バイアグラは世界初のED治療薬ということもあり、最もポピュラーなED治療薬です。
販売開始から時が経ってもなお根強い人気を誇り、その影響からさまざまな種類のバイアグラが製造販売されています。
このページでは、バイアグラの種類を用量や剤型、国内・海外製など、さまざまな視点から解説します。
【医師監修】バイアグラの効果や飲み方・副作用など基本情報を解説!
バイアグラの種類によって効果は変わる?
バイアグラの種類によって効果が変わることは、ほとんどありません。
ただし、場合によっては効果があるのか疑わしい製品もあり、服用によって健康を害するケースもあります。
バイアグラの種類による効果の違い
効果の違い | |
---|---|
先発薬・後発薬 | 変わらない |
用量 | 体型などで個人差があるが、基本的には用量が多い方が強く効きやすい |
剤型 | 錠剤とフィルムの効果に違いはほとんどない。ゼリーは臨床試験がなく効果が不明 |
製造国 | ものによる。偽物だと効かないどころか危険 |
入手方法 | 病院・クリニックの処方であれば効果に違いはほとんどない。個人輸入で偽物に当たると効かないどころか危険 |
同じバイアグラでも種類を確認して選ぶことが、安全かつ有効なED治療につながります。
失敗しないためには、個人で取り寄せず医療機関で処方を受けることが重要です。
それぞれの種類ごとに詳しい解説を入れているので、これからのバイアグラ選びの参考にしてみてください。
バイアグラの種類【先発薬・後発薬】
先発薬![]() |
後発薬![]() |
その成分で最初に作られた薬。 開発費などがかかるため、高価。 |
先発薬と同じ有効成分の薬。 開発費がかからないため、安価。 |
先発薬と後発薬(ジェネリック)の効果は同じため、後発薬でも先発薬と変わらない治療効果が期待できます。
それぞれ効果以外の部分に違いがあるため、先発薬と後発薬についてまずは解説します。
先発薬
先発薬とは、その成分で最初に開発・承認・発売された薬で、「新薬」とも呼ばれています。
開発には莫大な資金と時間がかかるため、先発薬は高価格で販売されます。
先発薬の特許権が切れるまでは、ジェネリックは作られません。
バイアグラの先発薬は、日本では1999年から販売がスタートし、2014年に特許権が切れたためジェネリックが販売され始めました。
1998年:アメリカでバイアグラの販売がスタート(日本は1999年)
2014年:特許切れにより後発薬の国内販売がスタート
後発薬(ジェネリック)
後発薬は特許期間終了後に、他の製薬メーカーから発売される薬です。
「ジェネリック医薬品」とも呼ばれ、すでに存在する成分を用いることから開発コストを抑えられ、1錠あたりの価格が安いことが特徴になります。
また、低価格であることにくわえ、後発薬(ジェネリック)にはメーカー独自の工夫が一部認められているのも特徴です。
- 味や色
- 大きさ
- 添加剤
バイアグラの後発薬の中には、水なしで服用できるよう風味がついていたり、錠剤の大きさがコンパクトになっているものもあります。
バイアグラの種類【用量】
25mg![]() |
50mg![]() |
100mg![]() |
身体が小さい方、初めて使う方向け | 普通体型の方、25mgでは効果が出ない方向け | 海外の身体が大きい方向けで、日本にはない |
バイアグラの有効成分シルデナフィルの含有量は、大きく分けて3種類あります。
用量の違いは効果の強さにも関係しますが、治療される方の年齢や体格(体重)、ED症状の重さ、治療経過などを元にして医師が調整を行います。
25mg
バイアグラ25mgは、次の方に使われることが多いです。
- バイアグラを初めて使う方
- 体格(身長や体重)が小さい方
- 50mgで副作用が強く出た方
薬には効果が期待される反面、人によっては副作用をともなうことがあります。
そこで効果を最大限に発揮させ、副作用を最小限に抑えるために、少ない用量から治療をスタートさせて様子を見るのが一般的です。
50mg
バイアグラ50mgは25mgに比べ成分量が多いため、次の方に使われやすいです。
- 25mgでは十分な効果が得られなかった方
- バイアグラを飲み慣れている方
- 普通体型の方
また、50mgは25mgと比べると、効果の持続時間も延長されます。
最大5時間効果が持続するので、使い勝手の面を考慮して50mgを処方するケースもあります。
半錠に割って25mgとして使うこともできるため、使い勝手が良いのも特徴です。
100mg
バイアグラ100mgは、日本では承認されていない用量です。
アメリカやヨーロッパなどの欧米諸国では一般に処方されてはいるものの、効果と副作用のバランスから小柄な日本人には向かないとされています。
国内の医療機関で100mgを取り扱っているところはなく、服用したい場合には海外から輸入という形で個人的に取り寄せる必要があります。
しかし、医師の事前診察なしに服用することは非常に危険であり、薬自体も偽物の可能性があるためおすすめできません。
バイアグラの種類【剤型】
錠剤![]() |
ODフィルム![]() |
ゼリー![]() |
最も一般的な剤型。 水やぬるま湯で飲む。 |
薄くて携帯に便利。 水なしで飲める。 |
水なしで飲める。 日本にはない。 |
バイアグラの剤型は錠剤が一般的によく知られていますが、国内外には他にもさまざまな種類の剤型があります。
主に飲みやすさに違いがあるので、これらの違いについて詳しく解説します。
錠剤
バイアグラの剤型は、錠剤が一般的です。
通常はコップ1杯の水またはぬるま湯で服用しますが、中にはOD錠といって口の中で溶かして服用するタイプもあります。
なおバイアグラの先発薬は「フィルムコーティング錠」といって、苦さや飲みにくさを感じさせないための特殊な加工が錠剤表面に施されています。
ODフィルム
バイアグラODフィルムは、薄さ0.2mmほどのシートを舌の上で溶かして服用します。
水なしで服用できることに加え、その薄さから携帯性にも優れ、財布や名刺入れ、スマホケースの裏などに忍ばせておくことができます。
なお、ODフィルムは、日本では2016年から処方がスタートした先発薬です。
同じ剤型が国内にはないため、もしもの時の常備薬として新しいポジションを確立しています。
ゼリー
海外には、食べて服用するゼリータイプのバイアグラもあります。
さまざまな種類のフルーツフレーバーがあり、薬っぽさを感じさせない剤型となっています。
日本で処方を行っている医療機関はありません。
バイアグラの種類【製造国】
国内製![]() |
海外製![]() |
1999年に発売。 海外製に比べるとやや高価。 |
後発薬は国内製に比べると安価。 クリニックなどからの処方が安心。 |
バイアグラは世界中で使われているため、バイアグラのジェネリックも世界中で作られています。
国内製・海外製でどう違うのか解説します。
国内製
国内製のバイアグラは、アメリカでの発売からわずか1年後の1999年に販売がスタートしています。
もともとは製造販売元をファイザーとしていましたが、2021年からファイザーグループより独立・分離した「ヴィアトリス」へと販売移管されています。
国内の先発薬はそのヴィアトリス製薬が製造・販売していますが、ジェネリックについてはほかのメーカーによる国内製が多数販売されています。
国内製のバイアグラは、海外製にくらべるとやや高価です。
海外製
海外製のバイアグラは、先発薬をはじめジェネリック医薬品がその国ごとのメーカーから販売されています。
特にインドでの製造販売が活発です。
海外製は低価格なものが多いものの、選ぶ際には慎重になる必要があります。
個人輸入では偽物が非常に多く流通しており、バイアグラは特に悪質業者からターゲットにされやすいです。
安全な海外製を取り扱う国内クリニックは増えているので、海外製を求める場合は個人での購入は控え、医師から処方を受けるようにしてください。
バイアグラの種類【入手方法】
対面処方![]() |
オンライン処方![]() |
個人輸入![]() |
診察を受けられる。 まとまった時間が必要。 |
診察を受けられる。 自宅ですべて完結する。 |
すべて自分で判断する。 偽物が4割。 |
バイアグラの入手方法は、主に3種類あります。
それぞれの入手方法について解説します。
病院での対面処方
通院:あり
医師の診察:あり
安全性:安全
病院での対面処方は、直接病院へ行き医師の問診・診察を受け、バイアグラの処方を希望すればその場で処方が受けられる方法です。
医師と直接やりとりができるため、バイアグラを安心して使うことができます。
病院に行く必要があるため、まとまった時間を取る必要があります。
オンライン処方
通院:なし
医師の診察:あり
安全性:安全
オンライン処方は、スマホやタブレットを使ってオンライン上で医師の診察を受け、郵送処方によってバイアグラを入手する方法です。
通院を必要としないのが大きな特徴で、自宅で予約~処方まで完結させることができます。
隙間時間を利用して診察が受けられるので通院時間が取りづらい方や、通院そのものに抵抗感がある方にもオンライン診療がおすすめです。
個人輸入
通院:なし
医師の診察:なし
安全性:危険
バイアグラの入手方法の例外としてあげられるのが、個人輸入です。
個人輸入とは海外から個人的に薬を入手することですが、医療機関に受診することなく、安価な海外製バイアグラを購入できる一方で、約40%は偽物という調査結果もあります。
バイアグラは日本でもたびたび偽物のニュースが出るほど、簡単に模造される薬です。
中には本物を取り扱う業者もいるのかもしれませんが、確実な判別方法はないため、個人輸入での入手は控えるようにしてください。
バイアグラ以外のED治療薬の種類
バイアグラが身体に合わない場合は、別の種類のED治療薬を試してみましょう。
レビトラ |
即効性と強い勃起力が特徴。 急な性行為にも対応可能。 |
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シアリス |
36時間もの効果持続が特徴。 性行為のタイミングが読めない人でも使いやすい。 |
ステンドラ |
第4のED治療薬。 バイアグラと同等の効果で、より長く効果が持続する。 |
ザイデナ |
アジア人向けに作られたED治療薬。 11~13時間効果が続く。 |
ED治療薬はさまざまな種類があるため、身体に合わなかったり効き目に不満を感じたりする場合は、医師に相談した上で種類を変更してみてください。
結局どれがいいの?バイアグラの種類を選ぶ方法
バイアグラの種類を選ぶには、安全性・価格・剤型・入手の早さなどから「どれを重視するか考える」ことが重要です。
バイアグラを選ぶ際の考え方
重視すること | 合うバイアグラ |
---|---|
安全性 | 病院・クリニック処方 |
価格 | ジェネリック、海外製、50mg(半錠にして使う) |
剤型 | 錠剤・ODフィルム以外は海外製、個人輸入 |
入手までの早さ | 病院・クリニック処方 |
ご自身の性生活も踏まえた上で、バイアグラの種類を選んでみてください。
フィットクリニックで扱うバイアグラの種類
フィットクリニックでは、先発薬とジェネリック医薬品の2種類のバイアグラを取り扱っています。
名称 | 用量 | 価格 |
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バイアグラ![]() |
25mg | 1,300円/1錠 |
50mg | 1,600円/1錠 | |
バイアグラ ジェネリック ![]() |
25mg | 270円/1錠 ※お問い合わせください |
50/55mg | 700円/1錠 |
当院では海外製バイアグラジェネリックの取り扱いもありますが、海外の製薬メーカーと直接提携し製造しているので安全性と低価格を兼ね備えているのが特徴です。
なお、ED治療薬をいろいろ試したいという方は、バイアグラを含む5種類のED治療薬が2錠ずつ入ったセットがおすすめです。
名称 | 価格(税込) |
---|---|
バイアグラ・レビトラ・シアリス・ステンドラ・ザイデナ5種/各2錠 | 10,800円 |
フィットクリニックのオンライン処方

フィットクリニックのオンライン処方は、予約〜処方までをワンストップで済ませられます。
診察・処方を受けるにあたって特別な準備は必要なく、予約方法はお電話以外にカレンダーからご希望の日にちを選ぶ方法があります。
当日は簡単な問診によって健康状態に問題がなければ処方となる流れです。
最短即日でバイアグラを発送できる※環境が整っているので、早ければ翌日にはご指定の住所に郵送され治療をすぐに始められます。
※15時までに入金が確認できた場合
バイアグラのオンライン処方を希望される方は、以下のボタンよりご予約ください。
バイアグラの種類を決める際は自分の希望に合わせて考えよう
バイアグラはED治療薬の中でも根強い人気があるので、他のED治療薬に比べ種類も豊富です。
バイアグラの種類を選ぶ際には、価格や飲みやすさなど希望にあったものから処方を受けるようにしてください。
よくある質問
また個人輸入(海外通販)で取り寄せた薬については、偽物やED治療にまったく関係のない成分が含まれていることで、予期せぬ副作用や思わぬ健康被害に遭うおそれがあります。
- ①食後十分な時間を空けることなく服用した
- ②お酒を飲み過ぎた
- ③脂っこい食事をした
- ④身体に合っていなかった
基本は空腹での服用が推奨されている薬のため、服用タイミングによってはバイアグラが効かないことがあります。
やむを得ず食事を摂るのであれば、あっさりした食事を軽め(腹6〜7分目)に摂り、食後2時間以上の間隔を空けるようにしてください。
上記の方法を試しても効かないということであれば、医師に相談した上で、他の種類のED治療薬に切り替えてみてください。
個人輸入は業者と消費者が直接やりとりするため、品質の低い粗悪品や、有効成分の含まれない偽物なども多く見つかっています。
一方で、海外製の処方実績がある国内の病院やクリニックは安全なものを取り扱っているため、海外製を入手するなら処方を受けましょう。