
ニキビの原因は一つではありません。
ニキビはストレス、紫外線、ホルモンバランスなど、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。
本記事では、ニキビの原因別に対策方法を解説しています。ニキビの原因を特定し、根本改善を目指しましょう。
繰り返すニキビにお悩みの方は、ニキビ治療薬「イソトレチノイン」もご検討ください。
ニキビの原因とは?ニキビができるしくみ
ニキビは皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まりと、アクネ菌の増殖が原因となって発生します。
ニキビができるメカニズムは以下のとおりです。

(発生メカニズム)
①皮脂の過剰分泌
皮脂腺から分泌される皮脂が過剰になると、余分な皮脂が古い角質や汚れと混ざり合います。
②毛穴の詰まり
角質や汚れが蓄積し、毛穴を詰まらせます。
③アクネ菌の増殖
毛穴詰まりが続くと、アクネ菌が増殖し炎症を引き起こします。
アクネ菌は皮脂を栄養源として繁殖する「常在菌」ですが、過剰に増えると炎症を起こし、赤く腫れたニキビへと進行します。
以上が、ニキビができる直接的な原因です。
このようなメカニズムが発生する要因として「ストレス」や「ホルモンバランスの乱れ」などが挙げられます。
次の章で具体的に確認していきましょう。
ニキビの原因(誘因)と対処法
ニキビの発生には、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、食生活など、様々な要因が関わっています。
具体的な要因は以下のとおりです。
次の章で、順に解説していきます。
ストレスによるニキビの原因と対処法

ストレスによるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
ストレスは皮脂の分泌を増やし、免疫力を低下させニキビを悪化させます。
体がストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌され、その際にビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCは皮脂の分泌を抑える働きがあるため、ストレスで消費されるとニキビができやすくなります。
また、ストレスは自律神経の乱れも引き起こし、肌のターンオーバーを妨げる原因となります。
ストレスを感じたら、まずは深呼吸をして心を落ち着かせましょう。アロマテラピーや音楽鑑賞など、リラックスできる時間を作ることも大切です。
睡眠や運動も森林浴もストレス解消に効果があるとされています。
また、ストレスの原因を特定し、解決策を見つけることも重要です。一人で抱え込まずに、信頼できる家族や友人に相談してみましょう。
ホルモンバランスによるニキビの原因と対処法
ホルモンバランスによるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
ホルモンバランスの乱れは、皮脂分泌を増やし、ニキビを悪化させるだけでなく、肌のバリア機能を低下させ、外部刺激に敏感な状態にします。
特に、思春期や生理前、妊娠中などはホルモンバランスが大きく変動するため、ニキビができやすくなります。また、日常的な短い睡眠時間や運動不足もホルモンバランスが乱れる原因です。
ホルモンバランスを整えるためには、バランスの取れた食事、規則正しい生活、十分な睡眠を心がけましょう。
大豆イソフラボンなど、女性ホルモンに似た働きをする成分を摂取することも効果的です。また、ストレスを溜めないようリラックスする時間を設けましょう。
生理・妊娠によるニキビの原因と対処法
生理や妊娠によるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
生理前や妊娠中はホルモンバランスの変動が大きく、肌に影響を与えます。
特に、皮脂分泌を増やす「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が増加することでニキビが発生しやすくなります。
- 生理前:エストロゲンが減少し、プロゲステロンが増加する
- 妊娠中:エストロゲン・プロゲステロン両方が増加する
また、妊娠中は免疫力も低下するため、肌のバリア機能が弱まり、より一層ニキビができやすくなります。
生理前や妊娠中は、刺激の少ないスキンケアで肌を清潔に保ちましょう。
保湿をしっかり行い、肌のバリア機能を高めることも大切です。
また、バランスの取れた食事を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
ニキビダニ(顔ダニ)によるニキビの原因と対処法
顔に常在する「ニキビダニ」によるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
顔に「赤いぼつぼつ」や「かゆみ」、「ひりつき」があれば、それはニキビダニが増加していることが原因である可能性があります。
ニキビダニは毛包内の皮脂を栄養とする常在菌ですが、生活習慣の乱れや不適切なスキンケアなどが原因で増加し、ニキビに似た皮膚炎を引き起こします。
皮脂分泌が多い方や免疫力が低下している方は、特にニキビダニが増殖しやすい傾向があります。肌を清潔に保ち、ニキビダニの繁殖を防ぎましょう。
洗顔は、朝晩2回、ぬるま湯で優しく洗うことを意識してください。
枕カバーやシーツをこまめに洗濯することも大切です。
食生活によるニキビの原因と対処法
食生活によるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
糖質や脂質の多い食事は皮脂分泌を増やし、ニキビを悪化させます。
さらには腸内環境を乱し、肌の炎症を引き起こす可能性もあります。
特に、チョコレートやスナック菓子、揚げ物などは、ニキビを悪化させやすい食品です。
糖質や脂質の多い食品は控え、野菜や果物を積極的に摂り、ビタミンやミネラルをバランス良く摂取しましょう。食物繊維も腸内環境を整えるために重要です。
また、水分をしっかり摂り、老廃物の排出を促しましょう。
スキンケアによるニキビの原因と対処法
スキンケアによるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
何度も洗顔したり、洗顔後の保湿を怠ったりなどの間違ったスキンケアは、ニキビの悪化につながります。
特に注意したいのが、脂性肌(オイリー肌)と勘違いして、さっぱりタイプのスキンケア用品を選んだり、保湿を避けてしまったりするケースです。
肌の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌されているだけで、実は「隠れ乾燥肌」である可能性もあります。
肌質に合ったスキンケアで、優しく丁寧にケアしましょう。洗顔は、朝晩2回、ぬるま湯で優しく洗うことが望ましいです。
保湿は、化粧水、乳液、クリームなどを使い、肌に潤いを与えましょう。
また、刺激の強い化粧品や油分の多い化粧品は避けるのが無難です。
紫外線によるニキビの原因と対処法
紫外線によるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
紫外線は肌に刺激を与え、皮脂の分泌を過剰にするため、ニキビの原因となります。
さらに、アクネ菌は代謝の過程で「ポルフィリン」という物質を生成しますが、このポルフィリンが紫外線を浴びると活性酸素が発生し、ニキビの炎症を悪化させてしまいます。
紫外線は夏の晴れた日だけではなく、冬の曇りの日でも降り注ぎダメージを与えているため、年間を通して紫外線対策が必要です。
日焼け止めは、SPF30以上、PA++以上のものを選びましょう。
また、帽子や日傘、サングラスなども活用することであらゆる紫外線をカットできます。
外部刺激・アレルギーによるニキビの原因と対処法
外部刺激やアレルギーによるニキビの原因と対処法は以下の通りです。
摩擦や化学物質などの外部刺激は、肌の炎症を引き起こし、ニキビの悪化や肌の赤み、かゆみを引き起こす可能性があります。
特にマスクやファンデーション、ヘアケア製品などは外部刺激やアレルギーの原因となりやすいです。
刺激の少ない化粧品を選び、アレルギーの原因となる物質を避けましょう。また、マスクはこまめに交換し、清潔な状態を保ってください。
特定の化粧品やスキンケアでニキビが発生する場合、ニキビではなくアレルギーである可能性があります。
皮膚科などでアレルギー検査を受けることもご検討ください。
当院のイソトレチノインニキビ治療
フィットクリニックでは「イソトレチノインによるニキビ治療」を行っております。
イソトレチノインは、皮脂の過剰分泌を抑えることでニキビを改善する治療薬です。
海外では30年にわたり重度のニキビ治療に用いられ、その有用性が広く認められています。

生活習慣の改善や市販薬では十分な効果を感じられなかった方や、一度治ってもすぐにニキビが再発してしまう方にも選ばれている治療薬です。
ニキビにお悩みの方は、セルフケアと並行してイソトレチノインの内服治療もご検討ください。
イソトレチノインの基本情報については、以下のボタンからご確認いただけます。
まとめ:ニキビの原因を知って適切に対処しよう
ニキビは、過剰な皮脂分泌による毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖が主な原因です。
さらに、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、食生活の偏り、誤ったスキンケアなどが重なると、悪化しやすくなります。
治療薬の使用とあわせて生活習慣を見直し、健康な肌を目指しましょう。
なかなか治らないニキビには、イソトレチノイン治療も選択肢のひとつです。
当院ではオンライン診療を通じてイソトレチノインの処方を行っています。
詳しい流れは、以下のページをご覧ください。
ニキビ原因のよくある質問
-
- Q
ニキビができるメカニズムは何ですか?
- A
ニキビは、毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖することで起こります。年代や性別を問わず誰でもなる可能性のある病気で、日本では90%の人が発症したことがあると言われています。放置するとニキビ跡が残る可能性があります。
- Q
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- Q
ニキビができる原因は何ですか?
- A
ニキビができる原因は人によって多種多様です。ホルモンバランスの乱れやストレス、食生活の乱れなどが一因としてあります。
特に、現代人はストレスを感じやすく、それが肌に現れやすい傾向にあります。
また、間違ったスキンケアや紫外線もニキビの原因となります。紫外線を浴びると、皮脂の分泌が過剰になったり、肌のバリア機能が低下してアクネ菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。
- Q
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- Q
ストレスが原因のニキビはどこにできますか?
- A
ストレス性のニキビは、頬やフェイスライン、顎などにできやすいとされています。理由は、主にホルモンバランスの乱れと皮脂分泌の増加です。
ストレスを受けると男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが活性化し、皮脂の過剰分泌を引き起こします。
肌のバリア機能低下も原因のひとつです。ストレスがかかると免疫力が低下するため、ニキビの発生を助長します。
- Q
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- Q
生理前のニキビを早く治す方法はありますか?
- A
生理前のニキビを早く治すためには、まず丁寧な洗顔と保湿を心がけ、肌を清潔に保つことが大切です。洗顔料は優しく泡立て、こすらず丁寧に洗い、保湿は油分の少ないものを選びましょう。また、ビタミンB群やビタミンCなど、肌のターンオーバーを促進する栄養素を積極的に摂取するのも効果的です。
セルフケアで改善しない場合や悪化する場合は、医療機関の受診を推奨します。
- Q
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- Q
サウナでニキビは悪化しますか?
- A
サウナはニキビを悪化させる可能性があります。
血行促進や発汗によるデトックス効果は毛穴詰まりの解消に繋がり、ニキビ改善を促す可能性があります。
一方で、高温による乾燥や皮脂の過剰分泌は肌のバリア機能を低下させ、ニキビを悪化させる恐れがあります。
サウナに入る際は清潔な状態を保ち、十分な保湿を心がけ、適切な時間と頻度での利用が大切です。
- Q
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- Q
ニキビができやすい人の特徴は何ですか?
- A
ニキビができやすい人の特徴は、以下のとおりです。
- 便秘ぎみ、腸内環境が悪い
- ホルモンバランスが乱れている
- 睡眠不足である
- 紫外線を多く浴びている
- ストレスが多い
- 誤ったスキンケアをしている
- Q
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イソトレチノインについて | |
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