継続しましょう。
  • Q
    運動してもEDが改善しない場合はどうすればよいですか?
    A
    運動を続けても改善しない場合は、EDの原因を確認したうえで治療を検討しましょう。
    ED治療薬のほか、糖尿病や高血圧などの原因疾患の治療、服用薬の見直し、心理的要因への対応などがあります。EDは複数の原因が重なって起こることも多いため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
  • Q
    睾丸マッサージ(ジャップカサイ)はどのように行えばよいですか?
    A
    入浴後など体が温まった状態でオイルやローションを塗り、陰のうや裏側の精管をやさしい力で揉んだり押したりします。睾丸そのものを強く揉んだり引っ張ったりしないよう注意が必要です。
  • Q
    PC筋やBC筋を鍛えると勃起にどのようなメリットがありますか?
    A
    PC筋(恥骨尾骨筋)やBC筋(球海綿体筋)は勃起時に陰茎の根元を支え、排尿や射精にも関わる筋肉です。これらを鍛えることで射精力や性行為時の勃起維持を支える効果が期待できます。
  • Q
    ケーゲル体操はどのような手順で行いますか?
    A
    リラックスした状態でひざを立てて床に仰向けになるか椅子に座り、肛門を締める・緩める動作を10回行い、肛門を締めた状態で5秒間キープします。この一連の流れを5回繰り返します。
  • Q
    ED対策として有酸素運動を行う場合の頻度や時間の目安は?
    A
    ウォーキングや軽いジョギング、水泳などを1回20〜30分、週3回程度行うのが目安です。まとまった時間が取れない場合は、手軽にできる運動を10分ずつに分けて行っても構いません。
  • Q
    EDの改善をサポートするとされるツボには何がありますか?
    A
    内くるぶし上にある三陰交、腰の命門や腎兪、下腹部の関元・大赫・中極、仙骨の八髎穴、手の関衝などがあります。指の腹で痛くない程度に3〜5秒押して離す動作を繰り返します。
  • Q
    リフレクソロジー(反射区療法)では足のどの部分を刺激しますか?
    A
    精巣を司るとされる生殖腺の反射区(かかとの末端から親指1本分上のエリア)を刺激します。親指の腹や人差し指の第二関節を当て、痛気持ちいい強さでマッサージします。
  • Q
    鼠径部のマッサージはどのように行いますか?
    A
    椅子に座るかあお向けになって力を抜き、太ももの付け根から内ももにかけて手のひらを当て、痛みがない程度の力でゆっくりとなでます。左右それぞれ1〜2分程度行います。

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この記事の監修

フィットクリニック院長 服部圭太
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務

参考サイト