ビブラマイシンの効果・副作用への対処法・飲み方を解説

更新日:2024/12/3
クラミジア・梅毒・淋病の予防薬 ビブラマイシン 100mg 2,000円(2錠)+ 送料385円 診察料無料 オンライン処方 即日発送 フィットクリニック

※医師の判断によりお薬が処方できない場合があります。

ビブラマイシンは、さまざまな細菌に対して有効とされる抗生物質です。
このページでは、ビブラマイシンの効果や副作用、飲み方などについて詳しく解説していきます。

なお、フィットクリニックではクラミジア・梅毒・淋病の予防薬としてビブラマイシン(1回分2,000円 / 2錠)を処方しています。
ご希望の方は以下のボタンから診察のご予約ができます。

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性行為後の服用で性病の予防効果も

ビブラマイシンは何に効く?基本情報

ビブラマイシン(一般名:ドキシサイクリン塩酸塩水和物)とは、テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の蛋白質合成を抑えることで増殖を防ぎます。

クラミジアや梅毒、淋病といった性感染症や、炎症を伴うニキビなど幅広い感染症に効果があります。

同系統の抗生物質の中では比較的耐性菌が少ないことが特徴で、腎機能の状態に左右されず、用量調整が不要な点もメリットです。

ビブラマイシンとは
一般名 ドキシサイクリン塩酸塩水和物
薬効分類名 テトラサイクリン系抗生物質
効果 細菌の蛋白合成を阻害して増殖を抑制
適応症 淋菌感染症、尿道炎、子宮内感染、子宮付属器炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症など
副作用 吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、口内炎、発疹など
飲み方
  • 通常
    初日:1日200mgを1回~2回で服用
    2日目~:1日100mgを1回服用
  • 性病予防
    感染が疑われる性行為後72時間以内に200mg服用

米国ファイザー社で開発され、現在は50mgと100mgの錠剤が販売されています。

服用は通常8歳以上が推奨され、高齢者に年齢制限はありませんが、65歳以上の方には慎重な投与が求められます。

ビブラマイシンの効果

ビブラマイシンは、炎症や痛みを引き起こす細菌の増殖を抑える効果があります。
特に、炎症を伴うニキビ治療薬として広く使用されているほか、咽頭炎・扁桃炎、致死率の高いペストといった細菌感染症に効果があります。

また、クラミジアに対しても高い効果を示し、臨床試験では有効率が90%を超えています。

ビブラマイシンは消化管から吸収されやすく、飲んですぐに体内で有効濃度に達し、長時間効果が続きます。
体内の組織にも広く行き渡り、細菌をしっかり抑える作用があります。

ビブラマイシンの臨床試験データ
クラミジアによる尿道炎:97.8%
クラミジアによる子宮頸管炎:90.0%

しかしビブラマイシンは、クラミジア治療での投与期間が原則14日間と長いです。

飲み忘れや自己判断での服用による耐性菌(薬の効きが悪い菌)の発生を避けるため、1回の服用で済むジスロマックが第一選択薬となっています。

クラミジアの薬(抗生物質)は大きく分けて3種類

性行為後の服用で性病の予防効果も

ビブラマイシンには、クラミジア、梅毒、淋病のリスクを約1/3に減らす予防効果があることが研究で報告されています。

ビブラマイシンの性病予防効果はクラミジア88%・梅毒87%・淋病55%(性交後72時間以内に200mg服用)

ビブラマイシンの予防効果

  • クラミジア:88%
  • 梅毒:87%
  • 淋病:55%

※性交後72時間以内に200mg服用する予防的投与(PEP)
※対象:ゲイ、バイセクシャル、男性と性交する男性(MSM)、トランスジェンダー女性(TGW)、HIV感染者、HIV予防薬(PrEP)使用者など

ただし、ビブラマイシンによる予防法はコンドームなしの性行為を推奨するものではありません。
長期的な抗生物質の服用は耐性菌を増やすリスクがあるため、医師の指導の下、適切に服用することが重要です。

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ビブラマイシンの効果が出るまでの期間

ビブラマイシンは経口で服用後、速やかに吸収され、効果的な血中濃度を長時間維持することができます。
そのため、1日1回の服用で、1日数回服用が必要な他のテトラサイクリン系薬剤と同等の効果を発揮します。

健康な成人にビブラマイシン200mgを経口投与した場合、血中濃度は服用後2〜4時間で最高値の約3μg/mLに達し、血中濃度の半減期は11〜13時間となっています。

ビブラマイシンとジスロマックの効果の違い

ビブラマイシンはテトラサイクリン系、ジスロマックはマクロライド系の抗生物質で、どちらも細菌感染症の治療に使われます。

ただし、ビブラマイシンと異なり、ジスロマックは性病予防薬としての効果は認められておらず、性病(クラミジア)の感染が確認された場合に使用されます。

ビブラマイシン ジスロマック
有効成分 ドキシサイクリン アジスロマイシン
効果 細菌の増殖を抑える
多い副作用 吐き気 下痢
クラミジア
の飲み方
1日目:
200mg
2~14日目:
100mg
1回1,000mg
性病予防での飲み方 感染が心配な性行為後
72時間以内に200mg服用
×

ビブラマイシンとジスロマックの使い分け

  • クラミジアに感染している場合
    ⇒ジスロマックを推奨(1回の服用で済むため)
  • 性病(クラミジア・梅毒・淋病)予防目的の場合
    ⇒ビブラマイシンを推奨(性行為後72時間以内)

クラミジアの感染が疑われる性行為から72時間以上経過している方は、ジスロマックをお使いください。

以下の記事では、すぐにクラミジアの薬だけ欲しい方へ向けて解説しています。

クラミジアの薬だけ欲しい方へ

ビブラマイシンの飲み方

ビブラマイシンは感染した細菌の種類によって飲み方は異なる場合があるものの、成人は通常以下の方法で服用します。

ビブラマイシンの飲み方

【通常の飲み方】

  • 飲むタイミングに指定なし
  • 初日:1日200mgを、1回または2回に分けて服用
  • 2日目以降:1日100mgを1回服用

※性病予防目的の飲み方とは異なります

食事の影響を受けにくいとされているので、飲むタイミングに決まりはありません。
ただ、飲み忘れてしまうと効果が安定しないので、毎日決まった時間に服用するのがおすすめです。

飲み忘れた場合、1日以内であれば気づいた時点で服用します。
次の服用が近ければ忘れた分は飛ばして次の分を通常通りに服用し、まとめて服用するのは控えましょう。

性病予防を目的とした飲み方

ビブラマイシンによる性病予防の服用方法は「Doxy-PEP(ドキシペップ)」と呼ばれ、クラミジア、淋病、梅毒に対する予防効果が期待できる方法です。

性病予防を目的とした飲み方

  • 飲むタイミング:感染が心配な性行為後、72時間以内に200mgを服用
  • 早めの服用が効果的:24時間以内に服用することで、予防効果がさらに高まる

クラミジア、淋病、梅毒の予防としての飲み方は同じで、オーラルセックス、膣セックス、またはアナルセックス後72時間以内にできるだけ速やかに服用してください。

ドキシペップ(Doxy-PEP)の詳細

ビブラマイシンの服用上の注意

ビブラマイシンを服用する上で、いくつかの注意点があります。

これらを守らないと、期待される効果が得られなかったり、副作用のリスクを高めたりしてしまうこともあります。

以下の注意点に従って、ビブラマイシンを正しく服用してください。

服用中の飲酒は控える

ビブラマイシンを服用している間は、飲酒を控えることが推奨されます。

これは、アルコールが薬の働きや体調面に影響を及ぼす可能性があるためです。

アルコールの影響

  • 効果が必要以上に強まる
  • 免疫力が下がる

ビブラマイシンは肝臓で代謝されますが、同じようにアルコールも肝臓で代謝されます。

したがって、アルコールとの併用が有効成分の代謝を遅らせてしまい、必要以上に効果が増強されて副作用が出やすくなるリスクがあります。

また、飲酒が免疫力をさらに下げることがあります。

感染中は身体が弱った状態なので、余計に体調を悪化させないためにも飲酒は控えましょう。

乳製品は服用前後に口にしない

ビブラマイシンの服用前後2時間は、乳製品を口にするのは避けてください。

乳製品に含まれるカルシウムと有効成分が結合してキレートになってしまい、薬の吸収を妨げてしまうためです。

治療効果が得られなくなる可能性があるので、牛乳や乳製品を口にする際は服用のタイミングに注意してください。

安易な服用はしない

ビブラマイシンなどの抗生物質は、むやみな服用を避けなければなりません。

これは薬剤耐性菌といって、薬の効きが悪い、あるいは効かない菌を発生させる原因になってしまうからです。

治癒が遅れることはもちろん、将来的に治療が必要になった際の治療選択肢を狭めるリスクにもつながります。

通常の治療のための服用はもちろん、性病予防としてビブラマイシンを用いる際も、医師の指示があった時にのみ服用するようにしてください。

ビブラマイシンを服用できない人・飲み合わせ

ビブラマイシンは、健康状態や体質によっては服用できない人もいるため、感染症治療が必要なすべての人が服用できるわけではありません

また、特定の状況下では慎重な服用が必要となり、併用禁忌や注意が必要な薬も存在します。

これらのケースについて、以下で詳しく解説していきます。

服用してはいけない人

ビブラマイシンを服用してはいけない人は、以下のとおりです。

ビブラマイシンを服用してはいけない人
ビブラマイシンの成分やテトラサイクリン系の抗生物質に過敏症の既往歴がある

ビブラマイシンの服用に注意が必要な人は以下のとおりです。

心配な点がある場合は、必ず医師に確認しましょう。

ビブラマイシンの服用に注意が必要な人

  • 食道通過障害がある
  • 経口摂取が難しいまたは非経口栄養、全身状態が悪い
  • 肝機能障害がある
  • 妊婦
  • 授乳婦
  • 小児等
  • 高齢者

併用禁忌

ビブラマイシンと併用が認められない併用禁忌の報告は、今のところありません。

併用注意

以下の薬は、ビブラマイシンとの併用に注意が必要です。

併用注意薬

  • カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄剤、ビスマス塩
  • 抗凝血剤
  • カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン、バルビツール酸誘導体
  • スルホニル尿素系血糖降下薬
  • 経口避妊薬

特に、経口避妊薬はビブラマイシンと併用すると、避妊効果が弱まるおそれがあります。

経口避妊薬は避妊だけでなく、月経トラブルの治療にも用いられることもあるので、併用を検討する際は医師にご相談ください。

なお、緊急避妊薬(アフターピル)の併用については特に問題は報告されていませんが、使用前には医師に服用の旨を伝えるようにしましょう。

ビブラマイシンの副作用

ビブラマイシンの服用中、一部の患者さんには副作用が発生することがあります。

一般的な副作用として報告されているのが、以下のような症状です。

ビブラマイシンの副作用

  • 食欲不振
  • 吐き気、嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢
  • 口内炎
  • 舌炎
  • 発疹

副作用には個人差がありますが、特に消化器系に関連する副作用が目立ち、服用中に不快な症状を経験する方もいます。

重大な副作用として、頻度は不明ですがショックやアナフィラキシーなどが挙げられます。

心配な症状が起こった場合には、ただちに医師にご相談ください。

ビブラマイシンによる吐き気の対処法

ビブラマイシンの副作用としてもっとも報告が多いのが、吐き気などの消化器症状です。

日本国内で行われた9,505例を対象にした試験では、副作用の発現が11.33%(1,077件)見られ、そのうちの多くが吐き気や嘔吐、食欲不振といった消化器症状(10.93%)でした。

こうした副作用の原因は、ビブラマイシンの抗菌作用が体内に存在する常在菌に及ぶために、バランスが一時的に変化することで起こります。

通常、服用を続けることで症状は次第に軽減されるため、あまり心配する必要はありません。

吐き気や嘔吐に関する対処方法

  • 吐き気の持続期間
    ・服用開始から数日以内に軽減することが多い(個人差あり)
  • 吐き気を感じたときの対策
    ・少量の食事と一緒に服用すると症状が軽くなる場合がある
    ・水分補給を心がけ、胃への負担を軽減させる
  • 嘔吐してしまった場合
    ・服用から1時間以内に嘔吐した場合、追加の服用について医師に相談する
  • 医師に相談するタイミング
    ・吐き気や嘔吐が数日経っても改善しない場合
    ・症状が悪化している場合
    ・他の副作用や気になる症状が現れた場合

体調の変化が気になる時は、無理をせず医師に相談しましょう。

ビブラマイシンを処方してもらうには?海外通販は危険

海外通販(個人輸入)は安全性が担保されていない入手方法になるため、ビブラマイシンは医療機関での処方が安全です。

フィットクリニックではオンライン処方にて、ビブラマイシンをクラミジア・梅毒・淋病の予防薬として処方しています。

クラミジア・梅毒・淋病の予防薬
ビブラマイシン錠100mg
ビブラマイシン錠 100mg
1回分 2,000円 / 2錠

なお、ビブラマイシンは抗生物質のため、市販薬として購入できません。
自己管理で抗生物質を服用すると、耐性菌の発生によって本当に必要な時に薬が効かなくなる危険があるためです。
したがって、ビブラマイシンは医師のコントロール下でのみ服用できる医療用医薬品に位置づけられています。

フィットクリニックでの診察のご予約は以下のボタンから可能ですので、お気軽にご相談ください。

性病治療薬の通販について

まとめ:ビブラマイシンは性病への予防効果も確認されている

ビブラマイシンは、古くから幅広い細菌感染症に対して用いられる抗生物質になります。

また、最近の研究ではクラミジアや梅毒、淋病に対しての予防効果も確認されているため、抗生物質の使い分けがさらに重要になりつつあります。

不安な行為があったり、感染を疑うような症状が現れた場合、医師に相談して適切な処方を受けるようにしてください。

ビブラマイシンに関するよくある質問

  • Q
    ビブラマイシンはニキビに有効ですか?
    A
    ビブラマイシンはニキビ治療に有効です。
    皮脂の分泌を減少させ、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖を防ぐことで抗菌効果を示します。
  • Q
    ビブラマイシンはクラミジアに有効ですか?
    A
    ビブラマイシンはクラミジアに有効です。
    しかし、14日間の服用が必要になるので、現在では1回の服用で済むジスロマックが第一選択薬となっています。
  • Q
    ビブラマイシンは低用量ピルと一緒に服用できますか?
    A
    ビブラマイシンと低用量ピルは併用注意に指定されています。
    併用すると低用量ピルの効果が弱まることがあるため、避妊や月経トラブルの治療に影響を及ぼす可能性があります。
    したがって、併用する際は医師に相談するようにしてください。
  • Q
    ビブラマイシンで起こりやすい副作用は何ですか?
    A
    ビブラマイシンの副作用として起こりやすいのは、吐き気や嘔吐、食欲不振などの胃腸症状です。
    服用を続けていると軽快してくるので大きな心配はありませんが、長く続いたり、悪化してくるようであれば医師にご相談ください。
  • Q
    ビブラマイシンで性病の予防はできますか?
    A
    ビブラマイシンは、クラミジア、梅毒、淋病の3つの感染症に対して予防効果が認められています。
    ちなみに、現状での予防効果は、MSMやトランスジェンダーの女性で確認されています。