ミノキシジルの女性に対する副作用は?効果や体毛増加の対処法・発毛剤選びについて解説

更新日:2025/04/16

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。

ミノキシジルの女性に対する副作用は?体毛増加の対処法や発毛剤選びについて解説

結論からいうと、ミノキシジルは女性の薄毛にも効果があり、使っても問題ありません。

しかし、女性がミノキシジルを使用する場合、いくつかの注意点があります。

この記事ではミノキシジルの女性の薄毛に対する効果や副作用を解説します。

この記事を読めば、安全にミノキシジルを使用したり入手する方法が分かり、薄毛を改善することができます。

ミノキシジルの概要まとめ
副作用 頭皮の発疹、発赤、かぶれ、頭痛、動悸、めまい、体重増加、むくみ、多毛症など
効果 血行促進効果により、発毛効果を促進する。髪の毛の「成長期」を伸ばし、健康的でハリ・コシのある髪の毛の生育を促す。
効果期間 ミノキシジルの発毛効果を実感するには最低でも6ヶ月は必要
種類 ミノキシジルタブレット(内服薬)、
ミノキシジルリキッド(外用薬)

FAGA治療薬(女性の薄毛治療薬)の種類や選び方は以下のページでご確認いただけます。

FAGA治療薬(女性の薄毛治療薬)の詳細

ミノキシジルの女性に対する副作用

ミノキシジルの女性に対する副作用

ミノキシジルの副作用には、かぶれ(赤み、かゆみ、フケのように皮膚がむけるなど)、まれに血圧上昇や動悸、むくみなどがあります。
血圧や心臓の病気がある人は、医師に相談してから使用しましょう。

ミノキシジルの副作用まとめ
関係部位 副作用の症状
皮膚 頭皮の発疹/発赤/かゆみ/かぶれ/ふけ/使用部位の熱感
精神神経系 頭痛/立ちくらみ/めまい
循環器 胸の痛み/心拍数増加
代謝系 原因の分からない急激な体重増加/手足のむくみ

ミノキシジルで体毛が濃くなるのは副作用の一つ

ミノキシジルで体毛が濃くなるのは副作用の一つ

ミノキシジルの副作用の1つとして起こるのが、体毛が濃くなる多毛症です。
ミノキシジルによって血流が良くなることで髪以外の体毛の細胞も活発になり、特定の部分や全身の体毛が濃くなってしまう方がいます。

また、ミノキシジルは内服薬と外用薬(塗布タイプ)の2種類がありますが、内服薬か外用薬かによっても、多毛症の起こりやすさは変わってきます。

多毛症の起こりやすさ
  • ミノキシジル内服薬
    ⇒ 約80%
  • ミノキシジル外用薬
    ⇒ 0.03%(1 / 3,072件)

外用薬は使用する頭皮以外にほとんど作用しないので、多毛症が起こるのは稀です。
しかし内服薬は全身に作用することから、髪以外の毛にもアプローチしてしまうことで体毛が濃くなりやすい傾向にあります。

多毛症は好ましくない症状ではあるものの、起こりやすい内服薬では薬が効いているポジティブなサインとされています。
多毛症の症状には個人差もあるため、発現したら「頭皮の発毛まであと少し」と捉えられます。

いつからミノキシジルで体毛は濃くなる?

いつからミノキシジルで体毛は濃くなる?

個人差はありますが、ミノキシジルによる治療スタートしてから1~3ヶ月で、目につきやすい顔まわりの細い毛が太くなる方もいます。

頭皮以外で毛が濃くなったと感じることが多いのは以下の部位です。

頭皮以外で毛が濃くなったと感じる部位

眉毛、背中、腕(指の毛も含む)、脚

どの部位が濃くなるかは体毛の有無によっても個人差があり、人によっては気にならないレベルの方もいます。

いずれにしてもミノキシジルが効いているサインになるのでネガティブにはならず、前向きに捉えるようにしてみてください。

ミノキシジル外用薬なら体毛が濃くならない

体毛が濃くなりたくない方はミノキシジル外用薬がおすすめ

「ミノキシジルを使いたいけど、体毛が濃くなるのは困る」という方はミノキシジル外用薬がおすすめです。
ミノキシジル外用薬は薄毛になっている生え際・前頭部・頭頂部に直接塗布して使うため、頭皮以外で薬剤が作用してしまう心配がほとんどありません。 狙った箇所にピンポイントでアプローチでき、髪の毛根だけに発毛や育毛を促す効果が期待できます。

内服薬に比べて効き目はおだやかですが、体毛が濃くなるのが気になる方はミノキシジル外用薬を選んでみましょう。

ミノキシジルで体毛が濃くなった時の対処法

ミノキシジルで体毛が濃くなった時の対処法

内服薬・外用薬を問わず、ミノキシジルの使用中に体毛が濃くなった時の対処法はいくつかあります。
多毛症以外に気になる副作用がなければ、治療効果を維持するためにも、多毛症への適切な対処をしつつミノキシジルの使用を継続するのが理想的です。

状況によっては医師に相談することも考えつつ、次にご紹介する多毛症の対処法を試してみてください。

脱毛処理をする

ミノキシジルで治療しながら、薄毛治療と体毛を薄くすることを両立するには、脱毛処理をするのも1つの手です。

脱毛処理は具体的に以下の通りです。

濃くなった体毛の処理方法
  • カミソリ
  • 毛抜き
  • 脱色
  • 永久脱毛

定期的にメンテナンスが必要になりますが、その都度、剃る・抜く・染めるとムダ毛を目立たなくさせられます。
「毛を剃るともっと濃くなる」と心配される方もいますが、カミソリで剃ったからといって毛が太くなることはないので安心してください。

ただし、いずれの方法も肌の負担になるので、やり方に注意しながらアフターケアもしっかり行いましょう。

また何度もメンテナンスするのは面倒だという方は、永久脱毛するのもありでしょう。
永久脱毛は全身はもちろん、部分脱毛も可能です。

男性もメンズ脱毛がありますので、利用を検討してみてください。

使用方法を見直す・使用を中止する

体毛が濃くなるのはミノキシジルが頭皮以外にも作用しているため起こるので、使用を中断するのも1つの手です。
薬の作用が切れると、大体1~6ヶ月をかけて体毛は少しずつ元の濃さに戻っていきます。

ただし注意したいのが、髪も元の薄毛状態に戻ってしまうので薄毛治療を続けたい方にはおすすめはできません。

体毛が濃くなるのを回避しつつ、ミノキシジル内服薬・外用薬での治療を続けるのであれば、以下を試してみてください。

内服薬・外用薬で治療を続ける場合
  • 内服薬を使用している場合
    ⇒ 「低用量へ変更」または「外用薬へ切り替える」
  • 外用薬を使用している場合
    ⇒ 「使用方法を見直す」

外用薬で多毛症を起こすことは稀なケースなため、使い方を見直すことで改善されることがほとんどです。

一方で内服薬による多毛症は多くの方が経験するので、どうしても体毛が気になるようであれば、服用する用量を下げたり、外用薬に切り替えて治療を継続してみてください。

ミノキシジルの女性への効果

ミノキシジルの女性への効果

ミノキシジルは女性に対しても発毛効果があります。
特にミノキシジルの外用薬は日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」にて、男性向け・女性向けともに最高ランク(「A=行うよう強く勧める」)の評価でした。

ミノキシジルは、血管を拡張して血流を改善し、細胞分裂を活性化させる作用があるので確かな発毛を実感できます。
血管拡張作用で血管を拡張し、血液を多く循環させることによって、毛母細胞に栄養素や酸素を供給しやすくしてくれます。

さらに、血流が促されることによって頭皮の栄養状態も良くなるため、髪の毛の成長の促進や抜け毛の抑制にも効果を発揮します。
結果、健康的でハリ・コシのある髪の毛が育ちます。

血管の拡張により血液や栄養が行き渡り、毛のもととなる毛母細胞の分裂が活性化する

女性の薄毛で最も多い症状に「びまん性脱毛症」といって髪の毛が全体的に薄くなっていく症状がありますが、ミノキシジルはびまん性脱毛症にも効果があります。

ミノキシジルには、タブレットタイプの内服薬と、頭皮に直接塗布するリキッドタイプの外用薬があります。

  • 高い発毛効果を重視する人
  • 外用薬より早く効果を実感したい人

上記に当てはまる方は、効果の強いミノキシジルタブレット(内服薬)がおすすめです。
女性の薄毛治療にサプリメントがありますが、ミノキシジルは医薬品であるからこそサプリメントよりも効果が高いです。

ミノキシジルを使用しても効果がない人

ミノキシジルを使用しても効果がない人

ミノキシジルは、FAGA以外の人が使用した場合、効果が期待できない可能性があります。

ミノキシジルを使用しても効果が期待できない人を以下にまとめたので、当てはまる項目がないか確認してください。

①円形脱毛症

円形脱毛症などによる薄毛にミノキシジルは効果がありません。
円形脱毛症は性別・年齢問わずよく見られる頭髪トラブルの一つですが、主な原因はストレスや自律神経の乱れです。しかし、医学的な証明がなく、現在では免疫機能に異常が生じることで自分自身の毛根を攻撃してしまうのが原因とする説が有力です。

②抜毛症(トリコチロマニア)

抜毛症(トリコチロマニア)は自身の毛髪を繰り返し抜くことにより毛髪がなくなる症状で、ストレスや不安などが原因と考えられています。治療法は心療内科や精神科を受診し、心理療法や行動療法、薬物(抗精神病薬)療法などで治療を行います。

③甲状腺機能低下症による脱毛

甲状腺機能低下症でも髪が抜けることがあります。
甲状腺は、細胞の生まれ変わりや毛の発育に関係しており、甲状腺機能が低下することで皮膚が乾燥する、毛髪がもろくなるなどで脱毛が起きるとされています。治療には内服薬や外用薬を用いて治療を行います。

④感染症による脱毛症

梅毒、ケルスス禿瘡、慢性膿皮症、白癬菌(真菌症)による脱毛、急性深在性毛包炎、帯状疱疹、ハンセン病などの感染症により脱毛が起こる可能性があります。治療法は感染症に合わせて治療を行います。

⑤薬剤による脱毛症

何らかの疾患を治療するため、薬剤を服用することにより、副作用などによって髪の毛が抜けてしまう脱毛症があります。薬剤による代表的な脱毛症に、抗がん剤治療によるものがあげられます。

これら5つが原因の薄毛や抜け毛の場合には、ミノキシジルを使用しても効果が得られない可能性が高いため、専門医による治療を受けてください。

女性のミノキシジル内服薬と外用薬の違い

女性のミノキシジル内服薬と外用薬の違い

ミノキシジルには、「ミノキシジルタブレット(内服薬)」と「ミノキシジルリキッド(外用薬)」があります。
男性はもちろんのこと、女性でも内服薬、外用薬どちらも使用できます。
ミノキシジルタブレット(内服薬)とミノキシジルリキッド(外用薬)の違いは以下の通りです。

ミノキシジル内服薬とミノキシジル外用薬の違い
効果の強さ 内服薬 > 外用薬
1か月あたりにかかるおおよその費用 内服薬 < 外用薬
(クリニックや販売方法、製品による)
入手の手軽さ 内服薬 < 外用薬
副作用が起こる確率 内服薬 > 外用薬
市販の有無 内服薬 X 外用薬

ミノキシジルタブレット(内服薬)は内側から効くため、ミノキシジルリキッド(外用薬)よりも高い発毛効果があります。
そのため、より発毛効果を実感したい方はミノキシジルタブレット(内服薬)がおすすめです。

ミノキシジルタブレット(内服薬)がおすすめな方
  • 高い発毛効果を重視する人
  • 外用薬より早く効果を実感したい人
ミノキシジルリキッド(外用薬)がおすすめな方
  • 内服薬は避けたい人
  • 手軽さを求める人

ミノキシジルを女性が使うときの注意点

ミノキシジルを女性が使うときの注意点

ミノキシジルを女性が使うときには以下の4つの注意点があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

注意点①:妊活中や妊娠中、授乳中は使用しない

妊娠の可能性がある女性が使用する場合は注意が必要です。
妊娠中の使用に関しては信頼できる研究がなされていないため安全性は不明です。

また、ミノキシジルは母乳中に成分が移行することが知られています。
その影響についてはまだ十分に研究されていないため、妊娠・授乳中の方は使用を避けましょう。

注意点②:血圧が不安定な場合は医師に相談する

ミノキシジルは血流を促進することで心臓への負担が大きくなる成分です。
普段から血圧が不安定な方や、心臓疾患があるという場合には、事前に医師へ相談してください。

注意点③:個人輸入の海外製品には注意

ミノキシジルは海外の通販サイトを利用して個人輸入することが可能です。

しかし、個人輸入の医薬品は、日本での安全確認がされていないことから、偽物が多いので健康に害を及ぼす可能性があります。
安いからといって安易に個人輸入代行サイト(海外通販)で購入するのはやめましょう。

注意点④:過去にミノキシジルでアレルギーが出た場合は使用しない

過去にミノキシジルでアレルギーが出た場合、使用しないでください。

ミノキシジルに含まれる成分によって皮膚が炎症を起こし、かゆみやかぶれが現れたら使用しないで医師へ相談しましょう。

女性の発毛剤選びで失敗するポイント

女性の発毛剤選びで失敗するポイント

発毛剤といっても種類がいくつもあり、選び方を間違えてしまうと治療効果が思うように得られず失敗の原因になりがちです。

ヘアサイクルの関係から治療期間も少なくとも6ヶ月とされているので、費用と時間を無駄にしたり、薄毛・抜け毛を悪化させないためにも、発毛剤選びで失敗するポイントは事前に押さえておきましょう。

失敗①:市販の発毛剤を利用

発毛剤を購入しようと思った時、真っ先に思い浮かぶのはドラッグストアなどで扱っている発毛剤かと思います。
たしかに市販の発毛剤は手軽に購入でき、すぐに治療をスタートさせられるのがメリットです。

しかし医師を通さず使用できるだけに市販品のミノキシジル濃度には制限があり、女性はミノキシジル1%(男性用は5%)と低濃度です。
そのため、びまん性脱毛症の状態によっては、いつまで経っても思うような効果が得られないケースもあります。

また市販品にはその他の成分として、以下のような頭皮のかゆみや炎症、さらには使いやすさに関わってくる清涼感を与えてくれるような成分なども含まれています。

  • パントテニールエチルエーテル
  • トコフェロール酢酸エステル
  • I-メントール

など

ただいずれも美容成分となり、薬に関する法律(薬機法)では「人体に対する作用が緩和なもの」と定義されている成分です。
そのため治療というよりも、予防や頭皮環境の維持に役立つというイメージが近いかもしれません。

市販の発毛剤は、薄毛・抜け毛が気になり始めのスタートアップでの使用は有効です。

しかし効き目が緩やかな分、地肌の透け感や生え際の後退などがあると効果を実感しにくく失敗の原因になる可能性があることは覚えておきましょう。

失敗②:海外通販を利用

ミノキシジルを含んだ発毛剤は、海外通販によって国内に取り寄せることも可能です。
濃度が高い製品も数多くラインナップされているので、髪を失いたくないという思いから手にとってしまう女性もいます。

しかし、海外通販では自分に合ったミノキシジルを含んだ発毛剤が選べず、頭皮に副作用による皮膚症状を起こしてしまうことがあります。

また海外通販(個人輸入)ではさまざまなトラブルも多く、以下のことが起こる可能性があります。

  • 偽物や粗悪品
  • 健康被害
  • いつまで経っても商品が届かない
  • 輸送上のトラブル

また何が起こっても自己責任となるので、不足の事態によって薄毛治療どころではなくなってしまうことも考えられます。

海外通販を利用した発毛剤の購入は、さまざまなリスクから失敗する原因にもなり、時には危険を伴うこともあるので控えるようにしましょう。

失敗③:育毛剤を利用

意外と正しく認知されていないのが、発毛剤と育毛剤の違いです。

失敗①:市販の発毛剤を利用
  • 育毛剤
    ⇒ 今生えている髪の健康を維持する化粧品ないし医薬部外品
  • 発毛剤
    ⇒ 新しい髪の成長を期待する医薬品

すでに薄毛・抜け毛が進んでいる方が育毛剤をいくら使用しても髪が生えてくることは期待できません。
つまり、髪を生やしたい方におすすめなのが、発毛剤です。

育毛剤は今ある髪の健康を考えたヘアケアの一環として取り入れても良いですが、薄毛・抜け毛の症状が気になる方は発毛剤を利用しましょう。

女性の発毛剤選びで成功するポイント

女性の発毛剤選びで成功するポイント

発毛剤を選ぶ際は、医療機関での処方薬を推奨します。

発毛剤選びで成功するポイント
  • 確実に薄毛を改善したいならクリニック処方
  • 高濃度のミノキシジル処方のクリニックを選ぶ

特に、女性が市販の発毛剤で購入できるのは、ミノキシジル濃度が1%までとなっています。
一方でクリニックによっては、5%や8%といった高濃度ミノキシジルを処方しているところもあります。

より効率の良い薄毛治療を考えている方は高濃度ミノキシジルを処方しているクリニックを選んでみてください。

ミノキシジルをやめたらどうなる?最低6ヶ月は使用しよう!

ミノキシジルをやめたらどうなる?最低6ヶ月は使用しよう!

ミノキシジルは使ってすぐに効果を実感できるわけではなく、発毛効果を実感するには使用を開始してから最低でも6ヶ月は必要です。

発毛効果を維持するには、継続して使用することが必要で、使用を中止すると徐々に元に戻ります。

ミノキシジル内服薬・外用薬の効果的な使い方

ミノキシジル内服薬・外用薬の効果的な使い方

ミノキシジルタブレット内服薬とミノキシジルリキッド外用薬には効果的な使い方があります。

それぞれ詳しくご紹介します。

ミノキシジルタブレット内服薬の効果的な使い方

内服薬の場合、1日1回1錠を水またはぬるま湯で服用します。

注意

アルコールやグレープフルーツジュースでの服用は避けましょう。

アルコールで服用すると血圧が急激に下がり、めまいやふらつきなどの副作用が起こる可能性が高くなるため避けましょう。
なお、服用後7時間程度経てば、アルコールを摂取しても問題はないとされています。

グレープフルーツジュースには、ミノキシジル内服薬の代謝を抑える物質(フラノクマリン)が含まれています。
そのため、血中のミノキシジル濃度が高まり副作用があらわれやすくなると考えられています。

また、成分の血中濃度を一定に保つため、なるべく毎日決まった時間に服用することがポイントです。

ミノキシジルリキッド外用薬の効果的な使い方

外用薬の場合、1日2回、朝と夜に1mlのミノキシジルを薄毛の気になる箇所に塗ります。
このとき、頭皮をマッサージするようなイメージで塗り込んでください。
塗布の際に手のひらの体温で頭皮を温めるとミノキシジルの浸透が助けられたり血行促進を補助してくれます。

なお、自己判断で量を多くすると思わぬ副作用が現れることもあるので注意が必要です。

皮脂やホコリなどの汚れ、整髪料が頭皮に残ったまま使用すると、吸収の妨げになったり、かゆみの原因になるため頭皮は清潔にしてからミノキシジルを使用してください。

体毛が濃くなるのを防ぐミノキシジル外用薬の使い方

体毛が濃くなるのを防ぐミノキシジル外用薬の使い方

ミノキシジル外用薬で多毛症が起きるのは稀ですが、使い方を誤ってしまうと体毛が濃くなる可能性があります。

特に生え際や前頭部の薄毛に使用する際の使い方には、十分注意したいところです。

体毛が濃くなってしまうのを防ぐ方法をいくつかご紹介するので、ミノキシジル外用薬を使う際に気をつけてみてください。

ミノキシジル外用薬が顔に垂れないようにする

ミノキシジル外用薬は液剤になるため、頭皮の中でも生え際や前頭部での使用は液だれを起こしやすいです。
ミノキシジル外用薬は塗布した場所に作用するので、液剤が顔に垂れる頻度が増えてしまうと、顔周りの産毛が濃くなってしまう可能性があります。

そのため次の3つのことをしっかりと守って、ミノキシジル外用薬を使用するようにしましょう。

液だれを起こさない外用薬の使い方
  • 頭皮が完全に乾いた状態で使用する
  • 気になる箇所を中心に塗り広げる
  • 使用量を超えない

髪や頭皮が濡れていると水分と一緒に顔の方に液剤が垂れやすいので、お風呂上がりにはタオルドライ&ドライヤーで乾かしてから使用するようにしましょう。

また1ヶ所に集中的に使用したり、1回の使用量を超えると、頭皮に浸透しきれない分は顔の方に垂れやすくなります。
用量を守って、気になる部分を中心に塗り広げることを意識しながらミノキシジル外用薬を使用してみてください。

ミノキシジル外用薬がついた手で体を触らない

ミノキシジルは経皮吸収といって、頭皮以外の皮膚からも成分が吸収されます。
もともと体毛のない手のひらから新しい毛が生えてくる心配はありませんが、ミノキシジルの付いた手で体毛のある部位に触れてしまうと体毛が濃くなる可能性があります。

多毛症のリスクを避けるためにも、ミノキシジル外用薬の使用後はすぐに石けんで手を洗うことを習慣づけてみてください。

まとめ:ミノキシジルは女性にも効果的!

まとめ:ミノキシジルは女性にも効果的!

ミノキシジルは女性でも使える薄毛治療薬です。
ミノキシジルは、血管を拡張して血流を改善し、細胞分裂を活性化させる作用があるので確かな発毛を実感できます。

また、ミノキシジルは医薬品であるからこそ効果が高く、中でもミノキシジルタブレット(内服薬)は以下の方におすすめです。

  • 高い発毛効果を重視する人
  • 外用薬より早く効果を実感したい人

当院ではミノキシジルの内服薬・外用薬を処方しています。

ミノキシジルが自分の症状に有効かどうか不安な方や、副作用が心配な方は、一度当院を受診して、医師の診断を受けた上で使用を開始してください。

フィットクリニックのミノキシジル

ミノキシジル内服薬:2,000~4,000円/月

ミノキシジル外用薬:4,500円/月

よくある質問

  • Q
    ミノキシジルの効果はどのくらいで実感できるのでしょうか?
    A
    薄毛の程度やFAGAの進行状態によっても変わりますが、だいたいが6ヶ月程度で効果が現れる人が多いです。
  • Q

    ミノキシジル外用薬だけで薄毛治療はできますか?

    A
    ミノキシジル外用薬だけでも薄毛治療はできますが、ミノキシジルタブレット(内服薬)と比べるとゆるやかな効果になります。
  • Q
    ミノキシジル外用薬はミノキシジル内服薬と併用したら効果倍増しますか?
    A
    基本的に併用は可能で、効果も高まります。
    しかし基礎疾患がある方に関しては、併用すると副作用が強く出る可能性があり危険なため併用不可になります。
  • Q
    ミノキシジルは女性にとって危険ですか?
    A
    ミノキシジルは女性も使うことができます。
    正しく服用すれば危険はありませんが、副作用としてかぶれのほか、まれに血圧上昇や動悸などが見られることがあります。
    血圧や心臓の病気がある方は、ミノキシジルを使う前に必ず医師にご相談ください。
  • Q
    女性のびまん性脱毛症にもミノキシジルは効果がありますか?
    A
    ミノキシジルはびまん性脱毛症への効果が認められています。

    <6ヶ月の使用による毛髪増加数(1㎠あたり)>

    ■毛髪の増加数
    ミノキシジル1%:15.15本
    ミノキシジルを含まない製剤:2.85本

    ■太い毛髪の増加数
    ミノキシジル1%:8.15本
    ミノキシジルを含まない製剤:2.03本

    ミノキシジルの有無で治療効果に大きな差が出ていることからも、びまん性脱毛症の治療には積極的に取り入れていきたいところです。
  • Q
    多毛症はミノキシジルをやめた後も続きますか?
    A
    多毛症は、ミノキシジル(特に内服薬)の服用期間中に起こる副作用です。
    服用中止後は1~6ヶ月ほどで元の濃さに戻っていくので、体毛が濃い状態がずっと続く心配はありません。
    ただ、服用をやめてしまうと髪への効果も失われるので、ムダ毛処理や多毛症のリスクがほとんどない外用薬に切り替えて治療を続けることも検討してみてください。
  • Q
    脱毛した箇所もミノキシジルで体毛が濃くなりますか?
    A
    ミノキシジルの使用によって脱毛した箇所から新しい毛が生えてくるかは、施術の種類にもよります。
    医療脱毛の場合は、レーザーを照射し毛根を破壊するため、脱毛した部分から毛が生えることはほぼありません。
    一方のエステ脱毛は、光を照射し制毛・抑毛するため、毛が生える可能性があります。
    医療脱毛だとしても、施術回数によって異なるため、ご参考ください。

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