※医師の判断によりお薬が処方できない場合があります。
サクセンダ(Saxenda)は自己注射タイプのダイエットサポート薬です。
食欲の抑制や食べ物の消化を遅らせる作用があり、自己注射を続けることで自然と体重減少につながります。
このページでは「サクセンダ」のダイエット効果と副作用、打ち方を紹介します。
これからサクセンダを始めたい方はぜひ参考にしてください。
フィットクリニックでは初めてサクセンダを処方される場合、1本16,800円でご案内しています。
サクセンダとは
サクセンダ(Saxenda)とは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンと同様の働きをする注射剤です。
GLP-1は、食後に小腸のL細胞から分泌される消化管ホルモン(インクレチン)で、膵臓のβ細胞にあるGLP-1受容体に結びつくことでインスリンの分泌を促進します。
インスリンは血糖値の上昇を抑える働きがあり、食後の血糖値上昇を抑えることで脂肪の蓄積を防ぐ仕組みです。
肥満症への適応がFDA(米国食品医薬局)やEMA(欧州医薬品庁)から認められており、ダイエットのサポート薬として痩身治療に用いられています。
日本では「未承認適応(適応外使用)」になるものの、ダイエット外来を併設する自由診療のクリニックであればサクセンダの処方が可能です。
サクセンダの効果
サクセンダの効果は、食欲抑制や腸の運動の抑制、基礎代謝の向上などがあります。
自然と食欲を抑えられるだけでなく、消化のスピードを遅らせることで少ない食事量でも満腹感を得られやすいことが特徴です。
- 満腹感、食欲抑制
- 体重の減少
- 血糖値の安定化
- 腸の運動の抑制
- 糖尿病の予防
- 基礎代謝の向上
有効成分であるリラグルチドにより、食後の血糖値上昇を抑えることで脂肪がため込まれにくくなり痩せやすい体質につながります。
サクセンダの効果はいつから?どのくらい痩せる?
サクセンダは自己注射後、2週間ごろから少しずつ効果を発揮します。
※生活習慣や元の体重、年齢、体質によって、効果が現れる時期には個人差があります。
臨床試験ではサクセンダを1年間(56週間)使用した結果、平均で約9.5kgの減量に成功しており、ウエスト周りは約8cmの減少が報告されました。
この研究で約85%が体重減少に成功しており、サクセンダの使用により体重減少が期待されています。
サクセンダとリベルサスどっちが痩せる?
リベルサス(セマグルチド)の治療用量の上限である14mgは、サクセンダ(リラグルチド)の1.8mgに相当すると考えられています。
一方で、サクセンダの治療用量の上限は3.0mgとなるので、単純な用量だけで見るとサクセンダの方が痩せやすいと言えるでしょう。
ただし、治療用量を増やすと効果が高まるだけではなく、副作用が出やすくなることも意味します。
体質などから薬との相性もあるので、必ずしも上記が当てはまるとは限らないので注意してください。
サクセンダが効かない人・痩せない人は?
サクセンダが効かない、痩せない人の特徴として、使用中も食べ過ぎている方や正しい用量・期間で使用できていない可能性が考えられます。
食事や運動などの生活習慣の改善をおこなうことで、ダイエット効果を高めることができます。サクセンダによって自然と食欲が抑えられるため、自力で行うよりもスムーズに食事改善が可能です。
- 間食や食べ過ぎが多い
- 高カロリーな食べ物が多い
- 全く運動していない
- 用法用量を守っていない
サクセンダは激しい運動をせずにダイエットできますが、運動をしている方と比べると効果は緩やかです。
効率よく痩せたい方はサクセンダを使用しながら適度な運動をおすすめします。
また効果や副作用にも影響がある可能性が高いため、自己判断で使用期間や用量を調整しないでください。
サクセンダの打ち方(使い方)
針を抜く際にボタンを離してしまうと、カートリッジ内に血液が入ってしまう場合があります。
そのまま使用すると薬液の汚染に繋がるため、新しいカードリッジに交換してください。
また血液感染リスク回避のため、カートリッジを他人と共有しないでください。
サクセンダは1日1回、脂肪の多い「太もも」「上腕」「腹部」のいずれかの部位に自己注射します。
■使用タイミング食前食後いつでも構いませんが、決まった時間に打つようにしてください。
1回の注射で効果が24時間持続し、効き目のピークは7.5〜11時間となるので、朝食前に打つのがおすすめです。
最も少ない0.6mgからスタートします。
1〜2週間を目安に0.6mgずつ増やし、最大で3.0mgまで増やしていくのが一般的です。
サクセンダの保管方法
- 未使用のものは、冷蔵庫で保存
- 使用後は室温保管し、日光に当たらない日陰で保管(冷蔵も可)
- ほこりやゴミ、汚れが付着しやすい場所は避ける
- 小さな子の手が届かない場所
サクセンダを冷凍してしまうと使用できなくなるため、保管方法は「冷蔵」または「室温」のみとなります。
また、使用期限については、使用開始から30日以内となっています。
期限を超えたものや未使用であっても、本体あるいはパッケージに記載のある使用期限を過ぎたものは使用しないでください。
サクセンダの副作用
サクセンダの副作用は、便秘や吐き気、胃の不快感などの胃腸障害といった消化器系の症状が多いです。
投与初期に治まる場合が多く数日から数週間で身体が慣れていきます。
ただし、まれに重篤な副作用が起きる場合もあるため、異常を感じた際は医師に相談してください。
サクセンダの重篤な副作用
膵炎 ⇨ 嘔吐が続く激しい腹痛 など
腸閉塞 ⇨ 高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常 など
こうした症状にくわえ、普段と異なる症状や異常を感じた場合には、サクセンダの使用を中止し、すぐに医師に相談するようにしてください。
サクセンダの危険性はある?
サクセンダは医師の指導に従って使用する限り安全性は高いといえます。
しかし、自己判断で用量を増やしてしまうと、吐き気や胃の不快感など副作用が強く現れる危険性もあるため、使用量は必ず医師の指示に従ってください。
また輸入などでサクセンダを購入した場合、適正な用量で使用できていない可能性や偽造品のリスクもあり大変危険です。
安心安全に使用するためにも医療機関で購入してください。
サクセンダの併用禁忌薬と注意薬
サクセンダには、併用禁忌薬はありません。
ただし、使用中のお薬によっては飲み合わせに注意が必要です。
- ビグアナイド系薬剤
- スルホニルウレア剤
- 速効型インスリン分泌促進剤
- α-グルコシダーゼ阻害剤
- チアゾリジン系薬剤
- DPP-4阻害剤
- SGLT2阻害剤
- インスリン製剤
血糖値を下げる作用が強まってしまい「低血糖」が現れるリスクが高まるので、服用中のお薬があれば必ず医師に申し出るようにしてください。
サクセンダの使用に注意が必要な人は以下となります。
- 腹部手術の既往歴または腸閉塞の既往がある患者
- 膵炎の既往歴がある患者
- 糖尿病胃不全麻痺、炎症性腸疾患などの胃腸障害が認められている患者
- 低血糖を起こすおそれがある健康状態の人
(脳下垂体機能不全又は副腎機能不全栄養不良状態・飢餓状態・不規則な食事摂取・食事摂取量の不足又は衰弱状態・激しい筋肉運動・過度のアルコール摂取者)
上記に該当する方がサクセンダを使用してしまうと、病状の悪化や重い副作用のおそれがあるため注意が必要です。
サクセンダを使えない人
- サクセンダの成分に対してアレルギーの既往歴がある人
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病患者
- 重症感染症、手術などの緊急の場合
- 本人または家族内にMTC(甲状腺髄様がん)または多発性内分泌腫瘍症の既往歴がある人
- 多発性内分泌腫瘍症(MEN2)の疑いがある人
- 妊娠またはその可能性のある方・授乳中の方
上記に該当する方は、サクセンダを使用できません。
治療中の病気や既往歴があれば、必ず医師に申し出るようにしてください。
サクセンダの購入方法
サクセンダの購入方法は、次のとおりです。
- ダイエット外来を併設している自由診療クリニック
- 個人輸入(海外通販)
クリニックでの処方のほか、サクセンダを仲介業者から個人輸入する方法もありますが、偽物や粗悪品などのトラブルも多いため購入は控えてください。
20,000円前後 / 1本
サクセンダ1本あたり18mgとなるので、1日に0.6mgが維持量であれば30日持つ計算です。
治療用量は治療時期や体調面によっても個人差があるので、治療用量が増えた場合には1本あたりの価格が高くなることもあります。
フィットクリニックのサクセンダ処方
●サクセンダを初めて処方される方
GLP-1受容体作動薬 | 処方数 | 価格 |
---|---|---|
サクセンダ | 1本 | 16,800円 (通常19,800円) |
※初回価格の条件:サクセンダの使用が初めてで、2回目の予約をされる方が対象です
※当院のメディカルダイエットは自由診療のため、保険適用外となります
当院では初めてサクセンダを初めて使用される方に向けて、初回限定の割引価格でご案内しています。
●サクセンダを使ったことがある方
通常価格 | 定期配送価格 | |
---|---|---|
1本 | 19,800円 | 18,810円 |
2本 (5%割引) |
37,620円(18,810円/1本) | 35,740円(17,870円/1本) |
3本 (10%割引) |
53,460円(17,820円/1本) | 50,780円(16,929円/1本) |
5本 (15%割引) |
84,150円(16,830円/1本) | - |
※定期配送の上限は1か月の使用量を考慮し3本までとなります
より効果的なメディカルダイエットをご希望の方には、サクセンダ(GLP-1)とダイエット薬のセット処方も行っています。
●セットプラン
プラン名 | 価格 / 月 | 定期配送 / 月 |
---|---|---|
短期痩身プラン(注射) (サクセンダ+フォシーガ) |
26,800~99,150円 | 28,810~65,780円 |
脂質阻害プラン(注射) (サクセンダ+オルリファスト) |
20,800~90,150円 | 22,810~56,780円 |
リバウンド抑制プラン(注射) (サクセンダ+漢方) |
21,000~88,350円 | 23,010~54,980円 |
※セットで処方の場合、フォシーガ・オルリファスト・漢方の価格は割引となります
診察料 | 無料 |
---|---|
送料 | 385円 1万円以上の処方は送料無料 |
※ただし、診察日より7日以内に処方薬代金が未納の場合に限り、診察料として3,000円が発生いたします
※問診・診察を受けて医師より処方ができないと判断された場合でも診察料はかかりません
フィットクリニックの処方代金はお薬代のみとなり、診察料はかかりません。
オンライン診療もおこなっておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
サクセンダとビクトーザの違いは?
サクセンダとビクトーザの違いは、次のとおりです。
名称 | サクセンダ | ビクトーザ |
---|---|---|
1回の最大投与量 | 3.0mg | 1.8mg |
1回投与量の調節 | 0.6mgずつ | 0.3mgずつ |
適応 | 肥満症(FDAで承認) | 2型糖尿病 |
ビクトーザは、国内では「糖尿病治療薬」としてのみ承認されていますが、その有効成分がサクセンダと同じであるためダイエット目的で処方されることがあります。
ビクトーザとサクセンダの違いは1回の投与量です。サクセンダの方が投与量は多くなります。
用量が多いと血漿中の有効成分の濃度が高く保たれ、食欲抑制効果も強まることから、理論上ではサクセンダの方がダイエットに効果的と言えます。
よくあるご質問
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- Q
サクセンダは保険適用ですか?
- A
保険適用外となります。サクセンダは厚生労働省が承認していない医薬品だからです。治療にかかる費用はすべて自己負担となります。 メディカルダイエットの保険適用について解説
- Q
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- Q
サクセンダをやめたらリバウンドしますか?
- A
すぐにリバウンドする可能性は低いですが、徐々に食欲抑制効果は失われます。よって、サクセンダを中止しても生活習慣や食事、運動によって体重管理を継続することが大切です。
- Q
-
- Q
サクセンダは妊娠・授乳中使えますか?
- A
サクセンダは、妊娠またはその可能性がある女性や授乳中は使用できません。
安全性が確立されていないため、胎児や乳児への悪影響を及ぼす可能性もあるのでご注意ください。
- Q
-
- Q
サクセンダはどこに打ったらいいですか?
- A
サクセンダは、脂肪の多い「太もも」「上腕」「腹部」のいずれかに注射します。
筋肉や静脈は避ける必要があるので、医師の自己注射指導を必ず受けるようにしてください。
- Q
-
- Q
どのくらい使えばいい?
- A
サクセンダの使用期間は、一般的に3ヶ月〜1年ほどとされています。
目標体重によって期間には個人差があるので、定期的に医師と相談しながら使用期間を決めましょう。
- Q
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- Q
食事の影響は?
- A
食事の影響はないため、食前・中・後のいずれのタイミングでもサクセンダは使用できます。
1回の注射で24時間効果が持続することから、朝食前に打つのがおすすめです。
- Q
-
- Q
サクセンダは基礎代謝をあげてくれる?
- A
サクセンダには、基礎代謝を向上させる作用があります。
そのため痩せやすい体質へと変化させることができ、効率よく脂肪を燃焼させられます。
- Q
-
- Q
サクセンダで痩せない人はいる?
- A
次のような人は、サクセンダを使用しても十分な効果が得られない可能性があります。
- 治療前と変わらない食事量
- まったく運動しない
- Q
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- Q
誰かと共有して使っても大丈夫?
- A
他の人と共有して使うことはできません。
サクセンダのカートリッジの中に血液が混入することがあり、血液を介した感染リスクが高まります。
絶対に使い回しはしないようにしてください。
- Q
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- Q
何本まで処方してもらえる?
- A
治療用量によっても異なりますが、はじめての方は1ヶ月分の1本までの処方が一般的です。
- Q
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- Q
使う前に血液検査は必要?
- A
サクセンダを使う前に血液検査は必要になりますが、1年以内の健康診断の血液検査の結果に問題なければ血液検査の必要なく処方できます。
- Q
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- Q
打ち忘れた場合はどうすればいい?
- A
打ち忘れに気づいた場合には、次の参考にしてみてください。
12時間未満:できるだけ早く打ち、翌日は通常どおりの時刻に打つ
12時間以上:その日の使用はパスし、翌日は通常どおりに打つ
打ち忘れたからといって、一度に2回分を打たないようにしましょう。
また、3日以上打ち忘れが続いてしまうと、ふたたび使用した際に吐き気などの副作用が出ることがあります。
副作用を避けるためにも、0.6mgから使用を再開するのがおすすめです。
- Q
-
- Q
旅行に行くときは持っていける?
- A
国内では診断書の提出は不要ですが、国外に出る際は国によって基準が異なってきます。
事前に航空会社に確認を取るようにしてください。
- Q
-
- Q
注射針はどこに捨てればいいの?
- A
医療廃棄物になるため、処方された際にセットになっている「針捨て容器」に入れ、お住いの自治体の定める方法に従いお捨てになるか、発払いでフィットクリニックまでご郵送ください。
- Q
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- Q
カートリッジに血が入ってしまった場合はどうすればいい?
- A
カートリッジ内に血液が入ってしまった場合、新しいものと交換するようにしてください。
そのまま使用を続けてしまうと、薬液の汚染につながるので注意が必要です。
- Q
-
- Q
サクセンダのメリットは?
- A
サクセンダは肥満の方が多いアメリカやヨーロッパなどの28カ国で肥満症に使われる実績のある薬です。使い続けることで薬の効きが悪くなったり、依存してしまう心配もないので、長期にわたって使用できるのもメリットと言えるでしょう。
- Q
当院で取り扱っているサクセンダの注意事項
サクセンダに関する注意事項 | |
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医薬品の承認状況について | サクセンダと同成分の「ビクトーザ」は、2型糖尿病治療薬として厚生労働省に承認されています。しかし、サクセンダの肥満治療目的での使用は、日本国内では承認されていません。 |
入手経路について | サクセンダは、厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断により輸入しています。 また、個人輸入サイトなどを通じて一般の方が医薬品を購入し使用する場合、リスクや健康被害に関して厚生労働省から注意喚起が出されています。詳しくは下記リンクをご確認ください。 参考サイト
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諸外国における安全性情報と副作用 | サクセンダは、2014年12月23日にアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満治療薬として承認されています。 副作用として、急性膵炎、低血糖症状(冷や汗、吐き気、手足の震え、ふらつき、脱力感)、嘔吐、腹痛、下痢、便秘などが報告されています。 |
医薬品副作用被害救済制度について |
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肥満治療目的での使用において、万が一重篤な副作用が発生した場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。ご使用にあたっては、慎重にご判断ください。 |
用量を上げると体重が減りすぎてしまったり、副作用によって体調を崩すこともあります。必ず医師の指示の下で用量調整を行うようにしてください。