美容内服薬とは?美容5合剤内服スキンマリアの効果やオンライン診療も解説

更新日:2025/01/31
美容内服薬とは?美容5合剤内服スキンマリアの効果やオンライン診療も解説

「外側からのスキンケアだけでは物足りない…」、そんな方に注目されているのが、体の内側から美しさをサポートする美容内服薬です。
本ページでは、美容内服薬の基礎知識や効果・メリット、代表的な種類をわかりやすく解説します。

さらに、5つの有効成分が1錠に凝縮された「スキンマリア」の特徴や飲み方、気になる副作用、オンライン診療を利用した手軽な処方方法もご紹介します。
美肌ケアの選択肢を増やしたい方、スキンケアの効果をより高めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ニキビ治療薬の詳細

※当院のニキビオンライン診療の受付に関しては現在、準備中です。

美容内服薬とは

美容内服薬とは、肌の悩みを内側から予防・改善するための医薬品(飲み薬)の総称です。
普段のケアでは改善の難しい、シミ、くすみ、そばかすなどの原因にアプローチして、肌のエイジングサインを軽減させる効果が期待できます。

美容内服薬の特徴
  • 市販品よりも有効成分の含有量が多い
  • 国(厚生労働省)が効果を認めている有効成分を配合
  • 症状に合わせた種類がさまざまある
  • 組み合わせると相乗効果が期待できる

美容内服薬は肌の深い層までアプローチでき、より総合的に肌の悩みに対応できます。
ご自身の症状や目的に合った種類を選び、適切に組み合わせることで相乗効果が期待できるので、気になる方はぜひ医療機関で相談してみましょう。

美容内服薬の効果・メリット

美容内服薬の大きなメリットは、普段の食生活では十分に摂取しきれないビタミンやアミノ酸などの栄養素を効率よく補給できる点です。
肌のコンディションを整えるうえで、こうした成分は欠かせませんが、忙しい毎日ではなかなかバランスのとれた食事を継続するのが難しい場合もあります。
そこで医療機関が処方する美容内服薬を取り入れることで、内側からしっかりと肌をサポートできるのが魅力です。

その他の美容内服薬の効果・メリットは以下の通りです。

美容内服薬の効果・メリット
  • 処方される薬の種類によって、ニキビの予防や改善・治療後の美白ケアなど多岐にわたる肌悩みにアプローチができる
  • ニキビが気になる場合には、抗酸化作用がある成分を含む内服薬で炎症や酸化ダメージを抑制する
  • メラニンの生成を抑制する成分を配合した薬を使えば、ニキビ跡(色素沈着)やシミ・そばかすの予防や改善に効果が期待できる

こうした有効成分を上手に組み合わせることで、外側からのスキンケアだけでは行き届きにくい部分も自分の望む効果に合わせてケアが可能になります。

美容皮膚科で処方される美容内服薬の種類

美容皮膚科では、肌の状態や悩みに合わせてさまざまな成分を含む美容内服薬が処方されます。
ここでは、以下の代表的な内服薬を解説します。

それぞれの特徴や期待できる効果について詳しく解説していきます。
自分に合ったケアを見つけるためにも、まずは各内服薬の働きをしっかりと理解していきましょう。

トランサミン(トラネキサム酸)

トランサミンは、トラネキサム酸を主成分とする内服薬です。
もともとは出血を抑える目的で使われてきましたが、美容分野ではメラニン色素の生成や炎症を抑える効果が認められ、シミやニキビ跡などの色素沈着の改善を目的として処方されることが多くなっています。

◾️トラネキサム酸の主な働き
  • 過剰なメラニン色素の生成を抑制し、シミやそばかすを予防
  • 炎症を抑え、ニキビ跡や傷などで生じる色素沈着を改善
  • 新しい色素沈着を防ぎつつ、既存の色素沈着を緩和

シミやニキビ跡の原因には、肌の炎症が関わっているケースが少なくありません。
トラネキサム酸にはその炎症を鎮める働きがあるため、肌が受けたダメージの回復をサポートし、色ムラを整える効果が期待できます。

シナール(アスコルビン酸(ビタミンC)+パントテン酸カルシウム)

シナールは、ビタミンC(アスコルビン酸)とビタミンB群のひとつであるパントテン酸カルシウムを組み合わせた内服薬です。
2つにはそれぞれ異なる美容・健康効果があり、一緒に摂取することで相乗効果が期待できます。

◾ビタミンC(アスコルビン酸)の主な働き
  • メラニン色素の生成を抑制し、シミやそばかすの予防をサポート
  • 抗酸化作用を持ち、紫外線やストレスなどによる肌ダメージを軽減
  • コラーゲンの生成を促し、肌や髪の健康を維持
◾️パントテン酸カルシウムの主な働き
  • ビタミンCの働きを助け、互いの効果を高め合う
  • 体内で補酵素の材料となり、エネルギー代謝をサポート
  • ストレスへの抵抗力を高め、肌荒れや疲労感の軽減にも関与

ビタミンCそのものにも強い抗酸化作用がありますが、脂溶性ビタミンである「ビタミンE」とあわせて摂取すると、より効果的に活性酸素を除去できるといわれています。
シナールを上手に活用することで、シミやそばかす、紫外線ダメージへの対策を強化することが可能です。

ユベラ(ビタミンE)

ユベラは、ビタミンEを主成分とする内服薬です。
ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種であり、強い抗酸化作用を持つことで知られています。体内で脂質の酸化を防ぎ、細胞膜を保護することで肌の健康をサポートする効果が期待できます。

◾️ビタミンEの主な働き
  • 強い抗酸化作用により、細胞膜を健全に保つ
  • メラニンの排出を促す(シミ・くすみ)
  • 肌のバリア機能を安定させる(うるおいキープ)

肌トラブルの原因のひとつは、紫外線やストレスによる酸化ダメージです。
ビタミンEがこうしたダメージを抑えることで、シミやくすみなどのエイジングサインをやわらげる効果が期待されます。

ハイチオール(L-システイン)

ハイチオールは、L-システインを主成分とする内服薬です。
L-システインは体内のタンパク質合成に関わるアミノ酸の一種であり、強い抗酸化作用を持つことで知られています。
また体の代謝をサポートし、ターンオーバーを正常化する働きによって肌トラブルの予防・改善に役立つのが特徴です。

◾️L-システインの主な働き
  • 抗酸化作用により、肌細胞を酸化ダメージから守る
  • 体の代謝をサポートする
  • ターンオーバーを整える

ニキビができる原因のひとつには、肌のターンオーバーが乱れ、角質がたまりやすくなることがあります。
L-システインは細胞の再生サイクルを整えるため、定期的に摂取することで肌トラブルの予防や改善をサポートする効果が期待されます。
日頃から肌荒れが気になる方や、ストレスや生活習慣の乱れが多い方は、ハイチオールを取り入れてみるのもひとつの選択肢です。

タチオン(グルタチオン)

タチオンは、グルタチオンという成分を主成分とする内服薬です。
グルタチオンは体内に広く存在するトリペプチド(アミノ酸が3つ結合した物質)で、抗酸化・解毒・抗炎症などさまざまな働きを持つことで知られています。

◾️グルタチオンの主な働き
  • 強力な抗酸化作用
  • 解毒作用により老廃物の排出をサポート
  • 抗炎症作用で肌トラブルの原因となる炎症を抑える
  • シミの原因となるメラニンの生成を抑制する

紫外線やストレスなどによるダメージが蓄積すると、肌のターンオーバーが乱れやすく、シミやくすみが気になりやすくなります。
グルタチオンの持つ抗酸化・解毒・抗炎症作用が、こうしたダメージを緩和しながらメラニンの過剰な生成を抑え、健康的な肌へと導くことが期待できます。

美容内服薬スキンマリアは5つの有効成分を1錠に配合

「スキンマリア」は、前述の5つの有効成分を1錠にまとめた美容内服薬です。
これまで個別に飲む必要があった薬をひとつに集約しているため、シミやニキビ跡、エイジングケアなど幅広い肌悩みに効率的にアプローチできます。

5種類の成分をバランスよく摂取できるため、外からのスキンケアではカバーしきれない部分にアプローチしやすいのがポイントです。

スキンマリアに含まれる5成分と含有量
美容内服薬 成分名 含有量
トランサミン トラネキサム酸 250mg
シナール アスコルビン酸
(ビタミンC)
パントテン酸
(カルシウム
133.3mg
2.0mg
ユベラ ビタミンE 26.7mg
ハイチオール L-システイン 16.7mg
タチオン グルタチオン 33.3mg

スキンマリアは複数の薬を別々に飲む手間が省けるうえ、飲み忘れを防ぎやすいのもメリットといえます。
より確実な肌ケアを目指すのであれば、日常の美白ケアに取り入れることを検討してみてください。

美容内服薬(スキンマリア)の飲み方

美容内服薬(スキンマリア)の飲み方

スキンマリアは、医師の指示に従って以下の方法で服用をしてください。

◾️スキンマリアの飲み方
  • 決められた錠数をコップ1杯の水またはぬるま湯で服用する(基本的に1回1~2錠、朝晩2回服用)
  • 飲み忘れたときは、その回の分はスキップし、次の服用タイミングに1回分だけ服用する

一度に複数回分をまとめて飲むのは、過剰摂取につながる恐れがあるためNGです。

スキンマリアに含まれる成分は、毎日コツコツと摂取することで効果を発揮しやすくなります。1日でも早く実感したい方は、飲み忘れのないよう継続することが大切です。
もし用量や飲み方がわからなくなった場合は、自己判断せずに医師へ確認しましょう。

美容内服薬(スキンマリア)の副作用・注意点

スキンマリアは、複数の有効成分を一度に摂取できる利点がある一方、人によっては下記のような副作用が出る場合があります。

◾️スキンマリアの副作用
  • 食欲不振
  • 悪心
  • 胸やけ
  • 胃の不快感
  • 胃痛
  • 下痢

など

症状が強い、あるいは長引くと感じた場合は、自己判断せずに服用を中止し、早めに医師へ相談することが大切です。

また、市販のサプリなどと比べて効果を実感しやすいというメリットはあるものの、施術治療のような即効性はありません。
中長期的に飲み続けながら、少しずつ肌や体のコンディションを整えるイメージを持ってケアに取り入れることが大切です。

現在別の薬を服用している方は、相互作用のリスクなどでスキンマリアの処方が難しい場合もあります。
医師に相談する際は、他に飲んでいる薬やサプリメントがないかを伝えるようにしてください。

スキンマリアのまとめ:美容内服薬で体の内側から肌の健康を目指そう

美容内服薬は、外側からのスキンケアだけでは届きにくい部分に内側からアプローチできるのでさまざまな肌悩みに効果的です。
複数の有効成分を1錠にまとめた「スキンマリア」など、忙しい方でも続けやすい製品も登場しています。

またオンライン診療を活用すれば、医師の指導を受けながら手軽に服用をはじめられるのも魅力です。
肌の調子を高めたい方は医師に相談しつつ、美容内服薬を取り入れてみてはいかがでしょうか。

スキンマリアのよくある質問

  • Q
    美容内服薬は保険の適用はされますか?
    A
    美容内服薬は、ニキビやシミ、ハリツヤの向上といった美容目的で処方される場合は保険適用外(自己負担)となります。
    自由診療に該当するため、クリニックによって料金に若干の差がある点も知っておきましょう。
  • Q
    美容内服薬の効果はいつから実感できますか?
    A
    美容内服薬は、飲み始めてから1~6ヶ月ほどで効果を感じることが多いとされています。
    ただし、肌の状態や個人差によって実感できる時期はさまざまです。
    即効性を期待するのは難しいため、短期間で集中的に服用するのは避け、焦らずに毎日続けることが大切です。
  • Q
    美容内服薬の効果がない場合の原因と対処法はありますか?
    A
    美容内服薬の効果がない場合、原因には以下のようなことがあげられます。
    美容内服薬の効果がないと感じる原因
    • 飲み忘れ
    • 使用期間が極端に短い
    • 生活習慣の乱れ
    • 誤ったスキンケア
    効果を判断するためには一定の期間は服用を続け、生活習慣を整えるのはもちろん、スキンケアをご自身の肌質にあった方法に見直すことも大切です。
  • Q
    美容内服薬は妊娠中も服用できますか?
    A
    妊娠中はホルモンバランスや体調が大きく変化するため、基本的に美容内服薬の服用は医師とよく相談してから決める必要があります。
    特にタチオン(グルタチオン)は妊娠中はNGとされているので、産後のケアとしてなら服用が可能です。
    いずれにしても自己判断はせず、必ず担当医にアドバイスを求めてください。
  • Q
    美容内服薬はニキビの改善にも効果はありますか?
    A
    ハイチオールには肌のターンオーバーを正常にする効果やシナール(ビタミンC)には皮脂の過剰分泌を抑制する効果が期待できます。
    しかしニキビ跡やシミ、そばかすの予防や改善などの美容目的で使用されることが多く、ニキビの治療にはニキビに効果的なイソトレチノインなどの治療薬の使用を推奨しています。

    イソトレチノインの詳細

その他よくある質問はこちらをご確認ください

イソトレチノインについて
未承認医薬品等であることの明示 イソトレチノインは日本国内では未承認医薬品となります。
入手経路等の明示 厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断により輸入しています。
国内の承認医薬品等の有無の明示 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示
  • FDA(米国食品医薬品局)など諸外国において承認されています。
  • 胎児の催奇形性、鬱、肝機能障害、皮膚や粘膜の乾燥などの副作用のリスクがあります。
  • 妊娠中の方・授乳中の方は使用できません。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、日本国における医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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