
妊活中にED(勃起不全)の症状が出ることを通称「妊活ED」と言います。
フィットクリニックでは、妊活EDを経験した男性100名を対象としたインターネット調査を実施しました。
今回の調査では、妊活EDがどのような要因で生じ、どのように向き合われているのかを明らかにすることで、今まさに悩んでいる方の参考となることを目的としています。
調査の結果、妊活EDの原因として最も多かったのは「妊活による義務感・プレッシャー」でした。一方で妻から言われた中で「傷ついた言葉はなかった」との回答が過半数を占めました。また、症状への対処法や保険制度の認知・活用状況など、妊活中の男性が直面するさまざまな実態も明らかになりました。
フィットクリニックではED治療を行っております。
気になる方はこちらのページをご覧ください。
アンケート結果まとめ


調査の結果、妊活EDの原因だと思うことは「妊活による義務感やプレッシャーなどのストレスが最多」という結果になりました。
妻に言われて傷ついた言葉は「特にない」が最多となりましたが、これは必ずしもストレスがなかったということではなく、夫自身の中でプレッシャーを抱えていたり、周りの人の言葉以外の雰囲気や態度が影響していた可能性も考えられます。
そのほか、妻に言われて嬉しかった言葉は「焦らなくていいよ」が最も多い結果となりました。
妊活EDの背景
昨今では晩婚化の影響で、妊活を始める年齢が上がり、妊活期間も長期化する傾向にあります。
性交渉のタイミングが限定される妊活では、男性にとって心理的なプレッシャーが強まり、EDを引き起こすケースも少なくありません。
また、2022年からは不妊治療におけるED治療薬(バイアグラ、シアリス)の保険適用が一部認められたものの、制度の認知度や利用実態については十分に把握されていないのが現状です。
そこでフィットクリニックでは、妊活EDを経験した男性100名を対象にインターネット調査を実施。
妊活EDの実態と、その背景にある心情や行動について明らかにしました。
アンケート結果詳細
アンケートの結果について、ここから詳しく紹介します。
妊活時の状況

妊活していた当時の年齢を聞いたところ、「30代」が最も多くなりました。次いで「40代」「20代」となっています。
晩婚化の影響もあり、30代以降に妊活を始める人が増えていることがうかがえます。

妊活を続けた期間は、「半年以上~1年未満」が最多でした。次いで「1年以上~2年未満」「半年未満」が続きました。
今回のアンケートでは、半年~2年未満で妊活を終えた方が合わせて8割程度となっています。
妊活中にED症状を感じたタイミングは「半年未満」が最多

妊活を始めて半年未満の時点でED症状を感じたと回答した人が3割程度で最多となりました。
次いで「妊活を始めた直後」「妊活を始める前」と続き、妊活をきっかけにEDを自覚するケースが多いことが分かりました。
EDの原因で最多は「義務感やプレッシャーなどのストレス」

EDの原因として最も多く挙げられたのは、「妊活による義務感やプレッシャーなどのストレス」でした。
次いで「仕事や生活の忙しさなど妊活以外のストレス」「加齢や健康状態の影響」が続きましたが、突出した項目はないことから、複合的な要因が背景にあることがうかがえます。
EDへの対処は治療薬の服用や生活改善が中心

ED症状への対処としては、「ED治療薬を服用した」と「生活習慣や睡眠を見直した」が同率で最多となりました。
EDを改善できる薬を服用する人が多い一方、まずは生活習慣の見直しやセルフケアでの対処を試みている人も多くいるようです。
そのほか、「パートナーに相談した」や「ネットで情報収集した」といった自助的行動も多く見られました。
服用されたED治療薬、最多は「バイアグラ」

ED治療薬を服用した人の中で、使用された薬は「バイアグラ」が最多となりました。
そのあとに「シアリス」「レビトラ」が続き、認知度の高いバイアグラに偏る傾向がありました。
保険制度の認知・活用に課題

ED治療薬を服用した人のうち、保険を活用したのは3割程度にとどまりました。

保険を活用した方は、「金銭的な負担が減ると思ったから」という理由を全員選択していました。
経済的なメリットが、治療への一歩を後押しする大きな要因となっていることがうかがえます。

保険を活用しなかった理由としては「自費診療や個人輸入の方が便利だった」が最多となりました。そのほか「保険適用されることを知らなかった」「保険診療を受けるのが恥ずかしい/手間だった」が挙がり、制度の認知不足や心理的ハードルが浮き彫りになりました。

一方で、ED治療薬の保険適用については「妥当だと思う」「一部条件下では妥当だと思う」が合わせて全体の9割近くとなり、多くの人が肯定的に受け止めています。
妊活後も3割以上はEDの症状が継続

妊活終了後もEDの症状が続いているかの問いに対し「はい」と回答した人は3割以上にのぼり、一時的な症状にとどまらない可能性も示唆されました。
欲しかった情報は「EDの仕組み・背景」「性行為との向き合い方」

妊活中に欲しかった情報としては、「妊活中に起こるEDの仕組み・背景」が最多でした。
次いで「妊活中の性行為との向き合い方・考え方」「ED治療薬の効果や副作用、購入方法」と続き、妊活中の不安や葛藤に向き合ううえで、正しい情報と心構えの両方が求められていたことがうかがえます。
嬉しかった言葉は「焦らなくていいよ」が最多

妊活中に妻からかけられて嬉しかった言葉として、最も多かったのは「焦らなくていいよ」でした。
次いで「一緒に頑張ろう」「気にしなくていいよ」と続き、プレッシャーを和らげ、気持ちに寄り添う言葉が多く選ばれました。
傷ついた言葉は「特にない」が最多

「妻に言われて『傷ついた言葉』は特にない」と答えた人が過半数を占めました。
「私だけが頑張ってる気がする」「やる気あるの?」といった言葉に傷ついた経験も見られました。
妊活中につらかったこと1位は「性行為が義務に感じてしまった」こと

最も多くの人が「つらかった」と感じたのは、「性行為が義務のように感じてしまった」という回答でした。
次いで「自分に自信がなくなった」「妻を失望させてしまうのが怖かった」と、精神的な負担の大きさが浮き彫りになっています。
妊活で印象的なエピソード

自由回答からは、妊活を通して夫婦の絆が深まったという前向きな内容が多く寄せられました。
「EDに対する理解が非常に重要だと感じた」「責めずに手を握ってくれた」といったエピソードからは、妻の相手を思いやる言葉や行動が、夫の支えになっていたことがうかがえます。
一方で、妻の排卵日を意識した行動で「強いプレッシャーを感じた」「身体が反応しなくなり、自分でも驚いた」といった葛藤も見られました。
妊活EDは、症状だけでなく、背景にある夫婦間の心の動きにも目を向ける必要があるテーマであることが伝わってきます。
アンケートを受けて(院長コメント)

今回の調査では、妊活という本来前向きな取り組みの中で、男性が感じる心理的負担の大きさや、夫婦関係における繊細なコミュニケーションの重要性が改めて浮き彫りになりました。
妊活中にEDの症状が出ることは、決して特別なことではありません。
年齢や時間的な制約がある中で、焦りやプレッシャーを感じるのはごく自然なことです。そうした気持ちが、体の反応に影響を与えてしまうこともあります。
大切なのは、夫婦で対立するのではなく、状況や気持ちを共有しながら、一緒に乗り越えていく姿勢です。
今回のアンケートでも、妊活を通して夫婦の絆が深まったといった内容の声が多く寄せられました。
ただし、今回の調査結果もあくまで“アンケート”であり、すべての夫婦に当てはまるわけではありません。
本当に大切なのは、お互いの言葉で気持ちを伝え合うことです。
思いやりを持ってコミュニケーションを取りながら、少しでも前向きに妊活に向き合っていけるご夫婦が増えることを願っています。
なお、フィットクリニックではED治療薬の処方を行っております。
妊活中にも使用されるバイアグラやシアリスは、ジェネリックを中心に取り扱っており、ご希望やお悩みに応じてご提案が可能です。
必要な際は、お気軽にご相談ください。
※保険診療は行っておりません
【アンケートの概要】
【アンケートの概要】
調査対象: | 妊活EDを経験したことがある男性 100名 |
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調査日: | 2025年8月11日 |
調査方法: | インターネット調査 |