この記事では以下の内容について詳しく解説しています。
「最近お腹が出てきてみっともない体型になってきた」「年齢とともに太りやすくなっている」
40代、50代に差し掛かると、以前のように体型維持ができず、中年太りの悩みを抱える方が増えてきます。
健康的かつ若々しい体型をいつまでもキープするためにも、原因や解消方法を参考に今後のダイエットに活かしてみてください。
中年太りはいつから?
※「結果の概要」厚生労働省 P.2データを引用
中年太りがいつからはじまるかは男女で以下のように異なります。
- 男性:40代ごろ
- 女性:40~50代
男女ともに、40代に入るあたりが中年太りのターニングポイントになり、以前とは異なる身体の変化が現れるようになります。
いつもと同じ生活を送っているつもりでも、ふとした時にぽっこりお腹や鏡に写った身体にショックを受けるケースは珍しくありません。
中年太りの原因
40代前後から起こる中年太りの原因は以下の通りです。
基礎代謝の低下やホルモンバランスの変化は、老化によって起こる現象の1つとも考えられています。
老化に伴う身体のさまざまな変化が、体重増加を招いてしまいます。
基礎代謝の低下
基礎代謝は男性で15〜17歳、女性で12~14歳がピークを迎えます。
それ以降は少しずつ低下していき、50歳前後でガクンと落ち消費エネルギーが少なくなることで中年太りを引き起こします。
- 20歳代:1680kcal
- 50歳代:1505kcal(-175kcal)
1日175kcalの差はわずかと感じるかもしれませんが、年間にすると約64,000kcalほど消費されるエネルギー量が変わってきます。
脂肪(約9000kcal/kg)に換算すると約7kgも変わってくるので、基礎代謝の低下は中年太りの大きな原因です。
ホルモンバランスの乱れ
男性・女性ホルモンは加齢とともに減少していき、体脂肪を増加させる原因であることがわかっています。
- アンドロゲン(男性ホルモン)の減少
⇨総脂肪量や腹部脂肪量が増加しやすくなる - エストロゲン(女性ホルモン)の減少
⇨閉経後は腹部や内臓脂肪が増加しやすくなる
女性は閉経前後の40〜50歳あたりの更年期で女性ホルモンが低下するのに対し、男性は30歳ごろから徐々にアンドロゲン(男性ホルモン)が減少をはじめます。
年齢を重ねるごとにホルモンバランスは変化していき、それに伴い脂肪のつき方も変わり、ぽっこりお腹など中年太り特有の体型になりやすくなります。
生活習慣の乱れ
中年太りのわかりやすい原因が生活習慣の乱れです。
高脂質・高糖質な偏った食事は摂取カロリーを増やし、運動不足は消費カロリーを減らします。
体型維持の基本である摂取と消費のバランスが崩れ、1日で消費できなかったカロリーは脂肪となって蓄積されていきます。
40〜50代は年齢的にも基礎代謝や筋肉量が減少しているため、生活習慣の乱れは中年太りに拍車をかけます。
これにより、腹部や下半身、腰回り、背中などに余計な脂肪が蓄積され、体のたるみなども目立つようになってしまいます。
加齢による脳細胞の収縮
最近の研究では食欲をコントロールする神経細胞が加齢に伴い縮むことで、中年太りに影響を及ぼしていることが明らかになりました。
脳の視床下部には、「一次繊毛」という神経細胞があります。
一次繊毛には、「お腹が空いた」「お腹いっぱい」などの脳のシグナルを受け取るアンテナの役割があり、この長さが痩せやすさに影響します。
⇩
②肥満を防ぐためのシグナルが届きにくくなる
⇩
③代謝が下がり、食べる量も増える
⇩
④中年太り(加齢性肥満)を起こす
この研究結果によって、一次繊毛の伸縮が中年太りの原因となるメカニズムが明確になりつつあります。
Age-related ciliopathy: Obesogenic shortening of melanocortin-4 receptor-bearing neuronal primary cilia
中年太りを解消する方法
中年太りを解消するためには、以下の方法が効果的です。
体重の管理・維持は、年齢に関わらず食事と運動が基本です。
摂取カロリーを減らすか消費カロリーを増やすことがポイントになり、可能であれば両方を並行して実践することが推奨されます。
また、食事制限や運動がストレスになるようであれば、医療の力で効率よく痩せるメディカルダイエットを選ぶのもひとつです。
ここからは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
食生活の見直し
中高年は筋肉量の減少を防ぐためにも、食事から十分な量のタンパク質を摂取することが不可欠です。
ただし、タンパク質の取りすぎはカロリーオーバーを招くので、以下の栄養バランスを参考に食生活の見直しを図るのが一般的です。
- 炭水化物:50〜65%
- タンパク質:13〜20%
- 脂肪:20〜30%
また、短期的であれば糖質の制限も有効で、肥満の状態に応じて炭水化物の摂取を40%程度にとどめるのもおすすめです。
1日の必要エネルギー量は、性別や活動レベルによって異なりますが、一般的には男性2,200kcak~3,000kcal、女性は1,400〜2,400kcalが目安になります。
性別 | 年齢 | 1日の必要エネルギー量 |
---|---|---|
男性 | 活動量が低い18~69歳 | 2,200kcal±200kcal |
活動量が普通以上の18~69歳 | 2,400kcal~3,000kcal | |
女性 | 活動量が低い18~69歳 | 1,400〜2,000kcak |
活動量が普通以上の18~69歳 | 2,200〜2,400kcak |
食べないことは一時的な減量効果が期待できても、長期的に続けるのが難しく結果的にリバウンドを招く原因にもなります。
栄養バランスを意識した食生活により、中年太りの解消を目指してみてください。
適度な運動
適度な運動は、「楽だけどちょっとキツイ」を目安に行うことがおすすめです。
運動量が多いほど減量しやすくなりますが、体への負担も大きくなり、ケガのリスクもあるので以下の運動をおすすめします。
- ウォーキング(普段よりも少し早いペース)
- スロージョギング
- 水中歩行
1日合計30分以上を目標に、少なくとも週3日、可能であれば毎日続けることが望ましいです。
- スクワット
- ダンベル
- ランジ
1セット10〜15回を目安に、1〜3セット無理のない範囲で行うことがおすすめです。
ただし、筋肉は疲労の回復に時間がかかるので、2〜3日に1回のペースで取り入れてみてください。
適度な運動を習慣づけ、筋力アップによる基礎代謝の向上や消費カロリーを増やして中年太りを効率的に解消していきましょう。
メディカルダイエット
メディカルダイエットは医師の管理の下で行う痩身治療になり、主に以下のようなダイエット薬やサプリメント、漢方薬などを用いてダイエットを成功に導きます。
時間に追われる生活の中で、中年太り解消のために食生活をいきなり変えたり、運動時間の確保が難しいこともあります。
そういった場合に効果的なのが、メディカルダイエットです。
これらの治療法は、中年太りの原因やライフスタイルに合わせて選択できます。
脂質や糖質の吸収を抑えたり、体質から痩せやすくすることができ、短期間で集中的に減量を目指すことも可能です。
自己管理が難しい、あるいは続かないだけでなく、より効率的に中年太りを解消したい場合にはメディカルダイエットも検討してみてください。
フィットクリニックのメディカルダイエット
フィットクリニックでは、中年太り解消をサポートするため、さまざまなダイエットプランをご用意しています。
種類 | 価格 |
---|---|
リベルサス | 7,200円~/月 ※3mgの価格 |
サクセンダ | 16,830円~/本 |
フォシーガ | 11,900円~/月 ※5mgの価格 |
オルリファスト | 4,930円~/42錠 ※60mgの価格 |
BBXサプリ | 6,800円~/30錠 |
防風通聖散エキス顆粒7.5g | 4,930円~/90包 |
定期配送やおまとめ購入などの割引プランもあるため、治療にかかる費用面でもしっかりサポートします。
一般的なダイエットでは、特に食事に気を使うことで食費が高くつきがちです。
その点フィットクリニックのメディカルダイエットでは、食事に過度な注意を払う必要がなく効率的に痩せることができます。
ダイエットにかかる費用や効率を考えた際は、当院のメディカルダイエットをぜひ検討してみてください。
まとめ:加齢による体質変化で中年太りが起きやすくなる
これまでの内容から、中年太りについて重要なポイントをまとめてお伝えします。
- 基礎代謝が下がって消費エネルギーが減る
- ホルモンバランスの変化により脂肪をつきやすくなる
- 生活習慣の乱れは「摂取カロリー>消費カロリー」につながる
- 脳細胞の収縮が食欲のコントロールを難しくする
- 中年太りは食事と運動の両立で解消するのが基本
- 自己管理にかかる費用や効率を考えるならメディカルダイエットを選ぶのもひとつ
歳を取るごとに体質は変化していき、それまで太りにくかった方でも40代、50代に差し掛かると体型の変化が目立つようになってきます。
中年太りは老化現象の1つとも言えますが、肥満度が増してくれば健康リスクも高まります。
いつまでも健康に、そして若々しさをキープするためにも積極的に中年太りを予防・解消していきましょう。
よくある質問
基礎代謝の低下やホルモンバランスの変化、生活習慣の乱れのほか、最近の研究からは加齢により、脳細胞が縮むことで食欲コントロールが難しくなることも明らかになっています。
体内はエネルギー効率が悪い状態になっているので、摂取したエネルギーを1日で使い切れず、余ったカロリーが脂肪として蓄積されてしまい太ってしまいます。
男性ホルモンの減少により、特に腹部まわりに内臓脂肪がつきやすくなるので、ぽっこりお腹が目立ってくるのが特徴です。
医師の管理の下で行う痩身治療になり、ダイエット薬や漢方、サプリメントを用いることで、過度な自己管理を必要とせずに効率的に痩せることができます。