性病

クラミジアは完治しない?10人に2人は治らない厄介な病気!

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
性病

性感染症の1つであるクラミジアは正しく治療すれば完治こそするものの、感染している人が多い厄介な病気です。

最近では特定の抗生物質に耐性をもった菌も確認されており、治療を難しくなってきているケースもあります。

このページではクラミジア治療による完治率や再感染率、感染した際の禁止事項などについて詳しく解説していきます。

なお、フィットクリニックではクラミジアの検査・治療を行っております

便利なオンライン診療・処方も行っておりますので、ご希望の方は以下のボタンよりご予約をお願いいたします。

クラミジアは完治しない?完治率は70~80%

20代を中心に国内感染者数がもっとも多いクラミジアは、耐性菌(抗生物質が効かない菌)の報告が増えています。

その影響から一度の治療での完治率は70~80%程度とされ、治療した10人に2~3人は治療に失敗する計算です。

もちろんクラミジアは不治の病ではないので、耐性菌であっても医師の指示のもと薬の種類を変えて治療を続ければ完治はします。

ただ覚えておきたいのが、薬に耐性の付いたクラミジアの菌を増やす原因です。

■耐性菌を増やす原因
  • 抗生物質の長期使用
  • 処方された薬を飲み切らない
  • 自己判断での用量の変更
  • 必要のない抗生物質の使用

このように抗生物質の誤った使用が、知らず知らずに耐性菌を増やしてしまっています。

結果、薬を飲んでもクラミジアが完治しない状態を招いてしまいます。

クラミジアの耐性菌が増え続けてしまうと治療が難しくなり、流行のリスクや重症化リスクも高まります。

また、海外通販(個人輸入)でも抗生物質は手に入りますが、自己判断で薬を服用すると耐性菌を増やし、クラミジアが完治しない原因を作ってしまいます。

決して治療が難しい病気ではないので、医師の服薬指導に従った正しい治療を行うことが望まれます。

どのくらいの治療期間で完治する?

クラミジアの治療期間は症状の程度によっても個人差がありますが、完治が確認できるまでには、約1ヶ月の治療期間が必要です。

■クラミジアの治療期間
  • 治療期間:1~7日間
  • 完治の確認(再検査)
    :治療後2~3週間

ただしクラミジアは無症状のまま症状が進行していくこともあり、感染してから長い時間が経過し悪化していると治療期間を長引かせます。

さらに男女共に重症化していると入院の必要も出てくるので、治療が数ヶ月に及ぶ可能性もあるので覚えておきたいところです。

感染した菌の量や体調、感染に気づくタイミングによっても、クラミジアの完治までの期間は異なります。

必ず期間どおりとはいかないので、あくまでも目安として捉えてみてください。

大事なのは治癒検査で完治を確認すること

クラミジアの症状が治ったとしても、それだけで完治とはいきません。

パートナーに感染させるだけの菌が感染部位に残っている可能性があるため、治療後の治癒検査はとても大切です。

治癒検査によって陰性の結果が出れば治療完了となるので、クラミジア治療の検査は「感染確認」と「治癒確認」の2回必要になることは覚えておきましょう。

また抗生物質の服用は症状の有無に関わらず、処方された日数分は必ず飲み切るようにしてください。

中途半端に服用してしまうと再発や耐性菌を発生させる原因にもなり、パートナーとのピンポン感染の原因にもなるので注意です。

クラミジア治療中の禁止事項

クラミジア治療中は、NG行為とされている禁止事項がいくつかあります。

完治しづらくさせてしまったり、行為によっては症状を悪化させるケースもあり、感染が持続してしまうと男女ともに不妊の原因にもなるので注意が必要です。

治癒検査によって完治とわかるまでは、ここから紹介する禁止事項は必ず守るようにしてください。

自己判断で薬の服用を中止しない

症状がなくなってもクラミジアが完治していない場合があります。

症状が治まったからといって抗生物質の服用をやめてしまうと中途半端な治療となり耐性がついて薬が効かなくなる可能性があるのでやめましょう。

そのため医師から処方された薬は必ず飲み切ってください。

「性行為」は控える

クラミジアに感染している場合、たとえ治療中であっても完治の確認ができるまでは性行為は控えてください。

もちろんコンドームをつけていてもNGで、治癒検査(再検査)で陰性の結果が出るまではパートナーへの感染リスクがつきまといます。

またあまり知られていませんが、クラミジアは咽頭(のど)にも感染します。

そのためオーラルセックスによって喉から性器へ感染させてしまうおそれもあるので、性行為だけでなく、それに準ずる行為も控えましょう。

特定のパートナーがいる場合、基本的にはペアでの治療が必要です。

どちらか一方が治っただけでは感染リスクが残り、お互いにうつしうつされを繰り返す可能性もあります。

もし治療中に再感染してしまうと、正しい治癒判定ができなくなることもあるので注意してください。

「ディープキス」は控える

クラミジアが咽頭(のど)に感染していると、通常のキス(フレンチキス)で感染する可能性は低いものの、ディープキスであればパートナーへの感染リスクが高まります。

これは感染者の咽頭にいるクラミジアの菌が、唾液を介してパートナーの喉の粘膜に接触してしまうためです。

感染者との粘膜が触れる行為であれば感染リスクがあるので、クラミジアへの感染がわかった時点でディープキスは控えるようにしましょう。

また咽頭への感染は風邪にも症状が似ていることから、感染してもクラミジアと自覚しにくい特徴があります。

そのためお互いで感染を繰り返さないためにも、パートナーにも咽頭の検査を受けるよう伝えてみてください。

「マスターベーション」は控える

クラミジア治療中のマスターベーションは絶対にダメとは言いませんが、できることなら我慢するのが懸命です。

というのもクラミジアは尿道に炎症を起こすため、そもそも陰茎を握ったり、しごくといった刺激そのものが負担になってしまい、治りを悪くするケースが考えられます。

またマスターベーションのやり方によっては雑菌が侵入し、尿道の炎症をさらに悪化させるおそれもあります。

マスターベーションは1人で行うため、パートナーに感染するおそれはありません。

ただ精液が手に付着し、そのまま目を擦ったりしてしまうと、手を介して結膜炎を起こすことがあります。

自分で感染範囲を増やしてしまうおそれもあるので、完治するまではマスターベーションも控えてみてください。

クラミジアは完治しても再発率が高い

クラミジアは完治しても、免疫がつくことはありません。

そのため感染者との接触があれば、何度でも感染を繰り返します。

再発率も比較的高いです。

クラミジアの再陽性率
:15~30%

感染した菌の量や体調によって症状の現れ方も異なるので、場合によっては無症状のまま進行することもあります。

もし悪化してしまうと、男性であれば精巣上体炎(副睾丸炎)、女性であればPID(骨盤内炎症性疾患)などを起こすこともあり、将来的に不妊の原因にもなるので注意したいところです。

クラミジアの再発率が高い背景として、性的パートナーからの再感染が多いことが挙げられます。

そのため、クラミジアの感染がわかった時点で、パートナーの症状の有無に関わらず、お互いに検査・治療しピンポン感染を防ぐようにしていきましょう。

フィットクリニックのクラミジア治療薬

フィットクリニックでは、ジスロマックジェネリックあるいはクラビットでクラミジアを治療します。

●フィットクリニックのクラミジア治療薬

治療薬 ジスロマックジェネリック 250mg
ジスロマックジェネリック
成分 アジスロマイシン
価格 7,700円
用法用量 4錠/1回経口投与する
副作用 下痢、蕁麻疹、皮膚そう痒症 など
治療薬 クラビット 500mg
クラビット500㎎錠剤
成分 レボフロキサシン
価格 7,700円
用法用量 1日1錠 7日間経口投与する
副作用 発疹、不眠、めまい、頭痛 など

クラミジアは陰性を確認することで完治となるため、治療後2週間以上あけてから、必ず再検査を受けるようにしてください。

フィットクリニックの検査キット

フィットクリニックでは、クラミジアと淋病に対応した検査キットを取り扱っております。

検査キット 価格
(税込)
クラミジア 淋菌
女性2項目セット 6,600円
男性2項目セット 6,600円

※単品での販売は行っておりません(治療薬との販売)。
※過去に取扱いがあったその他の検査キット(HIV・カンジダなどを含むセット)は現在販売を終了しております。

もしご自身がクラミジアに感染している可能性がある場合、パートナーも感染している可能性が高いです。

そのため、2個セットで購入されることをおすすめします。

ご予約は以下のボタンより承っております。

なお、検査キットに関する詳しい内容については、以下のページをご確認ください。

よくある質問

症状がなくなったので完治したとみなして良いですか?
クラミジアは無症状なこともあり、表面的な症状だけで治ったかどうか判断することはできません。
もし体の中に菌が残っていれば感染を繰り返すおそれもあるので、治癒検査によって「陰性」の確認ができるまでは完治にならないことは覚えておきましょう。
クラミジアはなにもしなくても自然に治りますか?
クラミジアの菌を放っておくと"上行感染"といって身体の奥へと感染が広がり、症状が悪化していきます。
そのため自然に治癒することはなく、本来は抗生物質によって治るはずが、重症化してしまうと入院しなければならなくなることもあります。
必ず医師のもとで治療をし、クラミジアの菌が残っていないか再検査で確認するようにしましょう。
手元に残っている抗生物質を服用してもクラミジアは治療できますか?
抗生物質といっても種類がいくつかあり、その種類によってはクラミジアへの効きが良くないものもあります。
また感染部位や症状の程度によって服用方法も異なるので、再度医師から処方してもらうようにしてください。
もしクラミジアに感染していると、どのくらいで症状が出ますか?
クラミジアに感染していれば、性行為後1~3週間の潜伏期間を経て発症します。
ただ期間には個人差もあり、無症状のまま進行していくケースもあります。
そのため症状で判断するのではなく、不安があれば医療機関や検査キットを使って一度検査を受けてみてください。

まとめ:正しく治療すればクラミジアは完治する

クラミジアは感染者数がもっとも多いだけに、感染機会も他の性病にくらべ多いです。

ただ日頃からコンドームを使用するなどの配慮をしたセックスを意識すれば予防でき、もし感染してしまったとしても正しく治療すれば完治させることができます。

また薬の効かない耐性菌を増やさないためにも、処方された抗生物質は必ず飲み切りましょう。

そして、治癒確認検査によって完治したことを確認するまでが治療であることを忘れないでください。

フィットクリニックのオンライン診療・処方なら誰にも会うことなくスムーズにクラミジアの検査・治療を行うことができますので、ぜひご利用ください。