AGA・薄毛

フィナステリド(プロペシア)をやめた後は脱毛する?経過観察もご紹介!

フィナステリド(プロペシア)をやめた後は脱毛する?経過観察もご紹介! AGA・薄毛

フィナステリド(プロペシア)をやめた後は、ふたたびAGAの影響が髪に現れ、薄毛が進行します。

生涯に渡って服用を続ける必要はありませんが、「やめ時」を判断するのが難しい薬です。

このページでは、フィナステリド(プロペシア)をやめた後の髪の変化について解説しています。

症例写真付きで詳しくご紹介しているので、これからあるいはすでにフィナステリドを服用中の男性も今後の治療計画にお役立てください。

フィナステリド(プロペシア)がどんな薬か知りたい方については、以下のページも併せて参考にしてみてください。

フィナステリドをやめた後は再び薄毛が進行する!

フィナステリドをやめた後は、薄毛の進行をストップさせることができません。

理由としては、1日1回の連日服用により有効成分を常に体内で循環させ、頭皮からAGAの原因を除去し続けることで髪の健康を維持しているからです。

服用方法からもわかるように効果は24時間しか持続しないので、残念ながら服用をやめた後は少しずつ元の薄毛に戻ってしまいます。

AGA(男性型脱毛症)は完治が難しいことから、毛量をいつまでキープしたいのかがポイントになってきます。

途中で服用をやめてしまうと、それまで治療に費やした時間やお金を無駄にすることもあるので、可能な限りはフィナステリドの服用を続けるのがおすすめです。

以下でフィナステリドをやめた後どうなるのかについて詳しく解説します。

【画像あり】55歳男性Kさんの経過観察

【画像あり】55歳男性Kさんの経過観察
■症例写真の詳細 年齢:55歳
性別:男性
AGAのタイプ:Ⅱ~Ⅲ vertex
使用した治療薬:フィナステリド+ミノキシジルタブレット
治療期間:7ヶ月

今回、経過観察にご協力いただいたKさんの治療前の頭頂部は、すでに地肌が透けている状態でした。

薄毛の進行を抑えるだけでは毛量の十分な回復は見込めないと判断し、発毛薬であるミノキシジルをセットで処方し経過を観察しました。

治療スタートから6ヶ月で地肌の透け感もほぼなくなり、髪密度も十分であったことから追加で1ヶ月服用後に治療を中止されています。

しかし、服用中止から約6ヶ月で、ふたたび頭頂部の薄毛が広がりはじめてしまっています。

最終的には治療前と近い状態にまで毛量が減り、フィナステリドの効果を失ったことでAGAが再度進行していることがうかがえます。

フィナステリドをやめた後は急激に薄毛になる?

フィナステリドをやめた後に、急激に薄毛になる心配はありません。

そもそもAGAは症状のグレード(進行度合い)が1段階上がるのに3~5年かかり、ゆっくりと時間をかけて毛量が減っていくのが特徴の脱毛症になります。

そのためフィナステリドをやめた途端に急激に薄毛になることはなく、抜け毛が目立ってはきますが、髪が抜け落ちるスピードが早まるとは考えにくいです。

治療により回復した毛量にもよりますが、フィナステリドをやめた後に元の薄毛状態に近づくまでには「6ヶ月」が目安とされています。

フィナステリドをやめた後は治療前より抜ける?

フィナステリドをやめた後は、個人差はあるものの、治療前よりも髪が抜ける可能性があります。

なぜならAGAは進行性の脱毛症なため、時間が経つに連れて脱毛範囲が以前にも増して広がる可能性があるからです。

ただし、フィナステリドをやめた後に髪が抜ける本数を調べたデータはなく、ご自身の主観的な部分も強いです。

そのため抜け毛の量が気になるようであれば、元の薄毛状態に戻ってしまう前に医師に相談することをおすすめします。

フィナステリドを中断してから再開するとまた生えるのか

フィナステリドによる治療を中断しても、ふたたび治療を再開すれば薄毛の進行を抑えることができます

そのため休薬期間を設けつつ、薄毛が進行してきたタイミングで治療を再開して毛量を維持していくのも1つの手です。

ただし、治療再開のタイミングによっては効果が得られないことがあるので注意が必要です。

髪にはヘアサイクルが備わっており、通常1サイクルを2~6年として生え変わっています。

しかしAGAはヘアサイクルを1年未満にしてしまい、毛根が寿命を迎え死滅してしまうと新しい髪が生えなくなってしまいます。

そのため地肌が透ける面積が広かったり、うぶ毛程度しか生えていない箇所が目立つようであれば注意が必要です。

それまで治療にかけた時間やお金を無駄にしないためにも、治療再開のタイミングは計画的に行うようにしてください。

フィナステリドをやめる原因と回避方法

フィナステリドをやめる原因には、以下のようなことが挙げられます。

上記の他にも、持病や体質によっては仕方なくフィナステリドの服用を中止しなければならないこともあります。

以下より、フィナステリドをやめる原因についてそれぞれ詳しく解説していくと共に、服用をやめたくない場合の回避方法についても触れているので参考にしてみてください。

1年以上経っても効果を実感できない時

フィナステリドの服用をしてから1年経っても効果が得られない場合、服用をやめてしまう原因になってきます。

ただ、フィナステリドは髪を生やす薬ではなく、AGAの原因にアプローチして薄毛の進行を止める守りの薬です。

発毛効果がみられるのはほんの一握りの人に限られ、これは以下の臨床データからも確認することができます。

■1年間の国内投与試験(1mg)
  • 改善:58%
  • 維持:40%
  • 進行:2%

改善については「軽度改善以上」を改善としており、約2人に1人は薄毛の進行が止まれば効果ありと判断されます。

そのため途中でフィナステリドの服用をやめてしまうのではなく、攻めの薬とも呼ばれる「ミノキシジル」との併用により発毛効果を期待できる可能性があります

■1年以上経っても効果を実感できない時の解決策 フィナステリドは守りの薬であるため、発毛を促すミノキシジルを併用すると薄毛を改善できる可能性がある。
ミノキシジルとフィナステリドは働き方が違うため、併用が可能

ミノキシジルとフィナステリドは働き方が違うため、併用が可能です。

フィナステリドとミノキシジルの効果の違い

フィナステリド AGAの原因の発生を防ぎ、抜け毛の進行を抑える効果
ミノキシジル 発毛に加え、育毛による髪全体の健康を整える効果

フィナステリドとミノキシジルの2つを併用することで、薄毛の進行を抑えて今ある髪を守り、毛根に栄養を送り新しく健康な髪を発毛させて育てることができます。

なお、フィットクリニックではフィナステリドとミノキシジルをセットにしたプランがあります

製品 1ヵ月分 2ヵ月目以降
フィナステリド1/1.3mg

ミノキシジルタブレット5mg
8,500円
(初回限定)
10,000円

1年以上経っても効果を実感できない方は、併用を検討してみてはいかがでしょうか。

フィットクリニックへのご予約は以下のボタンより承っております。

副作用が強く現れた時

フィナステリドが薬である以上、服用中に副作用が発生してしまうケースは少なからずあります。

副作用として挙げられるのが、以下のような症状です。

■フィナステリドの副作用
  • 男性機能障害
  • 過敏症(アレルギー反応)
  • 肝機能障害
  • 抑うつ症状 など

特に「過敏症」と「肝機能障害」は重篤な副作用となるため、これらの症状が現れた場合にはフィナステリドの服用をやめざるを得ません。

フィナステリドとは体質などの相性もあり、誰でも問題なく服用を続けられるとは限りません。

その他の症状についても気になるようであれば無理はせず、頭皮以外にほとんど作用しないミノキシジル外用薬に切り替えてみるのも1つの手です。

■副作用が強く現れた時の解決策 副作用が強く現れた場合は、フィナステリドの代わりにミノキシジル外用薬の使用を検討する。

ミノキシジル外用薬は診療ガイドライン上でも治療推奨度がもっとも高い「A」となり、AGA治療での積極的な使用が勧められています。

フィットクリニックでもミノキシジル外用薬は取り扱いがあります。

製品 1ヵ月分 6ヵ月 12ヵ月
ミノキシジル外用薬
8%【男性】
ミノキシジル外用薬 8%【男性】
12,000円 10%offにより
64,800円
20%offにより
115,200円

薬剤変更については以下のボタンよりご予約のうえ、お気軽にご相談ください。

子作りを予定している時

フィナステリドは男性ホルモンに作用するため、精子の質や運動性などが低下するリスクがあります。

妊娠率が下がる可能性があり、妊活や不妊治療への影響を考慮すると、子作りを検討した段階でフィナステリドの服用は一旦中止するのが無難です。

ちなみに、有効成分が精子に移行する量は極めて微量(0.00076%以下)であることがわかっています。

ただ、ゼロではない以上、パートナーを安心させる意味でも服用を中止するのが良いはずです。

なお、子作り期間中は、ミノキシジル(内服薬/外用薬)、サプリメント(HGPα)であればフィナステリドの代わりとして用いることができます。

■子作りを予定している時の解決策 子作り期間中はフィナステリドの服用は避け、ミノキシジル(内服薬/外用薬)やサプリメント(HGPα)を服用する。

HGPαは卵黄に由来する新しい育毛成分であるHGPに加えビタミンを配合したオリジナル育毛サプリメントです。

なお、フィットクリニックでのミノキシジルタブレット(内服薬)とサプリメント(HGPα)の価格は以下の通りです。

製品 価格(税込)
ミノキシジルタブレット5mg
ミノキシジルタブレット5mg
7,000円
オリジナル育毛サプリ HGPα(60錠)
オリジナル育毛サプリ HGPα(60錠)
5,000円

一時的でも効果を失いたくない男性は、上記の使用を検討してみてください。

金銭的に余裕がない時

人によっては毎月治療にかけられる予算上の問題から、フィナステリドをやめなければならなくなってしまうことがあります。

ただ、治療の途中で服用をやめてしまうと、それまで得られていた効果や費やしてきた時間もリセットされてしまいます。

すぐに治療を断念してしまうのではなく、予算の範囲に収まる医療機関に乗り換えることも継続するための手段の1つです。

■金銭的に余裕がない時の解決策
  • 診察料無料のクリニックにする
  • 1ヶ月の処方価格が安いクリニックにする
  • オンライン診療に切り替えて交通費の負担を減らす

=以上を満たしたクリニックに乗り換えることでコストを削減する。

フィットクリニックでは、診察料無料、初診からオンライン診療が可能です。

なお、フィナステリドの価格は以下の通りです。

製品 1ヵ月分 2ヵ月目以降
フィナステリド1/1.3mg
(海外製)
1,500円
(初回限定)
3,000円

また、フィットクリニックでは患者様の治療コストをできる限り抑えるために、「定期配送プラン」を設けたことで通常の処方価格よりも安く処方することができます。

定期配送

なお、フィナステリドの安さを求めて、インターネットで購入する海外通販(個人輸入)を利用するのは大変危険です。

健康被害などの報告があり、偽物や粗悪品の流通なども後を絶ちません。

危険な購入方法となるので、必ず当院など医師がいるクリニックにご相談ください。

フィナステリドで効果を感じられない時の対処法

フィナステリドで効果を感じられない時の対処法には、以下が挙げられます。

■フィナステリドで効果を感じられない時の対処法
  • 最低6ヶ月は服用を続ける
  • 毎日欠かさずの服用を心がける
  • 発毛効果が認められているミノキシジルとの併用
  • AGA以外の脱毛症リスクを判断してもらう(病気に付随した脱毛症や円形脱毛症など)
  • 服用初期に抜け毛が増えた場合には気にせず服用を継続する

フィナステリドの服用をスタートしてから効果が現れはじめるまでには、早い人で3ヶ月、一般的には6ヶ月とされています。

治療期間と期待される効果の目安

治療期間と期待される効果の目安

治療ガイドラインにも、フィナステリド服用から6ヶ月は内服を継続して効果を確認するべきとの記載があります。

また、フィナステリドの目的は薄毛の進行を止めることであるため、目に見える効果を実感しにくいこともあります。

そのため、ミノキシジルなどの発毛薬との併用も試みつつ経過を観察し、フィナステリドの継続使用を判断してください。

なお、フィナステリドを服用し始めて間もなく、抜け毛が増えることがあります。

「初期脱毛」と呼ばれるもので、AGAの影響を受けた古い髪が新しい髪の成長に伴い押し出されることで起こる現象です。

抜け毛が増えると不安になるかもしれませんが、弱く細い髪が新しい強く健康な髪に生え変わっている良い兆候と考えることができます。

初期脱毛は長くとも3ヵ月程度で終わります。

3ヶ月以上経っても脱毛が治らないようでない限りは、フィナステリドの服用をそのまま続けるようにしてください。

フィナステリドをやめた後のポストフィナステリド症候群とは

海外の研究によれば、フィナステリドをやめた後も副作用が継続する可能性が報告されています。

これを「ポストフィナステリド症候群(PFS)」と呼び、ED(勃起不全)、性欲減退、射精障害といった男性機能低下の症状が薬の服用を中止した後も持続したとのことです。

ポストフィナステリド症候群の原因やメカニズムは明らかになっていないものの、現在も進められている研究からは以下のようなことが関係していると考えられています。

■原因として考えられること
  • 男性ホルモンへの影響
  • 精神的要因(思い込み) など

発生頻度も不明ではありますが、そもそもフィナステリド服用中に男性機能が低下する確率は1~5%未満と低いです。

そのため、フィナステリドをやめた後に症状が持続するのは稀なケースとも言えるので、服用中や中止後も気にしすぎないようにしてください。

まとめ:フィナステリドをやめた後の薄毛リスクに注意!

フィナステリドは、服用中にのみ薄毛の進行を抑える効果を発揮するAGA治療薬です。

そのため、途中でやめてしまうと効果がリセットされ、元の薄毛の状態に戻ってしまいます。

基本的に長期的な服用を前提としている薬なので、自己判断によって後悔しないためにも、フィナステリドのやめ時については医師と相談の上で慎重に判断するようにしてください。

よくある質問

フィナステリド(プロペシア)をやめたらどうなりますか?
フィナステリド(プロペシア)は、薄毛の進行を遅らせるために使用される薬です。
服用を中止すると、それまで得られていた薄毛進行を抑える効果が失われ、結果として以前の薄毛の状態に戻ります。
やめてから数日で髪が急激に抜け落ちることはありませんが、一般的には6ヶ月以上をかけて再び薄毛が進行していきます。
フィナステリドを中止した後、再度服用をスタートすることは可能ですか?
フィナステリドを中止した後、再度服用をスタートさせることは可能です。
ただし、服用を中止している間に持病を患ったり、服用中の薬が増えるなど、以前服用していた時と健康状態に変化があれば、再度の服用ができないことがあります。
健康状態のチェックが改めて必要になるので、必ず医師に相談の上で再開するようにしてください。
フィナステリドをやめた後、他の薄毛治療に切り替えることはできますか?
フィナステリドをやめた後に、他の薄毛治療へ切り替えることは可能です。
選択肢としては、以下のような治療薬があります。

  • デュタステリド(ザガーロ)
  • ミノキシジル(内服薬/外用薬)
抜け毛防止あるいは発毛を目的とするかによって使用する治療薬は異なり、発毛薬と抜け毛防止薬の併用により相乗効果を期待することもできます。
フィナステリドの服用を中止した後、薄毛の進行を遅らせるための方法はありますか?
残念ながら、薄毛の進行を遅らせる効果が認められているのはフィナステリドや、同系統の薬であるデュタステリド以外にはありません。
市販されている育毛剤などは「薄毛にならないための予防」を目的としており、日頃のヘアケアもAGAの原因であるDHTの発生を防げません。
そのため服用できない理由がない限りは、フィナステリドの服用を続けることをおすすめします。
フィナステリドはいつまで使い続ければいいですか?
フィナステリドの服用期間については、目指すゴールによって人それぞれです。

  • 子供が学校を卒業するまで
  • 周りに薄毛の人が増えて気にならなくなるまで
  • 結婚できるまで など
いつまでも服用すると考えてしまうと終わりが見えないので、あらかじめゴールを決めておくと服用を続けやすくなるはずです。