バイアグラ

バイアグラは血圧にどう影響する?飲んではいけない人を徹底解説

こちらの記事はフィットクリニック服部圭太院長が監修しています。
バイアグラは血圧にどう影響する?飲んではいけない人を徹底解説 バイアグラ

「バイアグラは血圧が高くても飲んで大丈夫?」

「血圧の薬を飲んでいるけど、バイアグラと一緒に飲んでも大丈夫?」

「高血圧の薬でEDになる?」

バイアグラの服用にあたって疑問や不安を抱えている方も少なくないので、このページではバイアグラと血圧の関係について詳しく解説していきます。

なお、バイアグラは血圧に少なからず影響する薬です。

バイアグラを服用できるか判断する上で血圧は重要な基準の1つとなり、安全に服用するためには他にも注意事項がいくつかあります。

別ページにてバイアグラの基本情報をまとめて解説しているので、バイアグラについて知りたい方は以下のページを参考にしてみてください。

バイアグラは血圧を下げる作用がある

バイアグラは血圧を下げる作用がある

バイアグラの有効成分「シルデナフィルクエン酸塩」には、血管拡張作用によって血圧を下げる効果が認められています。

そのため服用することで血圧はわずかに下がり、その日の体調などによっては軽い頭痛やほてりなどを伴うことがあります。

有効成分シルデナフィルクエン酸塩は今でこそバイアグラの有効成分として知られていますが、元は「レバチオ」という循環器系の薬の成分です。

現在でも肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられ、ドラッグリポジショニングによって、バイアグラとしてED治療薬に転用されるようになった経緯があります。

■ドラッグリポジショニングとは

「既存薬再開発」とも呼ばれ、既存のある疾患に有効な治療薬から、別の疾患に有効な薬効を見つけ出すこと。

バイアグラはレバチオと服用方法が異なるので血圧への影響は少ないですが、血圧に影響することがある薬ということは覚えておいてください。

バイアグラと高血圧の関係

バイアグラと高血圧の関係

高血圧とは、血圧が正常数値を超えている状態が続いてしまう病気です。

年齢が上がるにつれて発生する割合は増え、EDのリスクが高まることがわかっています。

そもそも血圧とは、動脈にかかる「圧力」を指します。

心臓は血液を送るためにポンプのように伸び縮みをくり返し、この時にかかる圧力が血圧です。

■血圧について
  • 最高血圧(血管が収縮した状態)
    ⇒ 「上」と呼ばれる血圧
  • 最低血圧(血管が拡張した状態)
    ⇒ 「下」と呼ばれる血圧

高血圧の原因には、肥満や塩分過多、飲酒・喫煙、運動不足などさまざまあります。

乱れた生活習慣によって血管の弾力が失われ動脈硬化が進んでしまうと、EDだけでなく、さまざまな合併症を引き起こすこともあるので注意が必要です。

なお、高血圧とは、くり返し血圧を測った結果、最高血圧:140mmHg以上/最低血圧:90mmHg以上の状態が続く場合を指します。

たまたま測った1回では判断できないので、診断にはくり返しの測定が必要です。

以下でバイアグラと高血圧の関係を詳しく解説します。

バイアグラは血圧170/100mmHg以上で服用NG

高血圧の数値によっては、バイアグラの服用がNGと判断されます。

■バイアグラの服用がNGな方

高血圧(最大血圧170mmHg以上、または最小血圧100mmHg)の方

上記の方は「禁忌」に指定されており、バイアグラの服用ができません。

まずは高血圧の治療をスタートし、血圧をコントロールした上で必要に応じてバイアグラ服用を検討する必要があります。

EDを合併している高血圧は、服用する降圧剤の種類によって性機能が回復することがあります。

ただ、高血圧による動脈硬化のために陰茎への血流が低下しているところに、さらに血圧が下がることでEDを引き起こすケースも認められています。

高血圧を治療する際にはEDの症状があることも含め医師に相談し、症状に合わせた適切な降圧剤の処方を受けるようにしてください。

なぜバイアグラは高血圧だと服用できないのか?

血圧が一定ラインを超えているとバイアグラが服用できない理由は、血流障害を引き起こす可能性があるためです。

バイアグラには血管を拡張させる作用があり、一方の高血圧は血管に圧力がかかって血流が悪い状態が続いています。

この状態で急に血管を広げてしまうと臓器への血流障害を引き起こし、時に脳や心臓、腎臓といった生命維持に関わる臓器に危険が及んでしまう可能性があります。

高血圧の治療状況や数値によっては、バイアグラを服用するメリットよりも健康を害するデメリットが上回ってしまいます。

服用によるリスクを避けるためにも、血圧の状態がバイアグラ服用の可否を判断する1つの判断基準となります。

高血圧治療中でのバイアグラ服用の注意事項

バイアグラと高血圧治療に用いる降圧剤は併用が可能ですが、「併用注意」に指定されています。

慎重な併用が求められ、治療状況によっては高血圧の治療に影響する可能性もあることから服用前に医師との相談が必要です。

■降圧剤の種類
  • ACE阻害薬
    ⇒ セタプリル、ゼストリル、タナトリル、コバシル、エースコール、カプトプリル など
  • ARB(アンジオテシンⅡ拮抗薬)
    ⇒ ミカルディス、ディオバン、ブロプレス、ニューロタン、オルメテック など
  • カルシウム拮抗薬
    ⇒ ノルバスク、アムロジン、ニフェジピン、ヘルベッサー、バイミカード など
  • 利尿薬
    ⇒ ナトリックス、アルダクトン、フルイトラン、ラシックス、ルプラック など
  • α遮断薬
    ⇒ ドキサゾシン、カルデナリン、デタントール、エブランチル、ハイトラシン など

降圧剤といっても種類は多岐にわたるため、自己判断は禁物です。

なお、高血圧の治療に用いられることもある「ハイパジールコーワ」は硝酸剤に当たり、禁忌に指定されているのでバイアグラとの併用はできません。

バイアグラと低血圧の関係

バイアグラと低血圧の関係

低血圧は血圧が低いことが病的な状態とは限らないため、高血圧ほどは重要視されていません。

血圧が低い状態が問題になるのは、臓器への血流量が減少し、自覚症状あるいは臓器の機能障害が現れた場合になります。

そのため原則として治療が必要ないこともあり、低血圧は次のように分類されています。

■低血圧の分類
  • 本態性(一次性)低血圧
    ⇒ 血圧が慢性的に低く、症状がなければ病気にはならない低血圧
  • 症候性(二次性)低血圧
    ⇒ 病気が原因で起こる低血圧

この他に一過性低血圧として、急に立ち上がったり身体を動かした時に起こる「起立性低血圧」や、食後に限って血圧が過度に低下してしまう「食後低血圧」などがあります。

なお、低血圧の基準にはさまざまな意見があります。

WHO(世界保健機構)の世界基準としては、最高血圧:100mmHg以下 / 最低血圧:60mmHg以下の数値が基準となります。

低血圧の症状があることにくわえ、くり返し血圧を測定した際に上記の数値を下回っていれば低血圧症となります。

以下でバイアグラと低血圧の関係を詳しく解説します。

バイアグラは血圧90/50mmHg未満で服用NG

低血圧の数値によっては、バイアグラの服用がNGと判断されます。

■バイアグラの服用がNGな方

低血圧(最大血圧90mmHg未満、または最小血圧50mmHg未満)の方

血圧が上記の数値未満の方は、バイアグラを服用できない「禁忌」に含まれます。

立ちくらみやめまい、頭痛・頭重、倦怠感などといった低血圧の症状を自覚している場合には、低血圧症の治療を優先してください。

なぜバイアグラは低血圧だと服用できないのか?

一定ラインの数値を下回る低血圧が続いている中でバイアグラを服用すると、バイアグラの血管拡張作用によって血圧をさらに下げてしまいます。

バイアグラによって必要以上に血圧が下がってしまうと、それまで低血圧の症状がなかった方でも、次のような症状によって日常生活に支障が出る可能性があります。

■血圧低下による症状
  • 立ちくらみ
  • めまい
  • ふらつき
  • 頭痛
  • 倦怠感
など

さらに悪化してしまうと、失神発作を起こすこともあるので危険です。

また、血圧が大幅に低下してしまうと全身の臓器や組織に十分な血液を送れなくなり、臓器障害を起こすショック状態に陥ってしまうこともあります。

そのため、血圧が90/50mmHg(最高血圧/最低血圧)未満の方はバイアグラを服用できません。

低血圧治療中でのバイアグラ服用の注意事項

低血圧症の治療に用いられる昇圧剤(血圧を上げる薬)については、バイアグラの「禁忌」や「併用注意」に指定されているものはありません。

■昇圧剤の種類
  • 内服薬
    ⇒ エホチール / リズミック / メトリジン / ジヒデルゴット / ドプス

上記の昇圧剤とバイアグラの飲み合わせによる影響はありませんが、飲み合わせに注意が必要な薬は他にもいくつかあります。

すでに服用中の薬があれば、事前に医師にお申し出ください。

自己判断でのバイアグラ服用は危険

自己判断でのバイアグラ服用は危険

バイアグラの服用は血圧に影響するため、自己判断で服用するのは危険です。

ご自身の血圧を把握しているかどうかに関わらず、知人などから譲り受けたものを服用するのは控え、必ず医師の判断・管理の下で服用するようにしてください。

また、海外通販でバイアグラを入手する方が一部見受けられますが、血圧の問題だけでなく、偽造薬や粗悪品による健康被害に遭うおそれもあります。

偽造薬の流通量は約40%にもなり、正規品を購入できる可能性は低く、インターネット上の画像だけで本物かを見極めることはできません。

過去には自己判断の服用によって死亡した例もあり、安易な購入が命と引き換えになるリスクもあるので絶対に利用しないようにしてください。

フィットクリニックのバイアグラの価格

フィットクリニックでは先発薬にあたるバイアグラだけでなく、手頃な価格のジェネリック医薬品の処方も行っており、治療コストの負担を抑えたED治療が可能です。

当院のバイアグラの価格

商品名 用量 価格(税込)
バイアグラ
バイアグラ
25mg 1,300円/1錠
50mg 1,600円/1錠
シルデナフィル錠
VI「DK」

シルデナフィル錠VI「DK」
25mg 600円/1錠
50mg 1,000円/1錠
バイアグラ
ジェネリック

バイアグラジェネリック
25mg 270円/1錠
※お問い合わせください
50mg 700円/1錠

また、血圧や健康状態のチェックも事前に行うため、バイアグラを安全に服用できる環境が整っています。

診察も無料となっているので、バイアグラやジェネリック医薬品の処方を希望される方はお気軽にご相談ください。

バイアグラの血圧についてまとめ

最後に、バイアグラと血圧についての重要なポイントをまとめます。

■バイアグラの血圧についてまとめ
  • バイアグラは血圧に影響する薬
  • 血圧の数値によってはバイアグラの服用はNG
  • 降圧剤には飲み合わせに注意が必要な薬や禁忌がある
  • バイアグラを服用できるかの判断は必ず医師が行う

バイアグラは、血圧が高すぎても低すぎても服用できない薬です。

ご自身の血圧を把握していない方もいるので、「自分は大丈夫」という思い込みは後の後悔につながります。

海外通販での購入であれば尚のことで、血圧だけでなく、偽造薬や粗悪品によって想定外の副作用が生じるおそれもあります。

血圧がバイアグラ服用の可否を決める判断基準の1つになり、処方前に必ず血圧の確認が必要です。

自己判断で服用せずに、バイアグラを必要としている方は医師までご相談ください。

フィットクリニックの診療予約は以下のボタンより承っております。

バイアグラの血圧に関するよくある質問

高血圧の治療中ですが、バイアグラを飲んでも大丈夫でしょうか?
服用は問題ありませんが注意点があります。バイアグラは血圧を軽く下げる作用があります。高血圧の薬と併用した場合、血圧がさらに下がるためふらつきや目眩を伴うことがあります。併用注意の降圧剤もありますので、医師にご相談ください。
高血圧はEDの原因になりますか?
高血圧などの動脈硬化性疾患はEDの原因になります。
高血圧の方は、そうでない方にくらべ、EDになるリスクが1.74倍高くなるというデータもあるほどです。陰茎の血管は細く、動脈硬化の影響を受けやすいことから、高血圧の予防・改善が性機能の回復につながります。
血圧を下げる薬とバイアグラの飲み合わせは悪いですか?
降圧剤はバイアグラの併用注意に含まれており、併用すると降圧作用を必要以上に強めてしまうことがあります。高血圧の治療に影響を及ぼす可能性があり慎重な服用が求められるので、バイアグラの服用を希望される場合には主治医に相談の上で判断してください。
なお、降圧剤の1つである「ハイパジールコーワ」は硝酸剤に該当するので、バイアグラと一緒に服用はできません。
低血圧ですが、バイアグラの服用は可能でしょうか?
低血圧でもバイアグラの服用は可能ですが、血圧が90/50mmHg(最高血圧/最低血圧)未満の方は服用が禁止されています。
服用してしまうと臓器障害などのリスクも考えられるので、問診時に低血圧の旨を医師に伝え、服用可能か診断を受けるようにしてください。
高血圧の治療薬でEDを発症することはありますか?
あります。
高血圧によって陰茎への血流が低下している状態から、薬によってさらに血圧が下がることでEDを引き起こすことがあります。
薬の種類によっては性機能への影響に違いがあるので、EDの症状を感じるようであれば主治医に薬の変更をお申し出ください。