「彼を傷つけたくないけど…正直私もつらい」
「彼は悪くないけど、ずっとモヤモヤしてしまう」
「私にできることはあるのかな?」
彼氏や夫がEDになってしまうと、こんな不安な気持ちになりますよね。
このページでは、「パートナーである自分にできることはないか」と悩んでいる優しい方の参考になる内容を紹介しています。
このページが、彼との毎日をより良くできるきっかけとなりますように。
そもそもEDとは
EDとは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または勃起を維持できない状態のことを言います。勃起というものは非常に繊細です。
具体的には以下の流れで勃起が起こります。
- 性的刺激を受けると、脳は神経に勃起の信号を送る
- 信号が陰茎に伝わり、陰茎の血管が広がる
- 陰茎に流れ込む血流量が増え、勃起する

性的刺激を受けてから、脳・神経・血管すべてがスムーズに働くことで勃起が起こります。
逆に言うと、どれか一つでも調子が悪いと勃起はうまくいきません。
このことから、勃起の状態は時に健康状態のバロメーターになることもあります。
勃起は、非常にデリケートな現象なのです。
EDの原因
20代~30代では、EDの原因は心の状態から来ていることが多いです。
- 仕事で嫌なことがあった
- 過去に性行為で失敗した
- 過去に女性から心無いことを言われた
- 「たたなかったらどうしよう」というプレッシャー
- なんだかひどく疲れている
- 慣れてしまった
など
そもそもEDとはでも述べたように、勃起は脳や血管、神経の状態が関係する非常に繊細な現象です。
リラックス状態でなければうまく勃起できません。
彼氏がEDになってしまった女性の中には、「わたしのせい?」「浮気しているのでは」などと思ってしまう方もいます。
しかし、必ずしもそうではないので必要以上に考え込まないようにしましょう。
また、40代以上になると、加齢や生活習慣の乱れが原因で勃起できなくなる「器質性ED」が多くなります。
この場合は健康を維持するため、身体の状態ときちんと向き合うことが大切になってきます。
彼氏・夫におすすめのED対策法

EDは適切に対処することで改善できる症状です。 さまざまな対策法がある中、実践しやすいものを厳選しました。
できそうなもの・合うものを選んで実践してみてください。
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
ED治療薬を使ってもらう
ED治療薬によって、ほとんどの心因性・器質性EDは改善されます。
ED治療薬とは、ひとことで言うと勃起のサポートをしてくれる薬です。
性的刺激を受けた際に、陰茎の血管を広げて血流量を増やすことで勃起しやすくなります。
ED治療薬は精神面から起こるEDや加齢によるEDにも効果的です。
中には「ED治療薬を持っているだけで安心してEDが改善された」という人もいます。
ED治療薬には、有名なバイアグラのほか、シアリスやレビトラ などさまざまな種類が存在しています。
勃起力 | 効果の持続時間 | 副作用の強さ | |
---|---|---|---|
バイアグラ | 強い | 3~5時間 | 出やすい |
レビトラ | 最も強い | 5~8時間 | 出やすい |
シアリス | マイルド | 30~36時間 | 出にくい |
ステンドラ | 強い | 3~6時間 | 出にくい |
ザイデナ | やや強い | 11~13時間 | 出にくい |
選ぶ際は、目的や体質のことを考えると選択肢を絞りやすくなるでしょう。
当院でも、「パートナーに言われて診療を申し込んだ」という男性が実は結構いらっしゃいます。
オンライン診療でも、ご本人がパートナーの方と相談しながら受診するという場面も珍しくありません。
ご本人とご相談のうえ、ぜひお気軽にお申込みください。
生活習慣を見直す
生活習慣の改善によって血管の状態が良くなると、EDが改善されることがあります。
EDは生活習慣病の前兆とも言われるほど、健康状態と密接な関係がある症状です。
実際に、「EDになってから約3年で心筋梗塞になってしまう人が多い」とも言われています。
血管の状態が悪くなって起こるEDは、もはや陰茎だけの話にはとどまりません。
血管の硬化が陰茎のみならず脳や心臓にも及ぶと、大きな病気に繋がってしまうのです。
肥満や糖尿病、運動不足の男性は気を付けましょう。
彼氏や夫の生活習慣を整えるためには、健康な暮らしに繋がる行動を一緒に実行するのが良いです。
- 一緒に運動をする
- 2人で早めに寝る
- 一緒に健康的な食事をとる
など
規則正しい生活を送ることで、健康状態もよくなり、気持ちも上がります。
ED改善に効果的なことは間違いありません。
ただ、生活習慣を変えるにはとても時間がかかる上に、「EDが確実に治る」とは言えないことは覚えておきましょう。
EDを受け入れる姿勢を見せる
勃起にはリラックス状態が必要なので、パートナーのあなたがEDを受け入れる姿勢を見せ、安心感を与えてあげることが大切です。
「勃起させなくては」といったプレッシャーから、さらに勃起ができなくなるという悪循環はよく起こりがち。
男性もパートナーの反応は気になるため、「大丈夫だよ」という気持ちが伝われば、不用意に傷つけることはなくなります。
性行為がうまくいかなかったときに一番やってはいけないことは、相手を責めることです。

「いつになったらできるの?」
「浮気してるんでしょ」
これでは男性にさらなる追い打ちをかけてしまいます。
さらにEDが進んでしまったり、ふたりの関係が悪化してしまったりする可能性もあります。
うまくいかなかったときには責めるのではなく、寄り添いの姿勢を見せて丁寧なスキンシップをとりましょう。
「受け入れてもらえている」という安心感は、パートナーのあなたにしか作り出せないものです。
新しい刺激を生み出す
今までしたことのない体位やシチュエーションで新しい刺激を生み出すのも一つのED対処法です。
「もともとは毎回できていたのにな」という方は、マンネリ化によってEDになってしまった可能性があります。
いつも自宅の寝室で就寝前に行う、という方は明るい時間のリビングにしてみると新鮮な気持ちになるはずです。 ほかにもマンネリ化を脱する方法はたくさんあります。
- ホテルに行く
- 使ったことのないおもちゃを使う
- AVを見ながら行う
など
ここで大切なのは、「あなた自身が変化を楽しめるかどうか」です。
彼がどんな気持ちか考えることはもちろん大切ですし、良い関係性のためには必須です。 ただ、あなたの心に余裕がないと、性行為がうまくいかなかったときにつらさが増してしまいます。
つらそうにしているあなたをみて、彼も落ち込んでしまう可能性は大いにあります。
「楽しかったね、たまにはこんなのも良いね」とあなたも男性も素直に言える状態が理想的です。
あなたの彼氏はどのタイプ?タイプ別対策法

「対処法が分かったところで、どう進めたら良いかわからない!」
そんな方のために、タイプ別のアプローチ方法をご紹介いたします。
男性を以下3つのタイプに分けて、どんな態度で声をかければ良いか詳しく解説いたします。
EDを認めていて、何とかしたいという意志が見られる
彼自身がEDを自覚していて、改善の意志がある場合は基本的に見守りの姿勢で十分です。
彼が迷ったときにそっと背中を押せるよう、準備をしておきましょう。
特に、男性はEDの治療で使用が推奨される「ED治療薬」について、一度は考えます。
たとえ効果的だと知っていても、男性はEDで病院にかかったりED治療薬を使ったりするのに抵抗を感じやすいものです。
もし彼が迷っている場合は、きちんとクリニックで処方されること、不安な点は医師に相談できることを教えてあげるとよいでしょう。
当クリニックではご夫婦で診療を受ける方も多いので、「一緒に受けることもできるよ」などの言葉もあると心強いかもしれません。
もしお薬のことでご相談がありましたらこちらからお問い合わせください。
そして何より、改善しようとしてくれていることに「ありがとう」と伝えることも大切です。
2人の問題だからこそ、意見を求められた場合は感謝の気持ちを持って意見を伝えましょう。
EDを認めているが、何も行動を起こそうとしない
EDを自覚しているのに改善の意志が見られない彼氏には、あなたが得た知識を教えてあげましょう。
「何も行動を起こさない」というのは、具体的にどうすればいいのかわからなかったり、面倒だったりするのが大きな理由です。
具体的な解決策のイメージが湧けば、より行動しやすくなります。
現在、EDを治療するにあたって一番ポピュラーなのはED治療薬です。
風邪薬で風邪を治すように、ED治療薬は飲むだけでEDが改善されます。
このことを教えて、迷っている彼の背中を押してあげましょう。
当院のオンライン診療は、ご本人でなくてもご予約可能です。
パートナーのあなたが予約までしてあげて、ご本人は診療を受けるだけの状態にするとさらにハードルが下がります。
※ご予約の際はご本人と必ずご相談ください
また、彼の生活習慣に問題がある場合にできることは、運動や体質改善を一緒にしてあげることです。
楽しむことが継続のコツですから、おしゃべりしながらジョギングしたり低カロリーで好きな食べ物を探したりするなど、2人で取り組むことで絆も深まります。
性行為や性行為に関する話題を避けている
性行為に関することがタブー化してしまってなかなか話し合うことができない場合、まずは彼との関係改善を優先してください。
「仲は良いけど性行為の話題には触れられない」という場合もあるかと思いますが、その場合は真剣に話し合える場を設けることも重要です。
もし彼の気持ちを聞いて納得がいかなくても、頭ごなしに否定したり途中で遮ったりしてはいけません。
あくまで「彼との時間が大切だから話している」という気持ちは忘れないようにしましょう。
道のりは長くなるかもしれませんが、今のうちに改善できないと後々さらに大きな問題になりかねません。
気長にひとつひとつ行動を積み重ねていきましょう。
EDの彼氏と別れるのは悪いこと?

「彼氏がEDでつらいから別れる」というのは決して悪いことではありません。
特に、彼がEDであることを自覚しながらも改善の意欲がなく、ましてやつらく当たるような人なら、あなたがますますつらくなってしまいます。
しかし、もしあなたが彼のことを大切に思っていて、彼にも改善の意欲があるのであれば、一緒に改善を目指していけるのが理想的です。
コツは、気張らず気長に穏やかに。
スキンシップを多めにとったりシチュエーションを変えるなどしてコミュニケーションを楽しむことが大切です。
何より、あなたが穏やかな気持ちでそばにいてくれることが、彼の安心に繋がります。
お互いの気持ちを思いやって毎日をすごしましょう。
まとめ
EDの男性に対してパートナーができることを解説しました。
すべてに共通して言えるのは、「相手の気持ちを大切にする」ということです。
しかしそれと同じくらいあなた自身の気持ちも大切にしてください。
ED治療のコツは、気張らず気長に穏やかに。
もし当クリニックにお手伝いできることがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
Q&A
勃起のメカニズムは繊細で、ストレスや疲労、健康状態の不調などで勃起できないことはよくあることです。
あなた自身が歩み寄る姿勢も大切ですが、彼が傷つけるようなことばかり言う場合はあなたが疲れてしまいます。
きちんと話し合いの場を設けた方が良いでしょう。
妊活のプレッシャーからEDになる男性は多いです。
ED治療薬を使うと性的刺激によって勃起をサポートすることができます。
ED治療薬を使用して妊娠した場合に、胎児に影響が出たという報告はないので、提案してみましょう。
性行為は大切なコミュニケーションなので、それがなくてあなたがこの先もずっと苦しい思いをするなら別れるのも仕方ないことです。
ただ、あなたの彼氏にED改善の意志があるなら、2人の問題として一緒に対策をしていくことで、乗り越えた先でさらに親密な関係性を築けるとも言えます。
しかし、ご本人様と一緒に診療を受けることは可能です。
実際にお二人で診療を受ける方々も多いので、お二人でご相談のうえ、お申込みをお待ちしております。
なお、ご予約は奥様がしていただくことも可能です。
※ご予約の際はご本人と必ずご相談ください
過去にED治療薬を服用してアレルギーを起こした方、肝機能や血管に障害のある方などはED治療薬をお使いいただけません。
事前にご本人様に問診をして服用しても良いか医師が判断いたしますので、お気軽にご相談ください。