禁煙の離脱症状はいつまで続く?期間や症状別の対処法を解説

更新日:24/06/12
禁煙の離脱症状はいつまで続く?期間や症状別の対処法を解説

このページでは、禁煙時に起こる離脱症状(禁断症状)が続く期間や、症状に合わせた対処法について詳しく解説しています。

今まさに離脱症状に苦しんでいる方は、吸いたい気持ちをコントロールして乗り切るためにも参考にしてみてください。

なおフィットクリニックでは、離脱症状を抑えて禁煙の成功率を上げるチャンピックスジェネリックを取り扱っております。

タバコをまずく感じさせる作用もあるので、気になる方は下のボタンからご希望のお日にちをご予約ください。

禁煙すると離脱症状が起こる原因

禁煙すると離脱症状が起こってしまう原因は、ニコチン依存症によるものです。

タバコに含まれるニコチンには麻薬と同じくらい強い依存性があり、いわゆる「ニコチン切れ」や「ヤニ切れ」によって、イライラやストレスといった症状を感じてしまうようになります。

ニコチン依存症の簡単な仕組みとしては、次のとおりです。

ニコチン依存症の仕組み ニコチン依存症の仕組み

①喫煙してニコチンを摂取する
②ニコチンと脳のニコチン受容体が結合し、快楽物質のドーパミンが放出
③吸わない時間が続くとニコチンが切れる
④ニコチンを求めて離脱症状が出る

①不快な症状を消すために喫煙する
      ・
      ・
      ・
①~④の繰り返しでニコチン依存症に

この悪循環を繰り返してしまうことで、ニコチンへの脳の依存度が高まります。

そのため禁煙すると、脳がニコチンを強く求めるサインとして離脱症状が現れるようになるのです。

離脱症状はいつまで続く?ピークは禁煙開始後2~3日

離脱症状はいつまで続く?ピークは禁煙開始後2~3日

離脱症状は、禁煙スタートから2〜3日がピークとされています。

ピークさえ越えてしまえば、その後は次第に落ち着いてくる傾向にあり、10〜14日ほどでかなり楽になってくるはずです。

離脱症状が出ているときは、1日のうちで何度も吸いたい気持ちにかられ、食後や手持ちぶさたな時には特に強く感じるでしょう。

ツラいからといって「1本だけなら」とタバコに火をつけてしまうと、それまでの我慢からタバコをより美味しいと感じるようになります。

そうなれば禁煙がまた一歩遠ざかってしまいます。

禁煙スタートから2〜3日が踏ん張りどころと思って、吸いたい気持ちをうまくコントロールしながら乗り切っていきましょう。

【症状別】禁煙の離脱症状を乗り越える方法

禁煙時の離脱症状は喫煙者の多くに見られるため、症状ごとの対処方法を身につけることが禁煙成功のカギを握っています。

ニコチン依存度が高い方ほど、「禁煙したい」という心構えだけで禁煙をいきなりスタートさせるのは難しいはずです。

計画的に禁煙を進めるためにも、症状別に離脱症状を乗り越える方法を見ていきましょう。

喫煙欲求

喫煙欲求の対処法 ・吸いたくなったときにとる行動を決めておく ・喫煙と結びつく状況を避ける ・環境を禁煙仕様に変える

禁煙による離脱症状の中でもっともツラいのが、喫煙欲求です。

しかし「タバコを吸いたい!」と思うのは、ほんの3〜5分の一時的なものです。

絶対にタバコを吸わないと決めることは大切ですが、途中で疲れてしまわないためにも、1回ごとに吸いたい気持ちをコントロールすることからスタートしてみましょう。

吸いたくなったときにとる行動を決めておく

タバコを吸いたくなった時は、「吸わない!」と耐えるのではなく、代わりの行動をとった方が禁煙に成功しやすいです。

吸いたくなった時にとる行動の例
  • 冷水や氷を口に含む
  • 熱いお茶を飲む
  • 体操やストレッチをする
  • ガムを噛む

タバコを吸いたくなった時に我慢すればするほど、何らかの理由を見つけて吸おうとする傾向があります。

「吸いたくなった時に〇〇する」と喫煙の代わりになる行動を決めておけば、気持ちを紛らわしやすくなり、喫煙ルーティンからも抜け出しやすくなります。

また、すでに行動内容を決めていた場合は、付箋などを用いて目に付くところに貼っておきましょう。

単純かもしれませんが、禁煙に対するモチベーション維持にもなるので、最初の1ヶ月くらいは実践してみてください。

喫煙と結びつく状況を避ける

喫煙と結びつく状況 対策
起床後 すぐ顔を洗う、お茶を飲む
食後のひと息 歯を磨く
コーヒータイム 紅茶や緑茶に変える
飲み会 思い切って断る
することがない 好きな動画を見る

喫煙者には、決まったシチュエーションでタバコを吸うタイミングがいくつかあります。

喫煙は習慣化されており、タバコをくわえることが癖になっています。

無意識にタバコに火をつけてしまうこともあるので、これまでの喫煙と生活パターンとの結びつきを切り離すことが大切です。

禁煙をきっかけに、「吸いたい」と自分に感じさせない行動を取るようにしてみましょう。

環境を禁煙仕様に変える

環境を禁煙仕様に変える方法
  • たばこ、灰皿、ライターはすべて処分する
  • 喫煙所から離れた通路を通る
  • 喫煙する人から離れる
  • 禁煙中のことを周囲に伝える

禁煙は、生活環境から見直していくことも大切です。

「見ない・買わない・もらわない」を基本ルールとし、タバコを吸える環境から自分を遠ざけるようにしましょう。

また、タバコそのものではなく、臭いが喫煙欲求を再燃させることもあります。

部屋の換気・消臭はもちろん、臭いが染み付いたものは、できることなら処分あるいは目の届かないところに置くと良いでしょう。

環境が変わると気持ちも新たに入れ替わるので、禁煙開始予定日の前に身の回りを禁煙仕様に切り替えてみてください。

眠気

禁煙スタートから2~3日をピークに1週間ほど、ひどい眠気に襲われることがあります。

禁煙によって、それまで脳を覚醒させていたニコチンがなくなるのが原因です。

眠気があるとパフォーマンスの低下につながるため、次のような対処を取ってみてください。

眠気の対処法
  • 禁煙開始から2〜3日以内には大事な用事や仕事は入れない
  • 思い切って仕事を休む
  • とにかく寝る

連休や土日休み前に禁煙をスタートさせれば、眠気とも向き合いやすくなります。

寝てしまえば喫煙欲求にかられることもないので、タバコのことを考えなくて済むと思って、寝られる時は徹底的に寝てみてください。

イライラ・落ち込み・集中できない

イライラ・落ち込み・集中できない時の対処法
  • 趣味を楽しむ
  • 身体を動かす
  • ガムを噛む
  • マッサージを受ける

体内のニコチンが切れることで、不安やストレスから精神的に不安定になりがちです。

おそらく喫煙者のほとんどが経験するはずなので、前もって心の準備をしておくだけでなく、上記のような自分なりの気分転換の方法を見つけておきましょう。

また、ストレスマネジメントが必要になる禁煙は、逆にストレスになると感じてしまうかもしれません。

しかし、喫煙によるストレス解消は一時的な思い込みに過ぎないため、禁煙してストレスの元を絶つことが大切です。

食欲亢進

食欲亢進の対処法
  • できるだけ野菜を多く摂る
  • 間食は干し昆布や梅干しなど低カロリーのものにする

禁煙2日後くらいから、味や臭いの感覚が元に戻り始めます。

普段から食べているものでも「美味しい」と感じるようになり、禁煙による口寂しさも相まって食が進んでしまう傾向にあるため、注意が必要です。

また、マウスを対象とした実験で、禁煙による腸内細菌の変化が体重増加の要因である可能性も示唆されており、2〜3kgの体重増加は仕方ないことがわかります。

食事制限をしても体重が増えるケースもあるため、食べ過ぎには注意しましょう。

できるだけ野菜を多くとるようにし、炭水化物や甘いものを控え、食べる量も腹6〜7分目くらいまでに抑えてみてください。

また、間食には低カロリーな干昆布や梅干し、ガムなどがおすすめです。

めまい・頭痛

離脱症状として、めまい・頭痛などの症状が現れることがあります。

それぞれの症状に対する対処方法は、次を参考にしてみてください。

めまいや頭痛の対処法

頭痛
⇨ 深呼吸する。あまりにひどい時は頭痛薬を使用する

めまい
⇨ 急に姿勢を変えたりせず、落ち着くまで安静にする

一時的な症状なので、大きな心配は必要ありません。

特にめまいが起こるときはゆっくりと動いた方が良いため、それに合わせて時間に余裕をもって生活するよう心がけてみてください。

便秘

それまで快調だったお通じが、禁煙を境に悪くなってしまうことがあります。

便秘には次の方法で対処してみましょう。

便秘の対処法
  • しっかり水分補給する
  • 「の」の字でおなかをマッサージする
  • ウォーキングで血行を促進する

食べ過ぎや食事内容の変化が便秘を招いている可能性も考えられるので、食物繊維を摂るなどして食生活をコントロールすることも心がけてみてください。

目が覚める・眠れない

禁煙中には、途中で目が覚めたり、眠れないといった一時的な睡眠障害が見られることがあります。

日中の眠気にもつながるので、睡眠の質を改善するための工夫が必要です。

不眠の対処法
  • 日中は適度に運動する
  • 寝る2〜3時間までに入浴して体をリラックスさせる
  • 食事は就寝の3時間前までには済ませる
  • 就寝前はスマホの使用を控える

良い睡眠を取るためには、自律神経を落ち着かせて体をリラックス状態にすることが大切です。

上の対処法を行っても睡眠が難しく、日中にも支障が出るようであれば、一時的に睡眠薬の使用も検討してみてください。

禁煙の辛い症状を和らげるコツなどについて詳しくは以下でも解説しております。

禁煙補助薬を使うと症状を抑えやすい

禁煙補助薬で離脱症状を抑える 飲み薬 ニコチンパッチ ニコチンガム

禁煙をサポートするための禁煙補助薬は、使用すると離脱症状が和らげられ、自力での禁煙にくらべ成功率も高まります。

離脱症状が抑えられれば吸いたい気持ちも軽減できるため、ふたたびタバコを手に取ってしまわないためには積極的に使用するのが望ましいでしょう。

禁煙補助薬にはいくつか種類があるので、簡単にご紹介します。

チャンピックス

チャンピックスの効果

チャンピックスは、禁煙治療の新しい選択肢として登場した飲み薬です。

有効成分バレニクリンがニコチンの代わりに作用し、喫煙時にくらべて少量のドーパミンを放出させることで離脱症状をやわらげます。

また、喫煙による満足感を得にくくするために、タバコをまずく感じさせる作用があるのが特徴です。

チャンピックスは禁煙成功率がもっとも高く、ニコチン依存度が高い方には特に処方されやすいお薬となっています。

フィットクリニックのチャンピックスジェネリック

フィットクリニックでは、チャンピックスジェネリック0.5mg・1mgを使った禁煙治療を行っております。

禁煙治療(自費診療) 価格(税込) 1日あたり
12週間禁煙プログラム 49,200円 / 12週間 585円
定期配送プログラム 17,685円 / 4週間 631円
お試しプログラム2w 12,000円 / 2週間 678円

※1日あたりの価格は12週間分購入した場合の価格です。
※オンライン・来院診療どちらにも対応しています。
※お試しプログラム2wを継続する場合、残り(10週分)45,000円の一括払いとなります。

・12週間禁煙プログラム
チャンピックスでの治療では基本の期間である12週間をまるごとカバーできるプログラムです。
3つのプログラムの中で一番コストパフォーマンスに優れています。

・定期配送プログラム
4週間分が都度配送されるプログラムです。
3つのプログラムの中で唯一都度払いとなっています。

・お試しプログラム2w
2週間分がお試しできるプログラムです。
ただし残りの10週間分は45,000円となり、他のプログラムに比べて割高です。

処方薬 その他費用
チャンピックスジェネリック(0.5mg・1mg)
  • 1~3日目:0.5mgの錠剤を1回/日
  • 4~7日目:0.5mgの錠剤を2回/日
  • 8日目以降:1mgの錠剤を2回/日
0円
(診察料・送料なし)

当院の禁煙治療は薬の処方のみとシンプルである一方で、医師の診察も受けられるため安全に治療を進めることが可能です。

来院診療に加えオンライン診療も行っているため、通院の時間が取れない方も受診しやすくなっております。

離脱症状を抑えて禁煙したい方は、当院の診察をご予約ください。

WEB・LINE予約ではカレンダーからご希望のお日にちをお選びいただけます。

ニコチン製剤

ニコチン製剤は、少量のニコチンを補給することで離脱症状をやわらげる禁煙補助薬です。

主なニコチン製剤
  • ニコチンパッチ
  • ニコチンガム

市販薬としてドラッグストアで購入できるので誰でも禁煙治療を始めやすく、特にガムについては口寂しさを紛らわせられるのが特徴です。

ニコチンパッチについては、処方を受けて入手する医療用もあります。

ニコチン依存度が高い方は市販薬では効き目が不十分なこともあるので、必要に応じて医師に相談してみましょう。

なお、当院ではニコチン製剤は取り扱っておりませんのでご了承ください。

禁煙のメリットを再確認してモチベーションUP

禁煙治療の効果・1年で心臓病のリスクが半分に・大事な人を受動喫煙から守れる・お金や時間を節約できる・生活が豊かになる

禁煙することで、ライフスタイルには大きな変化が起こります。

目覚めが良い、体が軽い、食べ物が美味しいなど、日々変化の連続で、1日禁煙しただけでも違いに驚くはずです。

タバコは「百害あって一利なし」と言われるだけあり、吸い続けることで得られるメリットはないに等しいです。

自分だけでなく大切な誰かが受動喫煙で苦しむリスクもあるので、時には「人のため」をモチベーションに、吸わない選択ができる自分を目指しましょう。

まずは禁煙後2週間の離脱症状を乗り越えよう

禁煙がツラいのは、長くとも2週間です。

はじめは長い道のりのように感じるかもしれませんが、数日もすれば離脱症状が次第に落ち着き、肉体的にも精神的にもコントロールが利くようになってきます。

ニコチンに左右される生活は捨てる気持ちで、離脱症状を乗り越えていきましょう。

また、離脱症状を抑えるためには、禁煙補助薬が有効です。

禁煙補助薬でよりスムーズに禁煙を進めたい方は、フィットクリニックにご相談ください。

よくある質問

Q1
ヘビースモーカーの方が禁煙の離脱症状が出やすいのでしょうか?
A1
ライトスモーカーやミドルスモーカーに比べ、ヘビースモーカーはニコチン依存度が高いため離脱症状が出やすいです。
強い症状が出ることもあるので、禁煙補助薬を有効活用しましょう。
Q2
禁煙開始から1ヵ月たっても離脱症状があります。
A2
禁煙1ヶ月でも離脱症状は残ります。
しかしピーク時にくらべて症状も軽く、吸いたい気持ちをコントロールできないほどではないはずです。
タバコを吸いたいと思った時には、それまで行ってきた禁煙対策を改めて実践していきましょう。
Q3
すでに禁煙していても禁煙補助薬は使っていいんですか?
A3
禁煙補助薬は使用のタイミングを問いません。
離脱症状のピークに合わせて使用するのが一般的ですが、タバコを吸いたい気持ちをコントロールするのが難しい時には、医師に相談して使用を検討してみましょう。

この記事の監修

フィットクリニック院長
服部圭太

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務
フィットクリニック院長・服部圭太