「生理中の中出しは妊娠しない」と思っている方もいますが、生理中でも中出しすると妊娠する可能性があります。
また、妊娠のリスク以外にも様々な危険があります。
生理中に性行為をすることで感染症や子宮内膜症に繋がることもあるので、生理中の性行為は避けましょう。
この記事では、生理中に中出しすることのリスクや緊急避妊法を紹介します。
当院ではアフターピルの処方を行っているので、妊娠してしまうか不安な方はクリニック受診がおすすめです。
緊急避妊にはタイムリミットがあるため、避妊に失敗した場合は速やかに医師に相談してください。
フィットクリニックでは、アフターピルのオンライン処方も行っております。詳しくは下記ページをご確認ください。
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生理中に中出しをしたら妊娠する可能性がある!

生理中は妊娠しない期間だとの認識をしている方がいますが、それは誤りです。
生理中の中出しは妊娠する可能性があります。
また、中出しをしなくても、男性の先走り液(カウパー腺液)には精子が含まれているので、コンドームをせずに生挿入した時点で妊娠のリスクがあります。
安全日とは、性行為をしても妊娠しづらいとされる期間を指す言葉です。
とはいえあくまで妊娠の可能性が低いというだけで、絶対に安全ではありません。
女性は365日、いつ性交渉を行っても、必ず妊娠のリスクがあります。
妊娠を望まないのであれば、「危険日はあっても妊娠のしない安全日はない」と肝に命じて、常に避妊を心がけましょう。
なぜ生理中の中出しは妊娠するのか?理由は2つ

なぜ生理中の中出しは妊娠するのでしょうか。理由は2つあるのでご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①:次の排卵がいつ訪れるか分からないから
そもそも、妊娠する際には、卵子と精子が出会って受精して着床すると妊娠となります。
この卵子が排卵されるのは、基本的に28日~30日の周期で起こります。そして排卵後14日で生理が始まります。

28日~30日の周期を目安に排卵日を予測して性行為をすればいいのではないかと思いがちですが、なぜ生理中の中出しが妊娠するのかというと、周期が乱れて不定期に排卵することもあるからです。
排卵日は個人差や体調の変化によって変動するため、今までの計算から予測はできたとしても実際の排卵日は分かりません。
特に若い女性やダイエットをしている女性は生理周期も乱れやすいため、予測があてにならないことが多いです。
次の排卵がいつ訪れるか分からないので、生理中といえど中出しは危険なのです。
理由②:精子が生存する期間が長い可能性があるから
次に、生理中に中出しが妊娠する可能性がある理由として、精子が生存する期間が長い可能性があるからという理由が挙げられます。
実は精子は体内で4~5日は生存できます。
また、1週間以上も女性の子宮内で生き残る精子もおり、最大7日間は受精することが可能です。
つまり、生理中に中出しして2日後に女性が排卵した場合、子宮内に入った精子が生き残っていて受精し、妊娠してしまうことも十分あり得ます。
このように、「排卵日はいつ訪れるか分からない」「精子は意外と長生き」という理由から、生理中の中出しは妊娠する可能性があるといえるのです。
生理中に中出しされたときの対処法

ここまでで、生理中も中出しすると妊娠する可能性があることがお分かりいただけたかと思います。
しかし、「うっかり生理中に中出ししてしまったが、妊娠は望んでいない」という場合もあるでしょう。
そんな場合は、緊急避妊薬であるアフターピルを服用しましょう。
アフターピルとは、避妊に失敗した時や避妊が十分ではなかった時に、望まない妊娠を避けるために使うホルモン薬です。
アフターピルは、避妊失敗から72時間以内に服用します(薬剤によっては120時間)。
避妊失敗から24時間以内に1錠飲めば、避妊成功率は99%と高いです。
WHO(世界保健機構)からも"エッセンシャルドラッグ"(必要最低限欠くことができない薬)に指定され、世界的にもスタンダードな緊急避妊方法となっています。
アフターピルは薬局での取り扱いがないため、医療機関を受診する必要があります。
妊娠を望まない方の中には、シャワーやウォシュレットで洗浄すればいいのでは?という方がいますが、それでは避妊になりません。
ぜひご自分で対処せずに医療機関を受診しましょう。
なお、当院ではアフターピルの処方を行っております。受診をご希望の方は、こちらからご予約が可能です。
オンライン診療も行っているので、直接クリニックへ行くのが不安という方もアフターピルを入手することができるのでおすすめです。
生理中の性行為は危険な理由6つ

生理中に性行為をする場合、生理中は膣内がデリケートなので傷がついたり、細菌感染などの危険性が高いのをご存知でしょうか。
生理中は免疫力が低下していたり、経血によるムレなどで普段より不衛生になりがちです。
そんな時に性行為を行うと、雑菌が尿道から侵入しやすく、膀胱炎や腎盂炎にもなりやすいです。
また、他にも知られていない多くの危険をはらんでいます。
以下で生理中の性行為の危険性について詳しく解説します。
危険①:性感染症のリスクが高い

生理中は子宮内膜が剥がれ落ちて出血している状態なので防御能力が低下しています。
そのため、深刻な血液感染の性病であるHIVや梅毒などへの感染率が高くなります。
そこで、コンドームの出番です。
コンドームは避妊の道具であると同時に、性病を予防する道具です。
妊娠の可能性だけを懸念するのではなく、性感染症のリスクについても今一度しっかりと考えた上でコンドームの使用をおすすめします。
危険②:女性の体に負荷がかかる

生理中の女性の体には知らず知らずのうちに負荷がかかっています。
身体も精神的にも生理期間中は弱っている期間であるため、気分が乗らない時には無理に性行為はしないことをおすすめします。
危険③:妊娠のリスクがある

生理中でも性行為をすれば妊娠のリスクがあります。
子宮内膜が新しくなった生理開始1日目から妊娠する可能性があるので、コンドームをつけて避妊することをおすすめします。
また、生理中に性行為をすることで、次の排卵に影響があるため、次の生理が遅れたり、生理がこないこともあり得ます。
危険④:痛みが増す可能性がある

生理中は子宮内膜が剥がれ落ちている状態なので、生理中の性行為で痛みを感じることがあります。
ですので、生理中に痛みを感じている時に性行為をするのは避けましょう。
痛みがある中、無理をして性行為をすると、「性行為はしたくない…」と思ってしまい、性行為への関心や性的思考が失われた状態である性欲減退障害になったりします。
膣は、ほんの少しでもストレスがあると潤わなくなります。
「過去の性行為で激しい痛みを感じて怖くなってしまった」「性行為に対して乗り気になれない」などといった気持ちにより膣が濡れにくく乾燥してしまい、痛みを感じやすくなります。
また、生理中以外でも痛みを感じる性交疼痛症になったりすることがあるので注意が必要です。
危険⑤:出血する可能性がある

30代以降の女性で、子宮筋腫が子宮内膜の近くにある場合は、生理中の性行為で大量出血をする可能性があります。
生理中の性行為で大量出血があった場合は、貧血になる可能性があるので控えましょう。
危険⑥:子宮内膜症のリスクがある

子宮内膜症とは、本来子宮にしか存在しない子宮内膜が、卵巣や腸の腹膜など子宮以外で増殖してしまう症状のことをいいます。
オーガズムが起こると子宮はバルーン現象という子宮収縮を起こします。
これによって子宮から卵管などに月経血や子宮内膜組織が逆流しやすくなります。
月経血や子宮内膜組織が逆流すると、腹腔内に子宮内膜が付着して生育することで子宮内膜症を発症するといわれています。
子宮内膜症を疑うサイン | |
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鎮痛薬が効かないほど生理痛がひどい | |
徐々に生理痛がひどくなってきている | |
生理以外のときでも下腹部痛がある | |
性交時に腰が引けるほど痛い | |
排便のときに痛みがある | |
肛門の奥の方が痛い | |
なかなか妊娠できない |
そのため生理中の性行為では、激しいピストン運動やオーガズムなどの逆流に繋がりそうな行為は控えたほうがいいでしょう。
生理中の中出しに関するQ&A

例えば、排卵日以外に中出しを行った場合でも、妊娠する確率は24%と高いです。
妊娠を望まない場合は、中出し後72時間(120時間)以内にアフターピルを服用してください。
なお、アフターピルの服用は、性交渉を行ってから早めに服用した方が効果が高いです。
生理中・排卵前・排卵後などは関係ありませんので服用してかまいません。
なお、服用に関する詳細事項は医師の診断に従ってください。
まとめ:生理中の中出しはリスクがある行為

生理中の中出しは、妊娠する可能性があることがお分かりいただけたかと思いますが、最後に覚えておきたいことをまとめます。
- 生理中でも性行為をすれば妊娠する可能性がある
- 生理中の性行為は危険が伴う
- 中出しをされた場合は急いでアフターピルを服用する
万が一中出しされた場合、シャワーで洗浄するなど自己処理をしても中出しをなかったことにするのは不可能です。
ぜひクリニックを受診して、アフターピルを処方してもらいましょう。
当クリニックでは、アフターピルを取り扱っています。
対面での診療は不安という方はオンライン診療も行っているので、安心して利用してみてください。
来院しなくてもスマホなどで問診を行い、服用に問題がなければすぐに処方が可能です。
※効果時間内のお届けが難しい場合は、お近くの産婦人科をご利用ください。
「通院が難しい」「抵抗がある」といった方は、望まない妊娠を選ばないためにも当院のオンライン診療をご利用ください。