クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという細菌に感染して起こる性病です。
ここでは「クラミジアの潜伏期間はどのくらい?」といった疑問にお答えします。
クラミジアの潜伏期間に関することは網羅していますので、この記事を読めば潜伏期間についての疑問を解消することができます。
結論から言うと、クラミジアの潜伏期間は1~3週間ですが、発症しても症状がないことがあるので感染しているか分からない場合があります。
少しでも疑いや心当たりがある場合は、早めに検査を受けてみましょう。
なお、フィットクリニックではクラミジアの検査・治療を行っております。
便利なオンライン診療・処方も行っておりますので、ご希望の方は以下のボタンよりご予約できます。
クラミジアの潜伏期間は1~3週間
潜伏期間とは、病原体に感染してから、初めて症状が出るまでの期間をいいます。
クラミジアは感染後1~3週間の潜伏期間を経て発症します。
ただし、潜伏期間は個人の免疫力などによっても異なり、個人差があるため3週間を過ぎたら安心というわけではありません。
また、潜伏期間を過ぎても全く症状が出ないケースもあるため、クラミジアに感染していることに気づかないこともあります。
感染に何年も気づかないことは珍しくなく、数年~十数年後に検査をして気づくケースもあります。パートナーの感染や、他の検査がきっかけとなって発覚することが多いようです。
クラミジアは潜伏期間でも人にうつる
厄介なことに、クラミジアは発症していない潜伏期間中でもパートナーに感染させてしまうことは十分にありえます。
クラミジア感染者との性行為で感染する確率は、一回の行為につき30~50%です。
コンドームなしの性行為では50%と言われ、2回に1回には感染してしまう計算です。
それくらいクラミジアは強い感染力があるので、感染者と性行為した場合は必ず検査を行うようにしましょう。
- 性交歴のある24歳以下
- 25歳以上で、性感染症にかかったことがある
- パートナーが変わった
- 複数のパートナーがいる
- コンドームを使わなかった
- パートナーが性感染症にかかっている
これらに1つでも該当するなら検査を受けるのが望ましいです。
クラミジアの症状とは?
ここでは男女別のクラミジアの症状を紹介します。
上記の画像のように、クラミジアは性器だけではなく、目、のど、肛門といった部分にも感染する場合があります。
- 腟性交で性器に感染
- オーラルセックスでのどに感染(咽頭クラミジア)
- アナルセックスで肛門・直腸に感染
- 感染者の体液がついた手で目をこすると目に感染(クラミジア結膜炎)
咽頭クラミジアは無症状か、喉の腫れや痛み、発熱があり、クラミジア結膜炎は目の充血やまぶたの腫れ、粘りのある目やにが出ます。
男性の性器クラミジア感染症の主な症状
無症状の割合 | 約5割(50~60%) |
潜伏期間 | 1~3週間 |
初期症状 | 無症状・排尿痛・尿道違和感・尿の灼熱感 |
進展順路 | 尿道炎→前立腺炎→精巣上体炎(副睾丸炎) |
感染を 放置した場合 |
精巣上体炎での副睾丸の腫れなど、男性不妊の原因になる。 |
潜伏期間が終わったあとの男性の初期症状は、性器に感染した場合、尿道炎が起こります。
「排尿する時に痛い」「しみる」「熱い感じがする」といった症状を感じることが多いです。
膿はほとんど出ないこともありますが、膿が出た場合は透明~乳白色で粘り気はあまりありません。
そのまま放置していると、クラミジアが尿道の奥(前立腺)へと移動していきます。
前立腺には痛みを感じる神経があまりないので、自覚症状がほとんどなくなります。
さらにそのまま治療しないで放置すると睾丸の近くまで菌が進み、精巣上体炎(副睾丸炎)が起こり、副睾丸が腫れあがります。
ここまで放置すると不妊症になってしまう可能性が高くなります。
女性の性器クラミジア感染症の主な症状
無症状の割合 | 約8割(80%) |
潜伏期間 | 1~3週間 |
初期症状 | 無症状・おりもの増加・膣のかゆみ・性交痛 |
進展順路 | 子宮頸管炎→子宮内膜炎→卵管炎→腹膜炎 |
感染を 放置した場合 |
子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などに進行。 不妊、流産、早産などの原因になる。 |
潜伏期間が終わったあとの女性の初期症状は、性器に感染した場合、子宮頸管炎(子宮の入口の炎症)が起こります。
痛みを感じることはありませんが、おりものが増えたり、軽い下腹部痛が起こったりします。
そのまま放置すると、クラミジアは身体の奥に侵入し、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎と進行していきます。
こうなると下腹部の痛みや、生理痛、不正出血が起こり、流産の原因にもなります。
卵管炎になると生理痛のほか、卵子の通り道である卵管がふさがってしまい不妊症の原因になります。
男性に比べて女性のほうが症状に気づきにくく、しかも深刻な身体的影響を受けやすいので注意が必要です。
クラミジアは無症状な場合もある
クラミジアは自覚症状が出にくい性感染症の一つです。
感染しても、女性では約8割、男性では約5割の方が自覚症状がなく、感染に気づきません。
感染から何ヶ月も、場合によっては数年まともに自覚できるほどの異常が出ないまま経過してしまうことも多いです。
また、クラミジアは性器に感染するだけではなく、オーラルセックスなどでのどにも感染する可能性があります。
のどに感染していても、尿道に感染していなければ、尿道には症状が出ません。
そもそものどに感染しても、のどの症状は現れないことが多いため、気づかないうちに感染していることも多いです。
しかし気づかなくても感染はしているので、パートナーにうつしてしまう可能性があります。
無症状でも、病気は進行する
症状が無くてもクラミジアは進行します。
症状がないと、病院に行くのが億劫で放置してしまったり、「症状がないのに治療する必要があるのか」と思うこともあるでしょう。
しかし、クラミジアは症状が出なくても体の中で炎症が広がってしまう厄介な病気です。
症状が進行すると不妊の原因になったり、重篤な健康被害を招く恐れがあります。
そのため、症状がなくても感染する可能性のある行為があれば検査・治療を受けることが大切です。
潜伏期間中のクラミジアの検査と治療
潜伏期間中のクラミジアの検査と治療について解説します。
「潜伏期間中も検査・治療できるの?」といった疑問にお答えしていますのでご覧ください。
クラミジアは潜伏期間中も「検査」できる
クラミジアは潜伏期間中でも検査できます。
たとえ症状が出ていなくても、感染機会から24時間以上経過していれば検査が可能です。
潜伏期間と検査可能時期
性病 | 潜伏期間 | 検査可能時期 |
クラミジア | 1~3週間 | 感染機会から24時間以上 |
検査は菌の存在を調べるPCR検査を実施します。
クラミジアの検査は、男性は尿、女性は腟ぬぐい液で検査します。
のど(咽頭)への感染はうがい液、肛門への感染は肛門拭い液で調べます。
「性病の検査は痛みがあるのでは?」と不安に思う方もいらっしゃると思いますが、実際は痛みもなく簡単に採取できるので安心です。
クラミジアの検査キットはフィットクリニックで購入が可能です。
購入方法は、フィットクリニックを受診いただいたのち、検査キットを郵送いたしますのでご自宅に届くのを待ちます。
検査キットが届いたらご自身で検体を採取し、返送します。
結果はWEBで確認することができ、クリニックへ直接足を運ばないで完結する手軽さがあるのでおすすめです。
結果が陽性だった場合、オンライン診療にてクラミジアの治療薬であるジスロマックジェネリックを処方することも可能です。
「クラミジアに感染したかも?」と心当たりのある方は以下のボタンよりご予約をお願いいたします。
クラミジアは潜伏期間中も「治療」できる
クラミジアは潜伏期間中でも治療可能です。
主な治療方法は抗生剤の内服です。以下がクラミジアの治療で使用する薬です。
- アジスロマイシン(ジスロマック)
- クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
- レボフロキサシン(クラビット)
- シタフロキサシン(グレースビット)
治療期間は長くて1週間ですが、炎症が広がっている場合は点滴で治療を行う必要があります。
処方された薬は全て服用し、服用から2週間後を目安に再検査を行とよいでしょう。
また近年、薬剤耐性菌が増えてきており、抗生剤の効果が得られない場合があります。
そのため、再検査を行って完治の確認をすることは非常に重要です。
抗生剤は市販されていないのでクリニックなどの医療機関で処方してもらいましょう。
また、菌に合わせて薬を服用する必要があるため、自己判断では効果がないことがあります。必ず医療機関で処方してもらうようにしましょう。
なお、服用期間中はもちろんのこと、完治したことが確認できるまではパートナーにうつす可能性があるため性行為は控えてください。
なお、フィットクリニックでは、ジスロマックジェネリックでクラミジアを治療します。
クラミジア治療薬
当院で処方する薬 |
ジスロマックジェネリック 250mg |
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有効成分 | アジスロマイシン |
価格 | 6,980円 / 4錠 |
飲み方 | 4錠を1回経口投与する |
副作用 | 下痢、蕁麻疹、皮膚そう痒症 など |
検査キットとセットの場合は薬価が2,000円引きになりますので、治療開始前後に検査を行いたい場合は検査キットとのセットをおすすめしております。
クラミジアは陰性を確認することで完治となるため、治療後2週間以上あけてから、必ず再検査を受けるようにしてください。
クラミジアは自然治癒しない!必ず治療を!
クラミジアは自然治癒しないので治療することが大切です。
症状がないからといって放っておくと不妊の原因になることもあるので注意してください。
さらにクラミジアに感染していると、淋病や、性病の中でも最も人類の脅威とされるHIVなど、ほかの性感染症になる確率が5~8倍近くになるともいわれています。
クラミジアは放置してしまうと大変恐ろしい病気です。
たとえ症状がなくても一度は検査を受けてみましょう。
クラミジアの潜伏期間についてよくある質問
もし性行為をした場合は、速やかに検査することを推奨します。
しかし、感染機会から24時間経たずに検査をすると、本来陽性であるはずが陰性になる可能性があるので、検査可能時期を待ってから検査するようにしましょう。
しかし着実に身体では炎症が広がっているため、疑わしい行為があった場合は検査・治療をしましょう。
まとめ:症状がなくても1度は検査を受けてみましょう
クラミジアの潜伏期間について、これまでのまとめをします。
- クラミジアの潜伏期間は1~3週間
- 潜伏期間中でも人にうつる
- 潜伏期間中でも検査・治療できる
- 感染しても女性の8割・男性の5割は症状がない
クラミジアは感染しても、女性の8割、男性の5割は症状がないので、感染してから何年も気づかないこともある厄介な病気です。
自然治癒はしないうえに、症状がないからといって放置すると不妊の原因になってしまいます。
潜伏期間中でも、無症状でも、検査や治療は可能ですので、パートナーが変わった場合などクラミジアに感染する行為があった時は早めに検査をしてください。
フィットクリニックのオンライン診療・処方なら誰にも会うことなくスムーズにクラミジアの検査・治療を行うことができますので、ぜひご利用ください。