マンジャロ副作用の危険性‐いつからいつまで続くか、うつや死亡リスクも解説

更新日:2025/06/03
マンジャロ副作用の危険性‐いつからいつまで続くか、うつや死亡リスクも解説

マンジャロは糖尿病治療やダイエットで注目を集める一方、副作用の危険性も指摘されています。

また、「副作用はいつからいつまで続くのか」といった懸念を抱く方も少なくありません。
うつや死亡リスクに関する不安の声も一部で散見されます。

ただし、マンジャロは医師の判断のもと適切に使用すれば安全であり、必要以上に不安を抱く必要はありません。

本記事では、マンジャロに関する副作用の種類・頻度・対処法などを解説します。

マンジャロの基本的な作用機序、処方については以下のページをご覧ください。 マンジャロの詳細

マンジャロの副作用一覧

マンジャロは強力な食欲抑制や血糖コントロール効果をもたらす反面、吐き気や下痢などの消化器症状が副作用として現れることがあります。

具体的な副作用は、以下のとおりです。

マンジャロの副作用一覧
重症度 主な症状 特徴・対処
よくある副作用
(一時的)
  • 吐き気、下痢、便秘
  • 食欲不振、胃部不快感
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 口の渇き
  • めまい
  • 皮膚の赤み、かゆみ
    (皮下注射によるもの)
  • 初期投与〜数週間以内に多く見られます。
  • 多くは一過性であり、体が薬に慣れることで軽減します。
  • 症状が強い場合は水分補給や消化の良い食事で対処し、改善しない場合は医師にご相談ください。
やや強い副作用
(注意が必要)
  • 胃腸障害
    (持続的な嘔吐・腹部膨満)
  • 脱水症状
    (倦怠感・ふらつき)
  • 体重減少の継続
  • 症状が1ヶ月以上続く、または日常生活に支障をきたす場合は医師の診察が必要です。
  • 体重変動や脱水に注意し、特に高齢者や痩せ型の方は慎重な管理が求められます。
重篤な副作用
(直ちに医療機関へ)
  • 急性膵炎
    (激しい腹痛・背部痛・発熱)
  • 胆石症
    (右上腹部痛、吐き気)
  • 胆のう炎、胆管炎
  • 胆汁うっ滞性黄疸
    (皮膚や白目が黄色くなる)
  • 重度の低血糖
    (意識障害、ふるえ、発汗)
  • アナフィラキシー
    (発疹、呼吸困難、血圧低下)
  • 血管性浮腫
    (顔や口の中の腫れ)
  • うつ症状
    (抑うつ感、自傷念慮)
  • その他の意識障害・けいれんなど
  • ごく稀ですが生命に関わる可能性があるため、異変を感じた際はすぐに医療機関を受診してください。
  • 糖尿病薬との併用中は特に低血糖リスクに注意が必要です。
主な症状 特徴・対処
よくある副作用(一時的)
  • 吐き気、下痢、便秘
  • 食欲不振、胃部不快感
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 口の渇き
  • めまい
  • 皮膚の赤み、かゆみ
    (皮下注射によるもの)
  • 初期投与〜数週間以内に多く見られます。
  • 多くは一過性であり、体が薬に慣れることで軽減します。
  • 症状が強い場合は水分補給や消化の良い食事で対処し、改善しない場合は医師にご相談ください。
やや強い副作用(注意が必要)
  • 胃腸障害
    (持続的な嘔吐・腹部膨満)
  • 脱水症状
    (倦怠感・ふらつき)
  • 体重減少の継続
  • 症状が1ヶ月以上続く、または日常生活に支障をきたす場合は医師の診察が必要です。
  • 体重変動や脱水に注意し、特に高齢者や痩せ型の方は慎重な管理が求められます。
重篤な副作用(直ちに医療機関へ)
  • 急性膵炎
    (激しい腹痛・背部痛・発熱)
  • 胆石症
    (右上腹部痛、吐き気)
  • 胆のう炎、胆管炎
  • 胆汁うっ滞性黄疸
    (皮膚や白目が黄色くなる)
  • 重度の低血糖
    (意識障害、ふるえ、発汗)
  • アナフィラキシー
    (発疹、呼吸困難、血圧低下)
  • 血管性浮腫
    (顔や口の中の腫れ)
  • うつ症状
    (抑うつ感、自傷念慮)
  • その他の意識障害・けいれんなど
  • ごく稀ですが生命に関わる可能性があるため、異変を感じた際はすぐに医療機関を受診してください。
  • 糖尿病薬との併用中は特に低血糖リスクに注意が必要です。

※本表はすべての副作用を網羅するものではありません。体調に異変を感じた場合は、早めに医療機関へご相談ください。

これらの副作用は、マンジャロの強力な食欲抑制作用や血糖値降下作用によって引き起こされる場合があります。

マンジャロのダイエット効果や痩せる理由(しくみ)については、以下のページををご覧ください。 マンジャロの効果について

マンジャロの副作用で
うつや死亡の危険性はあるのか

現在のところ、マンジャロが直接的にうつ病や死を引き起こす因果関係は明確には確認されていません。
ただし、GLP-1受容体作動薬の一部では情緒面への影響が指摘された症例はあります。

また、非常に稀ではありますが重篤な副作用として急性膵炎や重度の低血糖、アナフィラキシーショックなどがあり、これらの症状による死亡例も報告されています。

ただし、マンジャロの使用による死亡例の多くは、基礎疾患や他の要因と関連していると考えられています。

したがって、必要以上に副作用を心配する必要はありませんが、他の薬剤との併用や持病を抱える場合リスクが高まる可能性があります。

医師と十分に相談のうえ、適切に使用してください。

マンジャロを5mgに変えた場合の副作用

マンジャロの初期用量(2.5mgなど)から5mgに増量する際、一時的に副作用が強まることがあります。

薬の効果が高まることで消化管への刺激が増し、吐き気や下痢、食欲不振などの症状が出やすくなるためです。

特に体重が軽い方や、これまで副作用が出やすかった方は体調の変化を感じやすいため注意が必要です。

ただし、これらの副作用は多くの場合数日から1週間程度で自然に軽減する傾向があります。
5mgに増量後の副作用に不安がある場合は、必ず事前に医師に相談しましょう。

マンジャロで抜け毛になる可能性について

マンジャロや糖尿病治療薬で脱毛症が起きたという報告があります。
マンジャロ(チルゼパチド)とプラセボを比較した臨床試験では、チルゼパチド群の5.2〜7.0%の被験者に脱毛症が報告されました。[1]

チルゼパチド群とプラセボ
被験者の脱毛症の割合
試験試験 チルゼパチド群チルゼパチド群 プラセボ群プラセボ群
SURMOUNT-1 99人
(5.2%)
6人
(0.9%)
SURMOUNT-3 20人
(7.0%)
4人
(1.4%)

抜け毛や脱毛が起こる原因として、マンジャロの急激な体重減少作用による栄養不足、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが考えられています。
これは休止脱毛症と呼ばれ、一時的に起こる症状と考えられているため、必要な栄養素を摂ることで予防が期待できます。
脱毛や抜け毛が不安な場合は、医師に相談の上で別の薬へ切り替えることも可能です。
※当院では各種ダイエット薬をご用意しています。

マンジャロを使用する際は、バランスの良い食事など生活習慣の見直しが必要です。
気分の落ち込みや脱毛といった症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。

マンジャロの副作用の頻度

マンジャロの副作用の発現頻度は、国内外の臨床試験によると最も多い副作用で吐き気(20〜30%程度)、下痢(10〜20%程度)などです。

具体的な副作用の頻度は、以下の表をご覧ください。

マンジャロ
副作用の頻度一覧
副作用の種類 発現頻度 備考
吐き気 約20〜30% 初回または増量時に多く、時間とともに軽減する傾向あり
下痢 約10〜20% 水分補給を心がけることで軽度の場合は対処可能
便秘 約10〜15% 生活習慣の調整や食事内容の見直しが推奨される
倦怠感 約5〜10% 一時的なものが多いが、長引く場合は医師に相談
頭痛・めまい 約5%未満 軽度で短期間に治まることが多い
急性膵炎・胆石症 1%未満
(重篤)
発熱・腹痛・吐き気を伴う場合は直ちに受診
胆のう炎・胆管炎 非常にまれ
(頻度不明)
胆石による合併症として発症することがある
胆汁うっ滞性黄疸 非常にまれ
(頻度不明)
肌や白目の黄変などの症状があれば早急に受診

消化器系の副作用は初期段階で特に多く、服用を継続することで次第に軽減することが一般的です。

一方で、急性膵炎や胆石などの重篤な副作用は非常に稀(1%未満)とされています。

副作用の頻度には個人差があるため、体調や既往歴を踏まえて医師の判断を仰いでください。

マンジャロの副作用はいつから現れるのか

マンジャロの副作用は、一般的に投与開始直後から1週間以内に現れます。

特に吐き気や下痢、食欲不振といった消化器症状は、初回または増量時に頻繁に見られます。

これらの反応は薬の効果が体に作用し始めたサインでもありますが、日常生活に支障をきたすほど強い症状が続く場合は注意が必要です。

一方で、重篤な副作用は時間を置いてから現れるケースもあるため、使用初期に限らず、日々体調には気を配りましょう。

マンジャロの副作用はいつまで続くのか

副作用の多くは一時的なもので、数日から数週間以内に軽減する傾向があります。

とくに吐き気や下痢などの軽度な症状は、体が薬に慣れることで自然と治まるケースが多く、その後は問題なくマンジャロを服用できるケースが多いです。

ただし、症状が1週間以上続く場合や、重症化する兆しがある場合は速やかに医師に相談してください。

また、用量の増加によって副作用がぶり返すこともあるため、増量時には医師による慎重な経過観察が必要です。

マンジャロで副作用が現れたときの対処法

副作用が現れた場合の対処法としては、軽度であれば様子を見ることが基本ですが、症状が強い・長引く場合は医師に相談が必要です。

また、医師の判断で用量を調整したり服用を一時中断したりすることで改善が見込めるケースもあります。

急性膵炎やアナフィラキシーなど、重篤な副作用が疑われる場合は直ちに医療機関を受診してください。

次の章では、マンジャロの副作用でもっとも起こりやすい消化器症状の軽減方法をご紹介します。

マンジャロによる吐き気や下痢の軽減方法

マンジャロの副作用で吐き気や下痢が続くときは、水分補給を心がけ、食事は消化に良いものを選びましょう。

具体的な副作用の軽減方法は以下のとおりです。

マンジャロの副作用
吐き気や下痢の軽減方法
  • 水分をこまめに摂る
    脱水を防ぐことが最優先
    カフェインやアルコールは避けること
  • 食事は少量ずつ、回数を分ける
    一度に多く食べると胃腸に負担
    食欲がなくても、少しずつ摂ること
  • 脂っこいものや刺激物は避ける
    唐辛子や揚げ物などは吐き気を悪化させることがあるため、
    消化に優しい食材(おかゆ・うどん・蒸し野菜など)を選ぶ
  • 空腹時の使用は避ける
    胃が空の状態で注射をすると吐き気が強く出る場合がある
    投与タイミングは医師の指示に従うこと

そのほか、吐き気止めを使用するのもひとつの選択肢です。

マンジャロと吐き気止めの併用は基本的に問題ありませんが、自己判断では服用せず、必ず事前に医師にご相談ください。

マンジャロの副作用が
起こりやすい飲み合わせ

マンジャロには併用禁忌の薬はありませんが、糖尿病治療薬や低用量ピルとの併用には注意が必要です。

マンジャロは血糖値をコントロールする作用があるため、ほかの糖尿病治療薬と併用すると過剰に作用し、低血糖が起こる可能性があります。

そのほか、副作用が起こりやすい薬は以下のとおりです。

マンジャロの副作用が
起こりやすい飲み合わせ
  • スルホニルウレア剤
    ※食後の血糖上昇を抑える薬
    グリメピリド(アマリール)
    グリクラジド(グリミクロン)
    グリベンクラミド(オイグルコン/ダオニール)
  • 速効型インスリン分泌促進剤
    ※体内のインスリン不足を補う注射薬
    ナテグリニド(スターシス、ファスティック)
    ミチグリニド(グルファスト)
    レパグリニド(シュアポスト)
  • インスリン製剤
  • 低用量ピル
  • ワーファリン
    ※血液をさらさらにする薬

経口避妊薬(低用量ピル)やワーファリンとの併用も注意が必要です。

マンジャロの「胃の動きを遅くする作用」によって薬の吸収が不安定になるため、避妊効果や血液の抗凝固作用が十分に得られない可能性があります。

これらの薬を服用中の方は、必ず事前に医師へ申告してください。
状況に応じて、代替薬が処方されるケースがあります。

まとめ:マンジャロは医師と相談して使用すれば安全

マンジャロは強力な作用が期待できますが、その分、副作用のリスクにも注意が必要です。

しかし、医師の管理のもとで使用すれば安全に継続できるため、必要以上に副作用を恐れる必要はありません。

副作用が気になる場合は医師とよく相談し、自分に合った用量や使用方法を確認しましょう。

マンジャロの副作用に関するよくある質問

  • Q
    マンジャロで眠気の副作用はありますか?
    A
    マンジャロの副作用として「眠気」は頻繁には報告されていませんが、まれに倦怠感や疲労感が眠気として現れる場合があります。
    低血糖や脱水などの体調変化に伴って眠気が出る場合もあるため、継続的に強い眠気を感じる場合は医師にご相談ください。
  • Q
    マンジャロは鬱病になりますか?
    A
    現在のところ、マンジャロと抑うつ症状との明確な因果関係は確認されていません。
    ただし、GLP-1受容体作動薬の一部では情緒面への影響が指摘されたケースもあるため、不安を感じた際は医師に相談することを推奨します。
  • Q
    マンジャロで死亡例があるのは本当ですか?
    A
    臨床試験などで死亡例の報告はありますが、マンジャロとの直接的な因果関係は明確ではありません。
    死亡リスクは極めてまれであり、医師の管理のもとで使用する限り安全性は高いとされています。
  • Q
    マンジャロの副作用はいつからいつまで現れますか?
    A
    副作用は投与開始から数日以内に現れることが多く、特に初回投与や増量時に見られます。
    多くは数日から数週間で軽減しますが、症状が持続する場合は医師の判断を仰いでください。
  • Q
    マンジャロの吐き気はいつまで続きますか?
    A
    マンジャロの吐き気は投与から2〜4週間がピークになります。始めたばかりの時期や増量のタイミングで起こりやすいと言われています。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

参考サイト

関連記事

関連記事

マンジャロの詳細

マンジャロのダイエット効果や副作用の危険性、使い方(打ち方)など基本情報を解説します。使用できない場合や併用禁忌薬・併用注意薬などをご確認ください。

関連記事

マンジャロの効果

マンジャロはダイエット注射として注目を集める薬です。痩せる理由、いつから痩せるのか、何キロ痩せるのか徹底解説。

関連記事

サクセンダとマンジャロの違い

サクセンダとマンジャロの違いを比較。注射頻度、ダイエット効果、副作用、切り替え方まで解説。どちらが痩せるか気になる方にも。

関連記事

メディカルダイエットオンライン診療

メディカルダイエットのオンライン診療・対面診療の案内ページです。GLP-1などの薬の処方や料金、治療の流れについて解説します。

関連記事

メディカルダイエットの効果

メディカルダイエットの効果とは?本当に痩せる?医療的なメリット、向いている人や注意点も解説。