
ダポキセチンは、早漏防止薬として使用される服用薬の成分名です。
体内のセロトニン濃度を増加させることで、射精を遅らせる働きがあります。
この成分は、うつ病の薬を開発中に射精時間の延長が見られたため、改めて世界初の早漏防止薬プリリジーとして開発されました。
この記事では、ダポキセチンの効果や副作用、服用方法、処方について解説しています。
当院では、先発薬プリリジーのジェネリック薬であるダポキセチンを処方しています。
4月1日より処方価格が変更となります。詳しくは以下でご確認ください。
こんな方におすすめ |
---|
|
すぐにでもダポキセチンの処方を希望される方は、ぜひこちらからご予約ください。
ダポキセチンの効果
ダポキセチンは、不安や緊張が原因となって起こる早漏症状を改善する働きがあります。
ダポキセチンは、服用によりセロトニンの量を増やし、不安や緊張、興奮を抑えることで早漏の症状を改善する効果があります。
意外かも知れませんが、現在早漏の原因の1つは不安や緊張によるストレスだと言われています。
体に強いストレスや緊張が加わると、神経伝達ホルモンのノルアドレナリンの濃度が高まります。
このノルアドレナリンの働きを抑えるのがセロトニンです。
ダポキセチンは、うつ病の治療薬に使用される選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に属する薬です。
ダポキセチンは、服用によりセロトニンの量を増やし、不安や緊張、興奮を抑えることで早漏の症状を改善する効果があります。
これにより、早漏時における射精までの時間をおよそ2~3倍延長させます。
セロトニンの量を不足させないことで、不安やうつの症状を改善する働きがあります。


ダポキセチンの副作用
ダポキセチンはSSRIに属する薬の中でも、特に副作用が現れにくい特徴があります。
とはいえ、医薬品なので作用があれば副作用も存在します。あらかじめどんな副作用があるか確認しておきましょう。
ダポキセチンに見られる主な副作用には、以下の症状があります。
- 神経精神症状:不眠、頭痛、口の渇き、めまい、ふらつき
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、便秘、下痢
ダポキセチンの副作用でめまいやふらつきが現れることがあるため、高所での作業、自動車や重機など危険を伴う操作が必要な乗り物を扱う際には注意が必要です。
稀な副作用として、セロトニンの濃度が高くなり過ぎると現れるセロトニン症候群(体温の上昇、高血圧、心拍数の増加、発汗、吐き気興奮、昏睡など)や、成分へのアレルギー反応であるアナフィラキシーショックがあります。
いずれも、用量過多の服用を行わず、既往歴を医師にお伝えすることで避けられますのでご安心ください。
ダポキセチンは早く効き始め、数時間で効き目のピークとなり、24時間以内には成分が代謝されます。そのため通常であれば、時間の経過により副作用の症状は現れなくなります。
下痢など消化器症状が多いのはセロトニンの働き
ダポキセチンの服用を開始すると、下痢や便秘、吐き気といった消化器症状の副作用が現れる場合があります。
これは、ダポキセチンがセロトニンへ作用するのが原因です。
セロトニンの受容体の約90%は胃腸に存在し、食べ過ぎや体から危険なものを排除するための嘔吐や下痢などの働きをします。
そのため、ダポキセチンによりセロトニンの量が増え、腸の過活動や嘔吐中枢の刺激を促します。
この症状は、複数回服用することで体が慣れてくると、自然に治まるので心配は必要ありません。
ダポキセチンの正しい飲み方
ダポキセチンの正しい飲み方は以下をご確認ください。
ダポキセチンの正しい飲み方 |
---|
※ダポキセチンを1回に服用できる用量は60mgまでです。 |
ダポキセチンの服用後、次に服用する場合は必ず24時間空ける必要があるため、1日に複数回または60mgを超える用量の服用はお控えください。
医師からの服用についての説明がありますので、それに従い正しい飲み方をするようお願いいたします。
ダポキセチンを服用できない人・注意点
ダポキセチンの注意点として、以下の条件に当てはまる方は服用できません。
- 狭心症、重度の心筋梗塞・心臓弁膜症の方
- 不整脈(洞不全症候群・房室ブロック)の方
- 肝機能障害(中等度~重度)の方
- 立ちくらみや失神(起立性低血圧)の既往歴がある方
- うつ病・躁うつ病・てんかん等の精神疾患のある方
- 20歳未満の方
- 65歳以上の高齢者
- 緑内障の方
- 出血性疾患または血液凝固障害の既往歴がある方
服用についての注意点として、アルコールとの併用はお控えください。
ダポキセチンと併用するとアルコールの作用が強く出る恐れがあり、以下の症状が現れる場合があります。
吐き気 動悸 頭痛 発汗 悪酔い 失神
ダポキセチンとアルコールには相互作用は認められていませんが、同系の薬でこれらの反応が確認されています。
また、ダポキセチンは食事の影響は受けないとされています。 食前でも食後でも効果に違いは出ません。
ダポキセチンの併用禁忌・併用注意
病気治療中や既往歴がある場合は、ダポキセチンと併用できないまたは注意が必要な薬があります。
現在の症状や服用中の薬がある場合は以下の一覧をご確認の上、医師にご相談ください。
併用禁忌 | |
---|---|
CYP3A4阻害薬 | ダポキセチンの成分が代謝されず、副作用が強く出る恐れがあります。 |
抗生物質 | テリスロマイシンなど |
抗真菌薬 | ケトコナゾール、イトラコナゾールなど |
抗HIV薬 | リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル、アタザナビルなど |
併用注意 | |
抗うつ薬・ 三環系抗うつ薬 |
セロトニン濃度が高まり、それぞれの作用や副作用が強く出てしまう恐れがあります。 抗精神病薬(チオリダジンなど) モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤) SSRI、SNRI(パキシル、ネファゾドンなど) |
PDE5阻害剤 |
セロトニン増加作用と血行促進作用により、ふらつきやめまいなどの副作用が強く現れる恐れがあります。 ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリスなど) |
グレープフルーツ(ジュース含む) | グレープフルーツに含まれるフラノクマリン酸が、ダポキセチンの効果や副作用を増強する恐れがあります。 |
セロトニン作動性をもつ成分 | Lトリプトファン、トリプタン、トラマドール、リネゾリド、リチウム、セイヨウオトギリソウなど |
血管拡張作用の ある医薬品 |
アルファアドレナリン受容体拮抗薬、硝酸剤、PDE5阻害剤(ED治療薬を含む)など |
当院でのダポキセチンの処方価格
以下フィットクリニックで処方しているダポキセチンの処方価格です。
商品名 | 用量 | 料金 |
---|---|---|
ダポキセチン
![]() |
30mg | 1錠 800円 |
ダポキセチンの処方にはお薬代(オンライン診療の場合は送料)以外はかかりません。
診察料 | 無料 |
---|---|
費用 |
【来院】 お薬代のみ 【オンライン診療】 お薬代+送料(全国一律385円) 1万円以上の処方は送料無料 ※代引の場合は対象外 ※一部例外あり |
お支払い方法 |
【来院】 クレジットカード、現金、Suica、PayPay 【オンライン診療】 クレジットカード、銀行振込、代金引換、コンビニ払い |
※問診・診察を受けて医師より処方ができないと判断された場合は診察料はかかりません。
ただし、診察日より7日以内に処方薬代金が未納の場合に限り、診察料として3,000円が発生いたします。

※クレジットカードでのお支払いは1回払いとさせていただいております。
ご来院され処方することも可能ですが、来院の必要が無いオンライン処方も行っています。
以下の理由から、自宅で完結するオンライン処方の方が良いとお考えの方は是非ご利用ください。
- 仕事の関係や遠方に住んでいるため来院が困難
- なるべく人との接触を避けたい
- 時間を有効に使いたい方
ダポキセチンについてまとめ
ダポキセチンのまとめ |
---|
|
ダポキセチンは、不安や緊張が原因で射精が早くなる早漏の症状の改善に効果が期待できる薬です。
パートナーとの関係を大切にする欧米では、EDと同様に早漏の改善はとても重要視されています。そのため、離婚や別れの原因の1つにもなっています。
早漏の改善は、ご自身またはパートナーの満足に繋がり、生活の質(QOL)やパートナーとの関係の向上にも繋がります。
フィットクリニックでは、ダポキセチンの処方を行っていますので、少しでもお悩みを解消したい方はぜひご相談ください。
不安や悩みを改善し自信を持って、大事なパートナーさまとの時間を過ごせるご助力となればと考えております。
ダポキセチンによくある質問
-
- Q
ダポキセチンは毎日服用しても大丈夫ですか?
- A
大丈夫ですが、次の服用まで必ず24時間空けてからにしてください。
ダポキセチンは即効性があるため、性行為の1~3時間ほど前に服用してください。
性行為をしない場合には毎日服用する必要はありません。
- Q
-
- Q
ダポキセチン使用での射精時間はどれぐらい?
- A
個人差やその日の体調にも左右されますが、例として通常時の2~3倍延長するため、1分ほどだった方は2~3分になるとお考えください。
- Q
-
- Q
効果があまりない場合は?
- A
用量を増やして効果を確認します。
最初は30mgの用量から初め、効果を得にくい場合には医師の確認のもと、60mgに用量を増やします。
- Q
-
- Q
うつ病の薬でも早漏は改善できますか?
- A
早漏の改善にうつ病の薬を使うのはおすすめしません。
うつ病の薬(パキシルなど)も、ダポキセチンと同じSSRIに属していますが、即効性がないため性行為の直前に服用しても効果は得られません。
- Q
-
- Q
ED治療薬との併用はできますか?
- A
当院ではダポキセチンとED治療薬の併用は原則禁忌としています。
ダポキセチンとED治療薬を併用すると、セロトニンの増加作用と血管拡張作用によりふらつきやめまいなどの副作用が強く現れる場合があります。
ED治療薬は、もう一つの早漏防止薬MEGAMAXスプレー(リドカインスプレー)との併用は可能です。 MEGAMAXスプレーについて
- Q
-
- Q
食事やアルコールとの相性は?
- A
ダポキセチンの服用は食前・食後に影響は特にありません。
ただし、アルコールとの併用はしないでください。アルコールの作用を強めてしまう可能性があります。
- Q
-
- Q
保険は適用できますか?
- A
ダポキセチンの処方は自由診療となるため、保険の適用はありません。
そのため、保険の治療履歴にも記載されることはありません。
- Q
-
- Q
海外で販売しているダポキセチンとED治療薬が1つになった薬を購入しても大丈夫?
- A
そういった薬は海外通販(個人輸入)で購入が可能ですが、偽造品や粗悪品が含まれるリスクがあるので、おすすめしません。
それぞれの薬が必要な場合にはクリニックでの処方を受けてください。
ダポキセチンの合剤について詳しくは、以下のページをご覧ください。 スーパーカマグラについて タダポックスについて
- Q
-
- Q
ダポキセチンは市販していますか?
- A
ダポキセチンの配合された薬は市販されていません。副作用のある薬のため購入する場合は、取り扱いのある病院やクリニックで処方を受ける必要があります。
ドラッグストアやAmazonなどで、早漏の改善薬も市販されていますが、心理的な原因の根本治療はできないのが現状です。
- Q
その他よくある質問はこちらをご確認ください