
乾燥肌・敏感肌・混合肌・普通肌といった肌質によってニキビのでき方や悪化の速度に違いがあり、自身がどのタイプかを知り適切な対処を行うことが必要です。
本記事では肌質別の特徴とチェック方法を紹介したうえで、肌質別のニキビのでき方や、スキンケア方法、医療機関での治し方について解説します。
なお、ニキビの症状をはじめとした詳細については以下のページで解説しています。 ニキビ(尋常性ざ創)とは
肌質別の特徴と肌質チェック方法
肌質は脂性肌のように見分けやすいタイプから、混合肌のように症状が複雑で自己判断が難しい肌質までさまざまです。
こうした肌質はご自身で判断するのが難しいこともあります。
そこでここからは肌質別の特徴と見分け方のチェック方法についてお伝えします。
なお、比較的見分けやすい脂性肌(オイリー肌)については以下のページで解説しています。
脂性肌(オイリー肌)ニキビの原因と治し方
混合肌の特徴
混合肌とは、Tゾーン(おでこや鼻)に皮脂が多く、Uゾーン(頬や口周り)に水分が少ない肌質です。
- おでこから鼻にかけてのTゾーンは脂っぽい。
- 頬や口元、目元はカサカサする。
- ニキビや肌荒れ、吹き出物ができやすい。
- 毛穴の開きが目立ちやすい。
おでこや小鼻はテカり、頬は乾燥しやすいという複雑な特徴を持つことから「インナードライ肌」とも呼ばれます。
混合肌は日本人に最も多い肌質であるとされます。
●混合肌の図解

混合肌は脂性肌や乾燥肌と比べて、症状が複雑で自己判断が難しい肌質です。 次の項目にいくつ当てはまるかチェックして、まずは自分の肌質を確認してみましょう。
混合肌(インナードライ) チェックリスト | |
---|---|
肌がごわつき手触りがよくない、または肌が硬いと感じる | |
季節によって肌の状態が大きく変わる (夏はベタつき、冬は乾燥) |
|
Tゾーン(おでこや鼻)は脂っぽいが、頬や口周りはカサつく | |
メイクがTゾーンでは崩れやすいが、頬は粉っぽくなることが多い | |
脂性肌用のケアをすると頬が乾燥し、乾燥肌用だとTゾーンがベタつく | |
洗顔後、部分的に肌の突っ張りを感じる |
チェック結果
-
0~2個当てはまった方
混合肌の可能性は低めです。
他の肌質によるニキビも疑ってみましょう。 -
3個以上当てはまった方
混合肌の傾向があります。
ケア方法の見直しや治療薬を検討することでニキビの改善が期待できます。
敏感肌の特徴
「敏感肌」に医学的な定義はありませんが、少しの刺激でも赤みやかゆみを起こしやすく、バリア機能が弱い不安定な肌を一般的に「敏感肌」と呼びます。
- 肌に赤みがある
- ヒリヒリ、チクチク感がある
- 湿疹やブツブツができやすい
- 肌に乾燥した部分と脂っぽい部分が混在している
具体的には、以下のような特徴が肌にあると敏感肌である可能性が高いとされています。
敏感肌の特徴チェックリスト | |
---|---|
肌がひりひりする | |
赤みやかゆみがある | |
乾燥によるつっぱり感や粉吹きがある | |
少しの刺激で炎症を起こす |
敏感肌の方はこのほかにも紫外線や花粉、摩擦といった外的要因や、ストレス・睡眠不足などの内的要因でも肌状態が悪化します。
乾燥肌の特徴
肌は皮脂と汗の皮脂膜に覆われることで肌内部に水分を保つバリア機能が働いています。
乾燥肌はこのバリア機能が低下した状態です。
- カサカサとした肌触り
- 角質層の機能が低下し、粉が吹きやすい
- 目元や口元がシワになりやすい
乾燥肌の特徴チェックリスト | |
---|---|
顔の肌ツヤが不足している | |
洗顔や入浴後につっぱりがある | |
肌のかさつき、ゴワつき | |
肌に粉が吹いている部分がある | |
少しの刺激を受けてもピリピリと刺激やかゆみがある | |
肌にひび割れの症状がある | |
化粧のノリが悪い | |
口元に小じわができてきた |
ニキビといえば皮脂の過剰分泌が原因と思われがちですが、実は肌が乾燥している状態でも発生する場合があります。
普通肌の特徴
普通肌とは以下のような特徴を持つバランスの取れた理想的な肌質です。
- キメがこまかい
(毛穴が目立ちにくい) - 皮脂と水分のバランスが整っている
- 適度な弾力とツヤがある
- 肌トラブルが少ない
しかし、日常生活の乱れや環境によっては、普通肌でもニキビは発生します。
肌質別のニキビの原因
ここからは肌質別のニキビの原因について紹介します。
-
混合肌のニキビの原因
⇒Tゾーンの皮脂過剰分泌や肌内部の乾燥、ホルモンバランスの乱れなど -
敏感肌のニキビの原因
⇒皮膚のバリア機能の低下や外部刺激など -
乾燥肌のニキビの原因
⇒乾燥を防ぐための皮脂過剰分泌が毛穴詰まりを発生させる -
普通肌のニキビの原因
⇒間違ったスキンケアやメイク方法、ホルモンバランスの乱れなど
医療機関でのニキビの治し方は肌質を問わず有効な医薬品もありますが、ニキビ予防やニキビができた後のスキンケアには肌質別のニキビの原因を知っておくことが重要です。
混合肌ニキビの原因
混合肌(インナードライ)によるニキビは、皮脂の過剰分泌と肌の乾燥が同時に存在するために起こります。
皮脂量の違いはありますが、Tゾーン、Uゾーンともに水分量が足りていないという点は共通しています。
混合肌ニキビの原因は具体的には、以下のような原因が挙げられます。
-
Tゾーンの皮脂過剰分泌
⇒おでこや鼻(Tゾーン)の皮脂分泌が活発になり毛穴に皮脂や確執がたまりやすい状態になることでニキビの原因のアクネ菌を増殖させます。 -
肌内部の乾燥
⇒肌内部が乾燥していると肌のバリア機能が弱まると外部刺激に敏感になり炎症が起こりやすく、乾燥した頬や顎にニキビができる原因となります。 -
ホルモンバランスの乱れ
⇒ストレスや月経周期の影響でホルモンバランスが乱れると、皮脂分泌を促すアンドロゲン(男性ホルモン)が増加し、保湿をサポートするエストロゲン(女性ホルモン)が低下します。この結果、乾燥と皮脂過剰が同時に起こりニキビが悪化しやすくなります。 -
不適切なスキンケア
⇒洗浄力の強いクレンジングや洗顔料は、必要な皮脂を取りすぎて肌を乾燥させる一方、Tゾーンの皮脂分泌をさらに促進します。この不均衡が毛穴の詰まりや炎症を引き起こします。 -
環境によるもの
⇒エアコンや紫外線、気温の変化は肌の水分を奪います。その結果肌は自己防衛のために皮脂を過剰に分泌し、毛穴が詰まってニキビができやすくなります。
敏感肌ニキビの原因

敏感肌でニキビができる原因は主に以下の通りです。
-
皮膚のバリア機能の低下
⇒肌の表面(角質層)と皮脂膜には、乾燥や外部からの汚れ・細菌の侵入を防ぎ、肌内部の水分が逃げるのを防ぐ「バリア機能」があります。敏感肌はバリア機能が弱まり肌の乾燥、毛穴の汚れ、菌の侵入でニキビとなります。 -
外部刺激による炎症
⇒敏感肌は、紫外線や気温の変化、花粉・ほこりなど、さまざまな外部刺激に対して肌の免疫が過剰に反応します。この肌状態が炎症を起こし、ニキビの原因となります。 -
不適切なスキンケア
⇒敏感肌は「洗い残しによる雑菌の繁殖」と「洗いすぎによる皮脂量増加」の両方のリスクがあります。 -
肌に合わないメイク用品の使用
⇒敏感肌は外部刺激や肌に合わない成分に反応しやすく、メイク用品が炎症やニキビの原因となる場合があります。
また、ラメ・パール入りコスメの使用は強いクレンジングが必要となり、肌への負担が増大します。
バリア機能が弱まると乾燥により皮脂が過剰分泌され、毛穴詰まりが悪化します。このため、敏感肌はニキビができやすく、治りにくいという悪循環に陥る傾向があります。
また、炎症を繰り返していると肌の自己修復能力が低下しやすくなり、ニキビなどの肌トラブルが慢性化します。
なお、敏感肌が炎症やニキビを起こしやすい成分には以下のものがあります。

また、肌に合ったメイク用品だとしても、摩擦で成分刺激が重なると炎症が悪化しやすくなるため、負担を最小限に抑えるケアが重要です。
乾燥肌ニキビの原因

乾燥肌でもニキビができる原因は、肌のうるおいを保とうとする生理反応が過剰に働くためです。
肌が乾燥(水分と皮脂の不足)
↓
うるおいを補うために皮脂が
出過ぎてしまう
↓
毛穴詰まりやターンオーバーの
乱れが発生
↓
ニキビができる
乾燥肌は、肌を守ろうとする働きがかえって逆効果となり、ニキビを引き起こす原因になります。
さらに乾燥が進むと、肌のバリア機能が低下し外部からの刺激や雑菌が侵入しやすくなるため、ニキビができやすい状態に陥ります。
なりやすい人の特徴
- 水分不足
- 空気の乾燥(エアコンや季節)
- 誤った洗顔の繰り返し
- 加齢
- ビタミンBの不足
- カフェインの摂りすぎ
- 運動不足
- 入浴温度が高い(40℃を超える)
または長時間の入浴
普通肌ニキビの原因
普通肌のようなバランスのとれた肌質でも、以下のような原因によってニキビができる可能性は十分にあります。
-
メイク用品が肌に合っていない
⇒メイク用品の成分や質感が肌に合わないと、普通肌でも毛穴詰まりや炎症が起きやすくなり、ニキビができることがあります。
特に、油分の多いベースメイクや刺激の強い成分を含む製品は毛穴詰まりを招きやすいため注意が必要です。 -
間違ったスキンケアをしている
⇒不適切なスキンケアは毛穴詰まりやニキビの原因となります。洗顔や保湿を怠ると汚れや皮脂が蓄積し、肌トラブルが発生しやすくなります。 -
ホルモンバランスが乱れている
⇒思春期やストレス、睡眠不足、季節の変わり目はホルモンバランスを崩し、皮脂分泌を増やす要因になります。
特に思春期は皮脂が多くなり、額や頬にニキビが目立ちやすくなります。 -
外部環境や生活習慣の影響を受けている
⇒紫外線や乾燥、汚れた手で顔を触る癖はニキビを引き起こす原因になります。
さらに、糖質や脂質の多い食事、不規則な生活習慣は肌のターンオーバーを乱し、ニキビのリスクを一層高めます。
なお、化粧品に含まれる金属由来成分(マイカ・酸化鉄・酸化チタン)がアレルギー反応を起こし、肌にぶつぶつが現れることがあります。これをニキビと誤解してしまう方が少なくありません。
肌トラブルが続く場合は医療機関での診察をご検討ください。
肌質別のニキビができた時のスキンケア方法
ニキビができた時は肌質別に合ったスキンケア方法を行うことで、改善の期待が高まります。
-
混合肌のニキビのスキンケア
⇒TゾーンとUゾーンのパーツごとに適切なスキンケアを取り入れる -
敏感肌のニキビのスキンケア
⇒肌への刺激を極力抑える -
乾燥肌のニキビのスキンケア
⇒日常生活でのスキンケアをしっかりと行う -
普通肌のニキビのスキンケア
⇒メイク用品の選び方や使い方にも注意を払う
共通するスキンケア方法もありますが、肌質ならではの方法もあるため、以下で解説します。
混合肌のスキンケア方法
混合肌ニキビを治すには、パーツごとに適切なスキンケアを取り入れることが大切です。
TゾーンとUゾーンで異なるアプローチを取り入れることで、混合肌特有のニキビや肌トラブルを予防し健康な肌を維持できます。
具体的には、以下の方法が挙げられます。
スキンケア方法
-
TゾーンとUゾーンでスキンケアを分ける
⇒Tゾーンのスキンケア・・・Tゾーンは皮脂が多いため、余分な皮脂を取り除ける洗顔料やクレンジングを使い、油分の少ないさっぱりとしたテクスチャーのものを選びます。
⇒Uゾーンのスキンケア・・・Uゾーンは乾燥が進みやすいため、保湿力の高いスキンケアを選びます。洗顔後、すぐにアルコールフリーの化粧水や乳液で保湿して、肌にうるおいをとどめて乾燥から守ることが大切です。 -
洗顔料・クレンジングはアミノ酸系や弱酸性の洗顔料を選び、肌に優しいオイルフリーやミルクタイプのクレンジングを使用
⇒洗浄力の強い製品は乾燥を引き起こし、皮脂の過剰分泌につながります。 -
化粧水はヒアルロン酸やセラミドなど保湿効果が高い成分を含む化粧水を使う
⇒アルコールフリーの製品を選ぶと、より刺激を抑えられます。 -
乳液はノンコメドジェニック処方(ニキビの元ができにくいとされる)」の製品を使う
⇒乳液は水分を閉じ込めて乾燥を防ぐ役割があります。混合肌でも使いやすい軽いテクスチャーのものを選びます。
適切なアイテムを使うことで、肌の乾燥と皮脂バランスを整え、トラブルを防ぐことができます。
敏感肌のスキンケア方法
敏感肌のニキビは「肌への刺激を極力抑えること」を意識すると、悪化を防げます。
推奨されるスキンケア方法は、以下のとおりです。
スキンケア方法
-
洗顔・メイクオフは優しく行う
⇒低刺激タイプの洗顔料をよく泡立て、ぬるま湯を使ってやさしく汚れを落とします。クレンジングも刺激の少ないアイテムを選び、肌をこすらずになじませてから丁寧にすすぎます。シャワーは直接当てず手のひらですすぎ洗いします。 -
フェイシャルタオルを使う
⇒洗顔後のふき取りには、肌への摩擦を最小限に抑えられる「使い捨てのフェイシャルタオル」を推奨します。顔に載せるだけでも十分に水分が吸収できて、タオルの雑菌や洗剤カスの影響も減らせます。
拭き取る際は肌をこするのではなく、軽く押さえるようにして肌への負担を抑えます。 -
敏感肌用のスキンケア用品を選び、工程を増やさない
⇒セラミドなどの保湿成分をはじめとした敏感肌向けのスキンケア用品を選びます。シンプルに洗顔と保湿、必要に応じた日焼け止め程度にとどめ、肌の調子を見ながら必要なものをプラスします。
アルコールや香料、防腐剤などの成分は避けます。
乾燥肌のスキンケア方法
乾燥肌ニキビの改善のためには、日常生活でのスキンケアもしっかりと行うことが重要です。
乾燥肌の具体的なスキンケア方法は以下の通りです。
スキンケア方法
-
浴室から出たらすぐ保湿をする
⇒浴室から出てわずか10分後には、肌の水分量は入浴前と同じ状態に戻るため、肌がまだ水分を保持しているうちに保湿を行います。 -
洗顔後もすぐに保湿する
⇒洗顔後に顔を拭いてから30秒以内に化粧水を塗布するのが理想的です。乳液やクリームでフタをすることで、うるおいを長時間キープできます。 -
シャワーを直接顔に当てない
⇒乾燥肌の場合は特に、シャワーを直接顔に当てると水圧によって肌の薄い角質層が刺激を受け、ダメージを受ける可能性があります。
水圧を弱めるか洗面器に貯めた水で優しくすすぎ洗いを行います。 -
ぬるま湯で洗顔する
⇒高温のお湯を使うと、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥の原因になります。乾燥を防ぐためには、30℃前後のぬるま湯を使って洗顔するのが理想的です。
冷たすぎる水は皮脂が十分に落ちず、汚れが残りやすくなります。 -
洗顔料・化粧水などスキンケアを保湿系のものにする
⇒ヒアルロン酸、セラミド、ヘパリン類似物質(ヒルドイドローションなど)を含んだ保湿化粧品は、肌の水分保持力を高め、乾燥を防ぐ効果が期待できます。
化粧水だけでなく、乳液やクリームなど複数の保湿アイテムを併用し、肌に必要な油分を補うのもポイントです。 -
生活習慣を整える
⇒適度な運動(血行を促進し、肌への栄養供給)、栄養バランスの整った食事(ビタミン・ミネラルを摂り、カフェインを控えめに)、水分補給(こまめに)、良質な睡眠(7〜8時間の睡眠で肌のターンオーバーを正常化)といった生活改善が理想的です。
普通肌のスキンケア方法
普通肌にできたニキビにも適したスキンケア方法は存在します。
普通肌ニキビができた時のメイク用品の選び方をはじめ、スキンケア方法は以下の通りです。
スキンケア方法
-
ノンコメドジェニックのメイク用品を選ぶ
⇒コメド(ニキビの初期段階)ができにくい「ノンコメドジェニック」のアイテムを取り入れると、毛穴詰まりを抑えて肌への負担を減らしやすくなります。 -
メイク用品の使用方法に注意を払う
⇒敏感になりやすい部分(目もとや口もとなど)は、低刺激タイプのアイテムを使う、酸化や雑菌繁殖を防ぐため古くなったコスメは早めに処分し、清潔な道具でメイクをするといった方法があります。 -
保湿成分の高い洗顔料・化粧水・乳液を選ぶ
⇒肌の乾燥が進むと、うるおいを補うために皮脂が過剰分泌され、ニキビが発生する可能性があります。
保湿成分が高いスキンケア用品を選ぶと、ニキビのできにくい肌状態を維持しやすくなります。
ヒアルロン酸やセラミドは保湿力に優れます。洗顔料はアミノ酸や弱酸性が潤いを保ちやすい成分です。クレンジングはオイルフリーやミルクタイプが肌負担を軽減します。 -
メイクオフはしっかりと行う
⇒メイク汚れが肌に残ると、皮脂と混ざって角栓が生成され、毛穴詰まりによってニキビができます。クレンジングの際は、以下のポイントを意識しましょう。
日々のケア習慣を少し見直すだけでも、肌負担を減らして健やかなコンディションを保ちやすくなります。
普通肌ニキビのクレンジングのポイントは以下の通りです。
クレンジングのポイント
- 強くこすらず、泡で優しく円を描くように洗うと肌への摩擦を抑えられる
- ぬるま湯(30~32度程度)ですすぐと、毛穴から余分な皮脂などが浮き出やすくなる
- 洗い流したあとは、タオルで軽く押さえるように水分を拭き取る
医療機関で処方されるニキビを治す薬・サプリメント
医療機関で処方される敏感肌ニキビの薬・サプリメントは、以下のとおりです。
名称 | 効果・特徴 |
---|---|
イソトレチノイン (内服薬) |
皮脂分泌を抑制しニキビの発生や炎症を予防 |
シナール (内服薬) |
肌のターンオーバーを整え活性酸素を抑制、ニキビ跡の色素沈着の予防・改善をサポート |
ハイチオール (内服薬) |
酸化ストレスを防ぎ、色素沈着の予防をサポート |
ユベラ (内服薬) |
肌のターンオーバーにより色素の排出を促すことでニキビ痕を予防 |
Lypo-C Vitamin C Lypo-C Vitamin C+D (サプリメント) |
肌のターンオーバー促進に加え、抗炎症作用によりニキビの悪化を予防 |
エピデュオゲル (外用薬) |
コメド発生を抑制・抗菌作用・角質剥離作用 抗菌作用 |
ゼビアックスクリーム・ローション (外用薬) |
炎症性ニキビ全般に有効 |
ニキビを治すにはセルフケアだけでは足りないケースも少なくありません。
例えば混合肌は顔のパーツごとに水分と油分のバランスが異なるため、セルフケアが難しい肌質です。
敏感肌ニキビも炎症を繰り返しやすいため、医療機関での治療とスキンケアを並行して行うことをお勧めします。
適切な治療や薬の処方で、スキンケア製品を試行錯誤するよりも効率的に肌トラブルを改善できます。
以下の特徴に当てはまる方は、専門医のサポートを受けることを推奨します。
向いている人
- 肌質に合うスキンケア用品が見つからない
- ニキビなどの肌トラブルの改善が見られない
- 1日でも早く綺麗な素肌を取り戻したい
- 肌質を理解して根本的な治療を目指したい
【肌質共通】日常生活でできるニキビ予防
日常生活に以下の習慣を取り入れることで、肌の調子が整い、ニキビを軽減するニキビ予防の一歩につながります。
-
紫外線対策をする
⇒ノンコメドジェニック処方、保湿成分配合、日常使いならSPF30〜50、PA++以上の製品が最適です。
日焼け止めは朝塗るだけでなく、数時間おきに塗り直すことで効果が持続します。
日差しが強い日だけでなく、冬や曇りの日でも紫外線対策を怠らないことがニキビトラブルを防ぐポイントです。 -
ビタミンA・C・E(エース)を摂る
⇒抗酸化作用で肌のターンオーバーを促進し炎症を抑えます。緑黄色野菜や果物、ナッツ類などに含まれます。 -
ビタミンDを摂る
⇒ビタミンDは免疫機能をサポートし、肌のバリア機能を強化します。魚介類、きのこ類、卵などに豊富に含まれます -
オメガ3脂肪酸を摂る
⇒青魚やアボカド、亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸は、皮脂分泌を整え、肌の炎症を抑える働きがあります。 -
高糖質・高脂質の食事は抑える
⇒皮脂分泌を活発にする甘いものやスナック、揚げ物などの摂りすぎはお控えください。 -
十分な睡眠をとる
⇒肌の修復を助けるために、1日6〜8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。 -
ストレスを溜めない
⇒ストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を活発にする要因のため、適度なリフレッシュが必要です。 -
適度な運動を取り入れる
⇒血流を良くし新陳代謝を活性化することで、肌のターンオーバーをサポートします。
以上のような生活習慣の見直しは、ニキビの改善だけでなくその後の予防にも役立ちます。
長期的に続けられる習慣づくりを心がけましょう。
【肌質別】ニキビの原因とスキンケアについてのまとめ
最後に肌質別のニキビの原因とスキンケアについてここまでの内容をまとめてお伝えします。
スキンケアについてのまとめ
- 乾燥肌・敏感肌・混合肌・普通肌といった肌質によってニキビのでき方や悪化の速度に違いがある
- 混合肌とは、Tゾーン(おでこや鼻)に皮脂が多く、Uゾーン(頬や口周り)に水分が少ない肌質で、日本人に最も多い
- 敏感肌は少しの刺激でも赤みやかゆみを起こしやすく、バリア機能が弱い不安定な肌をさす
- 乾燥肌は皮脂と汗の皮脂膜に覆われることで肌内部に水分を保つバリア機能が低下した状態
- 普通肌はバランスの取れた理想的な肌質だが、生活環境などによりニキビになる可能性はある
- 肌質別の原因を知り、肌質にあったスキンケアを行うことでニキビの改善に期待でき、ニキビができにくくなる
- 適切な治療や薬の処方で、スキンケア製品を試行錯誤するよりも効率的に肌トラブルを改善できる
- 日常生活で適切な食事、睡眠、運動をバランスよく行うことでニキビ予防の効果を上げることができる
セルフケアを試しても改善しない場合やニキビが繰り返しできる場合には、早めに医療機関で相談することを推奨します。
専門的な診断と治療を受けることで肌トラブルを効率的に改善し、健康的で美しい肌を取り戻しましょう。
【肌質別】ニキビについてよくある質問
-
- Q
混合肌は保湿しないほうがいいですか?
- A
混合肌の方も保湿は必要です。特に、Uゾーンは乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されることがあります。
また、肌表面は油っぽくても内部で乾燥が進んでいる「インナードライ」の状態であるため、適切な保湿が欠かせません。
- Q
-
- Q
混合肌のニキビの原因は何ですか?
- A
混合肌のニキビは、以下が原因としてあげられます。
- 皮脂の過剰分泌
- 肌内部の乾燥
- ホルモンバランスの影響
- 環境要因
- 不適切なスキンケア
- Q
-
- Q
混合肌のおすすめのスキンケア方法はありますか?
- A
混合肌には、部位ごとにケアを分けるのがおすすめです。
皮脂分泌の多いTゾーンは皮脂を抑えるケアを、Uゾーンは保湿力の高いケアを取り入れて肌バランスを整えましょう。
- Q
-
- Q
敏感肌ニキビはドラッグストアの化粧水でも治りますか?
- A
ドラッグストアの化粧水でも、敏感肌向けで刺激の少ない商品を選べば、敏感肌ニキビに一定の効果が期待できます。
ただし、化粧水だけでニキビを治すのは難しいため、適切なスキンケアと生活習慣の改善を行うことが大切です。もし悪化が見られる場合、専門医に相談することもご検討ください。
- Q
-
- Q
敏感肌によるニキビの洗顔で意識することはなんですか?
- A
敏感肌の洗顔では、肌に負担をかけないことが最も重要です。
低刺激の洗顔料を使用し、十分に泡立てた泡で優しく汚れを落としましょう。洗浄力の強すぎるアイテムを使うと肌のバリア機能がさらに弱まり、ニキビの悪化につながります。
洗顔時はぬるま湯で丁寧にすすぎ、タオルやフェイシャルタオルなどで押さえるように水分を取りましょう。
- Q
-
- Q
敏感肌でニキビができるのはスキンケアに原因がありますか?
- A
敏感肌のニキビは、スキンケアが原因である場合もあります。
刺激の強いクレンジングや化粧水、肌に合わないメイク用品を使い続けていると、肌のバリア機能がさらに低下しニキビができやすくなるためです。
敏感肌用の低刺激なスキンケア製品を選び、肌に負担をかけない方法でお手入れを行いましょう。
- Q
-
- Q
乾燥肌によるニキビの治し方はありますか?
- A
乾燥肌によるニキビは、スキンケアと治療を組み合わせることで改善が期待できます。
保湿力の高いスキンケアアイテム(ヒアルロン酸、セラミド、ヘパリン類似物質を含む)を使用し、洗顔後すぐに保湿することが基本です。
また、乾燥による過剰な皮脂分泌を抑えるためには、イソトレチノインが効果的です。
皮脂腺を小さくして皮脂分泌を抑える働きがあり、繰り返すニキビの改善や再発予防にも役立ちます。
- Q
-
- Q
ニキビには乾燥と保湿どっちが効きますか?
- A
乾燥肌によるニキビの場合、保湿が効果的です。
乾燥により肌のバリア機能が低下し、皮脂が過剰に分泌されることがニキビの原因になるため、肌にうるおいを与える保湿ケアが重要です。
保湿は化粧水だけでなく、乳液やクリームを併用して水分を閉じ込めるのがポイントです。
ただし、過剰な油分の使用は逆効果になる場合もあるため、肌質に合ったアイテムを選びましょう。
- Q
-
- Q
乾燥肌によるニキビの特徴は何ですか?
- A
乾燥肌によるニキビは、主にUゾーン(目の横、頬やあごなどのフェイスライン)にできやすいのが特徴です。
洗顔後のつっぱり感や肌のカサカサ感が見られる場合も、乾燥が原因である可能性があります。乾燥が進行すると、肌全体のうるおいが失われ、毛穴が詰まりやすくなることでニキビが発生します。
- Q
-
- Q
普通肌なのにニキビができるのはなぜですか?
- A
普通肌でも、誤ったスキンケアや合わないメイク用品が毛穴を詰まらせ、ニキビを発生させる場合があります。
また、ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、季節の変化なども皮脂分泌を増やし、ニキビの原因になります。
- Q
-
- Q
普通肌におすすめの化粧水はどんなものですか?
- A
保湿成分が豊富な化粧水が最適です。特にヒアルロン酸やセラミド配合のものが推奨されます。刺激を避けるため、アルコールフリーでノンコメドジェニックなタイプを選ぶと安心です。
- Q
-
- Q
普通肌だと思っていますがニキビができます。他の肌質の可能性もありますか?
- A
混合肌(インナードライ)の可能性があります。
混合肌とは、肌表面はテカっているのに内側が乾燥している肌質です。混合肌はニキビを招きやすいので、スキンケアを見直して自分の肌質を再度確認しましょう。
- Q
イソトレチノインについて | |
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未承認医薬品等であることの明示 | イソトレチノインは日本国内では未承認医薬品となります。 |
入手経路等の明示 | 厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断により輸入しています。 |
国内の承認医薬品等の有無の明示 | 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。 |
諸外国における安全性等に係る情報の明示 |
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医薬品副作用被害救済制度について |
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万が一重篤な副作用が出た場合は、日本国における医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |
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この記事の監修

(はっとり けいた)医師
【略歴】
- 平成17年
- 医療法人財団 河北総合病院 勤務
- 平成29年
- ゴリラクリニック 池袋院 管理者
- 令和5年~
- フィットクリニック院長 勤務
医療機関での治療を検討しかねている方は、以下の記事もご参考ください。 重症ニキビの原因と対策
また、サプリメントはニキビに直接効くことはありませんが、間接的に肌の調子を整える働きが期待できます。インナーケアの一環として薬と併用することがニキビ予防に効果的です。 ニキビ治療薬の詳細