防風通聖散の効果|どれくらいで痩せる?合わない人や購入方法も解説
※医師の判断によりお薬が処方できない場合があります。
防風通聖散は肥満症に効果的な漢方薬であり、特に便秘を伴う肥満症の方や脂肪太りの方に適しています。
本記事では防風通聖散の詳しい効果や、どれくらいで効果があらわれるかについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
防風通聖散のダイエット効果
防風通聖散に期待できるダイエット効果は、以下の4つです。
次の章で、順に解説していきます。
脂肪の分解・燃焼効果
防風通聖散は、飲み続けることで脂質の代謝を促進し、内臓脂肪を減少させます。
主成分である「麻黄(マオウ)」と「防風(ボウフウ)」には交感神経を刺激して脂肪細胞を活性化させる働きがあるため、ダイエットに効果的です。
さらに、防風通聖散に含まれる「甘草(カンゾウ)」、「荊芥(ケイガイ)」、「連翹(レンギョウ)」などの生薬は、活性化された脂肪細胞の状態を維持する作用があるため、脂肪燃焼の持続効果も期待できます。
代謝促進(むくみ解消)効果
防風通聖散は発汗作用や血行促進作用によって老廃物を体外に排出し、代謝を活性化させることでむくみを解消します。
特に「防風」には発汗作用、血行促進作用、解熱作用があり、身体の引き締めにも効果的です。
また「麻黄」も同様に血行促進作用があり、身体の冷えを解消しむくみの改善をサポートします。
食欲抑制効果
防風通聖散は食欲抑制にも効果的です。
国内で行われた研究によって、防風通聖散が食欲増進ホルモンである「グレリン」を低下させることが明らかになっています。
脂肪燃焼や代謝促進などの多面的な作用に加え、食欲の減退効果も認められたことから、今後生活習慣病の改善に関与する可能性も期待されます。
便秘解消効果
防風通聖散は胃腸の調子を整え消化を促す作用があり、便秘の解消にも効果的です。
さらに、食事で摂取した脂質を便とともに排出する効果も研究によって明らかにされています。
防風通聖散はどれくらいで効果が出る?
効果の発現期間には個人差がありますが、だいたい2週間~1ヶ月程で効果があらわれます。
防風通聖散は、継続服用で効果を高めることが可能です。
海外の研究では、防風通聖散を半年継続して服用した結果、約1.4kg~4.8kgの体重減少が認められました。
食欲の減退効果の程度にもよりますが、この研究結果は防風通聖散を継続服用することで体重減少が見込めることを示唆しています。
1ヶ月以上経過しても効果が感じられない場合は体質に合っていない可能性が高いため、服用を一旦中止し、医師に相談しましょう。
市販薬と処方薬では成分量が異なる
防風通聖散は、エキス顆粒又はエキス錠での販売が一般的です(以下防風通聖散エキスと記載)。
防風通聖散エキスには「市販薬(ドラッグストアで購入できる一般用)」と「処方薬(医療用)」があり、大きな違いは成分量にあります。
市販薬と処方薬の違い | |
---|---|
市販薬(一般用) | 医療用の約50~80%の成分量で作られる |
処方薬(医療用) | より高用量の成分を含むため、最大効果が期待できる |
市販の防風通聖散は不特定多数の方が使用することを前提としているため、生薬の量を少なく調整し安全性を優先しています。
そのため医療用に比べると、効果も穏やかになっている製品がほとんどです。
市販の防風通聖散の中には、「満量処方」といって医療用とほぼ同じ成分量で販売されているタイプもありますが、医療用と成分量が完全に一致するわけではありません。
添加物にも違いが見られるので、医師や薬剤師に相談することが大切です。
また、以下に該当する場合も服用前に医師にご相談ください。
- はじめて服用する
- 持病がある
- 他の薬を服用している
- 確実に効果を得たい
- 副作用を最小限に抑えたい
なお、フィットクリニックでも医療用防風通聖散を取り扱っております。
防風通聖散が合う人・合わない人
防風通聖散は体質によって向き不向きがある漢方薬です。
ご自身の体質に合うかどうか確認してみてください。
防風通聖散が合わない方の場合、「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」という漢方薬のほうが体質に合っている可能性があります。
詳細は以下のリンクをご覧ください。
より効果的に痩せる飲み方
防風通聖散エキスの効果を最大限に発揮させるためには、以下の用法・用量を守った服用が望ましいです。
成分が吸収されやすい食前もしくは食間に服用
1日7.5gを2~3回に分割し、水またはぬるま湯で服用飲み忘れた場合、気付いたタイミングで服用します。
次の服用が2時間以内に迫っている場合はスキップし、その後は通常どおりに服用を続けてください。
1回に2回分を服用することはできないため、効果を安定させるためにも飲み忘れには注意が必要です。
また、服用のタイミングに気を配るだけではなく、炭水化物の制限や軽い運動をプラスすることで相乗効果が見込めます。
さらにダイエット効果を実感したい方は、無理のない範囲で食生活の見直しや適度な運動を心がけてみてください。
防風通聖散の副作用と注意点
防風通聖散エキスの主な副作用は以下です。
また、以下に該当する方も服用にはご注意ください。
(※1)下記項目に該当する場合、医師の判断によっては服用禁止となります。
- 下痢や軟便の症状がある方
- 胃腸が弱い方
- 食欲不振や吐き気、嘔吐がある方
- 病後の衰弱期や著しく体力が衰えている方
- 多汗症の方
- 今までに薬で発疹や発赤、かゆみを起こしたがある方
- むくみや排尿困難といった症状がある方
- 重症高血圧症、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害の診断を受けた方
また、以下のような症状があらわれた場合はすぐに服用を中止してください。
- 間質性肺炎
発熱、から咳、息切れ、呼吸困難 - 偽アルドステロン症
尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる - ミオパチー
体がだるくて手足に力が入らない、手足がひきつる、手足がしびれる - 肝機能障害、黄疸
体がだるい、皮膚や白目が黄色くなる - 腸間膜静脈硬化症
腹痛・便秘・下痢・腹部膨満などを繰り返す
防風通聖散には併用注意薬もあります。
常用薬がある場合は、服用の旨を必ず医師に伝えましょう。
- マオウ含有製剤
- エフェドリン類含有製剤
- MAO阻害剤
- 甲状腺製剤
- カテコールアミン製剤
- キサンチン系製剤
- カンゾウ含有製剤
- グリチルリチン酸およびその塩類を含有する製剤
これらの薬剤と防風通聖散は飲み合わせが悪く、副作用を起こす可能性があります。
安全に服用するためにも、自己判断での併用はお控えください。
防風通聖散を飲み続けると危険?
防風通聖散エキスは、長期間(5年以上)飲み続けると「腸間膜静脈硬化症」のリスクが高まります。以下が主な症状です。
- 腹部の腫れや痛み
- 消化器系の出血
- 突然の意識障害
ただし「腸間膜静脈硬化症」は非常に稀な疾病であり、過度な心配は不要です。
とは言え、防風通聖散エキスを安易に長期服用して良いというわけではありません。
防風通聖散エキスを長期服用する場合は、定期的に医師の診察や血液検査を受けるようにしてください。
防風通聖散の価格・購入方法
防風通聖散エキスの価格及び購入方法は以下の通りです。
防風通聖散エキスの価格・購入方法 | ||
---|---|---|
価格 | 購入方法 | |
市販薬(一般用) | 4,500円前後(目安) | 薬局・ドラッグストア |
処方薬(医療用) | 4,500~6,000円前後(※2) | 医療機関 |
(※2)初回割引など適用した場合も含む
市販薬は手軽で安価ではありますが、前述の通り成分量が少なく、処方薬のような最大効果は見込めません。
医療機関による処方の防風通聖散は、より高用量となります。
フィットクリニックの防風通聖散エキス
フィットクリニックでも防風通聖散エキスを取り扱っております。
価格は以下の通りです。
フィットクリニックの防風通聖散 | |
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90包 | 5,800円 |
270包 | |
540包 | 29,580円 (4,930円/90包) |
定期配送 | 5,605円/90包 |
お得なセット割もご用意しており、患者様が継続しやすいプランをご提供しております。
医師の判断のもと、安全にダイエットを成功させたい方はぜひご検討ください。
まとめ:防風通聖散は体質にもよるが1ヶ月程で脂肪燃焼効果が期待できる
ここまで、防風通聖散のダイエット効果や効果が出始める期間について解説してきました。
最後に、記事の内容をまとめます。
- 防風通聖散には「脂肪燃焼」「食欲抑制」「便秘解消」などの効果があり、研究でも明らかにされている
- 効果が出るまでの期間は個人差があるが、通常は1ヶ月程で変化があらわれる
- 防風通聖散の効果を最大化させるためには、服用と併せて運動や食事の管理も行うとよい
- 体質による相性があるため、特定の体質や持病がある方は避けたほうがよい
- 市販薬と処方薬があり、成分量や効果に違いがある(処方薬は高用量)
- フィットクリニックでも防風通聖散エキスを処方している
防風通聖散エキスは継続して1ヶ月程服用することで脂肪燃焼効果が期待できます。
フィットクリニックでも処方可能で、オンライン診療なら診察料は無料です。かかる費用はお薬代と送料のみとなります。
さらに、オンライン診療は以下のようなメリットもあります。
- 家族に知られずにダイエットできる
- いつでもどこでも受診できる
- 待ち時間がなく空いた時間を有効活用できる
よくある質問
- 冷え性
- 体力が無い
- 高血圧や心臓病、腎臓病などの持病がある
- 妊娠中や授乳中
- 胃腸が弱い