メディカルダイエット

下半身太りの原因は?短時間でできるストレッチやダイエット方法を詳しく解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
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下半身太りは、お尻や太もも、ふくらはぎ、ひざ上といった足の太さに悩んでいる女性にとって特に気になる問題です。

この記事では、以下の内容について詳しく解説しています。

  • 下半身が太る原因
  • 下半身太りの解消法

下半身に脂肪が付きやすい原因を知ることで、効果的なアプローチが可能になります。

上半身とのアンバランスな状態を解消して、理想のボディラインを手に入れましょう。

昔買ったパンツが入らなくなった」「下半身太りが気になって好きなコーデができない」など、下半身太りにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

下半身が太る原因は?

下半身が太る原因は以下となります。

これらの原因は、日常生活や体質が影響してきます。

例えば長時間の座り仕事や姿勢の悪さ、運動不足などの影響で下半身に脂肪が蓄積されやすくなります。

また、自分ではコントロールできない女性ホルモンやストレスなども下半身太りに影響してしまうことがあります。

下半身に脂肪がつきやすい理由を知ることで、効果的な下半身痩せが可能です。

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

骨盤の歪み

骨盤の歪みは、下半身太りの原因となることが多いです。

姿勢の変化や体の使い方の癖などによって、骨盤が前後・左右・左回旋・右回旋のいずれかに傾いてしまうことがあります。

こうした歪みがひどくなると本来使われるべき筋肉が使われず、筋肉量の減少により基礎代謝が低下してしまいエネルギーがうまく消費されにくくなります。

また、内臓の位置が下がることで消化不良や代謝の低下が生じてしまい、太りやすい体内環境がつくられてしまいがちです。

【骨盤の歪みが起きやすい要因】
  • 片足に体重をかける癖:片足重心で立つ習慣がある
  • 足を組む習慣:座る際に足を組むことが多い
  • 長時間のデスクワーク:長時間同じ姿勢で座っている
  • 姿勢が悪い:猫背や反り腰などの悪い姿勢
  • 妊娠や出産:妊娠や出産後に骨盤が広がり、そのまま戻らないことがある

無意識の癖や習慣、ライフイベントなどが重なることで骨盤の歪みが進んでしまい、下半身に脂肪が蓄積されやすくなります。

血行不良によるむくみ

水分代謝が悪く余分な水分が重力などで下にたまると、下半身がむくみやすくなったり、脂肪が蓄積しやすくなります。

また、血行不良はリンパの流れが滞り、老廃物が排出されにくくなります。

【血行不良を引き起こす要因】
  • 長時間同じ姿勢で過ごす:デスクワークや立ち仕事
  • 入浴習慣がない:シャワーだけで済ませることが多い
  • 足先が冷えている:末端冷え性
  • 冷たい飲み物を好む:冷えを助長する飲食習慣
  • 夕方になると靴がきつくなる:むくみが現れやすい

こうした要因がむくみを慢性化させていき、下半身に脂肪が蓄積されやすい状態を作り出してしまうため注意が必要です。

筋力の減少

主にふくらはぎや太もも(特に内もも)といった大きい筋肉が減少することで、基礎代謝は低下していきます。

これにより、エネルギー消費が減ってしまい脂肪が燃焼されにくい状態となり、脂肪がつきやすく、筋肉が少ないことでたるみが生じてしまうこともあります。

【筋力不足を引き起こす要因】
  • 運動習慣がない:日常的に運動をしていないと筋力が低下していく
  • 加齢:年齢を重ねると筋肉量が自然に減少する
  • 栄養不足:特にタンパク質の不足は筋肉の維持に悪影響を与える

筋力不足が進行すると、足首のくびれがなくなったり、膝上にも脂肪がつきやすくなります。

下半身のシルエットは崩れやすくなり、下半身太りがさらに進むとセルライトの増加を助長することにもつながってしまいます。

セルライトの増加

セルライトは、主にお腹や太もも、お尻などにできる肌の凹凸のことです。

皮下脂肪が増えることで肌の一部が盛り上がり、その段差が表面化している状態になります。

基礎代謝が低下するとリンパの流れは悪くなり、老廃物が排出されにくくなります。

これによりセルライトができやすくなるほか、食生活や運動習慣もセルライトの形成に影響を与えます。

【セルライトの原因】
  • 血行不良:血液やリンパの流れが滞り、老廃物が蓄積
  • ホルモンの影響:エストロゲンなどのホルモンがセルライト形成を助長
  • 運動不足:筋肉が少ないと脂肪が蓄積しやすくなる
  • 食生活の乱れ:高脂肪・高糖質の食事がセルライトの形成を促進

これらの原因が重なることでセルライトが増加し、血行や代謝も悪化することで下半身太りを助長することもあります。

また、セルライト自体は健康に重大な害を与えることはありませんが、見た目から美容上のコンプレックスにもつながりやすいです。

下半身太りの解消法

太ももや下半身太りのダイエットイメージ

ここから下半身太りの解消法として、以下の方法について詳しく解説します。

筋トレや有酸素運動を取り入れて自己対策を行っているものの、なかなか下半身が痩せないという方も多いのではないでしょうか。

下半身太りは特に改善が難しい部分ですが、正しくアプローチすることで解消できます。

上記の方法を組み合わせるのが効果的な下半身痩せにつながるので、積極的に取り入れてみてください。

塩分を控えた食事を心がける

塩分が多い食事はむくみやセルライトができやすくなるため、下半身太りの解消には減塩を心がけることが重要です。

健康のための食塩摂取量の目標値は男性7.5g未満/日、女性6.5g未満/日となっています。

以下が食塩摂取量からみた、悪い食事と良い食事の例です。

悪い食事の例 良い食事の例
  • ラーメン、カップそば、うどん
  • 牛丼、カツ丼、カレーライス
  • カップ焼きそば、袋タイプの焼きそば
  • パスタ(ミートソース、カルボナーラ)
  • 寿司(10貫)
  • 即席味噌汁
  • 加工食品(梅干し、塩鮭、きゅうりの漬物、辛子明太子、たくあん)
  • 新鮮な野菜と果物
  • 低塩の調味料を使用した料理
    (ハーブやスパイスで味付けした料理など)
  • 鶏肉や魚などの低脂肪なタンパク質
  • 全粒穀物や豆類
  • 特にラーメンや丼もの、インスタントなどの即席料理は、1食で1日の塩分摂取量を超えてしまうこともあります。

    たまになら問題ありませんが、食事の時間が十分に取れないからといって頼りきりになってしまうと下半身太りを助長しかねません。

    可能な限り、肉・魚・野菜・果物をバランスよくとり、むくみの軽減やセルライトの発生を防いでください。

    ストレッチ・マッサージをおこなう

    ストレッチやマッサージにより、血行を促しリンパの流れを良くすることで、むくみ防止や老廃物もスムーズに排泄されるようになります。

    部位ごとに効果的なストレッチ 方法
    太もも周辺をほぐす
    くびれにも効果的なストレッチ
    ①ベッドや床に仰向けになる
    ②片膝を抱え、息を吸いながらお腹に向かって膝を寄せる
    ③3~10秒を目安に体勢をキープ
    ④左右をかえて10回ずつ繰り返す
    骨盤の歪みを直すストレッチ ①床に座り、足を前に伸ばす
    ②肘を曲げて脇を締める
    ③おしりで歩くイメージで前後20歩を繰り返す
    細い脚をつくるストレッチ ①まっすぐ立ち、左右の膝裏をあわせて脚を交差させる
    ②その状態で膝を開くように5回屈伸
    ③息をゆっくり吐きながら膝が伸びた状態でおしりに力を入れる
    ④左右の脚を組み替えて繰り返す

    ストレッチやマッサージは、日常的に簡単に取り入れられスキマ時間でも実践できます。

    自分に合った方法を見つけて、下半身太りを解消していきましょう。

    筋トレや有酸素運動を習慣づける

    筋トレや有酸素運動を習慣づけることで、脂肪が燃焼されやすくなり、筋肉がついて引きしまるため下半身太りの解消にもつながります。

    習慣的に続けていけば、全身の脂肪を効率的に減らし下半身もきゅっと締まっていくでしょう。

    運動をしばらく行っていない場合は、徐々に頻度や強度を高めていき、目標に合わせて継続することで効果が現れやすくなります。

    有酸素運動

    週に3〜5回、脂肪が燃焼されやすくなる30分以上の運動がおすすめです。

    ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は下半身の筋肉群を多く使うため、結果として下半身が引き締まりやすくなります。

    筋トレ

    週に2〜3回、下半身を中心にさまざまな筋肉をバランスよく鍛えることがポイントです。

    スクワットやランジ、レッグプレスなどの筋トレは、下半身の筋肉を強化し、基礎代謝を上げて脂肪燃焼を促進します。

    また筋肉量が増えてくれば、太ももやお尻などの引き締め効果も期待できます。

    メディカルダイエットをする

    下半身をピンポイントで痩せさせたい場合には、メディカルダイエットも選択肢のひとつです。

    通常のダイエットでの部分痩せは難しいですが、医師のもとで行うメディカルダイエットなら気になる部位の脂肪を減らすことが可能です。

    【メディカルダイエットの一例】
    • クールスカルプティング
      脂肪だけを冷却して脂肪細胞そのものの数を減らす治療
    • トゥルースカルプiD・スカルプシュアー
      レーザーや超音波によって脂肪を加熱して脂肪細胞を破壊する治療
    • 脂肪溶解注射
      気になる部位に注射することで脂肪細胞を溶かし分解・破壊する治療

    脂肪を減らす治療は脂肪吸引をイメージするかもしれませんが、これらは切らない治療となっています。

    身体への負担も少なくダウンタイムも短いため、日常生活に影響が少ないのが特徴です。

    また、下半身だけでなく全身痩せを希望する場合には、自宅などで行える内服薬や注射薬による治療もおすすめです。

    まとめ:日々の改善で下半身太りを解消

    この記事の要点をまとめると、以下となります。

    • 下半身太りは、骨盤の歪み・むくみ・筋力の減少・セルライトの増加が原因
    • 女性ホルモンやストレスが影響することもある
    • 塩分を控えた食事を心がけることで、むくみやセルライトの発生を防ぐ
    • ストレッチ・マッサージを行い、血行を促進しリンパの流れを良くする
    • 筋トレや有酸素運動を習慣づけて、脂肪を燃焼させ、筋力を強化する
    • 部分痩せにはメディカルダイエットを取り入れるのもひとつ

    下半身太りは多くの女性を悩ませる問題ですが、原因を見つけ適切にアプローチすることで改善できます。

    自己管理はもちろん、より効率的な下半身痩せを期待するのであれば、必要に応じてメディカルダイエットも検討してみてください。

    よくある質問

    足だけ太る原因はなんですか?
    足だけが太る原因としては、骨盤の歪みや血行不良、むくみ、筋力の低下、セルライトの増加などがあげられます。
    また、女性ホルモンやストレスも影響することもあり、さまざまな要因が重なることで、太ももやお尻、膝上など特定の部位に脂肪が蓄積しやすくなります。
    下半身のセルライトをなんとかしたいです。
    下半身のセルライトの対策には、血行を促進するためのストレッチやマッサージ、筋トレや有酸素運動が効果的です。また、塩分を控えた食事を心がけ、むくみの発生を防ぐことも重要です。
    しかし、セルフケアではセルライトをそれ以上増やさないことが限界であり、根本的な解消にはメディカルダイエットによる治療が必要な場合もあります。
    男性の下半身太りの原因はなんですか?
    男性の下半身太りの原因として、運動不足や加齢による筋力低下、ホルモンバランスの変化、食生活の乱れなどがあげられます。
    また単に太い場合は、筋肉太りの可能性も考えられます。
    上半身はガリガリなのに下半身だけ太いのはなぜですか?
    上半身がガリガリで下半身だけが太りやすいのは、子宮を守るためです。
    女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの働きにより、皮下脂肪を溜め込みやすくなっています。
    下半身太りは美容面でコンプレックスになりがちですが、健康な女性は下半身が太りやすい傾向にあることは覚えておいてください。