
このページでは、シアリスと一緒に飲んではいけない併用禁忌や併用注意の薬、服用できない人や服用に注意が必要な人、その他の注意点について解説します。
添付文書の内容をわかりやすく解説しているので、シアリスを安全に服用するためにも、一度ご確認ください。
シアリスの併用禁忌・併用注意・服用できない人 | ||
併用禁忌 |
|
確認 |
---|---|---|
併用注意 |
|
確認 |
服用できない人 |
|
確認 |
服用に注意が必要な人 |
|
確認 |
注意点 |
|
確認 |
上記の内容に関わらず、服用中の薬がある場合や体質の心配事がある場合は医師に必ずご相談ください。
シアリスに関する詳しい情報は、以下のページからご確認いただけます。
シアリスの併用禁忌
シアリスと一緒に飲んではいけない併用禁忌薬は以下のとおりです。
併用すると、血圧が過剰に下がる恐れがあり大変危険です。
シアリスの併用禁忌薬 | |
硝酸剤及びNO供与剤 |
|
---|---|
sGC刺激剤 |
|
※薬剤名をタップすると詳細を確認できます
なお、バイアグラやレビトラで併用禁忌となっている不整脈治療剤のアミオダロン(アンカロン)は、シアリスでは併用可能となっています。
ただし服用を希望する場合は自己判断はせず、かかりつけの医師にご相談ください。
硝酸剤及びNO供与剤
硝酸剤及びNO供与剤は、高血圧や狭心症の治療に使われる薬です。
血管拡張作用を持つcGMPを産生します。
cGMPの分解を抑制するシアリスと併用すると、cGMPが過剰に生成され、血圧が急激に下がる恐れがあり大変危険です
一般名 | 商品名 |
---|---|
ニトログリセリン | ニトロペン舌下錠 |
冠動注用ミリスロール | |
ミリスロール注 | |
ニトログリセリン静注 | |
ニトログリセリン点滴静注 | |
ニトログリセリン注 | |
ニトロダームTTS | |
バソレーターテープ | |
ミニトロテープ | |
ミリステープ | |
ニトログリセリンテープ | |
ミオコールスプレー | |
バソレーター注 | |
ジドレンテープ | |
ミオコール静注 | |
亜硝酸アミル | 亜硝酸アミル |
硝酸イソソルビド | 一硝酸イソソルビド錠 |
アイトロール錠 | |
硝酸イソソルビド注 | |
ニトロール錠 | |
フランドル錠 | |
ジアセラL錠 | |
ニトロールRカプセル | |
硝酸イソソルビド徐放錠 | |
硝酸イソソルビド徐放カプセル | |
硝酸イソソルビドテープ | |
ニトロール注 | |
ニトロール点滴静注 | |
ニトロールスプレー | |
フランドルテープ | |
イソコロナールRカプセル | |
カリアントSRカプセル | |
ニトラステープ | |
リファタックテープ | |
アンタップRテープ | |
ニコランジル | ニコランジル点滴静注用 |
シグマート錠 | |
ニコランジル錠 | |
シグマート注 | |
ニトロプルシドナトリウム水和物 | ニトプロ持続静注液 |
ニプラジロール※ | ハイパジールコーワ点眼液 |
ニプラジロール点眼液 | |
ハイパジールコーワ点眼液 | |
ハイパジールコーワ錠 |
※併用禁忌には記載されていませんが、ニトログリセリンと同じような作用があるとされています。服用中の方は必ず医師にご確認ください。
上記は一例です。
表に記載が無くても、服用中の薬がある場合は必ず医師にご相談ください。
sGC刺激剤
sGC刺激剤は、肺高血圧症や慢性心不全の治療に使われる薬です。
シアリスと併用すると、血管拡張作用のあるcGMPの濃度が高まり、急激な血圧低下を起こす恐れがあります。
sGC刺激剤の薬剤の一例 | |
一般名 | 商品名※ |
---|---|
リオシグアト | アデムパス錠 |
※上記は一例です
※表に含まれていない場合でも、持病や服用中の薬があれば必ず医師に相談してください
シアリスの併用注意
シアリスの併用注意は以下の薬です。
併用によって薬が効きすぎたり、血圧が下がったりする可能性があるため注意が必要です。
シアリスの併用注意 | ||
---|---|---|
該当する薬剤の一例 | 理由 | |
CYP3A4阻害剤 |
|
併用により薬物代謝酵素のCYP3A4を阻害することで、血漿中濃度が上昇する可能性がある。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 |
|
併用によりシアリスの血漿中濃度が大きく上昇する可能性がある。 |
CYP3A4誘導剤 |
|
併用により、シアリスの血漿中濃度が大きく低下するとの報告がある。 |
α遮断剤 |
|
併用により血圧が低下するとの報告がある。 血圧低下により失神等の症状が出たとの報告がある。 |
降圧剤 |
|
併用により降圧作用が増強する恐れがある。 |
カルペリチド | ハンプ注射用1000 | 併用により降圧作用が強まる恐れがある。 |
ベルイシグアト | ベリキューボ | 併用により症候性低血圧を起こす恐れがある。 併用は有益性や危険性を十分に考慮し、やむを得ない場合のみにする。 |
※スクロールしてご確認ください
上記の薬剤は一例となります。
表に含まれていなくても、持病や服用中の薬がある場合は必ず医師に相談しましょう。
シアリスの併用注意は、主に薬の代謝に関わる薬や血圧を下げる作用がある薬となります。

シアリスを服用できない人
シアリスを服用できない人は、以下に該当する方です。
※タップで詳細を確認できます
上記の方がシアリスを服用すると、重大な副作用が起こる可能性があります。
それぞれ詳しく解説します。
シアリスの成分に対し過敏症の既往歴のある方
シアリスの成分タダラフィルなどに過敏症の既往歴がある場合、シアリスを服用することはできません。
過敏症はアレルギー反応のようなもので、深刻な場合アナフィラキシーとなり、命に関わります。
過去に薬の投与で過敏症が出た経験がある方は、シアリスに同様の成分や添加物が含まれていないか医師に確認しましょう。
硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤を投与中の方
併用禁忌薬にもなっているとおり、硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤を使用している場合、シアリスは服用できません。
併用すると血圧を下げる働きが増強する可能性があり大変危険です。
sGC刺激剤(リオシグアト)を投与中の方
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)は、シアリスの併用禁忌薬です。
併用するとcGMPの濃度が高まり血圧の低下を引き起こすため危険です。
もしsGC刺激剤を投与中の方はシアリスと併用しないでください。
心血管系障害を有するなど性行為が不適当な方
心血管系障害がある場合は、性行為自体が負担になる可能性が高いです。
性行為は心拍数や血圧、心筋酸素消費量に影響する行為であるため、持病によっては危険が大きくなります。
そのため、性行為自体が可能かどうか、必ず医師に相談してください。
不安定狭心症のある方又は性交中に狭心症を発現したことのある方
性行為は心臓に負担がかかる行為のため、不安定狭心症や性行為中に狭心症を発現した経験がある方は、シアリスを服用できません。
シアリスの服用を考えている場合は、既往歴を必ずご確認ください。
コントロール不良の不整脈、低血圧、高血圧のある方
シアリスには血圧を下げる働きがあるため、コントロールができない以下の体質の方は服用できません。
- 不整脈
- 低血圧
(血圧<90/50mmHgの方) - 高血圧
(安静時血圧>170/100mmHgの方)
シアリスを含むED治療薬は、血管を拡張することで効果を発揮します。
血圧低下作用があるため、一定の数値を下回る低血圧の方は服用できません。
高血圧の場合では、常に圧力がかかっている血管がいきなり拡張されると血流障害が起こり、脳や心臓、腎臓などに影響が出る可能性があります。
一定の数値を上回る高血圧の方も服用できないため、かかりつけの医師にご確認ください。
心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある方
過去3ヶ月以内に心筋梗塞の既往歴がある場合は、シアリスを服用できません。
重篤な心血管系の有害事象の報告があるので、必ず確認しましょう。
脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある方
過去6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血の既往歴がある場合は、シアリスを服用しないでください。
性行為自体も心拍数や血圧を上昇させる行為のため、注意が必要です。
重度の肝障害のある方
重度の肝機能障害を患っている場合、シアリスの血漿中濃度が強まる可能性があるため服用できません。
シアリスの成分は肝臓で代謝されるため、重度の肝機能障害がある場合に血漿中濃度が強まり、代謝が遅れる可能性があります。
網膜色素変性症の方
網膜色素変性症の方は、臨床試験において除外対象となっています。
網膜色素変性症とは、夜盲や視野狭窄などの症状が現れる指定難病で、PDE6(ホスホジエステラーゼ 6B)の遺伝子異常が確認されています。
シアリスは PDE5を阻害する働きがありますが、PDE6も阻害する作用が確認されているため網膜色素変性症の方は服用できません。
シアリスの服用に注意が必要な人
以下に該当する方は、シアリスの服用に注意が必要です。
安全に服用するためにも自己判断はせず、必ず医師にご相談ください。
- 屈曲、陰茎の線維化、ペロニー病など陰茎の構造に欠陥がある方
- 鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病など持続勃起症の素因となりうる疾患がある方
- PDE5阻害薬や他の勃起不全治療剤を投与中の方
- 出血性疾患や消化性潰瘍のある方
- 重度勃起不全の方
- コントロール不十分な高血圧の方
- 重度の肝障害の方
- 高齢者
シアリスの注意点
シアリスは以下の点に注意が必要です。
- 心血管系の状態に注意する
- 勃起が4時間以上続いたら受診する
- 急激な視力低下や視力喪失があらわれたらすぐ眼科を受診する
- 高所作業、自動車の運転をする場合は十分注意する
シアリスは副作用が起こる場合があるため、服用後は身体の状態に注意してください。
めまいや視覚障害が起こる可能性もあるため、仕事で高所作業や自動車の運転、危険を伴う機械の操縦をする場合は特に注意が必要です。
まとめ:シアリスは服用前に併用禁忌や併用注意を確認
シアリスの服用前には、併用禁忌・併用注意の薬を必ずご確認ください。
健康状態や持病、体質によっては服用できない場合もあるため、医師に相談しましょう。
フィットクリニックでは、シアリスの処方をおこなっています。
通販のように自宅で処方を受けられるオンライン診療は最短即日発送のため、気になる方はぜひご利用ください。
700円~1,600円 / 1錠
※ジェネリックを含む
よくあるご質問
-
- Q
シアリスは心臓に負担がかかりますか?
- A
シアリス自体が心臓に負担をかけるわけではありません。
ただし性行為自体は、心拍数や血圧、心筋酸素消費量に影響する行為であるため心臓に負担がかかる可能性があります。心血管系に持病がある方は、性行為が問題ないかどうか、必ずかかりつけの医師に相談してください。
- Q
-
- Q
シアリスは高血圧だと服用できないですか?
- A
安静時血圧で収縮期血圧が170mmHgを超える、または拡張期血圧が100mmHgを超えるような高血圧の場合はシアリスを服用できません。
シアリスの服用によって急に血圧が下がるため、血流障害が起こり脳や心臓、腎臓等に危険が及ぶ可能性があります。
- Q
-
- Q
シアリスで血圧は上がりますか?
- A
シアリスの服用によって血管が拡張されるため、血圧は一時的に下がります。
血圧を下げる薬などを服用している場合は、シアリスを服用できないことがありますので、必ずご確認ください。
- Q
-
- Q
シアリスは鼻炎薬や頭痛薬と併用しても良いですか?
- A
シアリスは市販の鼻炎薬や頭痛薬と併用可能です。
副作用として鼻づまりや頭痛が起こりやすいため、不安な方は用意しておきましょう。
ただし、胃腸薬「タガメット」に含まれるシメチジンなどのCYP3A4阻害剤はシアリスとの併用注意となっているので、心配な方は医師に相談しましょう。
- Q
-
- Q
シアリスはバイアグラやレビトラと併用できますか?
- A
シアリスはバイアグラやレビトラなど、ほかのED治療薬とは併用できません。
ED治療薬には血管拡張作用があるため、併用すると低血圧等が起こる可能性があり非常に危険です。
効果が出ない場合は正しい飲み方が出来ていない可能性があるため、飲み方を一度確認しましょう。
- Q
その他よくある質問はこちらをご確認ください
シアリスの併用禁忌は、主に高血圧や心疾患系の治療薬となっています。