結論から申し上げると、インド製のシアリスジェネリックである「メガリス」は危険なED治療薬です。
根拠のひとつはアジア圏で製造される医薬品の多くに偽造品が確認されているというデータもあり、同じ薬と思って服用してしまうと健康被害にあう危険があるからです。
このページでは、メガリスが危険とされる詳しい理由を解説するとともに、未承認薬の正しい知識についてもお伝えしていきます。
メガリス(Megalis)について
メガリス(Megalis)とは、インドの製薬メーカーである「マクローズ社(Macleods Pharmaceuticals Ltd.)」が製造販売を行うシアリスジェネリックです。
製薬メーカーとしての売上はインド国内でTOP10入りを果たしており、結核やマラリア、HIVといった感染症治療薬のジェネリックメーカーとしてよく知られています。
ただ、インドは特殊な特許制度から、シアリスの国際特許が切れる前からメガリスの製造・販売が行われていました。
インド国内ではジェネリック医薬品として一般流通してはいるものの、先進国をはじめ国際的にも「コピー製剤」とする見方が強いのが実情です。
日本でも未承認薬とされ、ED診療を行う医療機関でメガリスの取扱いはありません。
メガリスの概要
メガリスの概要 | |
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有効成分 | タダラフィル |
用法用量 | 10mgまたは20mgを性行為の1時間前に服用 |
効果 | 勃起の補助 |
効果持続時間 | 10mg / 20〜24時間・20mg / 30〜36時間 |
見た目 | 赤みがかったピンクの円形錠剤 |
副作用 | 頭痛、潮紅、ほてり、消化不良、背部痛、倦怠感 など |
禁忌 | 硝酸剤やNO(一酸化窒素)供与剤を服用中の人、メガリスの成分に対してアレルギー(過敏症)の既往歴のある人、重度の肝機能障害のある人 など |
併用注意 | CYP3A4を阻害あるいは誘導する作用がある薬を服用中の人、降圧剤、α遮断剤 など |
また、メガリスは女性への効果は認められていません。
血流が良くなることで感度が増したり、性的に興奮するといった噂がありますが、医学的根拠がないため服用はお控えください。
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品とは、新薬(先発薬)の特許が切れたタイミングで同じ有効成分を用いて製造される後発医薬品です。
新薬の開発 ⇨ 販売を独占 ⇨ 開発メーカーの特許が切れる ⇨ ジェネリックの製造
現在、国民医療費負担を抑えるために、日本政府もジェネリック医薬品の普及を推進しています。
- 品質・効果・安全性が先発薬と同等な薬
- 初期の莫大な開発費がかからないため低価格での提供が可能
-
お薬の形や大きさ、添加剤の変更が認められている
⇒より服用しやすく、扱いやすくすることも可能
日本国内では厚生労働省の厳しい基準にもとづいて製造されており安全面も品質面もクリアした医薬品です。
もちろん、海外製のジェネリック医薬品も、成分鑑定や厚生労働省の認可を受けたものなら国内製造品と同等の安全性があると考えて問題ありません。
ジェネリック先進国であるアメリカ(普及率:約90%)やドイツ(普及率:約80%)のように処方を希望する方も増えつつあり、今後さらに普及が高まる見通しです。
また、保険適用外のED治療はジェネリックのメリットを特に実感しやすく、日本国内でもシアリスをはじめバイアグラやレビトラもジェネリックによる治療が一般的な選択になってきています。
治療費の負担を減らせるので、先発薬からの切り替えも十分にメリットがあります。
未承認薬がすべて危険なわけではない
未承認薬は、医師が治療に必要と判断した場合には用いられることがあります。
- がん治療
- 日本でまだ認められていない先進医療
つまり、「未承認薬=危険」というわけではなく、治療実績のある医師の下であれば比較的安全な使用が可能です。
ここからは未承認薬について詳しく解説していくとともに、何が安全で、何が危険なのかについても見ていきましょう。
未承認薬とは
未承認薬とは、厚生労働省から承認されていない薬のことです。
いわゆる「海外医薬品」と呼ばれるもので、日本では一般的な処方は認められていないものの、国によっては使用が認められています。
また、治療に未承認薬を用いる際は、日本国内に仕入れるための輸入手続きが必要です。
原則としては医師が適正な手順を踏み、許可が下りることで初めて患者さんに処方できる状態になります。
危険とされている薬には輸入許可が下りない一方、正しいルートで輸入した未承認薬であれば安全な使用が可能です。
未承認薬が危険と言われる理由
海外製の未承認薬は、先発薬・ジェネリック医薬品を問わず、偽造品や粗悪品の流通が横行していることから危険とされています。
実際、ED治療薬メーカー4社の合同調査によれば、非正規ルート(海外通販)で購入したED治療薬の約40%が偽造品であったとの報告もあるほどです。

また、その他の理由として、医師を介さないこともあげられます。
同じ薬といっても服用上のルールが薬ごとにあり、医師の診察なしに海外通販で購入した未承認薬を服用することはリスクしかありません。
本来、病気を治すための薬が誤った使用によって毒にもなりえ、知らずに服用して健康被害を訴えるケースもあることから未承認薬が危険視されてしまっています。
シアリスの偽造薬による健康被害の実例
シアリスの偽造薬による健康被害は、海外のみならず、日本でも報告されています。
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2008年:シンガポール・香港
偽造シアリスの服用によって150名が重症低血糖で入院。
うち7人が脳死状態、4人が死亡し、香港でも同様の報告あり。 -
2011年:日本
タイの友人から譲り受けたシアリスを服用し、低血糖を起こして入院。
いずれの例もシアリスの有効成分タダラフィルの他に、正規品には含まれていないはずの「グリベンクラミド」が検出されています。
糖尿病の治療に用いられる成分であり、解析によれば、日本での承認用量1日最大10mgを超える45mgのグリベンクラミドが含まれていたものもあったといいます。
アジア圏を例にしていますが、世界中でシアリスの偽造薬はいくつも見つかっています。
ED治療にまったく関係のない成分が混入しているだけでなく、品質面での問題から健康被害につながる可能性もあります。
先発薬だと安心して購入する方も多いシアリスですら、偽造品が横行しています。
取り返しがつかないことにならないためにも、医療機関以外で購入するのは控えるようにしてください。
メガリスの海外通販は危険
メガリスも取り扱われている海外通販(医薬品の個人輸入代行サイト)では、偽造薬のリスクに加えその他にもさまざまなトラブルに遭う危険があります。
スキミング被害
⇨ クレジットカードの情報を盗まれ悪用される
詐欺被害
⇨ お金を払っても届かない、あるいは異なる商品が届く
輸入トラブル
⇨ 通関で没収されても返金されない
無事に到着した医薬品の問題
⇨ 破損や中身の露出、不衛生な梱包
例えばインド国内で、医師から直接処方されたメガリスであれば、安全かもしれません。
しかし、日本からの購入になると手元に届くまでにいくつもの仲介業者を挟んでいます。
偽物とすり替わっている可能性があり、単にお金を騙し取ろうとする海外業者もいる上、被害額も高額ではない点からも被害にあっても泣き寝入りというケースがほとんどです。
また、ED治療薬は性行為前に服用するものですが、届くまでには14日以上かかったり、輸送状況も不安定です。
必要なタイミングで服用できなければ安定したED治療にはならないことからもメガリスを使用するのは控えましょう。
フィットクリニックのシアリスジェネリックについて
フィットクリニックでは、当院オリジナルのシアリスジェネリックを処方しています。
フィットクリニックのシアリスジェネリック | ||
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シアリスジェネリック![]() |
10/11mg | 700円/1錠 |
20/22mg | 1,200円/1錠 |
フィットクリニックのシアリスジェネリックは、海外の製薬メーカーとフィットクリニックが直接提携しているため、製造から流通まで明瞭で、高品質かつ低価格での処方が可能です。
有効成分はシアリスと同様「タダラフィル」ですので、安心して治療に取り入れていただけます。
また、効果についても先発薬シアリスと同等になり、特徴でもある効き目の持続時間も最大30〜36時間と変わりません。
治療上の違いはないため、焦りやプレッシャーを感じたくない男性や、ED治療のコスパが気になっていた方は、当院のシアリスジェネリックをお試しください。
シアリスジェネリックを安全に提供できる理由
当院が海外製のシアリスジェネリックを安全に提供できる理由として、次のことがあげられます。
製薬メーカーとの直接取引
⇨ 設備・環境が整ったメーカーと業務提携しているため、品質トラブルが起こらない
鑑定済成分のみを使用
⇨ あらかじめ成分鑑定を行い、有効成分だけでなく添加物についても製造ルールに準拠
製造・輸入・処方までをワンストップ化
⇨ メーカーと当院以外に仲介業者を挟まず、安全なルートによって患者さんに処方できる
患者さんへのリスクやデメリットを最大限に省き、メーカーからの直接取引なので、1錠あたりのコストを抑えた処方を実現しています。
当院専用のシアリスジェネリックを処方してから現在に至る処方実績も豊富です。
安全性・価格・実績が揃った万全の体制で処方しておりますので、先発薬シアリスと変わらないED治療が可能となっています。
まとめ
最後に、メガリス(Megalis)や未承認薬について、大切なポイントをおさらいしておきましょう。
- メガリスは偽物や粗悪品といったリスクがあるので危険
- 海外通販で流通しているED治療薬の約40%が偽物
- 医師が必要と判断すれば未承認薬は使用できる
メガリスをはじめ、医薬品を非正規ルート(海外通販)で購入・服用する行為は非常に危険です。
薬には期待される効果がある反面で副作用もあり、自己判断での服用は副作用リスクを自ら高めてしまいます。
「メガリスはコスパがよく、通販感覚で購入できる」と、魅力的に映ることもあるでしょう。
しかし、安全性は極めてゼロに近く、身体に何が起こるかわかりません。
シアリスジェネリックの処方を希望しているのであれば、流通の安全性から配送日数に至るまで、海外通販よりも安全・確実なクリニックのオンライン処方が断然おすすめできます。
処方の際はお気軽に医師にご相談ください。
よくある質問
有効成分は同じタダラフィルのため、シアリスと同等の効果が期待できるとされています。
しかし、シアリスの国際特許が切れる前から市場に出回っていたため、あくまでも「コピー製剤」として認識されています。
国内で処方する医療機関はなく、もし海外通販で入手した場合には偽造薬のリスクがあるので大変危険です。
服用してみるまで身体に何が起こるかわからず、人によっては重い副作用による健康被害に遭ってしまうこともあります。
興味本位でのメガリスの購入はもちろん、シアリスの代わりに服用するのも控えてください。
医師が適正な手続きを踏んで輸入の許可を得れば日本でも使用ができ、治療に必要と判断されれば処方されることもあります。
また、「未承認適応」といって、日本でも認められている薬のうち、海外で認められている使い方(適応症)ができない場合もあります。
インターネットに流通しているED治療薬の約4割は偽造医薬品とのデータもあり、医師以外の処方は危険を伴います。
先発薬だから、未承認薬だからと区別せず、医薬品は医師の処方したもの以外は服用しないようにしてください。
■無承認無許可医薬品
医薬品ではないのに、医薬品のような効果効能をうたって販売されている製品や、いわゆる健康食品に医薬品成分を含んでいるもの。
■未承認薬
海外では承認されているものの、日本では承認されていない薬。
大きな違いは「薬」であるかどうかになり、無承認無許可医薬品は品質・効果・安全性などの確認はされていません。
物によっては届出や承認を怠っている製品もあり、健康被害も相次いでいることから、広告や宣伝に踊らされて購入しないようにしてください。