バイアグラ

バイアグラの用量25mg・50mgの違いとは?剤型などの種類についても解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
バイアグラ 25㎎ 50㎎ 用量による違い バイアグラ

「バイアグラ」は最も知名度が高いED治療薬ですが、それゆえに

  • 用量(25mg/50mg)の違い

  • 後発薬(ジェネリック医薬品)との違い

  • 錠剤の種類による違い

  • 国内製と海外製の違い

など違いが多く「どれを使用したらよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、バイアグラには以下のような効果の違いがあります。

バイアグラの種類による効果の違い

効果の違い
先発薬・後発薬 有効成分や効果に変わりはない
用量 体型などで個人差があるが、用量が多い方が勃起力が増す
剤型 錠剤とフィルムの効果に違いはほとんどない
入手方法 医療機関の処方であれば効果に違いはほとんどない。個人輸入(海外通販)だと偽物が届くこともある

本記事では、上記のような「バイアグラの種類による効果の違い」や、「最適なバイアグラの選び方」について、より詳細に解説しています。

どのバイアグラを使用したら良いか迷っている方や、自分に合ったED治療薬をお探しの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

バイアグラの用量25mgと50mgの違い

バイアグラの25㎎と50㎎には、以下のような違いがあります。

バイアグラ 25mg バイアグラ25㎎ バイアグラ 50mg バイアグラ50㎎
効果の強さ(勃起力) 中(標準)
効果開始時間 30分~1時間 30分~1時間
効果持続時間 3~5時間 3~5時間
処方される方
  • 初めてバイアグラを使用する方
  • 高齢の方
  • 身体が小さい方
  • 軽度~中程度のEDの方
  • バイアグラを飲み慣れている方
  • 25mgでは十分な効果が得られなかった方
  •    
  • 普通体型の方
  •  
  • 中程度~のEDの方

25㎎と50㎎では効果が表れる時間や持続時間は変わらず、勃起力の高さに違いがあらわれます。

なぜなら、有効成分の血中薬物濃度は25mg<50mg<100mgと成分の含有量に比例するからです。

含有量が多いほど、成分が血中に吸収される量も多くなり、勃起時の硬さにプラスの影響をもたらします。

ドクター
医師は、ひとりひとりの症状や年齢、体格をもとに薬の種類や成分量を判断します。本人のご希望(勃起力をより強くしたいなど)も考慮いたしますので、ぜひ医療機関にお気軽にご相談ください。

バイアグラ100mgについて

海外製のバイアグラ先発薬には100mgがあり、欧米各国をはじめアジア圏でも流通しています。

日本で一般に流通していない理由は国内で承認されていないという点のみです。

日本国内では25㎎や50mgで十分効果が得られるため、100mgだと用量過多として、日本国内での承認は現在でも下りていませんが、体格の大きな方や薬が効きにくい患者さんには向いています。

そのため、フィットクリニックほか日本国内でも一部の医療機関ではバイアグラジェネリック100㎎が処方されはじめております。

国内クリニックで処方するバイアグラジェネリック100mgは未承認薬と呼ばれる医薬品にあたり、医師が「患者の治療に必要」と判断した場合、厚生労働省から輸入の認可が認められている安全な医薬品です。

最大用量である100mgは、主に重度のEDの方や、50㎎では十分な効果が得られなかった方、体格の大きなへの処方で効果を発揮することから、今後も需要が高まると考えられています。

【用量が多くなるほど副作用は強まるので自己判断は注意】

ED治療薬は、用量を増やせば増やすほど副作用のリスクが強まるという調査結果も出ています。100mg服用にあたっては必ず医師の判断のもと、適切な用量でのED治療を行いましょう。

バイアグラの剤型

バイアグラの剤型は錠剤が一般的ですが、国内外であらゆる剤型のバイアグラが販売されています。

主な剤型は以下の通りです。

錠剤
錠剤
OD錠
OD錠の見本画像
ODフィルム
ODフィルム
最も一般的な剤型。
水やぬるま湯で飲む。
口内で速やかに溶ける剤型。
水やぬるま湯で飲む。
薄くて携帯に便利。
水なしで飲める。

このほか、海外未承認薬の中にはゼリータイプの剤型もあります。

主な違いは「飲みやすさ」です。以下、順に詳しく解説していきます。

錠剤には通常とOD錠の2種類

前述の表の通り、バイアグラの錠剤には通常の錠剤と「OD錠」の2種類があります。

OD錠とは、ラムネのように口の中で速やかに溶ける錠剤のことです。

唾液に触れると溶け始め、水なしでも服用できるという利点があります。

東和薬品(以下トーワ)がバイアグラジェネリックとしてこのOD錠を発売しました。

トーワ製のOD錠にはレモン味やコーラ味があり、少量の水で服用することができるので嚥下が苦手な方や、錠剤独特の苦みが苦手な方でも服用可能です。

取扱いは50㎎のみとなります。

携帯性や手軽さに優れたODフィルム

ODフィルムもOD錠と同様、口の中で速やかに溶ける特性があります。

錠剤と比べて薄く、どこにでも持ち運びが可能です。

その手軽さから高い人気を誇っています。

有効成分の最高血中濃度も錠剤とほぼ変わらないため、通常のED治療薬と効果も同等です。

手軽さや一定の効果がある一方、効果が続く時間は約4時間。他のED治療薬と比べるとやや短めとなっています。

必要に応じて剤型を使い分けましょう。

水なしで服用可能ですが、水で服用したほうが若干効果が高まることも報告されています。

外出時など急を要する場合以外は、効果を高めるために水で服用するのが望ましいです。

バイアグラの先発薬・後発薬

先発薬
バイアグラ
後発薬
バイアグラジェネリック
1999年に発売の国内正規品。
海外製に比べるとやや高価。    
後発薬もため国内正規品に比べると安価。
医療機関からの処方が安心。

先発薬

先発薬とは「バイアグラⓇ」のことを指します。

バイアグラはファイザー社の所有する商標登録名であり、成分名ではありません。

先発薬の種類は、(ファイザー社よりバイアグラ販売を移管された)ヴィアトリス製薬より販売されている以下の4つのみです。

  • バイアグラ錠25mg

  • バイアグラ錠50mg

  • バイアグラODフィルム25mg

  • バイアグラODフィルム50mg

国内の正規品でED治療をお考えの場合は、以上の医薬品から選択するようにしましょう。

後発薬(ジェネリック)

後発薬(以下ジェネリック医薬品)はバイアグラの後発薬です。

バイアグラと同じ有効成分である「シルデナフィルクエン酸塩」が使用されているため、バイアグラと同等の効果が期待できます。

バイアグラの販売特許が切れてから、国内外であらゆるジェネリック医薬品が発売されてきました。

バイアグラのジェネリック医薬品は、正規品のバイアグラよりも安価で試しやすく、多くのED治療者から支持を得ています。

国内製

国内製のバイアグラジェネリックは、以下の3種類です。

  • シルデナフィル錠

  • シルデナフィルOD錠

  • シルデナODフィルム

国内製のバイアグラジェネリックは、現在多くの製薬会社により販売されています。

国内製のバイアグラは、海外製に比べるとやや高価ですが安全性は保障されています。

※ジェネリック医薬品は、製薬会社によって使用する添加剤が異なるため稀に添加物によるアレルギーが生じる可能性もあります。

海外製

海外製のジェネリック医薬品の方がより安価に市場に流通していますが、海外製のジェネリック医薬品は国内未承認薬です。

また、個人輸入での入手は偽造薬のリスクも伴います。

安心してED治療に専念するために、医療機関で処方された国内の正規品を服用しましょう。

バイアグラ以外のED治療薬の種類

バイアグラが身体に合わない場合は、別の種類のED治療薬を試してみましょう。

バイアグラの有効成分である「シルデナフィルクエン酸塩」以外にも、ED治療に有効な成分を含んだED治療薬があります。


有効成分 特長
シアリス
シアリス
タダラフィル 36時間もの効果持続が特徴。
性行為のタイミングが読めない人でも使いやすい。
レビトラ(ジェネリック)
レビトラジェネリック
バルデナフィル 即効性と強い勃起力が特徴。 急な性行為にも対応可能。
※メーカー販売中止のためジェネリックのみの取扱い
ステンドラ
ステンドラ
アバナフィル 第4のED治療薬。
バイアグラと同等の効果で、より長く効果が持続する。
ザイデナ
ザイデナ
ウデナフィル アジア人向けに作られたED治療薬。
11~13時間効果が続く。

有効成分によって特長も様々なので、自分に合ったED治療薬を見つけていきましょう。

結局どれがいいの?バイアグラの種類を選ぶ方法

バイアグラの種類を選ぶ際は、安全性・価格・剤型の中で「自分がどれを重視しているか」考えてみてください。

バイアグラを選ぶ際の考え方

重視すること 合うバイアグラ
安全性 病院・クリニック処方
価格 ジェネリック、海外製、50mg(半錠にして使う)
剤型 錠剤・ODフィルム以外は海外製、個人輸入

優先順位を明確にすることで、自分に最適なED治療薬はどれかを判断しやすくなります。

フィットクリニックで扱うバイアグラの種類

フィットクリニックでは、先発薬とジェネリック医薬品の2種類のバイアグラを取り扱っています。

名称 用量 価格
バイアグラ
バイアグラ
25mg 1,300円/1錠
50mg 1,600円/1錠
シルデナフィル錠VI「DK」
シルデナフィル錠VI「DK」
25mg 600円/1錠
50mg 1,000円/1錠
バイアグラ
ジェネリック

バイアグラジェネリック
25mg 270円/1錠
※お問い合わせください
50mg 700円/1錠
100mg 1,000円/1錠

当院では海外製バイアグラジェネリックの取り扱いもありますが、海外の製薬メーカーと直接提携し製造しているので安全性と低価格を兼ね備えているのが特徴です。

なお、ED治療薬をいろいろ試したいという方は、以下のセットをお試しください。

バイアグラを含めた複数のED治療薬を一度に試すことができます。

名称 価格(税込)
バイアグラ・レビトラ・シアリス
3種セット/各3錠
9,300円
バイアグラ・レビトラ・シアリス・ステンドラ・ザイデナ5種/各2錠 10,800円
オンライン診療では、これらのED治療薬を「早く」「手軽に」「安く」処方が可能です。
■当院のオンライン診療の特長■
  • 発送が早い

    薬は最短即日発送(※2)
  • 手軽に受診できる

    オンラインなのでいつでもどこでも診察可能
  • 診察料金が安い(かからない)

    診察料金が0円で、かかるのは薬代と送料のみ。さらに最新割など適用可

※2・・・即日でED治療薬が必要な場合は対面診療が必須となります

当院のオンライン診療を、是非お試しください。

バイアグラの種類を決める際は自分の希望に合わせて考えよう

ここまで、バイアグラの用量による効果の違いや剤型の種類など、バイアグラについての解説をしてきました。

最後に、記事の内容をまとめます。

  • バイアグラの用量の多さに比例して、勃起力は強くなる
  • 人によって最適な用量があるため、医師への相談が不可欠
  • バイアグラの先発品と後発品で効果の違いは無い
  • 海外製のジェネリックED治療薬は健康被害のリスクがあり危険
  • バイアグラ以外にも、ED治療に有効な成分の医薬品は多数
  • 自分に合った成分、剤型のED治療薬を選択することが大切
  • フィットクリニックのオンライン診療はED治療薬のセット販売も行っている

昨今ではバイアグラ以外にも数多くのED治療薬が開発されています。

有効成分や剤型、効果の出方などED治療薬によってさまざまなので、自分の希望や重要度に合わせて、医療機関で安全に処方してもらいましょう。

当院でも安価なバイアグラジェネリックやその他ED治療薬を取り扱っております。

どのED治療薬にしようかお悩みの方は、ぜひご相談ください。

あなたに合ったED治療薬を見つけていきましょう。

Q1. バイアグラは種類によって副作用が変わりますか?

種類による副作用の違いはありません(正規品のバイアグラの場合)。

バイアグラの主な副作用としては、

  • 顔のほてり

  • 頭痛

  • 動悸

  • 鼻づまり

などが挙げられます。

また、後発品(バイアグラジェネリック)の場合はあらゆる製薬会社が異なる添加剤を使用し販売するため、稀にアレルギーの症状が出ることがあります。

Q2. バイアグラ25mgを飲んで効かず、50mgを飲んだのですが効きませんでした。

用量を100mgに増量して服用するというのが1つの方法です。一方で、バイアグラが体質に合っていない可能性もございます。

バイアグラ以外にも「レビトラ」、「シアリス」、「ステンドラ」など、他のED治療成分を含有したED治療薬がありますので、医師の指導のもと自分に合ったED治療薬を医療機関で処方してもらいましょう。

Q3. バイアグラジェネリックを選ぶ際、海外製はやめた方が良いですか?

海外製のバイアグラジェネリックであっても、医療機関での処方であれば問題ありません。

個人輸入(海外通販)でバイアグラジェネリックを購入する場合は、健康被害のリスクが伴うためお控えください。

Q4.バイアグラの25mgと50mgでどちらが即効性がありますか?

バイアグラは、用量による即効性(効果発生時間)の違いはありませんが勃起力の違いはあります。

より強い勃起力が欲しいという場合は、医師に相談の上50㎎を処方してもらうことが可能です。

ただし、

用量過多による副作用

も報告されておりますので、必ず医師の判断のもと用量を変更しましょう。