ダイエット目的で使用したい場合には、ダイエットを扱うクリニックの医師にご相談ください。
ジャディアンスで痩せる?ダイエット効果や副作用を解説!
ジャディアンスはSGLT2阻害剤で、体内の余分な糖を尿とともに排泄させるため、体重を減らす効果がある薬です。
ジャディアンスの概要
薬品名▼ | ジャディアンス |
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成分▼ | エンパグリフロジン |
効果▼ | 余分な糖の排泄による体重減少 |
副作用▼ | 尿路感染、めまい、便秘、尿量増加、口の渇き など |
飲み方▼ | 1日1回1錠を朝食前・後のいずれかのタイミングで服用 |
このページでは、ジャディアンスの効果や副作用、注意点などの基本情報を詳しく解説しています。
特に毎日の食事で糖質の摂りすぎが気になる方は、ここでの内容を参考にメディカルダイエット挑戦のきっかけにしてみてください。
なお、ジャディアンスをはじめとしたSGLT2阻害剤以外のやせ薬の種類について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
フィットクリニックではジャディアンスと同じSGLT2阻害剤のフォシーガを処方しています。
フォシーガの処方価格については以下をご覧ください。
ジャディアンスとは?
ジャディアンスとは、2型糖尿病治療薬の1つで、有効成分はエンパグリフロジンです。
糖尿病治療薬の中でも「SGLT2阻害剤」に分類される飲み薬で、体内の余分な糖分を尿とともに排泄させて血糖を下げることができます。
SGLT2(血液に糖を運ぶ物質)の働きをブロック
⇩
ブドウ糖が血液に再吸収される量を減らす
⇩
再吸収されなかったブドウ糖を尿とともに排泄させる
日本では2015年に使用されるようになり、最近では「飲むだけで痩せられるダイエット薬」として痩身治療でも注目を集めています。
そんなジャディアンスのダイエット効果について、以下で詳しく解説していきます。
ジャディアンスで痩せる?ダイエット効果とは
ジャディアンスは、日本人および外国人216名を対象に行った臨床試験からダイエット効果が得られることがわかっています。
臨床試験は1日あたり10mgと25mgの2つの用量で行われ、そのうち日本人はそれぞれ43人、45人が参加しています。
- 10mg:-1.93kg
- 25mg:-2.15kg
このデータは食事や運動療法を行ったにもかかわらず、血糖値をコントロールできない人のデータです。
つまり血糖値に異常が認められない健康な方であれば、食事や運動に少し気を付けるだけで更なる体重減少が期待できる可能性があります。
また上記の試験は、延長試験により52週にわたって服用した場合でもダイエット効果が持続していたことがわかっています。
以下でジャディアンスでのダイエットについてさらに詳しく解説していきます。
どのくらい痩せる?1日のカロリー排出量
ジャディアンスの服用により、1日あたり60~100gの糖分が尿とともに排泄されます。
これをカロリー換算すると、以下のようになります。
- 1日あたり:約200kcal
- 1ヶ月あたり:約6,000kcal
体重1kgを落とすのに必要な消費カロリーは7,200kcalほどなので、1ヶ月ジャディアンスの服用を続けるだけで1kg弱は減量できる計算です。
ちなみに体重60kgの人が1ヶ月で1kg落とすには、ランニングだと120kmほど走る必要があります。
毎日4km走る計算になり、継続するのは大変だと感じる方も多いでしょう。
その点、ジャディアンスは服用するだけなので、無理なく効率的に理想の体重に近づけていくことが可能です。
ジャディアンスで効果を実感できる期間は?
ジャディアンスには体重減少効果があるものの、服用後すぐに効果が出るわけではありません。
前述した臨床データも踏まえると、少なくとも数ヶ月~半年は服用を続ける必要があります。
また、必ずしも「体重が減る=体脂肪が落ちる」ではありません。
一般的に体重が落ちるというのは、以下のいずれかの組み合わせが減少していることを指します。
- 脂肪
- 筋肉
- 水分
ここでポイントになるのが、筋肉です。
筋肉は基礎代謝(自然に消費されるエネルギー)に関係しているため、筋肉量が落ちてしまうと「痩せにくく太りやすい体質」へと身体が変化します。
そのため、ジャディアンスによる治療後のことも考えると、あわせて筋トレなどの運動を取り入れてダイエット後の体重をキープするための身体づくりも大切です。
ジャディアンスが向いている方
ジャディアンスを使った痩身治療が向いているのは、以下のような方です。
ジャディアンスが向いている方 |
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ジャディアンスは食事から摂取した余分な糖質をカットできるため、糖質制限に近い効果が得られます。
そのためご自身の食生活を一度振り返り、特に糖分の摂りすぎに思い当たる節がある方にはおすすめです。
ジャディアンスの服用方法
ジャディアンスの服用方法については、以下を参考にしてください。
1日1回1錠、朝食前または後に服用
服用1回あたりの用量は10mgが一般的ですが、効果が不十分である場合には医師の判断により25mgまで増量することが可能です。
また毎日の服用ではなく、炭水化物を多く食べる前に頓服薬として服用することもできます。
なお、25mg以上を一度に服用しても効果が高まらず、副作用のリスクが増すおそれがあります。
現在の食習慣なども考慮し、医師と相談しながら適切な用量の服用を心がけてください。
次に以下でジャディアンスの服用について詳しく解説します。
ジャディアンスを朝に服用する理由
ジャディアンスを朝に服用する理由は、薬の作用により余分な糖分を排泄するため尿量が増加するためです。
就寝中にトイレで何度も目が覚めて睡眠を妨げてしまわないためにも、朝に服用するのがベストなタイミングになります。
また、飲み忘れた場合、その日の服用はスキップしてください。
翌日は通常どおり服用を続け、飲み忘れた分をまとめて服用するのはお控えください。
ジャディアンスを服用するなら朝食は食べないのはNG?
ジャディアンスを服用するのであれば、朝食は食べるようにしてください。
寝ている間は空腹状態が続き、身体も省エネモードに切り替わっています。
そのため何も食べずにジャディアンスを服用してしまうと、低血糖や水分不足による脱水症状を起こすリスクが高まります。
また、ダイエットを始める人は、1日のうちどこかの食事を抜こうとすることがありますが、これはおすすめできません。
食事を抜くと次の食事までの時間が長くなり、空腹からドカ食いにつながりやすくなります。
空腹が長く続いた後に急激に食べ物を摂ると、血糖値が急上昇して太りやすくなる可能性があります。
「食べることもダイエット」になるので、軽めでも構わないので朝食は積極的に摂るようにしてください。
ジャディアンスの副作用
ジャディアンスの副作用は、以下の通りです。
- 尿路感染(カンジダ症、トリコモナス症、細菌性膣炎)
- 高血脂症
- めまい
- 便秘
- そう痒症
- 頻尿、多尿、排尿困難、尿量増加
- 口の渇き
- 空腹感 など
薬の作用により尿中に糖が含まれるため、糖をえさに増殖する感染症の発症や症状の悪化が起こることがあります。
特に女性は、自己感染による再発を繰り返しやすい「カンジダ症」には注意が必要です。
また、尿量の増加に伴って水分や余分な糖が排泄されることで、口や喉の渇きを覚えることや、低血糖の症状が現れることがあります。
⇨空腹感、動悸、ふらつき、脱力感、めまい、頭痛、冷汗、ふるえ など
こまめな水分補給を心がけ、低血糖症状が現れた場合には十分な量の糖分(砂糖やブドウ糖を含む清涼飲料水)を摂取し、治療継続については医師と相談するようにしてください。
ジャディアンス服用にあたっての注意事項
ジャディアンスは、服用の注意事項がいくつかあります。
健康状態や服用中の薬などがあれば、副作用や飲み合わせのリスクから服用できないケースもあります。
以下で詳しく解説するので、ご自身に当てはまるものがないか事前のチェックにお役立てください。
ジャディアンスの併用禁忌・併用注意
ジャディアンスには、相互作用が確認されている薬がいくつかあります。
今のところありません。
- ジャディアンス以外の糖尿病治療薬
- 血糖降下作用を強める薬(β遮断薬、サリチル剤、モノアミン酸化酵素阻害剤 など)
- 血糖降下作用を弱める薬(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン など)
- 利尿薬(チアジド、ループ利尿薬 など)
上記を併用してしまうと重い副作用を起こすきっかけになってしまうことや、安定した治療効果が得られないことにもつながりかねないので併用には慎重な判断が求められます。
なお、ジャディアンスの処方前には必ず確認される事項なので、健康状態がわかるものや常用薬などがあれば医師に伝えるようにしてください。
ジャディアンスを服用できない方
以下に該当する方は、ジャディアンスの服用を禁止されています。
- ジャディアンスの成分に対してアレルギー(過敏症)の既往歴がある方
⇨アナフィラキシーという重いアレルギー症状を起こすリスクがあるため - 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者
⇨輸血やインスリンを使った速やかな対処が必須となるため - 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
⇨インスリン注射による血糖管理が望ましいとされているため
上記のいずれか1つでも当てはまれば、ジャディアンスの服用はNGとなります。
治療中も健康状態の変化があった際には、必ず医師に相談するようにしてください。
ジャディアンスの服用に注意が必要な方
以下のような特定の背景がある方は、ジャディアンスの服用には注意が必要です。
- 脳下垂体機能不全または副腎機能不全栄養不良状態
- 飢餓状態
- 不規則な食事摂取
- 食事摂取量の不足
- 衰弱状態激しい筋肉運動
- 過度のアルコール摂取者
- 血糖コントロールが難しい方
- 高齢者
- 利尿剤を併用している方 など
症状を悪化させるおそれがある
場合によっては安全に服用できないこともあるので、ジャディアンスを用いた痩身治療ができる状態かの判断は医師の指示に従うようにしてください。
ジャディアンス服用中は極度の糖質制限ダイエットはNG
「〇〇制限ダイエット」などはいくつも提唱されていますが、ジャディアンスを服用中の極度な糖質制限ダイエットはNGです。
1日の糖質摂取目安は320gとされており、ジャディアンス服用中は1日に60g~100gの糖が尿とともに排泄されます。
つまり食事からの糖質摂取を過度に制限してしまうと、身体が低血糖状態に陥り、不調を引き起こして日常生活に支障をきたす可能性があるので危険です。
ジャディアンスは、適度に食事をとりながらも、体重減少が期待できる薬です。
ダイエットに夢中になりすぎて健康を損ねないためにも、間食を控えたり、甘いものやお酒の摂取を少し控える程度に収めるようにしてください。
ジャディアンスの入手方法
ジャディアンスは「医療用医薬品」として分類されており、医師以外からの購入はできません。
重い副作用なども確認されていることから、事前の診察・問診を受け、ダイエット目的で治療に用いられるかの判断が必要になります。
ジャディアンスの服用を希望される場合は、医療機関にご相談ください。
なお、ジャディアンスは、インターネットを利用した個人輸入(海外通販)でも購入ができてしまいます。
ただ、個人輸入は何が起きても自己責任となり、健康状態や飲み合わせがわからないまま服用することは健康上のリスクに直結します。
偽物や粗悪品といった危険もあるので、個人輸入をはじめ医師以外からの購入・服用はお控えください。
なお、フィットクリニックではジャディアンスの取り扱いはありませんが、同じSGLT2阻害剤として、フォシーガを処方しています。
初診料・問診料は無料で、ご来院しての診察のほかに、スマホ1つで受診ができるオンライン診療を行っています。
初診料・問診料 | 無料 |
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送料 | 1万円以上無料 ※1万円未満の場合385円 |
オンライン診療の支払方法 | 銀行振込、クレジットカード、代金引換、コンビニ払い |
またフィットクリニックでは、初めてフォシーガを服用する方とすでに経験のある方それぞれに、お得な割引プランをご提供しているので、ぜひご利用ください。
・フォシーガを初めて服用する方
診察時に2回目の予約を確定いただくと割引価格で処方が可能
フォシーガ5mg(30錠) | 7,200円(通常14,000円) |
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・フォシーガを服用したことがある方
1ヶ月あたり最大15%割引のまとめ買いが可能
5mg | 10mg | |
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30錠 | 14,000円 | 19,000円 |
90錠 | 37,800円(12,600円/月) | 51,300円(17,100円/月) |
180錠 | 71,400円(11,900円/月) | 96,900円(16,150円/月) |
定期配送 | 12,600円/30錠 | 17,100円/30錠 |
GLP‐1受容体作動薬の「サクセンダ」と「リベルサス」と、フォシーガをセットにしたプランも処方しています。
特にサクセンダとのセット処方は通常よりもお安くなっているのでおすすめです。
プラン名 | 価格 / 月 | 定期配送 / 月 |
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短期痩身プラン(注射) (サクセンダ+フォシーガ) |
26,800~99,150円 | 28,810~65,780円 |
短期痩身プラン(経口薬) (リベルサス+フォシーガ) |
17,200~38,000円 | 17,200~35,700円 |
フォシーガの処方をご希望の方は、以下のボタンより診察のご予約をお願いいたします。
まずは空いている日時だけ確認したいという方も「WEB予約」または「LINE予約」からご確認いただけます。
ジャディアンスについてまとめ
ジャディアンスは2型糖尿病の血糖値をコントロールする治療薬ですが、体内の余分な糖を排泄する効果は痩身治療にも応用できます。
特に甘い物好きや炭水化物中心の食生活、アルコールを飲む機会が多い方などには向いており、ある程度であれば食べながらでも体重減少が可能です。
なお、フィットクリニックではジャディアンスと同じSGLT2阻害剤としてフォシーガを処方しています。
少しでも楽にダイエットをしたい方や、過去にリバウンドや失敗経験がある方などは、フィットクリニックまでお気軽にご相談ください。
よくある質問
ダイエット目的で使用したい場合には、ダイエットを扱うクリニックの医師にご相談ください。
ただし、医薬品である以上は副作用などもあります。
自己判断の服用により健康を損ねないためにも、必ず医師に指示された用法用量を守るようにしてください。
臨床データによれば、24週間の服用で-1.93kg~-2.15kgの体重減少がみられたため、メディカルダイエットの選択肢の1つとして注目を集めています。
効果は約24時間持続するため、朝に服用すれば昼食や夕食時でも食事に含まれる余分な糖質を排出する効果が期待できます。
これは、ジャディアンスが余分な糖分を尿とともに排出する利尿作用を持っているからです。
服用1日目には、偽薬(プラセボ)にくらべて約500mgの尿量増加が報告されています。
ただ、インスリンに関係なく作用するので、他の糖尿病治療薬にくらべるとリスクは抑えられ、発生頻度も2.3%と低いのが特徴です。
2015年に国内販売をスタートしたばかりの薬になるので、今のところ後発品(ジェネリック)はありません。