新型コロナウィルスは日本での5類移行後も、オミクロン株や変異型JN.1系統、KP.3株といった情報がさまざまなメディアによって連日取り沙汰されていますが、感染者の激増にともない「コロナ抜け毛」に注目が集まっています。
コロナ抜け毛は「後遺症やコロナ禍の環境によるストレスからくる抜け毛」とされています。
また最近ではワクチン接種が以前より減ったとはいえ、「ワクチン抜け毛」の相談も依然。
そこでこのページでは、コロナ抜け毛やワクチン抜け毛について、これまでにわかっている最新情報と対策・効果的な治療薬をご紹介いたします。
なお、抜け毛が目立つようであれば、薄毛治療を検討する必要があります。
フィットクリニックでは男性はAGA治療、女性はFAGA治療を行っているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
コロナ抜け毛の症状
2019年に発生した新型コロナウィルス(COVID-19)によって、男女、年齢を問わず抜け毛症状を訴える人が増えています。
なぜコロナウィルスに感染すると抜け毛が増えるのか、原因はまだ未解明なものの身体への負担が髪に影響しているとも報告されています。
また、コロナ抜け毛の研究をしているオックスフォード大学では、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)発症の疑いも示唆しています。
- AGA・・・成人男性が発症する脱毛症。徐々に薄毛・抜け毛が増えていく進行性であることが特徴。
- FAGA・・・女性のさまざまな脱毛症を総称する言葉で、男性のAGAとは症状と治療法に違いもある
一般的に1日の抜け毛量は、100本ほどであれば正常な範囲と言えます。
ただし1日の抜け毛量には個人差や季節性もあり、必ずしも当てになるとは言い切れません。
そこで抜けた髪の状態を確認し、うぶ毛のような短い髪や細い髪(成長不十分な髪)が増えていれば赤信号と捉えると良いかもしれません。
また最新の情報では、コロナ回復後3か月経過してから後遺症がはじまる人も報告されているため、こうした時期に抜け毛が起こった場合、コロナ抜け毛を疑う必要があります。
ワクチン抜け毛も増加中?
コロナ抜け毛も気になるところですが、「ワクチン抜け毛」というのもご存じでしょうか。
2024年10月から接種開始とされる次世代型mRNAワクチンの「レプリコンワクチン」など、接種後の安全性が再び話題になっているコロナワクチンですが、ウィルスへの感染を防ぐために打つコロナワクチンの影響で、「抜け毛が増えた」と相談に駆け込む人も増えています。
現時点では医学的にコロナワクチンと抜け毛の関連性はわかっておらず、現段階では副反応による体力・免疫力の低下や栄養不足が影響するという意見が多くなっています。
- ワクチン接種後すぐ(数日程度)に突然かなりの抜け毛がはじまる人が多い
- 接種後一か月で頭頂部の皮膚が露見するほどの脱毛例も報告されている
- ワクチン接種の副反応で脱毛していると考えられているが、まだ詳細は不明
- 男性・女性ともに脱毛症状がある
- 年齢を問わず脱毛が起こる可能性がある
ワクチン抜け毛の治療に関しては、まず体調をワクチン接種以前の状態に戻すことを推奨しております。
ワクチンの副反応は99%が1ヶ月程度で収まるとされていますが、脱毛してしまった髪はすぐに元には戻りません。
かなり薄毛が進行した場合、薄毛を取り扱うクリニックなどでは一般的な薄毛治療によって対応している状況です。
※新型コロナウィルス感染症のワクチン接種率は2024年4月時点で、全国で1回以上摂取が80%超、必要回数摂取完了者も約79.5%、3回目67.1%とされ、以下国内接種人数は4回目約5,949万人、5回目約3,878万人、6回目約2,547万人、7回目約1,753万人と報告されています。
ワクチン抜け毛のご相談・治療は以下から予約を承っています。
コロナ抜け毛の判断基準
今のところ目に見てわかる「抜け毛」という情報以外に、コロナ抜け毛を見極める術はないと言えます。
以上の点から、医師に相談することは前提ですが、新型コロナウィルスの症状についてもう一度おさらいしておきましょう。
<よくある症状>
- 発熱
- せき
- 倦怠感
- 味覚や嗅覚の消失
<時折みられる症状>
- ノドの痛み
- 頭痛
- 下痢
- 目の充血や炎症
- 皮膚の発疹、手足の指の変色
<重い症状>
- 呼吸が苦しい、息切れ
- 胸の痛み
- 錯乱、発話障害、運動障害
こうした症状の場合、まずはコロナ感染を疑い、回復後の抜け毛が気になるようであれば、コロナ抜け毛の可能性が考えられます。
感染を拡大させないためにもコロナウィルスからの回復を一旦待って、その後も抜け毛が続くようであればクリニックの医師に相談することをおすすめします。
●無自覚・無症状でも脱毛が起こる可能性はある
実は感染していて、その影響から抜け毛を起こしている場合もあり、症例が少ないだけに個人で判断するのは難しいところです。
一般的な脱毛症のように少しづつ脱毛していくのと違い、最近急に抜け毛が増えたという場合も、クリニックにこうした症状を説明しましょう。
コロナ抜け毛は自然に回復するのか?
もし今の抜け毛がコロナ抜け毛なら、症状が回復したと同時に抜け毛も治るのかは気になるところでしょう。
ただこれについてもコロナウィルスの全貌がわかっていないため、治るかについては明確な答えが出ていません。
それだけに長期的に抜け毛が続いたり、その反面で自然に治る人もいるかもしれません。
コロナ抜け毛への答えはないだけに、地肌が透けたり、生え際の毛量が気になる、こうした人は将来の毛量も考えて発毛治療を検討するのも1つでしょう。
弱って細くなった髪や脱毛した頭皮から健康的な髪へと発毛させるための治療で、男女共通の治療薬のほか、それぞれ専用の治療薬もあり、症状にあった治療法を選択することが重要です。
薄毛治療には以下のような治療があり、もっとも手軽な頭皮への外用薬の治療でも、一定の効果を持つ医薬品もあります。
- 頭皮に直接薬剤を塗布する(外用薬)
- 内服療法
- メソセラピー(頭皮に直接薬剤を注入する)
- 植毛
今後もコロナ抜け毛の情報を追っていくとともに、新しい情報が入り次第あらためてご紹介していきます。
コロナ抜け毛の治療方法
現在、コロナ抜け毛に対しては、一般的な薄毛治療薬を用いた治療方法がとられています。
コロナ抜け毛専用のお薬ではないものの一定の効果もあり、抜け毛を抑えたり、新しい髪が生えてくることも期待できます。
男女で治療方法も異なってくるので、どんなお薬が必要になるのかをここから一緒に見ていきましょう。
薄毛治療薬について
薄毛治療薬とは、男性なら一般的に「AGA治療薬」、男女共通なら「ミノキシジル」などを指します。
それぞれの髪の状態にあわせて用いられ、その種類は大きくわけると2つに分けられます。
●抜け毛を抑えるお薬(男性専用)
⇨ プロペシア・ザガーロ
●発毛・育毛を促すお薬(男女共通)
⇨ ミノキシジル(内服・外用)
またプロペシアやザガーロ、ミノキシジルにはジェネリック医薬品もあります。
「フィナステリド錠」や「デュタステリドカプセル」「ミノキシジルタブレット」「ミノキシジル外用薬」などがあげられます。
コロナ抜け毛・ワクチン抜け毛の治療で、いきなり内服薬を服用するのに抵抗がある場合、「ミノキシジル外用薬」が選ばれることがあります。
- 発毛に特化した薄毛治療薬
- 男女どちらも使用できる
- 第一類医薬品として通販サイトでも購入できるが、市販の最大含有濃度は5%
- クリニック処方のミノキシジル外用薬は最大含有濃度5%以上のものがある
●フィットクリニックのミノキシジル外用薬料金(診察料・問診料無料)
製品 | 1ヵ月分 | 6ヵ月 | 12ヵ月 |
---|---|---|---|
ミノキシジル外用薬 8% 【男性】 |
12,000円/4本 | 64,800円/24本 |
115,200円/48本 |
ミノキシジル外用薬 8% 【女性】 |
6,000円/2本 | 32,400円/12本 |
57,600円/24本 |
ミノキシジル外用薬(第一類医薬品)を除いて、これらはいずれも医療用医薬品です。
副作用の点から市販はされておらず、年齢、体質、持病のありなし、常用中のお薬など、服用して問題ないかの判断が必要になります。
こうした治療薬を単剤で使用することはもちろん、抜け毛による影響が目立つようであれば、それぞれのお薬を併用することも一般的です。
併用すれば抜け毛を止めて、新たに髪を生やすという相乗効果も期待できるので、より高い改善効果を期待できます。
薄毛治療薬を必要とする場合には、必ず医師に相談してから適切な治療方法を判断してもらいましょう。
コロナ抜け毛の治療は以下の窓口でご予約ください。
亜鉛サプリの摂取を指導するクリニックが増加
コロナ後遺症の中で共通して認識されつつある治療に「身体のコンディションをコロナ以前に戻す」という方法がすすめられています。
抜け毛を含めた体調の回復に亜鉛を勧めるクリニックが増えており、用量を守り継続して飲むことで、免疫力を整えたり、体質の改善も期待できます。
ただし、強力な効果を持つ医薬品とは違うので、1~2週間の飲用程度では変化は感じられないため、少なくとも1か月以上、あるいはそれ以上の継続は必要です。
自然治癒を待つ
髪1本1本には「ヘアサイクル」というものが備わっており、成長期→退行期→休止期の1サイクル(正常なら約2〜6年)を繰り返しています。
ヘアサイクル