こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。

膣外射精(外出し)は、正しい避妊方法ではありません。
ほかの避妊を行わずに膣外射精(外出し)をした場合は、妊娠する可能性があります。
妊娠を望まない方や不安な場合は、速やかにアフターピルを服用しましょう。
当院ではアフターピルをオンライン・来院で処方しているため、妊娠の可能性があり不安な方はお電話ください。
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膣外射精(外出し)で妊娠する確率
1年間膣外射精(外出し)をした場合に妊娠する確率は20%です。
性行為の頻度にもよりますが、約5人に1人が望まぬ妊娠をする可能性があります。
一方で一般的な避妊方法であるコンドームや、女性が服用する低用量ピルの妊娠率は次のようになっています。
各避妊方法による妊娠確率
(100人の女性が1年間同じ方法で避妊した場合に
妊娠する数)
避妊方法 | 妊娠の確率 |
---|---|
膣外射精(外出し) | 20% |
コンドーム | 13% |
低用量ピル | 7% |
膣外射精(外出し)は、コンドーム・低用量ピルを一般的に使用した場合に比べ、約1.5~2.9倍の妊娠リスクがあります。
健康な男女がタイミングを合わせて性行為を行った場合、妊娠する確率は約20〜30%とされています。
そのため、膣外射精(外出し)は妊活と変わらないリスクがあるため、妊娠を望んでいない場合は確実な避妊を意識することが重要です。
避妊の方法としては、膣外射精(外出し)ではなく、コンドームやピルなどの避妊具を正しく使用しましょう。
膣外射精(外出し)後の避妊方法
もし膣外射精(外出し)をして不安な場合は、アフターピルを服用しましょう。
当院で処方しているアフターピルは、性行為後から72時間・120時間以内に服用するものがあります。
薬の 種類 |
![]() (海外製) |
![]() |
---|---|---|
有効時間 (性交後) |
72時間 (3日) |
120時間 (5日) |
価格 (税込) |
7,700円 /2錠 |
8,800円 /1錠 |
アフターピルは時間の経過とともに避妊成功率が低下していくので、不安な性行為があればすぐに服用する必要があります。


どちらのタイプも24時間以内の服用により高い確率で避妊できます。
膣外射精(外出し)での性行為など、避妊に不安があればアフターピルが服用可能です。
なおアフターピル服用後は、避妊の成功を確認するまでが重要です。
服用から3日〜3週間で出血すれば避妊成功の可能性は高いですが、不正出血の可能性もあるので、避妊できたか確認できるまでは性行為は控えましょう。
当院では生理予定日1日目から使用できる「早期妊娠検査薬」を取り扱っておりますので、ご希望の方は診察時に医師にお知らせください。
膣外射精(外出し)でも妊娠する理由
なぜ膣内に射精しないにも関わらず妊娠してしまう可能性があるのかというと、主に以下の理由があります。
それぞれ詳しく解説します。
我慢汁(カウパー腺液)にも精子が含まれているから
我慢汁(カウパー腺液)とは、男性が性的興奮時に陰茎の先端からにじみ出る粘液です。
- 弱酸性の膣内をアルカリ性に中和し、精子が活動できるよう守る
- 男性器の膣挿入をスムーズにする
我慢汁自体に精子は含まれていませんが、射精していなくても精巣から尿道へと漏れ出した微量の精液が我慢汁と混ざる場合があります。
我慢汁に精液が混ざる仕組み

1. カウパー腺からカウパー腺液(我慢汁)が分泌される
2. 精巣上体から精子が押し出される
3. 押し出された精子は精管膨大部に蓄えられる
1は2・3と同時進行で起こり、我慢汁が出ている間は、精液が射精の準備万端で待機している状態です。
しかし待機しきれずに精液が我慢汁まで漏れてしまうことがあります。
そのため、たとえ膣内射精をしていなくても、無意識に分泌された精子が含まれる我慢汁で、妊娠に繋がる可能性は十分にあるといえます。
射精のタイミングを正確につかむのは難しいから
射精のタイミングをコントロールするのは、簡単なことではありません。
自慰行為なら自分である程度コントロールできるかもしれませんが、性行為中に冷静な判断をするのはより難しいでしょう。
また射精のタイミングに加えて、陰茎(ペニス)を引き抜くタイミングまで完璧に合わせるのは至難の業です。
タイミングをだいたい合わせることができても、膣内に精子がたった1個でも入れば妊娠が成立する可能性は十分にあります。
正しい避妊方法
性交渉前には様々な避妊方法がありますが、避妊効果を高めるなら「コンドーム(避妊具)+低用量ピルの内服」を推奨します。
低用量ピルは正しく服用することで高い避妊率を誇るうえ、コンドームを合わせて使用することによって性感染症の予防もできます。
もし、避妊をせずに膣外射精(外出し)など不安のある性交渉をした場合は、アフターピルでの避妊を検討しましょう。
まとめ:膣外射精(外出し)にはアフターピルで対処する
たった1回の膣外射精(外出し)でも、妊娠に繋がる可能性は十分にあります。
男女ともに正しい知識を持っているのが理想的ですが、そうではない場合、断る勇気も大切です。
また、今後は自分の身体を守るためにも、低用量ピルの服用など女性主体でできる避妊方法の検討もおすすめします。
もし、膣外射精などの不安な性交渉があった場合は、当院のアフターピルの服用をご検討ください。
当院ではオンライン診療を行っているため、誰にも顔を合わせることなくアフターピルを郵送で受け取ることができます。
最短即日発送やバイク便も対応しているため、避妊に失敗した際や心配な時は迷わず気軽にご予約ください。
膣外射精(外出し)に関するよくある質問
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- Q膣外射精(外出し)されたけど、アフターピルを飲みました。避妊成功ですか?
- A次の月経が訪れるまでは判断できません。
また、出血だけだと着床出血などの可能性もあるため、アフターピルを服用した日から3週間または生理予定日から1週間が経過した時点で妊娠検査薬で判断してください。なお当院では生理予定日1日目から使用できる「早期妊娠検査薬」の取り扱いがございます。 アフターピル服用後の生理について
- Q
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- Q膣外射精(外出し)後、生理予定日になっても生理が来ません。これって妊娠してるということですか?
- A生理日がずれている可能性も考えられますが、妊娠の可能性も十分にあり得ます。
生理予定日1週間後に、市販の妊娠検査薬を使用してみてください。なお当院では生理予定日1日目から使用できる「早期妊娠検査薬」の取り扱いもございます。
- Q
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- Q彼からコンドームなしでの膣外射精(外出し)を頻繁に要求されます。どうしたら良いでしょうか。
- A勇気がいるかもしれませんが、断ることも大切です。
言われるがままに従ってしまい、もし妊娠した時に大きな負担を背負うのは女性です。できればきちんと話し合う機会をつくりましょう。望まぬ妊娠の可能性をできるだけ下げるには低用量ピルの服用も有効です。
- Q
-
- Q膣外射精(外出し)しても妊娠する可能性はありますか?
- A妊娠する可能性はあります。
膣外射精(外出し)は避妊方法の一つとして考えられることがありますが、完全に妊娠を防ぐ方法ではありません。射精前の分泌液(カウパー腺液)に精液が混ざる可能性があるため、妊娠するリスクがあります。また、射精のタイミングがずれて膣内に精子がたった1個でも入れば妊娠が成立する可能性は十分にあります。
- Q
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- Q膣外射精(外出し)しただけで避妊できますか?
- A膣外射精は正しい避妊方法ではありません。
膣外射精は失敗率が高く、妊娠する確率は約20%といわれています。これは、コンドームや低用量ピルなどの避妊方法に比べて効果が低いことを意味します。膣外射精は射精のコントロールが難しく、精子を含んだ分泌液が膣内に入る可能性があるため、妊娠のリスクがあることを理解しておくことが重要です。
- Q
-
- Q我慢汁で妊娠しますか?
- A我慢汁(カウパー液)でも妊娠する可能性はあります。
我慢汁に精子は含まれていませんが、射精をしなくても精巣から尿道へと漏れ出した微量の精液が混入する場合があります。我慢汁は無意識に分泌されるため、妊娠を希望しない方は膣外射精を避けて正しい方法で避妊をしましょう。
- Q
-
- Q我慢汁によって妊娠するパターンは挿入時だけですか?
- A我慢汁によって妊娠するのは挿入時だけに限らず以下のパターンがあります。
- 性器同士を擦り合わせる素股
- 精子の付いた手で膣内を触る
- 表裏を間違えてコンドームを付け直す
- Q
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