漢方のダイエット効果とは?ダイエット向き漢方薬の種類や選び方も紹介

更新日:2024/09/27
ダイエット漢方 防風通聖散エキス顆粒 5,605円~5,800円/90包 (58~64円/1包) 診察料無料 オンライン処方 即日発送

※医師の判断によりお薬が処方できない場合があります。

漢方薬には種類がいくつもあり、その中にはダイエット効果が期待できるものもあります。

このページでは、ダイエット効果が認められている漢方の種類とその効能について詳しく解説しています。

また、漢方と西洋医学や生薬との違いと、人気の「痩せる漢方」の選び方についてもご紹介します。

ダイエット効果が期待できる漢方薬の種類

漢方薬にはいくつもの種類があり、その中にはダイエット効果が期待できるものも多く含まれています。

食欲を調整するもの、代謝を活発にするもの、脂肪の燃焼を促進するものなどさまざまあり、個人の体質や健康状態、ダイエットの目的に応じて選ぶことができます。

ここでは、ダイエットによく用いられる漢方薬をご紹介していきます。

代謝を上げる漢方薬

代謝を上げる漢方として用いられやすいのが、「大柴胡湯(だいさいことう)」です。

ストレスからつい食べ過ぎてしまったり、食生活が乱れ、肥満を繰り返してしまうような方に勧められます。

大柴胡湯にはダイエットには欠かせない基礎代謝を向上させたり、新陳代謝を促す生薬が中心に含まれています。

■大柴胡湯に含まれる生薬の例
  • 柴胡(サイコ)
  • 半夏(ハンゲ)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 黄芩(オウゴン)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 大棗(タイソウ)
  • 枳実(キジツ)
  • 大黄(ダイオウ)
■作用
ストレスによる自律神経の乱れを整え、蓄積した脂肪の分解や燃焼を促し肥満を改善する
■副作用

皮膚
⇒発疹・発赤、かゆみ

消化器
⇒激しい腹痛を伴う下痢、腹痛

なお大柴胡湯はさまざまなメーカー、機関の研究報告があります。

中でも、BMI25以上もしくは腹囲が90cm以上の女性15名、85cm以上の男性9名が、大柴胡湯を12週間服用した研究データでは以下の結果が報告されています。

●大柴胡湯12週間服用データの一例
  • 脂肪燃焼量は129%UP
  • お腹周りや体脂肪の減少
  • 体重マイナス2.1kg

水太りに有効な漢方薬

水太り(筋肉にしまりのない肥満)に有効な漢方薬が、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」です。

身体に水をため込みやすい体質の方はもちろん、日頃からむくみやすかったり、体力が衰えている方にも勧められます。

防已黄耆湯には、利尿作用を持つ生薬が多く含まれています。

■防已黄耆湯に含まれる生薬の例
  • 防已(ボウイ)
  • 黄耆(オウギ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 甘草(カンゾウ)
■作用
消化吸収を助け、余分な水分を取り除くことで全身の機能を高める
■副作用

皮膚
⇒発疹・発赤、かゆみ

消化器
⇒食欲不振、胃の不快感

ある研究では、肥満症(25≦BMI<35)の女性38人に防已黄耆湯を6週間投与したところ、体重は平均して2.4kg減少したとの報告があります。

内臓脂肪の燃焼を助ける「防風通聖散」は男女共に人気

ダイエットの漢方でおすすめなのが、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」です。

非常に知名度が高く、ダイエット目的で使用される漢方薬といえば防風通聖散をイメージする方も少なくありません。

お通じが悪い肥満太りの方にダイエット効果が期待でき、脂っこいものや味の濃いものを好んで口にする方に選ばれます。

■防風通聖散に含まれる生薬の例
  • 麻黄(マオウ)
  • 川芎(センキュウ)
  • 芒硝(ボウショウ)
  • 桔梗(キキョウ)
  • 荊芥(ケイガイ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 連翹(レンギョウ)
  • 大黄(ダイオウ)
  • 滑石(カッセキ)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 防風(ボウフウ)
  • 石膏(セッコウ)
  • 山梔子(サンシシ)
  • 黄芩(オウゴン)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 白朮(ビャクジュツ)
  • 当帰(トウキ)
  • 薄荷(ハッカ)
■作用
脂質の代謝を高め、身体にためこまれた脂肪の分解・燃焼を促す。
またスムーズな排便を促すことで、便秘の改善にも作用する。
■副作用

皮膚
⇒発疹・発赤、かゆみ

消化器
⇒胃の不快感、激しい腹痛を伴う下痢、腹痛

防風通聖散を用いた研究では、特に内臓脂肪を低減させることが明らかになっています。

また12週間の服用で、体重は平均2.1kg減少したとの報告もあります。

その他の主な漢方薬

ダイエット効果のある漢方薬は、他にも以下のようなものがあげられます。

●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
ホルモンバランスのトラブルによる溜め込み太りタイプにおすすめなのが、桂枝茯苓丸です。

■作用
血行促進やホルモンバランスの調整

■副作用
皮膚
⇒発疹・発赤、かゆみ

消化器
⇒食欲不振

●桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
桃核承気湯は桂枝茯苓丸と同じタイプの漢方薬ですが、身体の余分な熱を下げつつ血の巡りを良くします。

■作用
血行促進やホルモンバランスの調整

■副作用
皮膚
⇒発疹・発赤、かゆみ

消化器
⇒激しい腹痛を伴う下痢、腹痛

●当帰芍薬散(とうきしゃくさん)
当帰芍薬散は、血液の滞りによる肥満タイプに向いている漢方薬です。

■作用
血液を含む体内の水分の流れを良くして代謝を改善

■副作用
皮膚
⇒発疹・発赤、かゆみ

消化器
⇒食欲不振、胃の不快感

●潤腸湯(じゅんちょうとう)
便秘によるぽっこりお腹の解消に役立つのが、潤腸湯です。

■作用
便を柔らかくし排便を促す

■副作用
消化器
⇒食欲不振、胃の不快感、激しい腹痛を伴う下痢、腹痛

「太る漢方薬」もある?

「漢方薬で太った」と言われることがありますが、正しくは健康状態が整ったことで「本来の姿に戻った」と考えられます。

というのも漢方薬には、独自の理論に基づいた「証」というものがあります。

証は体質をみる「ものさし」のようなもので、気・血・水の3つのタイプに分けられます。

●漢方の「3つの証」

気(気虚)タイプ
⇨体力や免疫が低下しているタイプ

血(血虚)タイプ
⇨身体や血液を滋養する栄養分が足りていないタイプ

水(陰虚)タイプ
⇨体内の水分(汗・涙・胃液・リンパ液など)が足りていないタイプ

これらの体質にあった漢方薬を処方し、不足していたものを補うことで健康状態を整えていきます。

そのため、胃の調子や栄養分の吸収が良くなることで一時的な体重の増加や、太ったように見えることがあります。

また、漢方薬のみに頼りすぎてしまっていると太る可能性は大いにあり得ます。

服用中は食生活や生活習慣も見直すようにしてみてください。

漢方薬について

漢方薬は、いくつもの生薬を組み合わせて作られる漢方医薬(東洋医学)においてのお薬です。

中国の伝統医学に基づき、「自然治癒力」を高めることと、「予防医学」の2つに重きを置いています。

医薬品のように原因に対してピンポイントでアプローチはできないものの、原因が特定できない慢性の病気などには漢方薬が向いているとされています。

●漢方薬の特徴
  • 生薬を組み合わせて作られた「医薬品」
  • 自然の原料から作られる
  • 1種類の漢方薬で複数の症状に効果が期待できる

また、漢方薬はサプリメントや民間療法と同じように思われがちですが、治療効果のあるお薬として認められています。

このことから医療機関でも処方されるケースも増えており、特に女性や高齢者、医薬品の副作用が強く出る人に対して使われるケースが多いことがわかっています。

西洋医学と漢方の違い

西洋医学と漢方は、病気に対するアプローチの方法に大きな違いがあります。

西洋医学では、病気の症状(原因)に対して限定的にアプローチすることに重点を置いています。

例えば、痛みに対しては鎮痛剤、感染症には抗生物質など、具体的な病気に対して特定の種類の薬を用います。

一方、漢方は身体全体のバランスと調和を重視します。

症状だけでなく、その人の体質やライフスタイルなども考慮し、体内バランスを整えることで自然治癒力を高めて治します。

また病気でなくても、何らかの異常(イライラ、肩こり、冷えなど)が起こっている状態を指す「未病」に用いられやすいのが漢方の特徴です。

上記のことから、西洋医学は「病気を治す」ことを目的としているのに対し、漢方は「身体を整え、健康を取り戻す」ことを目的としています。

このため西洋医学には即効性があり、漢方は長期的に服用しながら健康改善や予防として使い分けるのが一般的です。

漢方と生薬の違い

漢方と生薬に違いはなく、漢方を構成するのが生薬です。

そもそも生薬とは、植物の葉・茎・根などをはじめ、鉱物や動物のなかで効果があるとされる一部分を加工(切る・蒸す・乾燥するなど)したものになります。

これらを通常2種類以上の定められた量で組み合わせたものが、漢方薬になるのです。

つまり生薬は、漢方の材料ということになります。

ちなみにサプリメントとの違いですが、サプリメントは栄養補助食品になるので、食品の1つです。

医薬品との併用にも向いている

漢方に含まれる生薬は天然由来の成分になるので、漢方と医薬品は併用も可能です。

ダイエット薬との併用もでき、漢方で体質を戻しつつ、脂肪や体重減少などピンポイントでアプローチすることでスムーズなダイエットが実現します。

ただし、漢方の種類によっては飲み合わせ(相互作用)が問題になることもあります。

副作用が起きやすくなることもあるので、併用する際は必ず医師や漢方医に相談してから併用するようにしてください。

漢方薬の保険適用とは?

肥満外来を受診して漢方薬の処方を受ける場合、条件を満たしていれば保険が適用されるケースもあります。

以下が保険適用となる条件です。

●肥満外来の保険適用条件
  • BMI35以上(高度肥満)
  • BMI25以上かつ、糖尿病、高血圧、脂質異常症と診断された方
  • 肥満に伴う睡眠時無呼吸症候群と診断された方

残念ながら美容目的では保険は認められず、肥満が原因で健康上のトラブルを抱えている方に限定されます。

ちなみにBMI35以上とは、身長155cmであれば、体重が70kgオーバーの方です。

保険適用の条件はかなり厳しく、通常は自由診療での治療となるので覚えておいてください。

なお、自由診療は病院のダイエット外来よりも漢方薬の種類が充実しています。

ご自身の体質にあった処方が受けられるので、漢方薬を使いたい場合には自由診療を検討するのがおすすめです。

漢方の自由診療はクリニックで受診できる

漢方の自由診療は、クリニックで受診可能です。

現在はオンライン診療も一般的に普及しており、国内であればどこからでも漢方薬を郵送処方で受け取ることができます。

●一般的なオンライン診療の流れ
予約

オンライン上で問診・診察

決済後、漢方薬を郵送処方

自宅にいながら漢方薬の処方が受けられるので、ダイエット外来のあるクリニックへの受診に抵抗がある方でも安心です。

またクリニックは保険が適用されないことから、保険証の提示も不要です。

保険診療記録にも残らないので、会社や家族に知られることなく、プライバシーも守った上でダイエットに励めます。

フィットクリニックの漢方薬処方

フィットクリニックでは防風通聖散エキス顆粒(7.5g)の処方を行っております。

また、他のメディカルダイエット医薬品とのセットやまとめ買い、定期配送といった割引サービスも用意しております。

防風通聖散の詳しい料金は以下で紹介します。

防風通聖散の料金

防風通聖散エキス顆粒(7.5g)
90包 5,800円
270包 15,660円
(5,220円/90包)
540包 29,580円
(4,930円/90包)
定期配送(90包) 5,605円/90包

防風通聖散エキス顆粒7.5gを1ヶ月分処方の場合はヤマト運輸の通常便での発送となります。
地域によって送料が異なりますので詳しくはお問い合わせください。

270包まとめ買いや定期配送で10%、540包なら15%割引となります。

また、他の医薬品とセットでご購入の場合、90包4,200円で処方いたします。

まとめ

最後にダイエット効果が期待できる漢方薬について、要点をまとめてお伝えします。

  • 食欲の調整、代謝UP、脂肪の燃焼など、漢方薬には種類がいくつもある
  • 体質にあわせて種類を選ぶことが大切
  • 漢方薬の中でも特に人気が高いのが「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」
  • 体質が改善されることで、一時的な体重の増加や太ったように見えることがある
  • 漢方は自然治癒力と予防に重きを置く治療
  • ダイエット薬(医療用医薬品)と併用可能
  • ダイエット目的での使用は自由診療(保険適用外)が一般的

漢方薬は医療ダイエットのような即効性はありませんが、長期的に服用することに向いている薬です。

ダイエット薬の使用に抵抗がある方は、身体の中から体質を見直してダイエット効果が期待できる漢方薬を使用してみてください。

よくある質問

Q1
漢方で痩せる理由を教えてください。
A1
漢方薬で痩せるのは飲んだからではなく、継続して飲むことで体質が改善されていくためです。
体質や身体の悩みにあった漢方薬を服用することで自然治癒力が高まり、代謝が促進され、排泄も進むことでダイエット効果が得られます。
Q2
防風通聖散を飲んだら何日で痩せますか?
A2
防風通聖散は、服用をはじめて2週間〜1ヶ月ほどでダイエット効果を実感できるとされています。
ただし、防風通聖散だけに頼って生活習慣が乱れていれば、思うような結果を得られなくなります。
また、平行して個人の判断で極端な食事制限や減量を行うのは危険を伴うので、医師の指導のもと適切に行ってください。
Q3
漢方薬のメリット・デメリットを教えてください。
A3
漢方薬は、医薬品にくらべ副作用が少ないことがメリットの1つとしてあげられます。
医薬品を使ったダイエットに比べると即効性はなく、効果もやや穏やかなため効果を実感できるまでに時間がかかりますが、その際はメディカルダイエット医薬品との併用も可能です。
Q4
漢方薬とサプリメントの違いはなんですか?
A4
サプリメントは栄養補助食品になるので、食品の1つです。
一方の漢方薬については、原則2種類の生薬を含むお薬となります。
そのためお薬である漢方薬には一定の効果が認められていることが、サプリメントとの大きな違いと言えるでしょう。