酒さ(赤ら顔)の症状・原因・治し方について解説

更新日:2026/03/11
酒さ(赤ら顔)の症状・原因・治し方について解説

顔の引かない赤みやほてりは「酒さ(しゅさ)」かもしれません。
赤ら顔とも呼ばれ、顔に症状が集中し見た目にも影響を与えやすく、日常生活や心理面での負担を感じる方も多い病気です。

このページでは、酒さ(赤ら顔)の症状や原因、治し方、セルフケアなどについて医師が詳しく解説します。

酒さの治療にはさまざまな方法がありますが、ニキビダニ(顔ダニ)を原因とする酒さの症状にはイベルメクチンクリームが有効です。

服部院長

当院ではオンライン診療による酒さの治療を行っております。
酒さやニキビの症状など、気になる肌のお悩みを改善したい方はお気軽にご相談ください。

酒さ(赤ら顔)とは

酒さ(しゅさ)とは、赤ら顔とも呼ばれ頬や鼻、額など顔全体に赤みや炎症が現れる慢性的な皮膚疾患です。
赤みが目立つだけでなく、小さな膿疱や毛細血管の拡張が見られることもあります。
また、敏感肌のように刺激に弱く、ヒリヒリ感やかゆみなどの不快感を伴うことも少なくありません。

顔に症状が集中するため、見た目にも影響を与えやすく、日常生活や心理面での負担を感じる方も多い病気です。

酒さ(赤ら顔)の症状

酒さ(赤ら顔)は、その名のとおり、肌に赤みが現れるのがもっとも特徴的な症状です。
特に鼻や頬、額など、顔の目立つ部分に赤みが集中しやすい傾向があります。
また赤み以外にも、以下のようなニキビと似た症状が見られることがあります。

酒さの主な症状
丘疹(きゅうしん) 膿疱(のうほう)
丘疹(きゅうしん)
毛穴周りが
小さく盛り上がる
膿疱(のうほう)
膿を伴う
ブツブツができる
毛細血管の広がり 敏感肌のような症状
毛細血管の広がり
肌表面に
血管が透けて見える
敏感肌のような症状
ヒリヒリ感、かゆみ、
ほてりなどが起こる

酒さ(赤ら顔)の種類と進行度合

酒さの症状は、進行度合いにより以下のタイプに分類されます。

1期(紅斑毛細血管拡張型酒さ)
酒さ1期イラスト
1型.紅斑毛細血管拡張型酒さ
持続的な顔の赤みと毛細血管の拡張が見られるタイプ。
ほてりやヒリヒリ感を伴うことがある。
2期(丘疹膿疱型酒さ)
酒さ2期イラスト
2型.丘疹膿疱型酒さ
炎症が強くなった赤みのある肌に、ニキビに似た赤い盛り上がりや膿疱が現れるタイプ。
このタイプの酒さには、イベルメクチンクリームでの治療が有効。
3期(瘤腫型酒さ・鼻瘤)
酒さ3期イラスト
3型.瘤腫型酒さ(鼻瘤)
特に鼻に赤みと肥大が見られ、表面がでこぼこする鼻瘤(びりゅう)の症状が出る場合あり。
進行すると顎や耳などにも症状が広がる。
その他(眼型)
酒さその他(眼型)イラスト
目の周りに症状が現れるタイプ。
進行度合いでの重症度とは関連がない場合がある。
乾燥感、異物感、充血やまぶたの炎症が特徴。
1期(紅斑毛細血管拡張型酒さ)
酒さ1期イラスト
1型.紅斑毛細血管拡張型酒さ
持続的な顔の赤みと毛細血管の拡張が見られるタイプ。
ほてりやヒリヒリ感を伴うことがある。
2期(丘疹膿疱型酒さ)
酒さ2期イラスト
2型.丘疹膿疱型酒さ
炎症が強くなった赤みのある肌に、ニキビに似た赤い盛り上がりや膿疱が現れるタイプ。
このタイプの酒さには、イベルメクチンクリームでの治療が有効。
3期(瘤腫型酒さ・鼻瘤)
酒さ3期イラスト
3型.瘤腫型酒さ(鼻瘤)
特に鼻に赤みと肥大が見られ、表面がでこぼこする鼻瘤(びりゅう)の症状が出る場合あり。
進行すると顎や耳などにも症状が広がる。
その他(眼型)
酒さその他(眼型)イラスト
目の周りに症状が現れるタイプ。
進行度合いでの重症度とは関連がない場合がある。
乾燥感、異物感、充血やまぶたの炎症が特徴。

酒さは進行度合いによって治療法が異なります。

特に3期まで症状が進行すると治療に時間を要することが多いため、症状が軽度の段階で適切な診断を受け、早期に治療を始めることがポイントです。

服部院長

症状の似ている酒さとニキビの違いについては、以下のページで解説しています。 ニキビと酒さの違い

酒さ(赤ら顔)の原因

酒さ・赤ら顔の原因は多岐にわたり、完全に解明されているわけではありません。
ただし、外部環境、内部環境、そして肌環境が複合的に関与することで、酒さの発症や悪化に繋がると考えられています。

具体的な要因は、以下のとおりです。

これらの要因が複雑に絡み合って、酒さ・赤ら顔を引き起こすと考えられています。
次の章で具体的に解説していきます。

血管の異常(体質・遺伝)

顔の毛細血管は気温や感情の変化に敏感に反応し、拡張と収縮を繰り返しています。
酒さ(赤ら顔)の場合血管が拡張しやすく、収縮しにくい状態になり、少しの刺激で赤みが強く出てしまうことがあります。
こうした反応の出やすさには、体質や遺伝的背景が関係あると考えられています。

免疫の過剰反応・皮膚のバリア機能低下

肌は、外部の刺激から身を守るバリア機能を持っています。
バリア機能が低下すると、少しの刺激でも免疫の過剰反応により炎症を引き起こしやすくなります。

悪化させる要因として、紫外線・寒暖差・乾燥・大気汚染などの外的刺激に加え、アルコール・香辛料・ストレス・睡眠不足などの生活習慣や体調要因も関与します。

ニキビダニ(顔ダニ)・アクネ菌(皮膚常在菌)の増殖

皮膚にはニキビダニ(毛穴に常在のダニ:顔ダニ)やアクネ菌など皮膚常在菌が存在します。
何らかの原因によりこれらが増えバランスが崩れることで、赤みやかゆみなどの炎症が現れることがあります。

薬の影響(ステロイドなど)

ステロイド外用薬の長期使用や、特定の薬剤の副作用として赤みが出たり、症状が悪化することがあります。

酒さと酒さ様皮膚炎の違いと見分け方は?

酒さと酒さ様皮膚炎は、いずれも似たような皮膚症状が現れるため混同されがちです。
しかし、これらは原因や治療法が異なる部分もあります。
以下に酒さと酒さ様皮膚炎の違いを表にまとめました。

酒さ(赤ら顔) 酒さ様皮膚炎
原因 明確な原因は不明。内部環境や外部環境、肌環境が影響すると考えられている。 主にステロイド外用薬(タクロリムス軟膏やデルゴチニブ軟膏など)の長期使用による副作用。
主な
症状
赤み、ヒリヒリ感、丘疹、膿疱など 赤み、ヒリヒリ感、丘疹、膿疱など
部位 顔の中心部(鼻、頬、額) ステロイド使用部位(口周り、顎など)
治療法 抗生物質の内服薬や外用薬、レーザーなど。 ステロイドの使用中止、抗生物質の内服薬や外用薬。

酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期間使用したことが主な原因とされています。一方、酒さ(赤ら顔)はステロイドの使用歴がなくても発症するのが特徴です。
この違いが、両者を見分ける際の重要なポイントとなります。

また、ステロイドの使用歴がある場合、酒さ様皮膚炎の可能性が高いものの、急に使用を中止すると症状が悪化するリスクが高まります。
自己判断はせず、必ず専門医に相談して適切な診断のもとで治療を受けることが推奨されます。

口周りにできるのは口囲皮膚炎

口囲皮膚炎は、口の周りや顎、鼻の下などに小さな赤いブツブツや膿疱が現れる皮膚疾患です。
これらの症状はヒリヒリ感やかゆみといった不快感を伴い、見た目にも影響を及ぼすことがあります。
主な原因として、ステロイド外用薬の長期使用があげられるほか、合わない化粧品の使用や紫外線の影響も発症のきっかけとなることがあります。

口囲皮膚炎は、特に妊娠可能な10代から60代の女性に多くみられる疾患です。
症状が現れた場合は、早めに皮膚科専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

酒さ(赤ら顔)の治療方法

酒さや赤ら顔は、ドラッグストアで販売されている市販薬では改善が難しいです。
そのため、医療機関で診察を受けて薬をもらうか、施術治療をすることが推奨されます。

酒さは単なる肌トラブルではなく「慢性的な皮膚疾患」であり、適切な治療を行わないと悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。

以下に、主な治療や治療薬を表にまとめているのでご参考ください。

分類 有効成分/施術 特徴
外用薬 イベルメクチンクリーム ニキビダニ(デモデックス)を抑制し、炎症を軽減する効果がある
※特に、ニキビに似た「丘疹膿疱型酒さ」に有効とされる
メトロニダゾール 抗菌作用および抗炎症作用を持ち、紅斑や丘疹を改善
内服薬 テトラサイクリン系抗生物質

(ドキシサイクリン / ミノサイクリン / ビブラマイシン)
抗菌作用と抗炎症作用を兼ね備えている
イソトレチノイン 皮脂の分泌を抑え、炎症を軽減する
機器
治療
レーザー

(パルス色素 / YAG)
毛細血管の拡張を抑えて赤みを軽減する

酒さは、症状の種類(紅斑毛細血管拡張型、丘疹膿疱型など)によって適切な治療法が異なります。
また、各種治療に加えて、スキンケアや生活習慣の見直しも大切です。

フィットクリニックの酒さ(赤ら顔)治療

フィットクリニックでは、酒さの治療に有効な「イベルメクチンクリーム」のオンライン処方を行っております。

イベルメクチンクリームはニキビダニの増殖を抑えるだけでなく抗炎症作用があるため、酒さ(特に丘疹膿疱型酒さ)の症状の改善に有効です。
使用して3週目以降から効果的であることがわかっています。

イベルメクチンクリーム1.0%
(30g)価格表
本数 販売価格
1本 3,200円
3本 9,120円
3,040円/本)
6本 17,280円
2,880円/本)
イベルメクチンクリームは、日本では自由診療(保険適用外)での処方です。
費用は自己負担となりますのでご注意ください。

使用に関して条件があるため、医師の診断を受ける必要があります。
治療をご検討の方は、以下のボタンから医師とのご相談日程をお選びください。
※イベルメクチンクリームで改善が見られない場合は、別の薬へ変更が検討されます

WEB・LINEのご予約は24時間受付

フィットクリニックの酒さ・ニキビ治療

酒さ(赤ら顔)を悪化させないセルフケア

酒さ(赤ら顔)は適切な治療だけでなく、日常生活でのケアが症状の悪化を防ぐために非常に重要です。

特に、普段の生活習慣や環境要因が酒さに影響を与えることが知られています。
ここでは、酒さを悪化させないための具体的なケア方法を、以下のポイントでまとめました。

酒さを悪化させないケア方法
  • 香辛料や熱い飲み物、アルコールを避ける
  • 気温の変化に気を付ける
  • 保湿を意識したスキンケアを心がける
  • 紫外線を予防する
  • ストレスを溜めない

これらのケアを日常に取り入れることで、症状をコントロールしやすくなります。
次で、それぞれのケア方法について詳しく解説します。

酒さは医療機関で症状をコントロールできる。悩まず相談しよう

酒さ(赤ら顔)は、適切な治療を受けることで症状をコントロールできます。
ただし、セルフケアだけでは改善が難しい場合もあるため、専門的な診断が重要です。

酒さのまとめ
  • 酒さ(赤ら顔)は慢性的な皮膚疾患
  • 明確な原因は不明だが、外部環境、内部環境、そして肌環境が影響することがある
  • 4タイプあり、進行するとタイプが変化することがある
  • 治療法として治療薬の使用、レーザー治療、治療のサポートに漢方薬やサプリがあげられる
  • スキンケアや生活習慣の見直しも治療効果を高める

酒さは放置すれば症状が進行し、治療にも時間がかかります。

酒さ・赤ら顔でお悩みの方は、ぜひ医師にご相談ください。 フィットクリニックの酒さ・ニキビ治療

WEB・LINEのご予約は24時間受付

酒さ(赤ら顔)のよくある質問

  • Q
    酒さ(赤ら顔)は一生治らないのですか?
    A
    酒さは慢性的な皮膚疾患であり、完全に治すことは難しいとされています。
    ただし、適切な治療とケアを続けることで症状をコントロールし、目立たなくすることが可能です。
    早期に医療機関を受診し、自分に合った治療法を見つけることが重要です。
  • Q
    酒さ(赤ら顔)を治す市販薬はありますか?
    A
    市販薬のみで酒さを治すことは難しいです。
    酒さには医療機関で処方される外用薬や内服薬が必要になる場合があります。
    特に進行した症状には医師の診断を受け、適切な治療を受けることを推奨します。
  • Q
    酒さ(赤ら顔)はヨーグルトで悪化しますか?
    A
    乳製品が酒さを悪化させる可能性があると言われていますが、全ての人に当てはまるわけではありません。
    個人差があるため、ヨーグルトなどの乳製品で症状が悪化する場合は摂取をお控えください。
  • Q
    酒さ(赤ら顔)が治った人の特徴は?
    A
    症状が改善した方は医療機関での治療に加えて、スキンケアや生活習慣の見直しを継続している場合が多いです。
    特に、紫外線対策やストレス管理、適切な保湿ケアなどが症状緩和の助けになっているとされています。
  • Q
    赤ら顔を即効で治す方法はありますか?
    A
    赤ら顔を即効で治すには、まず原因を特定することが重要です。
    一時的な赤みであれば、冷たいタオルや保冷剤で患部を冷やす、または市販の血管収縮作用のある塗り薬を使用することで、赤みを抑えることができます。ただし、これらの方法は根本的な解決にはならないため、繰り返す場合は医師に相談しましょう。
    また、アルコールや香辛料など、赤みを悪化させる可能性のある飲食物や環境を避けることも大切です。
  • Q
    赤ら顔ですが、朝は白いのはなぜですか?
    A
    睡眠中は副交感神経が優位になり、血管が収縮するため朝は赤みが軽減されることがあります。また、睡眠中に肌のターンオーバーが進み、炎症が一時的に落ち着くこともあります。
    しかし、時間が経つにつれて、日中の気温変化や紫外線、精神的なストレスなどの影響で、再び赤みが出ることがあります。
    根本的な改善には、生活習慣の見直しや適切なスキンケア、場合によっては医療機関での治療が必要です。
  • Q
    酒さと酒さ様皮膚炎の違いは何ですか?
    A
    酒さは顔周りに赤みやほてり、ニキビのような発疹が現れる炎症性の疾患です。酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬の長期使用や誤用で引き起こされます。酒さと同様に赤みやほてり、発疹があらわれますが、口周りや頬に症状が出やすい点が特徴です。
    ステロイドの使用を突然やめると、症状が悪化する可能性があるため自己判断せず医師にご相談ください。

この記事の監修

院長名前
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務