「妊活するならタバコをやめないといけない」
理解はしつつも、そう簡単にやめられないのが禁煙の難しいところです。
しかし喫煙が、妊娠という大きなライフイベントに重大なリスクを及ぼす可能性があることを忘れてはいけません。
このページでは、なかなかタバコをやめられない方のために、喫煙が妊活にどんな悪影響を及ぼすか詳しく解説します。
喫煙による妊活への悪影響
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素、その他の化学物質は、卵子や精子の質を低下させます。
それによって、不妊のリスクが高まります。
せっかく妊娠しても胎児へ影響があるため、赤ちゃんのことを考えても、早期の禁煙が必須です。
喫煙による妊活への悪影響について、詳しく解説します。
不妊のリスクを高める
喫煙は、不妊のリスクを高めます。
これは、喫煙者がフィルターを通して吸い込んでいる主流煙が原因です。
また、タバコの火のついた部分から立ち上る副流煙は、それと同等あるいはそれ以上に悪影響を及ぼします。
つまり喫煙者と同じ空間にいるだけで、非喫煙者もさまざまな有害物質にさらされ、妊娠に結びつきにくくなる可能性があります。
なぜタバコによって不妊のリスクが上がるのか、1つずつ確認していきましょう。
受胎待ち時間が長くなる
喫煙を続けていると、受胎待ち時間(妊娠が成立するまでの時間)が長くなることがわかっています。
たとえば、ある研究では、最初の月経周期で妊娠した女性の割合が非喫煙者は38%であるのに対し、喫煙者では28%に留まったと報告されています。
さらに、喫煙者は非喫煙者と比べ、妊娠するまでに1年以上かかった可能性が3.4倍高かったことも報告されています。
なかなか妊娠に結びつかず時間が経つほど、夫婦の年齢も上がっていきます。
つまり喫煙者が妊活に入るタイミングによっては、受胎待ち時間が長引くことで妊娠適齢期を超えてしまう可能性があります。
妊娠できる確率はさらに下がるリスクも考えられることから、喫煙は妊娠を望む夫婦間にとって大きな問題となり得ます。
精子の質が悪化する
喫煙は、精子を作る機能に影響を及ぼすことが指摘されています。
造精機能障害といって、数や動き、形などに影響を及ぼし、精子の質が低下することが男性不妊の主な原因です。
実際、一般男性の20人に1人は男性不妊症とされ、そのうち約80%は造精機能障害と考えられています。
また、精子検査で異常がみられない場合でも、遺伝子レベルで精子が喫煙によるダメージを負っているケースもあります。
その結果受精機能が弱まり、妊娠に結びつかないこともあるため、まずは精子の質を大きく下げる喫煙をやめることから始めましょう。
閉経が早まる
タバコを吸う女性は、閉経が平均2年早まる と言われています。
これは女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されにくくなり、卵巣機能が低下するためです。
またエストロゲンの減少は、他にも以下のような影響があります。
- 骨粗鬆症
- 動脈硬化
- 不妊治療(体外受精)の成功率低下
- 月経トラブル(生理不順など)
- 脂質代謝異常
エストロゲンはさまざまな機能に関わる女性ホルモンになるため、症状や障害、病気を発症する原因にもなります。
妊娠しても胎児に影響が出る
タバコの影響は、妊活中だけではありません。
妊娠後であっても、喫煙時に発生する有害物質によって胎児に十分な栄養や酸素が届かなくなり、さまざまなトラブルの原因になります。
- 流産、早産、死産
- 低出生体重
- 先天異常(生まれつき病気を持つ)
これらの異常は、喫煙歴の長さや本数が多いほどリスクが高まるとされています。
また、それまで元気だった新生児が眠っている間に突然死亡してしまう、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも増加します。
妊娠中は母子ともにデリケートな状態であり、たった1本のタバコで取り返しのつかないことになる可能性もあります。
禁煙に遅いということはないので、赤ちゃんが健康で生まれてくるためにも積極的に禁煙に挑戦することをおすすめします。
受動喫煙も危険
妊活を行う上で、禁煙は夫婦で乗り越えるべき問題です。
タバコは吸っている人だけでなく、受動喫煙によって周囲にも害が及びます。
女性だけが禁煙しても、パートナーがタバコを吸い続けていれば、吸っているのとほぼ変わりません。
受動喫煙は喫煙しているのとほぼ変わらないリスクを負ってしまい、妊娠しづらくなるほか、妊娠できても胎児や新生児の健康上のリスクが増えてしまいます。
そのため、どちらかがタバコをやめるだけでは十分ではなく、妊娠を考えた時点でお互いが禁煙することが望まれます。
妊活するならいつから禁煙すべき?
妊活を意識しはじめたら、男女とも今すぐの禁煙が望ましいです。
夫婦そろって禁煙を始めることで、支え合いながら同じ目標に向かって進むことができます。
そろって禁煙できなかった場合には以下の期限を意識しましょう。
禁煙は早ければ早いほど良いに越したことはありません。
妊娠が発覚した後からでも、禁煙すれば胎児・母体ともにさまざまなリスクが下がります。
ただし、むやみに禁煙に挑戦しても、うまくいかないケースがほとんどです。
離脱症状の対処法などしっかり準備・計画を立てた上で禁煙に望むと、成功しやすくなります。
禁煙補助薬は妊活中でも使っていい?
妊娠前であれば、禁煙補助薬の使用ができます。むしろ自力での禁煙よりも成功しやすくなり、特にチャンピックスという飲み薬は、服用した方の2人に1人以上が禁煙に成功したというデータもあるほどです。
約3ヵ月の服用が一般的なので、妊娠を考えたタイミングから内服をはじめ、妊娠4週目までには治療を終えているのが望ましいです。
また妊娠後の禁煙補助薬については、ニコチンパッチやガムなどのニコチン製剤は使用できません。
チャンピックスについても、禁煙治療のメリットが服用上のリスクを上回る場合にのみ服用が認められます。
薬剤が胎児に影響を及ぼす可能性があるので、禁煙補助薬を使用するのであれば、早めに医師に相談して治療に取り組むようにしてください。
フィットクリニックの禁煙補助薬
フィットクリニックでは、チャンピックスジェネリックをオンライン診療にて処方が可能です。
これにより、自宅や職場などから、通院の手間なく簡単に禁煙治療をスタートさせることができます。
禁煙治療 (自費診療) |
価格 (税込) |
1日あたり |
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12週間禁煙プログラム | 49,200円 / 12週間 |
585円 |
定期配送プログラム | 17,685円 / 4週間 |
631円 |
お試しプログラム2w | 12,000円 / 2週間 |
678円 |
※1日あたりの価格は12週間分購入した場合の価格です。
※オンライン・来院診療どちらにも対応しています。
※お試しプログラム2wを継続する場合、残り(10週分)45,000円は一括払いとなります。
各プログラムの要点 | |
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12週間禁煙プログラム | チャンピックスでの治療では基本の期間である12週間をまるごとカバーできるプログラム。 3つのプログラムの中で一番コストパフォーマンスに優れている。 |
定期配送プログラム |
4週間分が都度配送されるプログラム。 3つのプログラムの中で唯一都度払いとなっている。 |
お試しプログラム2w | 「本当に効果があるか気になる」という方のために2週間分がお試しできるプログラム。 ただし追加で10週間分の処方を受けたい方は45,000円となり、他のプログラムに比べて割高。 |
当院のオンライン診療を利用することで、いつでも医師とオンラインで相談でき、処方された薬は郵送で直接お手元に届きます。
妊活を控えている喫煙者の方は、ぜひパートナーといっしょにフィットクリニックへお気軽にご相談ください。
【まとめ】喫煙で不妊になることも。妊活中は禁煙を
喫煙は不妊だけなく、おなかにいる胎児や生まれてきた新生児にも悪影響を及ぼします。
したがって、喫煙者にとって禁煙は妊活の第一歩となります。
これから生まれる新しい命のためにも、パートナーと子づくりを意識したタイミングで積極的に禁煙するようにしてください。
よくある質問
また、無理のない範囲であれば、少し身体を動かすことで気分転換になり、禁煙による離脱症状をやわらげる助けにもなります。
うまくいかない原因がED(勃起不全)であった場合、ED治療薬を使うことで性行為がスムーズになるはずです。
当院でも処方を行っており、子供への影響もないとされているので、妊活中でも安全に使用することができます。