マンジャロのダイエット効果‐痩せる理由や何ヶ月で何キロ痩せるかも解説

更新日:2025/05/30
マンジャロのダイエット効果‐痩せる理由や何ヶ月で何キロ痩せるかも解説

マンジャロは2型糖尿病の治療薬ですが、ダイエット注射薬としても注目を集めています。
「本当に痩せるのか」「何ヶ月で効果が出るのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、マンジャロで痩せる理由やダイエット効果、何キロ痩せるのかまで詳しく解説します。
使用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

なお、本記事はマンジャロの効果に焦点を当てた内容です。
マンジャロの基本情報(作用機序・副作用・使い方など)については、以下のページをご覧ください。 マンジャロの詳細

マンジャロで痩せる理由は
2つのダイエット効果にあった

マンジャロで痩せる理由は、「食欲を抑え満腹感を持続させる」「代謝を高める」という2つのダイエット効果を兼ね備えているためです。

この2つの働きが組み合わさることで自然に食事量が減り、代謝が改善され自然な体重減少効果が期待できます。

以下では、それぞれの効果について詳しく解説していきます。

食欲抑制と満腹感持続の効果

マンジャロに含まれる「チルゼパチド」は、脳の視床下部にある食欲中枢に働きかけ、食欲を抑えると同時に満腹感を持続させる効果があります。

マンジャロが満腹感を脳に伝えるホルモン「GLP-1」や「GIP」の受容体に同時に働きかける「デュアル作動薬」であるためです。

GLP-1は食後に小腸から分泌されるホルモンの一種で、食欲を自然に抑える効果がありますが、マンジャロではこの作用がより強化されています。

さらに、胃の排出をゆるやかにするため満腹感が持続し、間食や過食の予防にもつながります。

実際に、肥満の成人を対象とした海外臨床試験「SURMOUNT-1」では、チルゼパチドを投与した参加者のうち、72週時点で最大90.9%が体重を5%以上減少させたと報告されています。

代謝促進の効果

マンジャロのもうひとつの注目すべき作用が、脂肪分解を助ける「代謝の促進」です。

チルゼパチドはGLP-1とGIPの両方の受容体に働きかけて血糖値を安定させ、インスリンの効きやすさ(感受性)を改善します。
これにより、体は糖や脂肪を効率よくエネルギーに変換できるようになります。

特にGIPは脂肪組織や筋肉にも作用し、エネルギーの消費量を調整してくれるため「ただ痩せる」のではなく、体脂肪率の改善や基礎代謝の向上といった「痩せやすい体質」への変化も期待できます。

実際に、SURMOUNT-1試験では体重の大幅な減少だけでなく、血糖値やインスリン抵抗性の改善も確認されており、見た目の変化だけでなく体内環境の改善にもつながっていることがわかっています。

こうした効果は、将来的な生活習慣病の予防にも有益とされており、マンジャロは健康とダイエットを両立したい方にとって非常に心強い選択肢です。

マンジャロは何ヶ月で痩せるのか

マンジャロの初期効果は投与開始から数週間(2~4週間)であらわれます
この時期から、痩せる兆候(食欲の抑制や満腹感の持続)を感じ始める方が多いです。

SURMOUNT-1試験では、体重減少のピークは約6〜9ヶ月後に見られました。
その後、体重は安定期に入り継続的な使用で効果が持続することが確認されています。

ただし、効果の現れ方は生活習慣や体質によって異なるため、医師と定期的に相談することが大切です。

マンジャロは何キロ痩せるのか

マンジャロによる体重減少は個々の体重や生活習慣によって異なりますが、SURMOUNT-1試験では15mgの投与で平均20.9%の体重減少が報告されています。

この結果は、体重100kgの方であれば約20kg以上の減少に相当します。
多くの被験者で明らかな見た目の変化が確認されました。

また、体脂肪率の改善やウエスト周囲径の減少も確認されており、全体的な体型の変化が期待できます。

※なお、効果の出方には個人差があり、開始から数週間〜数ヶ月かけて緩やかに体重が減っていくケースもあります。

マンジャロで痩せる人の特徴

マンジャロは、臨床試験の中で「特に効果が出やすい人の傾向」が確認されています。

たとえば、SURMOUNT-1試験の結果からは以下の特徴のある方が、体重の20%以上の減少を達成しやすい傾向があるとされています。

  • 女性
  • 肝機能(ALT)の値が低い人
  • HbA1cが低い人
  • 高血圧でない人

これは、試験が「体重減少率(%)」で評価されているため、もともと体重が軽めの人ほど高い数値を出しやすいという背景もあります。

一方で、医療現場では

  • BMIが高い方
  • 血糖値が高めの方
  • 食欲のコントロールが難しい方

など、痩せにくい体質の方にも十分な効果が見られており、マンジャロは幅広い方に有効な選択肢となっています。

どちらのタイプでも効果が期待できるため、まずは医師に相談してみることが大切です。

なお、BMIが18.5未満の痩せ型の方は医療的に減量が推奨されておらず、マンジャロの適応にはなりません。

また、体質や基礎疾患によって投与できないケースもあるため、使用前には必ず医師にご相談ください。

マンジャロの効果が出ない人の特徴

マンジャロは多くの方に効果が期待できる薬ですが、体質やホルモンバランスなどによっては効果が現れにくい場合もあります。

以下に該当する方は、医師と相談しながら適切な投与量を見直すことが大切です。

マンジャロの効果が
出ない人の特徴
  • 投与量が少なく、最大用量まで増やせていない
  • インスリン抵抗性が強い
  • 筋肉量が少なく、著しく代謝が低い
  • ホルモンバランスや基礎疾患に影響されている
  • 消化機能が乱れている
    (便秘・むくみなど)
  • 自己判断で投与量を変えている

なお、これらの特徴が当てはまったとしても、投与開始から数週間で効果が出ない=効かないと判断してしまうのは早計です。

マンジャロはゆるやかにピークに達する薬剤のため、焦らず医師と治療ペースを調整しましょう。

マンジャロで痩せるデメリット

マンジャロは高い減量効果が期待できる一方、美容や体調の面で思わぬデメリットもあります。

たとえば、急激に体重が減ることで皮膚のたるみが目立ちやすくなり、特に顔やお腹まわりに「老けた印象」が出てしまうことがあります。

マンジャロで痩せるデメリット
  • 皮膚のたるみ
  • 肌荒れ
  • 髪のパサつき
  • 筋肉量の低下による代謝の衰え

食事量の減少によって筋肉量が落ちてしまうと、GIPによる代謝促進効果があっても基礎代謝そのものが低下する可能性があり、結果的に「痩せづらい体」になってしまうリスクもあります。

さらに、栄養バランスが偏ると肌荒れや髪のパサつきにもつながり、無理なダイエットと同様の悩みを引き起こすためご注意ください。

トラブルを避けるためには、高たんぱくな食事や軽い運動を取り入れ、筋肉量を維持しながら健康的に痩せることが大切です。 マンジャロの副作用について

マンジャロを辞めるとどうなるか

マンジャロの使用を中止すると、体重が再増加(リバウンド)する可能性があります。
ただし、生活習慣の見直しを継続することでリバウンドを防ぐことは十分に可能です。

研究では、使用を継続したグループは体重減少を維持できた一方、中止したグループでは体重が再び増加する傾向が確認されています。

これは、マンジャロが食欲の抑制や代謝の促進に関与しているため、中止後に効果が弱まることが一因です。

ただしバランスの良い食事や適度な運動を継続すれば、薬に頼らずとも理想的な体重を維持できます。

マンジャロの使用を辞めたあとも、無理のない生活改善を心がけましょう。

マンジャロのダイエット効果を高める習慣

マンジャロの効果を最大限に引き出すためには、健康的な生活習慣の併用が不可欠です。
薬の力だけに頼るだけではなく、以下のような習慣を意識してみましょう。

マンジャロの
ダイエット効果を高める習慣
  • 高たんぱくな食事
    → 筋肉量を維持し、基礎代謝の低下を抑制
  • 週2〜3回の軽い筋力トレーニング
    → 筋肉量を維持し、体の引き締めにも効果的
  • 1日7時間以上の十分な睡眠
    → ホルモンバランスを整え、食欲の暴走を抑制
  • 水分補給をこまめに行う
    → 便秘の予防や代謝の促進に効果的

健康的な痩せ方ができるだけでなく、リバウンドのリスクも下げることができます。

まとめ:マンジャロの痩せる効果を引き出すために

マンジャロは食欲を自然に抑え、代謝を促進する効果がある薬剤です。

臨床試験においては、平均して体重の20%以上の減少が報告されており、医療機関でも多くの患者様に処方されています。

ただし、すべての方に同じダイエット効果が得られるわけではありません。
そのため、医師の診察を受けたうえで、安全かつ適切に治療を進めることが重要です。

ご自身の体調や生活スタイルに合わせて、無理のないペースで健康的な減量を目指していきましょう。

マンジャロの効果に関するよくある質問

  • Q
    マンジャロはいつから痩せますか?
    A
    マンジャロの効果は、早い方で2〜4週間ほどで食欲の変化や体重減少を実感されることがあります。
    本格的な体重の減少は約6〜9ヶ月にピークを迎える傾向があるため、継続的な使用が大切です。
  • Q
    マンジャロの痩せる仕組みは?
    A
    マンジャロの有効成分チルゼパチドは、食欲を抑えるホルモンの働きを高め、満腹感を持続させるほか、脂肪代謝を促す作用があるため痩せる効果が期待できます。

    食べ過ぎを防ぎ、体脂肪を減らしやすい体質づくりに効果的です。
  • Q
    マンジャロは痩せ型でも効果がありますか?
    A
    痩せ型の方への使用は推奨されていません。
    BMIが18.5未満の方や医師が減量を必要としないと判断した場合、マンジャロの適応外となるため、安全のためにも必ず事前に医師とご相談ください。
  • Q
    マンジャロは何キロ痩せますか?
    A
    個人差はありますが、臨床試験では15mgの投与で平均約20%の体重減少が報告されています。
    たとえば体重100kgの方であれば約20kg前後の減量が期待されますが、生活習慣や体質によって効果は異なります。
  • Q
    マンジャロで効果がないのはどうしてですか?
    A
    効果が出にくい理由には、投与量が少ない、代謝が低い、体質的なホルモンバランスの影響などがあります。
    また、自己判断での使用や生活習慣が改善されていない場合にも、効果が十分に発揮されにくくなることがあります。

その他よくある質問はこちらをご確認ください

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