アフターピル

コンドームが破れた場合の緊急対処法|フィットクリニック渋谷笹塚院

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
コンドームが破れた場合の緊急対処法妊娠の可能性やコンドームが破れる原因を解説 アフターピル

「性行為中にコンドームが破れた…」

そんな緊急時には、妊娠を避けるために緊急避妊を行いましょう。
緊急避妊薬(アフターピル)にはタイムリミットがあるため、避妊に失敗した場合は速やかに医師に相談してください。

なお当院ではアフターピルのオンライン処方をしています。

フィットクリニックの
アフターピルオンライン処方
診察料 無料
お薬代 レボノルゲストレル(72時間以内に服用)
海外製:7,000円/2錠
国内製:12,000円/1錠

エラ(120時間以内に服用)
8,000円/1錠
発送 最短で即日発送
バイク便は最短60分でお届け

今すぐアフターピルが必要な方はこちらのボタンからご予約ください。

※フィットクリニックでは来院処方も行っています。お急ぎの場合は来院もご検討ください。

フィットクリニック開院時間(お電話予約9:30~)
平日・土曜10:00~20:00 / 
日・祝日10:00~18:00

コンドームが破れたときの対処法|緊急避妊を行う

緊急時の避妊方法は次の2つに限られます。

この2つの方法について解説していきます。

①アフターピルを使用する

アフターピルとは、避妊に失敗した時や避妊が十分ではなかった時に、望まない妊娠を避けるために使うホルモン薬です。

リスクのある性行為から24時間以内に服用すれば、避妊成功率は高くなります。

WHO(世界保健機構)からも"エッセンシャルドラッグ"(必要最低限欠くことができない薬)に指定され、世界的にもスタンダードな緊急避妊方法となっています。

以下の3つが主な避妊効果です。

  • 排卵抑制
  • 受精阻害
  • 着床阻止

女性ホルモンの1つ"黄体ホルモン"を一時的に増やし、排卵後と同じ体内環境にすることで避妊できるとされています。

薬剤なので副作用の可能性はありますが、飲むだけで高確率で妊娠を回避できるので一番簡単で最もスタンダードな緊急避妊方法です。

なお、当院でもアフターピルの処方を行っております。

アフターピルが必要な場合は、こちらからお申し込みください。

②銅付加IUDを使用する

銅付加IUD(子宮内避妊具)とは子宮内に設置する小さなT字型の避妊具で、"避妊リング"とも呼ばれています。

避妊失敗の緊急時であっても"120時間以内"の設置であれば避妊効果が期待できます。

また、1度装着すればその効果は2〜5年間続き、報告ごとでも異なりますが1年間のパール指数(ある避妊法を100人の女性が1年間使用した際の妊娠数)は0.6〜0.8% と極めて低いです。

緊急時の1回だけでなく継続した避妊効果が期待できるため、高額にはなりますが妊娠の予定がない人は銅付加IUD(子宮内避妊具)を検討してみるのも1つでしょう。

コンドームが破れた場合の妊娠確率

コンドームのパール指数※(ある避妊法を100人の女性が1年間使用した際の妊娠数)は以下となります。

※パール指数は確率とは少し意味合いが異なりますが、0~100で表現するため%で表示しています。数字が大きいほど妊娠する可能性は高くなります。

パール指数(一般的な使用)
コンドームを使用した場合 13%
避妊なしで性行為をした場合 85%

コンドームが破れた・外れた場合の確率ではありませんが、一般的に使用した場合のパール指数は13%です。

コンドームを付けていても妊娠する可能性があり、ましてやコンドームが破れていた場合は、避妊していない状態とほとんど変わりません。

避妊なしで性行為をするとパール指数は85%まで跳ね上がるため、コンドームが破れていた際の妊娠リスクはとても大きくなります。

「行為中にコンドームが破けていた」「膣の中で外れた」など、少しでも不安があれば緊急避妊で対処しましょう。

コンドームが破れる原因

コンドームが破れる原因として以下が考えられます。

  • 使用期限切れによるコンドームの劣化
  • ベビーオイルやハンドクリームなどの付着
  • 爪や歯で傷つけていた
  • コンドームに穴があいていた

保管状態が悪いとコンドームの劣化に繋がるため、直射日光があたる場所や高温多湿な場所には置かないようにしましょう。

また、使用期限が過ぎたコンドームを使わないように、箱の側面や裏側に記載されている使用期限を確認しておくと安心です。

ベビーオイルやハンドクリームなどが付着するとコンドームが破れやすくなるため、クリームが付着した手や皮膚に触れないよう注意してください。

コンドームは薄い素材なので、開封・装着時に爪で傷つけないようにしましょう。

普段から行う避妊

ここからは、避妊の選択肢について男性と女性にわけてご紹介していきます。

コンドームが破れた際に焦ることがないよう、普段からより確実な避妊を"男女ともに"行うことが大切です。

なお、日本は「コンドーム大国」とも言えるほど、コンドームの使用率が高い国です。

一方で女性が主体となって避妊できるピルやIUDの使用率は、アメリカやドイツにくらべるとかなり低くなっています。

男性だけでなく女性が主体となって避妊することで、より確実な避妊を行うことができます。

  

各避妊方法の使用率

コンドーム ピル IUD

日本
34.9% 2.9% 0.4%

アメリカ
9.3% 13.7% 8.3%

ドイツ
10% 31.7% 6.8%

男性の避妊

男性にできる避妊方法として最低限必要なのは、コンドームの装着です。

ちなみに、膣外射精についてはまったく避妊になりません。

それは、射精のタイミングはコントロールできないこと、挿入中にはカウパー腺液(いわゆる我慢汁)も出ていることが理由です。

カウパー腺液にも精子が混ざっている可能性もあるため、妊娠を望まないのであればコンドームを正しく装着しましょう。

コンドームについて、詳しくご説明します。

コンドーム

コンドームのパール指数(一般的な使用)が13%と、完璧ではありません。
しかしコンドームは性感染症(STD)予防に有効なため、避妊率に限らず使用を推奨します。

また、破れる・穴があくなどの破損リスクを防ぐためにも、適切に保存・使用することが大切です。

慎重を期すために2枚重ねに使用する男性もいるようですが、ゴム同士が摩擦して破れる可能性があるのでやめましょう。

女性の避妊

女性が主体となってできる避妊方法は主に以下の2つです。

妊娠した時、身体に大きな変化が起こるのは女性です。

思いがけない妊娠を避けるため、自分自身の身体を守れる方法を知っておきましょう。

低用量ピル

低用量ピル(OC)は"ライフデザインドラッグ"とも呼ばれ、毎日の服用によって避妊効果だけではなく、充実した日々を過ごすのにも役立ちます。

飲み忘れなく正しく使用できていればほぼ100%に近い避妊効果があり、女性の強い味方になります。

避妊効果としては初めにお伝えしたアフターピルと変わらず、以下の3つにより妊娠を回避します。

  • 排卵抑制
  • 受精阻害
  • 着床阻止

また低用量ピルには避妊以外の効果も期待できます。

  • 生理痛や生理不順の解消
  • 月経困難症や子宮内膜症の治療
  • ニキビなどの肌荒れ改善

避妊目的ではなく、治療のために低用量ピルを服用している人も多いです。

ライフスタイルを快適にするサポートをしてくれるため、この機会に低用量ピルの服用を検討してみると良いでしょう。

IUD/IUS

長期避妊法であるIUD/IUSは、子宮内に装着する小さな避妊具です。

2つの違いについてですが、以下の表を参考にしてみてください。

IUD IUS
形状 IUD IUS
パール指数 0.6%~0.8% 0.5~0.7%
作用する成分 銅イオン(銅付加IUD) 黄体ホルモン
持続性 2〜5年 最長5年
効果 ・軽い炎症によって精子の侵入を阻害する
・受精卵の着床を防ぐ
・子宮内膜を薄くして着床を防ぐ
・子宮の入り口の粘液を変化させ精子の侵入を防ぐ
主な副作用 月経量が増えることがある 装着後に生理以外の出血や下腹部痛、腰痛が起こることがある
妊娠したくなった時 抜去すれば妊娠可能 抜去すれば妊娠可能

IUDであれば薬剤ではないので授乳中でも使用できるメリットがあります。

一方でIUSは黄体ホルモンがピンポイントで子宮内膜に作用するため、全身への副作用が少ないとされています。

どちらも一度装着すれば高い避妊効果が年単位で持続するため、長期的に妊娠の予定がない人にはおすすめです。

効果的な避妊方法

効果的な避妊方法

ここまで男性と女性の避妊方法についてお伝えしてきましたが、効果的な避妊方法はどちらか一方ではなく、お互いが避妊具(薬)を使用することです。

特に取り組みやすいのは、男性はコンドーム・女性は低用量ピルで避妊する方法です。

これを「デュアルプロテクション(二重防御法)」と呼んだりしますが、妊娠を計画していないのであれば男女共に避妊方法を取り入れることが推奨されます。

また一部の男性には「(パートナーが)ピルを飲んでるから」といって、コンドームを使用しない人もいるようです。

しかしコンドームは避妊具としてだけでなく、性感染症を広げないためにも有効なため、きちんと装着しましょう。

誰もつらい思いをしないよう、避妊はもちろん、相手を気遣い思いやる気持ちを忘れないことが大切です。

【まとめ】コンドームが破れたときは緊急避妊薬

日本でもっともポピュラーな避妊具はコンドームですが、100%確実な避妊方法ではありません。

そのため、万が一の時にはアフターピルがあることを覚えておきましょう。

また避妊は、「自分ごと」として考えることが大切です。

予期していなかった妊娠は身体だけでなく、心にも大きなダメージを与えることになります。

男性のコンドームと併用して、女性が主体となってできる低用量ピルやIUD/IUSといった避妊方法も検討してみてください。

よくある質問

コンドームが破れましたが、安全日なので大丈夫でしょうか?
絶対に安全な日というのはありません。
精子の寿命は最長で1週間ほどです。
子宮内に精子が侵入してしまうと、仮に安全日だったとしても妊娠する可能性はあるので、気になる人はまず医師に相談しましょう。       
コンドームが破れましたが、低用量ピルを服用しているので妊娠しないですよね?
低用量ピルを正しく服用できていればパール指数(ある避妊法を100人の女性が1年間使用した際の妊娠数)は0.3%ですが、飲み忘れや誤った服用では妊娠する可能性は高まります。
不安が残るようであれば、医師に相談しアフターピルの服用をおすすめします。
アフターピルを服用すれば確実に避妊できますか?
確実な避妊法はありませんが、性行為後24時間以内の服用であれば高い確率で避妊効果があります。
アフターピルの服用は早ければ早いほど効果が高いので、避妊に失敗した際は速やかに医療機関を受診してください。
この記事の監修
フィットクリニック院長

【略歴】

平成17年 医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年 ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~ フィットクリニック院長 勤務