きちんと眠っているか、ストレスが溜まっていないか、栄養をバランスよく摂っているかなど確認して、良くない部分を改善してみてください。 AGAは生え際・頭頂部から抜けることが多く、遺伝も関係するので、見極めやすい特徴があります。
薄毛や抜け毛の原因とは?正しい予防・対策・改善方法を解説
こちらのページでは以下の内容を解説しています。
何事も結果には原因があるように、薄毛にも原因があります。
原因を知ることで、それぞれに応じた対処ができるようになりますが、その際には正しい予防・対策改善方法が必要です。
予防と対策をしっかりと行い、薄毛を進行させないようにしましょう。
なお、女性の薄毛についてはこちらで詳しく解説しています。
なお、薄毛や抜け毛を効果的に改善したいのなら、AGA治療がおすすめです。
自己流で試行錯誤するよりも、結果的に安く・効率的に薄毛を改善できます。
AGA治療について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
薄毛・抜け毛の3つの原因とは?
薄毛や抜け毛の症状には、大きく分けて以下の3つの原因があります。
それぞれの原因について解説していきます。
AGA(男性型脱毛症)
成人男性の薄毛の多くはAGA(男性型脱毛症)の症状によるものです。
AGAとは、ヘアサイクルの乱れによって髪が十分に成長せず、次第に抜けていってしまう男性の脱毛症です。
AGAの原因には悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の増加が関係しています。
男性ホルモンと言えば、筋肉や男らしさの元となる「テストステロン」をイメージしますが、AGAの原因となるのは活性型の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(以下DHT)」です。
DHTは、5αリダクターゼと呼ばれる酵素と、男性ホルモンのテストステロンが結びつくことで生成されます。
髪の毛の元となる毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体があり、DHTとこの受容体が結びつくことで脱毛因子(TGF-βなど)が発生します。
5αリダクターゼや男性ホルモン受容体の量が多い方は、遺伝の影響が関係していることが多いです。
まずは自分がAGAかどうか、セルフチェックしてみましょう。
AGAだった場合、治療によって抜け毛や薄毛の改善が可能です。
頭皮環境の悪化
頭皮は髪の毛が生える土台。
その土台がしっかりしていなければ、脱毛や髪の成長の妨げとなります。
頭皮環境の悪化は以下が原因となります。
-
- 生活習慣の乱れ
- 睡眠不足、運動不足、食べ過ぎなどの生活習慣の乱れは、髪の成長に悪影響を与え、脱毛を促進する恐れがあります。
-
- 喫煙
- 喫煙はまさに「百害あって一利なし」。
血管を収縮させ、皮脂の分泌を活発にするなど頭皮にとって好ましくないものです。
その他、髪の成長や血行促進に必要なビタミン類の代謝を促すなどの悪影響もあります。
-
- 頭皮へのダメージ
- 強い日差しや冬の乾燥、パーマ、整髪料の使用は、頭皮に負担をかけ、抜け毛や髪の成長の妨げとなります。
その他、髪によいとされるヘアケアやシャンプーも、正しくないやり方ではかえって悪影響を及ぼす場合もあるので注意が必要です。
ストレスによる頭皮環境の悪化
ストレスは体に様々な悪影響を及ぼすものですが、薄毛についても当てはまります。
体が強いストレスを受けると、ホルモンバランスが乱れ、血行不良になる場合があります。
髪の毛にとって血行不良は、頭皮環境の悪化や髪の成長を妨げる原因となり、結果薄毛になりやすくなります。
髪への栄養不足
髪の毛は人間の体の一部なので、皮膚や臓器、爪や骨と同様に細胞から作られています。
そのため、細胞の元となる栄養素が不足すると、髪の成長の妨げや脱毛の原因となります。
栄養不足は主に、偏った食事が多いと起こりやすくなるものです。
- 炭水化物や糖質、脂分が多い
- タンパク質や野菜類が少ない
脂質や糖分の多い食事は抜け毛の原因になるほか、生活習慣病の原因にもなります。
生活習慣病は動脈硬化など血管にダメージを与えるため、髪の毛の成長に必要な頭皮の血行にも悪影響となります。
無理なダイエット
短期間で体重を落とすために、ダイエットや食事制限を行う方がいます。
しかし、髪の毛にとっては避けるべきです。
もちろん標準体重を超えている方にとって、ダイエットや食事制限は健康的で良いものです。
しかし、やり過ぎや極端な方法でのダイエットを行うと、髪の毛の成長に必要な栄養が不足し、抜けやすい髪質になり脱毛が増える場合があります。
薄毛・抜け毛の正しい予防と対策改善方法
原因が分かれば、その予防や対策を立てることができます。
薄毛の正しい予防・対策改善方法には以下のものがあります。
AGAを治療する
薄毛の原因がAGAの場合、AGA治療がもっとも有効です。
脱毛に関係する男性ホルモン(DHT)を抑えるのに有効なのは、AGA治療薬の「プロペシア」や「ザガーロ」です。
この2つの医薬品には、DHTを生み出す原因となる酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻害する働きがあります。
薬の名称 | プロペシア | ザガーロ |
---|---|---|
AGA治療薬のタイプ | 抜け毛を抑える | |
成分 | フィナステリド | デュタステリド |
特徴 | AGA治療の第一選択として使用されるお薬。 | 新たに開発され、プロペシアよりDHTを抑える働きが強い薬。 |
フィットクリニックでは、プロペシアのジェネリック薬「フィナステリド」と、ザガーロのジェネリック薬「デュタステリド」をオンラインで処方しています。
これらのAGA治療薬は、薄毛・抜け毛予防には欠かせない薬です。
日本皮膚科学会によるガイドラインでも推奨度Aとされるため、薄毛が気になり始めたらまず服用することをおすすめします。
すでに薄毛が進んでいる場合はミノキシジルを併用する
薄毛や抜け毛がすでに進んでいる場合は、発毛を促進するミノキシジルの併用が効果的です。
ミノキシジルは、血流の改善と毛母細胞の活発化によって発毛促進するAGA治療薬です。
フィットクリニックでもミノキシジルを取り扱っており、多くの患者様が抜け毛予防薬との併用治療に取り組んでいます。
薬の名称 | ミノキシジル (内服薬) |
ミノキシジル (外用薬) |
---|---|---|
AGA治療薬のタイプ | 発毛を促進する | |
成分 | ミノキシジル | |
特徴 | 効果が出やすい | ピンポイントで使用可能 |
遠方の方や感染対策に便利なオンライン診療
フィットクリニックでは、AGA治療薬のオンライン処方を行っています。
希望の時間を予約すれば、ご自宅などで診察が受けられ、待合室での混雑も避けることができます。
スマホまたはタブレット・PCを手元に準備し、簡単な手続き(患者様情報の登録・問診)を行えばスムーズな予約が可能です。
もちろん電話での受付も承っております。
処方される薬も、ご自宅まで配送いたしますので、受け取りに来院する必要はありません。
予約方法などオンライン診療について、詳しくはこちらをご確認ください。
頭皮環境を改善する
頭皮環境を改善することで頭皮が健康になるため、髪の毛の生える土台が整えられます。
そして頭皮が健康的になると細胞の新陳代謝が活発になり、薄毛の予防や改善に繋がります。
頭皮環境の改善には以下のような生活習慣の見直しを行います。
薄毛の予防や改善をお考えの場合は、改善策を習慣化し続けることで、健康的な頭皮環境に近づけてみましょう。
ストレスを発散する
ストレスを溜めこむ事は抜け毛の原因となり、薄毛の症状が広がる恐れがあります。
強いストレスを受け続けると交感神経が働き続け、身体が休まらずに血行不良やホルモンバランスの崩れ、睡眠不足に繋がります。
交感神経が優位になり続けると血管や筋肉が収縮し、さまざまな健康上のトラブルを招く。
自律神経のバランスを整えることが重要。
リラックスした状態になるには、まずはご自身が何をしている時にリラックスしているかを思い浮かべましょう。
なかなか思い浮かばない方は、自分に合ったストレス発散法を見つけてみてください。
自宅で出来るストレス解消法として、以下のものがおすすめです。
- ヨガ
- ストレッチ
- オンラインでのコミュニケーション
- 趣味に没頭(読書・ゲーム・創作・映画など)
その他、自分に合ったリラックス方法でストレスを発散させてください。
睡眠の質を高める
睡眠の質を高めることは、身体だけでなく薄毛にとっても良い効果があります。
以下のような睡眠が「質の良い睡眠」と言えます。
- 入眠がスムーズ
- 眠りが深い
- 寝起きが良い
当たり前のように思いますが、睡眠は基本が大事だということなのです。
近年では、深い睡眠の際に髪の成長ホルモンが分泌されやすいことが分かっています。
睡眠の質を高めるには、眠る前の準備が重要です。
睡眠の準備として、以下の方法がおすすめです。
- ストレッチを行う
- ぬるめのお湯に入浴
- 入眠直前のスマホやテレビはNG
- 仕事や不安な事を考えない
- 寝る前にカフェインを摂らない
- 寝る3時間前までに食事を終える
良い睡眠にはリラックスが必要ですが、つい夜更かしをしてしまう方は脳や体が刺激(スマホやテレビなど)により興奮状態になっており、リラックスできていないのです。
自然にリラックスし、入眠しやすい状態にするためには、気になるものをなるべく遠ざけてください。
適度な運動や筋トレをする
適度な運動を行うことで血行が促進され、全身の毛細血管まで栄養分が行き渡るようになります。
さらに、毛細血管への血流が活発になることで、頭皮に溜まった老廃物も流れるようになり、薄毛の予防や対策に効果が期待できます。
その他、適度な運動はストレスの軽減や質の良い睡眠にも繋がるため、是非実践してみましょう。
- ウォーキング
- ジョギング
- ヨガ
- サイクリング
- 踏み台昇降
筋トレについては、「男性ホルモンが増え、薄毛の原因が増えるのでは?」と思う方もいると思います。しかし、心配いりません。
筋トレを行うと男性ホルモンのテストステロンが増えますが、薄毛の原因となるDHTが増加するわけではありません。
そのため、安心して筋トレを行ってください。
自宅でも出来る筋トレとして、おすすめなのがスクワットです。
スクワットは、体の中でも大きな筋肉のふとももやお尻・背筋・腹筋など、鍛える筋肉の量が多く効率よく筋肉を増やすのに適しています。
禁煙する
薄毛の予防や改善をお考えの方には、禁煙をおすすめします。
喫煙は血管を収縮する働きがあるため、頭皮の毛細血管まで血液が巡らなくなり、栄養が行き届かなくなります。
「百害あって一利なし」とも言われるタバコ。
禁煙すれば心身共にさまざまなメリットがあります。
離脱症状が心配な場合は、禁煙補助薬も活用しながらの禁煙が効果的です。
頭皮をダメージから守る
頭皮へダメージを与えるものには以下のものがあります。
- 紫外線
- 乾燥
- チリやホコリ
紫外線から頭皮を守る方法として、帽子を被る、日傘を指すなどがあります。頭皮に直接紫外線が当たらないようにするだけでも、ダメージを軽減できます。
帽子は冬の乾燥にも効果的です。冬は外気が乾燥しているだけでなく、室内も暖房をつけていることでさらに乾燥しやすい状況です。
注意点として、帽子は蒸れによって雑菌が繁殖する恐れがあるため、定期的に脱いだり、通気性のあるものを選んだりするようにしましょう。
また、適切なシャンプーやヘアケアを行えば、余分な皮脂の分泌を抑え、乾燥を防ぐばかりではなく、しっかりとチリやホコリの除去も行えます。
正しい方法でシャンプーする
普段のシャンプーを正しく行うことで、頭皮環境を整えることができます。
- シャンプーの前に手櫛やブラッシングで髪のもつれをほぐし、汚れを落としやすくする。
- シャワーで予洗いし、頭皮をマッサージしながら、汚れをある程度洗い流す。
- シャンプーを手でしっかり泡立て、髪ではなく頭皮全体をまんべんなく洗う。
- コンディショナーを使う場合は、頭皮ではなく髪の毛に付ける。
- シャンプーが頭皮に残らないようしっかりとすすぐ。
- タオルドライで水気を取り、ドライヤーでしっかりと乾かす。
使用するシャンプーも皮脂を落とし過ぎないよう、洗浄力のマイルドな弱酸性アミノ酸系のシャンプーを選びましょう。
洗浄力の高いシャンプーはしっかりと皮脂を落としますが、皮脂は外部からの刺激から守る役割があります。
皮脂を落とし過ぎてしまうと、頭皮は皮脂を補おうと過剰に分泌させ、頭皮環境が悪化する原因となります。
- 強い力でゴシゴシ洗う
- 爪を立てて洗う
- 髪を自然乾燥させる
強い力で洗うと、頭皮にダメージを与えてしまいます。
傷がついたらそこから雑菌が入り頭皮環境の悪化に繋がるため、指の腹で揉むように洗いましょう。
また自然乾燥は雑菌を繁殖させ、においや抜け毛の原因になります。
頭皮環境を清潔に保つためにも、きちんと乾かすことが大切です。
育毛剤を使用する場合は、シャンプー後に頭皮が渇いている状態で行ってください。頭皮が濡れた状態では育毛剤の浸透が弱まります。
育毛剤はたくさんの量を一度に使用しても、期待する効果を得られない場合があるので、用法に従い適量を使用してください。
正しいシャンプーの手順はある程度の時間を必要とするので、朝出かける前などの時間がない中では洗い残しが起こりやすいです。
そのため、できるだけ時間に余裕がある夜にシャンプーをするのがおすすめです。
朝シャンについては以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
バランスの取れた食事をする
髪の毛も、皮膚や血液などと同じ人の体の一部です。
基本的に食事から摂る栄養が髪の毛の元になるため、普段から口にするものに気を付けることはとても重要です。
髪に良いとされる栄養分を日頃から意識して摂取しましょう。
バランスの取れた食事は、血管の強化や栄養の充実など体質の改善にも繋がります。
薄毛や抜け毛の予防・対策に必要な栄養素
薄毛や抜け毛の予防や対策に必要な栄養素には、主に以下のものが挙げられます。
働き | 食材 | |
---|---|---|
タンパク質 (アミノ酸) |
髪の毛の元となるケラチンを生成。ケラチンを生成するアミノ酸にはシスチン、アルギニン、セリン、メチオニンなど18種類。 |
|
亜鉛 | ケラチンの結合を補助する働き。 |
|
ビタミン類 | 抗酸化作用、血行促進、頭皮環境の改善などの働き。ビタミンA、B群、C、Eなど。 |
|
鉄分 | 亜鉛の吸収をサポートする働き。 |
|
イソフラボン | DHTの生成を抑える働き。 |
|
普段の食事の中で摂取するように心がけてください。
中でも、「髪の3大栄養素」と呼ばれるタンパク質・ビタミンB群・亜鉛は特に重要です。
タンパク質を構成するアミノ酸を亜鉛がサポートし、髪の元であるケラチンが生成される。
ビタミンB群は髪の成長を促進させる。
髪の毛が生えるためには、髪の元となる栄養素「ケラチン」が必要になります。ケラチンの元となるアミノ酸はタンパク質に多く含まれています。
そのほかケラチンの結合に必要な亜鉛や、髪の成長を促進させるビタミンB群も大事な栄養素です。
意識して摂るようにしましょう。
また、普段の食事で外食が多い方は、脂質や糖質が多くなるなど、栄養のバランスが偏る傾向があります。
外食の際はなるべく栄養バランスの良いメニューを選び、サラダなど1品野菜のメニューを追加するなどの工夫をしましょう。
AGA・薄毛や抜け毛の兆候には早めの対策を
このページについて、これまでの内容を簡潔にお伝えします。
- 薄毛や抜け毛の原因は主に「AGA」「頭皮環境の悪化」「栄養不足」の3つ
- AGAを治療するには、プロペシアやザガーロが有効
- 頭皮環境の改善には、生活習慣を見直し継続する必要がある
- バランスの取れた食事で髪の栄養不足を改善
薄毛や抜け毛は原因に合わせて対策することが重要です。
頭皮環境の悪化や栄養不足が原因の場合は生活習慣の改善、AGAが原因の場合は治療によって薄毛・抜け毛が抑えられます。
特にAGAは進行性のある症状なので、早めに対処しないとどんどん薄毛が悪化してしまいます。
治療が必要な方や、自己判断ではAGAの度合いが分からないという方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
きちんと眠っているか、ストレスが溜まっていないか、栄養をバランスよく摂っているかなど確認して、良くない部分を改善してみてください。 AGAは生え際・頭頂部から抜けることが多く、遺伝も関係するので、見極めやすい特徴があります。
円形脱毛症や脂漏性脱毛症のような脱毛症、甲状腺疾患などの場合はまず疾患の治療が必要です。 不安な方はかかりつけの医師に相談してください。
これ以上になると抜け毛が多い状態と言えます。
しかし、パーマをかけることで薄毛をカバーできるメリットもあります。
以下記事にて、パーマをかけられる状態か判断できるチェックリストをご用意しているので、判断の1つの目安としてみてください。
しかし、摂取量には注意が必要で、バランスの取れた食事も重要です。
すでに薄毛が気になっている方はプロテインだけでは改善できないので、薄毛が気になるようであれば当院までご相談ください。
しかし、これらはAGA治療薬の代わりになるとは言えず、AGAを根本治療するには医薬品による治療が必要です。
AGA治療薬には飲み薬だけでなく外用薬もあるので、薄毛が気になる方は一度当院までご相談ください。