AGA・薄毛

AGA治療薬で性欲(リビドー)減退は起こる?EDとの関係を調査!

AGA・薄毛

AGA治療薬と呼ばれる、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルには、性欲(リビドー)が落ちる、EDになるといった噂があります。

もし薄毛が治っても下半身が思うように機能しなくなってしまっては、本当にAGA治療を受ける価値があったのかと悩むところでしょう。

そこで、実際にAGA治療薬を服用した際に、どのくらい人が性欲減退やEDの症状を訴えているのか、またどのAGA治療薬にも起こりうるのか調査したので解説していきます。

AGA治療薬の副作用で本当に性欲は減退する?

AGA治療薬の中には、副作用としてリビドー減退を起こすものもあります。

リビドーとは? 性欲(性的欲望)、性衝動を意味する言葉。
正しくは精神分析用語で、人間の本能として備わる快感を満たすためのエネルギー。
リビドーの減退によって性的な関心・興味が薄れたり、人によってはED(勃起不全)を発症することもあります。

性欲(リビドー)減退やEDといった副作用があると知ってしまうと、薄毛治療のためとはいえ、服用を躊躇するかもしれません。

しかし実際には、男性機能に関わる症状が出てしまうのは、ほんの一握りの人だけです

治療薬によって得られるメリットと比べて副作用のリスクが上回ることはほぼないので、積極的にAGA治療に取り入れていきましょう。

ここからは実際にどのAGA治療薬に性欲減退やEDといった男性機能の低下がみられ、確率にすると何%くらいの人に副作用が出てしまうのか解説します。

AGA治療薬の「勃起不全」と「性欲減退」

AGA治療薬の「勃起不全」と「性欲減退」は、男性機能の低下として一括りにされがちですが、それぞれ別の症状になります。

勃起不全(ED)と性欲減退の違い

勃起不全
⇨ 十分に勃起しない、または維持できないために満足な性行為が行えない状態

性欲減退
⇨ 性的に満足するために性行為を求める欲望が低下している状態

性欲がなくとも勃起することや、逆に性欲があっても勃起しないこともあります。

2つの現象は年齢や健康状態といった原因も考えられ、病気だとは断定できません。

つまり必ずしもAGA治療薬の副作用として起こったとは限らないのです。

こうした勃起不全や性欲減退がみられるAGA治療薬は2種類あり、それぞれの使用成績調査による発生頻度のデータもあるので紹介します。

プロペシア・ザガーロの「勃起不全」「性欲減退」発現率

プロペシア1mg ザガーロ0.5mg
勃起不全 1人 / 943人(0.11%) 9人 / 4320人(0.21%)
性欲減退 2人 / 943人(0.21%) 8人 / 4320人(0.19%)

どちらもAGAの原因とされる男性ホルモンの発生を抑える薬になり、ホルモンに影響することで勃起不全や性欲減退が起こると考えられています。

それぞれの確率から考えても可能性がゼロではないものの、発現率は1%以下と服用中に心配するほどの確率ではありません

こうした症状が出ることは稀である上、勃起不全に限っては対処方法もあるのでED症状が起きた時でも安心です。

もしAGA治療薬でEDになってもED治療薬を併用できる

まず、AGA治療薬によるED発症に関しては以下の2点を知っておくと安心です。

  • AGA治療薬でEDになる心配はほとんどない
  • EDを発症しても薬による治療が可能

AGA治療薬の副作用として、ED(勃起不全)が起こる可能性はわずかです。

ただし注意したいのが、副作用が起こってしまうだろうという「思い込み」です。

治療薬に対して強い不安や不信感があると、その思い込みからEDを発症してしまう場合があります。

メンタルを原因とするED【心因性ED】
  • 精神的な原因・トラウマといった原因で発症するED
  • 年齢が若くても発症する
  • 強いトラウマはカウンセリングで治療することもある
  • 心因性EDという意識がなくても勃起できなくなるケースもある
  • ED治療薬の服用で回復することも多い

そのためAGA治療薬を服用する際、EDを気にしすぎてしまうのは禁物です。

また、AGA治療薬の副作用や思い込みからEDを発症したとしても、AGAの治療を続けながらED治療薬の併用が可能です

性行為ができないことによるQOL(生活の質)の低下をED治療薬によって防ぐことができると知っておけば、AGA治療への不安もひとつ減ります。

ED治療薬について

ED治療薬は、勃起時にペニスに血液が集まりやすくしてくれる薬です。

勃起そのものをサポートするのはもちろん、性行為中に維持もできるので中折れ防止にも役立ちます。

種類もいくつかあり、バイアグラ・レビトラ・シアリスといった3大ED治療薬に加え、フィットクリニックではアジア人に合わせて作られた最新のED治療薬なども処方が可能です。

ライフスタイルやシチュエーション・体質によって使い分けることができるので、医師にご相談の上、最適な治療薬を服用いただくことが可能です。

フィットクリニックではAGA治療薬の処方予約だったとしても、その際に申し出ていただければED治療薬の処方も可能です。

以下より簡単に診察予約ができますので、お気軽にAGAやEDの悩みをご相談ください。

AGA治療薬について

AGA治療薬と呼ばれるものはいくつかあり、「予防」「発毛(治療)」「育毛」といった治療目的や、症状の進行レベルによっては治療薬を併用することで薄毛を改善していきます。

いずれも長く継続することで高い効果が得られるというデータも出ているので、ここからはどんな種類のAGA治療薬があるのか紹介します。

AGA治療薬の種類

AGA治療薬の種類は、治療目的から「攻め」と「守り」の2つに分けることができます。

攻めの薬・・・ミノキシジル
  • 内服薬と外用薬(塗り薬)がある
  • AGA治療薬の中で発毛効果が唯一認められている
  • 男女ともに服用(使用)できる
  • 今ある髪への育毛効果も得ることができる

ポピュラーな外用薬(塗り薬)には第1類医薬品として市販が可能なものと、市販品より高濃度で処方することができる処方薬があります。

更に薄毛の進行が目立つようであれば内服薬(ミノキシジルタブレット)を服用する治療が世界的な主流です。

守りの薬・・・プロペシア(フィナステリド)・ザガーロ(デュタステリド)
  • 男性のAGA治療に特化した治療薬であり、女性の服用は厳禁
  • 進行性であるAGAの症状を抑えることで頭皮を健康な髪が生える状態にする
  • 薬が効きやすい人(レスポンダー)には発毛・増毛の可能性もある

プロペシア(フィナステリド)・ザガーロ(デュタステリド)はどちらも薄毛の原因となる男性ホルモンの発生を抑え、その数を減らすことでAGAから髪や頭皮を守る効果が期待できます。

プロペシア(フィナステリド)は主に前頭部・頭頂部に作用し、ザガーロ(デュタステリド)は2種類の酵素に作用するため強力で、側頭部と後頭部にも作用するとされています。

攻めと守りの薬は作用が異なり、期待できる治療効果もそれぞれ異なります。

そのため薄毛の進行レベルによっては、併用しながらAGA治療を進めていくのが薄毛治療の主流となっています。

AGAから頭皮を守りつつ、男性ホルモンの影響を受けていない健康な毛髪が成長する相乗効果も期待できるのでおすすめです。

薄毛治療はすぐに効果が出るものではないため、最低6か月の継続が必要とお考え下さい。

AGA治療薬の購入方法

AGA治療薬は一部を除いて「医療用医薬品」に指定されているため、医師の処方箋に基づいた処方になります。

ポピュラーなのが毛髪の診療を専門に行うクリニックからの購入で、健康面から安全にAGA治療薬を服用できるかチェックもしてもらえる点でもおすすめです。

しかし最近ではインターネットの普及にともない、医師を介さなくてもAGA治療薬を購入できてしまう海外通販もあります。

手軽さと価格の安さが魅力の購入方法となっていますが、その分大きなデメリットもあります。

以下からはAGA治療薬の購入方法とその特徴についてご紹介していきます。

クリニックのオンライン診療が主流となりつつある

AGA治療は新たなサービスとしてオンライン診療が導入されたため、全国どこからでも好きなクリニックに受診できるようになりつつあります。

オンライン上で簡単な診察を受け、治療を希望すれば自宅までAGA治療薬を届けてくれる仕組みとなっています。

オンライン診療のメリット
  • 通院コストがかからず経済的・時間的にメリットが大きい
  • 通院の手間がないため継続治療が必須のAGA治療を続けやすい
  • クリニックへの受診に抵抗があった人でも通いやすい
  • 何かあればオンライン上ですぐに相談できる

フィットクリニックでもオンライン診療が認められたタイミングから導入し、これまで通院されていた方たちからも「通販のようで楽」と好評です。

ワンストップで予約からAGA治療薬の購入までをスマホ1台で完結できるので、この機会にオンライン診療でのAGA治療を前向きに検討してみてください。

お電話、WEB、LINEいずれからもお気軽にご予約ください。

ミノキシジルは一般医薬品で大手通販にもある

AGA治療薬の中でミノキシジルの外用薬に限っては「第1類医薬品」となるので、OTC薬(一般用医薬品)としてドラッグストアや大手通販サイトで購入できます。

ただし、市販品はミノキシジルの最高濃度が5%までと決められているため、クリニック処方の高濃度ミノキシジルのような効果は期待できません。

また、世界では発毛薬の主流となっているミノキシジル内服薬は市販では購入できない点も大きなポイントです。

市販のミノキシジル外用薬が購入できるところ

ドラッグストア
⇨ マツモトキヨシ、ココカラファイン など

大手通販サイト
⇨ 楽天、Amazon、ヤフーショッピング など

発毛剤としてもっとも知られるリアップをはじめ、さまざまなメーカーが販売しています。

市販品を購入する場合は最高濃度に違いがないため、価格やブランドで選ぶのが一般的となっています。

【注意】海外通販は利用しない

医師を介さないAGA治療薬の購入方法として、海外通販があります。

欲しい薬をカートに入れれば海外から発送され、1錠あたりの価格も安い治療薬が多いのでコスパ面から手を出す人が後を絶ちません。

しかし、メリットばかりに目を向けず、思わぬ落とし穴を見逃してはいけません。

海外通販(個人輸入代行サイトの利用)の危険
  • 偽造薬や粗悪品
  • 正規ジェネリック医薬品でも劣悪な環境で製造されたものがある
  • 健康被害
  • 悪質サイトを利用することで起こるスキミング被害
など

こうしたリスクがある上、仮に正規品であったとしても、事前の健康状態のチェックを済まさないでの薬の服用はリスクを伴います。

更には注文はすぐに受け付けてもらえても、海外発送から自宅到着まで2週間から1ヶ月を要したり、コロナや政情により更に遅延した場合、継続治療に大きなデメリットとなります。

このように海外通販での購入はデメリットがメリットを上回るため、AGA治療薬はクリニックの処方を受けてください。

まとめ

最後におさらいとして、これまでの内容の要点をまとめてお伝えします。

このページのまとめ
  • AGA治療薬でリビドー減退やEDといった症状が出ることはある
  • データからリビドー減退やEDといった副作用の確率は1%未満
  • 薬に対する不安や不信感から思い込みによってEDになることがある
  • ED症状が起こってもED治療薬によって治療が可能
  • ED治療薬は症状によってさまざまな治療薬を選択できる
  • AGA治療薬の購入はリスク面からもクリニックでの処方が最善
  • AGA治療はオンライン診療によって自宅で治せる時代

AGA治療薬はリビドー減退やEDのリスクがあるものの、その確率はほぼないに等しいと言える程度です。

副作用があるとの思い込みによるED発症の可能性も考えられるため、治療をスタートするなら割り切ることも大切でしょう。

また、万が一症状が出たとしても、ED治療薬の併用によってAGA治療を続けたまま対処できます。

AGAは進行性のため、悩む時間が長いほど脱毛面積は広がっていきます。

ヘアサイクルにも寿命があり、AGAの進行でヘアサイクルが上限を迎えると、もうその毛根から発毛することはありません。

そして悪化するほど治療期間やコストもかかるので、治療をお考えなら早めに医師に相談することをお勧めします。

よくある質問

AGA治療の副作用でEDになってしまうことはあるのか
特定のAGA治療薬(プロペシアやザガーロ)には、EDや性欲の減退といった男性機能を下げる副作用が確認されています。
ただ比較試験といってプラセボ(偽薬)と実薬を比較した際に、EDの症状を訴える人の数に差はほとんどありませんでした。
こうしたデータからは、「思い込み」によって心因性EDを起こしている可能性も否定できないので気にしすぎないようにしましょう。
EDになったとしたら治療をやめるべきか
AGA治療中にEDになった場合、選択肢は2つです。
  • ED治療薬を併用して治療を続ける
  • 原因となっている薬の服用を一旦中止し様子をみる
治療を続けることも可能ですが、薬に対して不安や不信感が募っている状態では治療効果に影響を及ぼすこともあります。
もし続けられそうにないと感じた時には無理はせず、それまでの治療効果は失いますが、期間を置いて改めてAGA治療を開始するか考えてみるのも1つです。
リビドー減退を起こすAGA治療薬は?
リビドー減退を起こすAGA治療薬は、男性ホルモンに影響するプロペシアとザガーロの2種類です。
ちなみにミノキシジルについては、リビドー減退の報告はありません。
インターネット上には「性欲が落ちた」といった口コミも見受けられますが、憶測の域を出ません。
年齢や健康状態、さらには使用前・中・後に同じ条件で観察しないかぎり検証できず、プロペシアやザガーロとの併用による可能性も考えられます。
AGA治療薬の副作用を抑えるためAGA治療をやめたらどうなるか
AGA治療薬は対症療法といって、今出ている薄毛症状を薬によってストップさせている状態です。 そのため副作用の不安から治療をやめれば治療効果を失い、ふたたび元の薄毛状態に戻っていきます。