デュタステリド(ザガーロ)とは‐効果や副作用・服用方法・処方について

更新日:2025/04/30
デュタステリド(ザガーロ)とは‐効果や副作用・服用方法・処方について

デュタステリドは、AGA治療薬「ザガーロ」の有効成分です。
AGAの原因となる男性ホルモン(DHT)の生成を阻害する働きを持っているため、AGAの進行を抑制してくれます。

このページでは、そんなデュタステリドの効果・副作用・服用方法・注意な飲み合わせなど、基本情報を解説します。

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お探しの内容は?

デュタステリドの概要
デュタステリドとは AGA治療薬「ザガーロ」の有効成分 確認
効果 AGAの原因となる男性ホルモンの生成を抑制
AGAの進行を防止
確認
フィナステリドとの違い
  • 効果の範囲が異なる
  • 治癒効果の高さが異なる
確認
副作用
  • 性機能不全
  • 精神系(鬱症状)
  • 頭痛
  • 黄疸 等
確認
服用方法 1日1錠を水またはぬるま湯で服用 確認
購入方法
  • クリニック処方(推奨
  • 個人輸入(リスク有
確認
当院のデュタステリド デュタステリド0.5mg(海外製)
  • 2,680円~4,000円/月
確認
服用できない人 【服用禁忌】
  • 5αリダクターゼ阻害薬に過敏症の既往歴がある方
  • 女性(特に妊婦)
  • 小児(18歳以下)
  • 重度の肝機能障害を持つ方
【飲み合わせ注意】
  • リトナビル 等
確認

当院はデュタステリドを主成分としたAGA治療薬を処方しております。
薄毛が気になる方、AGAでお困りの方はぜひ一度、当院へご相談ください。

AGA治療の詳細はこちら

AGA治療薬の種類や選び方といった詳細は以下の記事をご覧ください。

AGA治療薬について

デュタステリドとは

デュタステリドとは、抜け毛の原因発生を防ぎ、男性型脱毛症(AGA)の進行を遅らせる効果のある成分です。
AGA治療薬「ザガーロ」の有効成分として知られています。

先発薬ザガーロのジェネリック医薬品として、「デュタステリド錠」が発売されています。
ジェネリック医薬品は新薬の特許期間が過ぎた後で発売される成分が同じ薬です。
そのため、デュタステリド錠は価格が抑えられ、先発薬と同様の効果が期待できます。

デュタステリドとは、AGA治療薬「ザガーロ」の有効成分です。

ちなみにデュタステリド錠は、AGA先発薬である「ザガーロ」のジェネリック医薬品です。

先発薬ザガーロについて

ザガーロはデュタステリドを主成分としたAGA治療薬です。
現在世界85ヵ国ほど
もともとイギリスのグラクソ・スミスクライン社が開発した前立腺肥大症の「アボルブ」をベースに再開発されています。

もともとアメリカで前立腺肥大症の薬として開発されていましたが、治験中に抜け毛を抑える働きが認められ、AGA治療薬として再開発された経緯があります。

2015年に厚生労働省の承認を得て、2016年6月より国内でも処方が開始されました。

デュタステリドの効果

デュタステリドには、AGAの原因となる男性ホルモン(DHT)の発生を抑制し、AGAの進行を防ぐ効果があります。
具体的に期待できる効果は、以下の通りです。

デュタステリドの効果
  • ヘアサイクル(毛周期)を正常化
  • 抜け毛の抑制
  • 本来の発毛、育毛を促進

デュタステリドにより、ヘアサイクル(毛周期)が正常になることにより、十分に毛髪が成長できる環境が整い、薄毛・抜け毛の減少に加え、髪本来の発毛・育毛を促す効果も期待できます。

デュタステリドには、テストステロンをAGAの原因の一つであるDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換するⅠ型及びⅡ型5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害する作用があります。
実際に試験管や培養器などの試験室で、ヒトや動物の組織を用いて生体の反応を調べる試験(In vitro)では、ヒトⅠ型及びⅡ型5αリダクターゼの阻害が確認されました。

さらに、AGA患者にデュタステリドを0.1mg及び0.5mgを1日1回反復経口投与した時、投与6ヶ月の血清中のDHT(ジヒドロテストステロン)濃度が65%~90%減少し、頭皮中では40%~52%の減少が見られたという報告もあります。

デュタステリドとフィナステリドの違い

デュタステリドとフィナステリドの違い

デュタステリドとフィナステリドは、どちらもAGA治療薬の有効成分として使われる成分ですが、効果範囲の広さが異なります。

前述したように、デュタステリドは、AGAの原因とされるDHTの生成する酵素である5αリダクターゼⅠ型及びⅡ型どちらも抑制します。
一方、フィナステリドはⅡ型のみに作用するため、デュタステリドのほうが広い範囲に効果を発揮します。

5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型の違い

  Ⅰ型 Ⅱ型
分布 側頭部・後頭部 前頭部・頭頂部
作用 テストステロンと融合しDHTへ変換
その他
  • 皮脂の分泌促進
  • 脱毛促進
  • DHTへ変化しやすい
    (Ⅰ型と比較)

また治癒効果の高さも異なります。

デュタステリド フィナステリド
血清中濃度半減期
約3日~7日
血清中濃度半減期
約4~6時間

※血清中濃度半減期=血液中の有効成分が半減するまでの期間

表のように、デュタステリドのほうが血中濃度半減期が長いため、フィナステリドよりも効果が高いと考えられています。
さらに、デュタステリドのほうがフィナステリドよりも効果が強いという臨床実験での報告もあるほどです。

しかし、その分デュタステリドはフィナステリドよりも副作用の発現リスクが高くなります。
効果の高さや副作用のリスクを考慮して、自分に合った薬の利用を検討してください。

デュタステリドの副作用

デュタステリド服用時に、以下の副作用が発現する可能性があります。

デュタステリドの副作用
  • 性機能不全(勃起不全及び射精障害など)
  • 過敏症(蕁麻疹、アレルギー反応など)
  • 頭痛
  • 鬱症状
  • 乳房障害
  • 脱毛症
  • 多毛症
  • 腹痛、下痢
  • 倦怠感
  • 肝機能障害(重篤)
  • 黄疸(重篤)など

中でも、性欲の低下やED症状などの性機能不全は、比較的発症しやすい副作用になります。
また稀にですが肝機能障害や黄疸(おうだん)などの重篤な副作用を発症する場合もあるため、服用は医師の指示のもと行うことが大切です。

上記のような副作用がみられた場合には、服用を中断し医師に相談するようにしてください。

「ザガーロの副作用でがんになる」という情報について

ザガーロの服用でがんになるという情報が目に入ることがありますが、ザガーロががんを引き起こすというのは誤りです。
ザガーロとがんに関わる情報として、正しいのは以下の内容です。

ザガーロとがんに関わる情報
  • ザガーロの内服により、前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSAの数値が低下する可能性がある
  • 乳がんリスクが高まるという情報はまちがい

腫瘍マーカー検査で前立腺がんの値「PSA」の数値が高いと前立腺がんが疑われるようですが、ザガーロを内服すると数値が下がってしまうので、もし前立腺がんだった場合、発見が遅れてしまう可能性があります。
対策としては、PSA検査を受ける際はザガーロの服用を必ず医師にお伝えください。

乳がんのリスクが高まるという噂は、海外でのザガーロの成分デュタステリド臨床試験の結果から広がった誤った情報だと考えられます。
臨床試験での4,000例の前立腺肥大症患者の対象のうち、3例の乳がんが報告されたためですが、 実際に2例はデュタステリドの投与があったものの、1例は偽薬(投与されていない)でした。

デュタステリドの服用方法

デュタステリドの服用方法は、以下の通りです。

デュタステリドの服用方法
  • 1日1錠(0.1mg~0.5mg)
  • 水またはぬるま湯で服用
  • 服用タイミングは自由

デュタステリドは食事の影響をほとんど受けないため、服用タイミングは食前食後のどちらでも問題ありません。

飲み忘れ防止と服用時間の把握のために、「朝食後に服用する」「夕食後に飲む」などルーティーン化するのがおすすめです。

また注意点として、飲み忘れたとしても1日1錠を守って服用してください。

デュタステリドの入手方法

デュタステリドの入手方法は、市販での購入はできずクリニックでの処方または個人輸入の2つだけです。
しかし個人輸入は偽造品や粗悪品が届くリスクがあり、安全性が保証できないため推奨しておりません。

クリニック処方のメリット
  • 医師からの処方だから安全
  • 悩みや疑問の相談が可能
  • オンライン処方の活用で、自宅でお薬を購入できる

クリニックのオンライン処方と個人輸入の比較は以下です。

オンライン処方と個人輸入の違い

  オンライン処方 個人輸入
薬の安全性
(成分鑑定済)
(確認不可)
薬の到着 最短翌日 2~3週間
医師の診察
(5~10分程)

AGAの治療は、薬を一回飲めば改善するものではなく、継続して長期的に治療を行うことが重要です。
そのため、自分の症状に合わせた適切な治療ができ、副作用が現れた際にもすぐに医師へ相談できるクリニック処方での服用を推奨しています。

デュタステリドの処方について

デュタステリドは「処方箋医薬品」に分類される薬のため、処方の際には必ず医師の診察と処方箋が必要となります。
これは、現在健康状態により服用できないケースや、副作用が現れる可能性があるからです。
安全に使用するには医師の診察のもと処方を受けましょう。

デュタステリドは皮膚科やAGA専門のクリニックなどで処方しています。
基本的にAGA治療は美容目的とみなされるため、保険適用外となります。

当院ではデュタステリドを処方する際、簡単な問診を行い処方が適切かどうか診断します。
診察時間は5~10分程度で、以下の内容で問題がなければスムーズに処方が行われます。

バイアグラ処方時の問診内容
  • 現在の体調について
  • 薄毛の進行状況
  • 既往歴・持病・現在服用中の薬の有無
  • 副作用のリスクについての説明

「通院の時間を取るのが難しい」
「対面での診察は抵抗がある」
などがネックとなる場合「オンライン診療」による処方も実施しております。
通販(オンライン診療)をご利用することで、通院や待ち時間なしで受診でき、自宅まで薬が配送されるため、スキマ時間で手軽にデュタステリドの入手が可能です。

デュタステリドのオンライン診療

当院のデュタステリドについて

フィットクリニックでは、デュタステリドを主成分としたザガーロジェネリックの処方を行っております。
当院のザガーロジェネリック(デュタステリド)の価格は以下の通りです。

製品 1ヵ月分
(30錠)
の価格
都度払い
デュタステリド0.5mg
(海外製)
2,680~4,000円 4,000円/月

※1か月分の価格はまとめ買いを含む
※都度払いは、クレジットカードの自動引き落としでの支払いが条件となります。

AGAの改善は長期治療になるため、まとめ買いでお薬をお求めいただけます。

その他、より効果を高めるプランもご用意していますので、以下のページでご確認いただけます。

また当院のオンライン診療は、自宅にいながら通販感覚でお薬を購入可能です。

当院のオンライン診療

初診料・再診料・診察料 無料
費用 お薬代+送料
ネコポス 385円
その他宅急便や代引きサービス

(地域や荷物の容量により異なるため、スタッフまでお尋ねください)
支払方法 銀行振込、クレジットカード、代金引換、コンビニ払い
  • visa
  • master
  • jcb
  • diners
  • amex

基本的に診察料は無料です。
問診や診察の結果、医師が薬の処方は不要と判断した場合でも診察料はかかりません。
ただし、診察日より7日以内に処方薬代金が未納の場合に限り、診察料として3,000円が発生いたします。
※クレジットカードでのお支払いは一括払いのみとさせていただいております(定期配送は分割払いが可能です)。

薄毛や抜け毛が増えてきた方やAGA治療を始めたい方は、ぜひフィットクリニックにご相談ください。

WEB・LINEのご予約は24時間受付

デュタステリドを服用できない人・併用注意

以下に該当する方は、デュタステリドの服用はできません。

デュタステリドを
服用できない人
  • 5αリダクターゼ阻害薬に過敏症の既往歴がある方
  • 女性(特に妊婦)
  • 小児(18歳以下)
  • 重度の肝機能障害を持つ方

日本皮膚科学会ガイドラインでは、女性への推奨度が「D」であり、基本的にデュタステリドの処方を推奨しておりません。
女性に対する臨床試験等も行っておらず安全性が確認されていないため、服用は避けてください。

さらにデュタステリドは皮膚からも吸収されるため、上記の方は直接触れないように注意が必要です。

またデュタステリドには併用禁忌薬はありませんが、飲み合わせに注意が必要な医薬品があります。

薬剤 薬剤名 理由
CYP3A4阻害薬剤 リトナビル 等 CYP3A4阻害薬は、代謝を抑制するためデュタステリドの血中濃度が上昇する可能性がある

その他、服用中のお薬がある場合は、服用前に医師へ相談するようにしてください。

女性がデュタステリドに触れてはいけない理由

デュタステリドは男性ホルモンに作用する医薬品のため、小児や女性、特に妊産婦は注意すべき事柄があります。
ごく稀ではありますが、幼児や小児、妊婦がこの成分に触れたり服用すると、男子だった場合、男性器や男性機能の発育に障害を起こす可能性があります。
これらの薬剤は、服用することと皮膚に触れることでも吸収されます。そのため、服用はもちろん、触れることも禁忌とされているのです。
※もし触れてしまったら、石鹸や水ですぐに洗い流して、医師に相談しましょう。

デュタステリドについてまとめ

デュタステリドのまとめ
  • デュタステリドはAGA治療薬「ザガーロ」の有効成分
  • デュタステリドはAGAの進行を抑制する効果がある
  • 性欲減退や射精障害などの副作用が比較的発現しやすい
  • 1日1錠で服用タイミングは問わない
  • 女性の薄毛への効果は認められていない
  • 個人輸入は危険であるためクリニックでの購入を推奨
  • 当院はデュタステリドを主成分としたザガーロジェネリックを処方

AGAを改善したい方はもちろん、AGAの予防を考えている方もぜひ一度フィットクリニックへご相談ください。

WEB・LINEのご予約は24時間受付

デュタステリドについてのよくある質問

  • Q
    デュタステリドは何に効く薬ですか?
    A
    デュタステリドはAGAの進行を抑制する効果のある薬です。
    AGAの原因となる男性ホルモン(DHT)の生成を抑え、ヘアサイクル(毛周期)を正常にすることで、抜け毛や薄毛を防ぎます。
  • Q
    デュタステリドは髪が抜けますか?
    A
    デュタステリドの服用を始めて、1週間〜10日ほど経つタイミングで抜け毛が増える「初期脱毛」の症状が見られることがあります。デュタステリドのヘアサイクルを正常に戻す働きにより、成長の止まった髪が一気に抜けますが、治療効果が現れているサインでもあるのでそのまま治療を継続してください。
  • Q
    デュタステリドが効かない人の割合は?
    A
    デュタステリドが効かない人の割合は、一般的に10%~15%程度いると言われています。原因としては遺伝の影響や年齢、生活習慣など様々な要因が関係していると考えられています。
  • Q
    デュタステリドが女性に使えないのはなぜ?
    A
    デュタステリドは、女性への安全性が確認されていないため服用はできません。
    またデュタステリドの作用には、胎児の生殖器形成に影響を及ぼす可能性があるとされているため、妊婦や授乳婦の方は避けてください。皮膚からも吸収されるため素手でも触れないよう十分注意してください。
  • Q
    デュタステリドとミノキシジルは併用できる?
    A
    デュタステリドとミノキシジルは併用可能です。
    デュタステリドはAGAの原因を抑制し進行を防ぐ「守り」の治療、一方ミノキシジルは、毛髪を育てる「攻め」の治療となります。どちらも同じAGA治療薬ですが作用が異なるため、併用することでAGAの進行を抑制しながら毛髪を育てる治療をすることができます。
  • Q
    デュタステリドの使用期間中に妊娠した場合、お腹の子どもに奇形が生じる危険性はありますか?
    A
    妊婦がカプセルから漏れた薬剤に直接接触した場合は危険性がありますが、精液を介して子宮で接触した場合は、ヒトの胎児の生殖器発育に影響を及ぼす可能性は低いと考えられています。動物実験では、ほとんど問題は無いという結果が出ています。しかし、どうしても精液中のデュタステリド成分の存在を無くしたい、といった場合は、服用を6か月間は止める必要があります。
  • Q
    デュタステリドは食事の影響を受けますか?
    A
    空腹時の投与と食後の投与では、血清中の成分動態が多少変化するものの、その変化はわずかなものでした。そのため、食事の影響はほとんど受けないと言っていい値です。食事のことは気にせず服用して差し支えありません。
  • Q
    ザガーロの服用中の献血は可能ですか?
    A
    ザガーロの有効成分であるデュタステリドは血中半減期が長いため、服用を中止してから6か月間は献血することができません。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

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