ニコチン切れによる離脱症状(イライラや不安など)と、ニコチン摂取による一時的な快感やリラックス感を繰り返してしまうことでタバコを手放せなくなります。
【診断あり】ニコチン中毒(依存症)の症状と危険性や対処法を紹介!
このページでは、「自分はニコチン中毒なのでは?」という疑問を解消するために、ニコチン中毒(依存症)で現れる症状の解説や、セルフ診断を掲載しています。
他にも通常のニコチン中毒とは異なる、赤ちゃんやペットが誤ってタバコを飲んだり・食べてしまった際に起こる急性ニコチン中毒についても触れています。
またページ後半では、ニコチン中毒を脱するために用いる禁煙補助薬やその購入方法もご紹介しているので、今後の禁煙にぜひお役立てください。
禁煙治療を希望の方へ、フィットクリニックではチャンピックスジェネリックの処方を行っております。以下よりお気軽にご予約ください。
ニコチン中毒とは?
ニコチン中毒とは、タバコに含まれているニコチンが原因で中毒に陥っている状態です。
タバコを吸うとニコチンは「肺→血液→脳」へと運ばれ、過剰に神経伝達物質を分泌させます。
- ドーパミン
- ノルエピネフリン
- セロトニン
- アセチルコリン
上記の中でもドーパミンは「快楽ホルモン」とも呼ばれ、喫煙による快感や満足感の原因となります。
しかし、ニコチンによる快感や満足感は長く続かず、タバコを吸った時の一時的なものに過ぎません。
即効性がある反面、効果が切れるのも早く、その濃度は喫煙後30分経過程度で大幅に減少します。
すると、ニコチン切れによって不快感や喫煙欲求が高まり、これを打ち消すために再びタバコに火をつけてしまいます。
こうした悪循環が続いていくことで次第に中毒状態に陥っていき、タバコがただの嗜好品ではなく、身も心も支配されてしまうことで「なくてはならない存在」になってしまいます。
ニコチン中毒の症状
ここからはニコチン中毒の症状についてご紹介していきます。
ちなみに「タバコの三大有害物質」とされているのが、ニコチンを含む以下の物質です。
ニコチン
⇒危険ドラッグと同程度に高い依存性がある物質
タール
⇒2,000種類以上の化学物質からなる発がんリスクのある物質
⇒血液中の酸素運搬能力を低下させ、心血管系に悪影響を及ぼす物質
上記のような物質が体内に毎日取り込まれ、依存度を高めながら健康を蝕んでいくことは覚えておいてください。
ニコチン中毒の症状と依存サイクル
ニコチン中毒による症状の度合いは喫煙本数や喫煙歴によって異なりますが、ほとんどの喫煙者が以下のような症状を体験します。
- タバコが吸いたい
- イライラ
- 不安
- 落ち着かない
- 頭痛
- 身体のだるさ
- 眠気
- 眠れない
- 口が寂しい
ニコチン中毒の症状は身体だけでなく心にも現れ、依存度が高い人ほど症状が強く現れる傾向にあります。
ちなみにタバコの依存サイクルは、以下のようにして形成されていきます。
①イライラなどの中毒症状が現れる
↓
②タバコを吸う
↓
③ドーパミンなどが放出され中毒症状が治まる
↓
④時間とともにニコチンやドーパミンなどの効果が切れる
↓
⑤ストレスを感じてタバコをもっと吸う
ニコチンや快楽物質であるドーパミンは、一時的には満足感や安堵感をもたらします。
しかし、それが長期的な依存サイクルを作り出してしまう原因になり、気づけばタバコを止めようにも止められなくなってしまいます。
ニコチン中毒の危険性
ニコチン中毒は、ただタバコを止められないという状態を超え、深刻な健康リスクをもたらします。
しばしば「サイレント・キラー」とも形容され、自覚症状なしに、ある日突然重大な健康問題が発覚することもあるほどです。
ここでは、ニコチン中毒が引き起こす具体的な危険性について詳しく解説していきます。
ニコチンが身体に及ぼす影響
喫煙者にとって、ニコチンにはポジティブな側面があるように思われがちです。
たとえば、ニコチンは心拍数を上昇させることで一時的に緊張緩和や覚醒効果が得られます。
また一部の研究では、カフェインと同様にプラスの効果があることもわかっています。
しかし、こうしたメリットは短期的なものであり、ニコチンを長期的に使用するリスクを上回ることはありません。
実際、ニコチンは全身の末梢血管を収縮させて血圧を上昇させてしまい、心臓にも余分な負担が及びます。
心臓や血管といった命にかかわる器官に悪影響を及ぼすため、ニコチンは重大な健康リスクの原因となり得ます。
ちなみに、WHO(世界保健機構)によると喫煙者本人の一次喫煙のみならず、非喫煙者による受動喫煙で年間60万人が死亡しているとのデータがあります。
累積死亡者数は今世紀中に10億人に到達してしまう見通しも立っており、タバコの害は周囲にも及んでいることは覚えておいてください。
ニコチン中毒の影響による病気
ニコチン中毒は、ニコチンに目が向けられがちです。
しかし、タバコを通して摂取している以上は「タール」や「一酸化炭素」といった有害物質も一緒に体内に取り込んでしまっています。
これらは以下のような多くの深刻な病気の引き金になりかねません。
- がん
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
「タバコ=肺がん」のイメージも強いですが、タバコによるがんのリスクは全身に及びます。
また、循環器や呼吸器、2型糖尿病、歯周病などの病気との関係があるともされ、予防できる病気の最大の死亡原因となっています。
ちなみにタバコによる健康被害のリスクは、喫煙者本人よりも周囲の方が影響を受けやすいことがわかっています。
これは主流煙よりも副流煙に有害物質が多く含まれ、その濃度も高いためです。
ニコチン:2.8倍
タール:3.4倍
一酸化炭素:4.7倍
大人のみならず、子供にまで害が及ぶため、誰にとってもメリットが1つもないタバコは止めるに越したことはありません。
急性ニコチン中毒
急性ニコチン中毒は、過剰摂取によってニコチンによる毒の症状が現れている状態です。
誤ってタバコを食べてしまったり、赤ちゃんやペットのタバコの誤飲(水に浸した液体)による事故で発症します。
なお、タバコを水に浸した場合、1時間で50〜70%のニコチンが溶出するとされています。
ペットボトルなどを灰皿代わりにしていると、誤飲のリスクが高まるので注意が必要です。
急性ニコチン中毒の初期症状は、誤って口にしてしまってから15〜60分以内に現れます。
- めまい
- 嘔吐
- 顔面蒼白
- 腹痛
- 下痢
- 錯乱
致死量の摂取については「全身けいれん」や「昏睡」などが現れ、非喫煙者であれば少量でも重い症状が現れる可能性もあります。
ちなみに、急性ニコチン中毒を引き起こすおそれがあるニコチン摂取量は以下の通りです。
嘔吐発現量:2〜5mg
致死量:10〜20mg(乳幼児)/40〜60mg(成人)
乳幼児であればタバコ1本でも中毒量となり、禁煙補助薬(パッチ)では小児中毒例も報告されているので注意が必要です。
また、タバコを食べてしまった場合、水や牛乳などは飲ませずにかき出し、直ちに医療機関を受診してください。
食べてしまった量によっては胃洗浄が必要になります。
水分で中和しようと考えがちですが、水や牛乳を飲ませてしまうと水分にニコチンが溶け出して症状を重くするおそれがあり危険です。
ニコチン中毒依存度診断
ニコチン依存度をチェックする目的で開発されたテストが以下になります。
ニコチン中毒依存度診断 | |
---|---|
・自分が思っている以上に多くのタバコを吸ってしまったことがある。 | |
・タバコの本数を減らそうとしても減らせなかったことがある。 | |
・タバコの本数を減らした時に、タバコが欲しくてたまらなかった経験がある。 | |
・タバコの本数を減らした時に、次のような症状はありましたか。 (イライラ、不安、落ちつかない、集中困難、抑うつ気分、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重の増加) |
|
・上記の症状を消すためにタバコを吸ってしまった。 | |
・重い病気にかかった際に、身体によくないとわかりながらタバコを吸ってしまったことがある。 | |
・タバコが原因で健康問題が起きていても吸ってしまうことがある。 | |
・タバコが原因で精神的な問題(※1)が起きていても吸うことがある。 | |
・自分でもタバコに依存していると感じる。 | |
・タバコが吸えない仕事や付き合いを避けたことがある。 | |
※1:タバコを吸わないことで起こる離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。 |
上記の質問で「はい」は1点、「いいえ」は0点となり、5点以上であればニコチン依存症と診断されます。
ニコチン中毒の対処法
ニコチンに対する治療薬や解毒薬は存在しないため、ニコチン中毒からの回復には根本的に「禁煙」が不可欠です。
タバコをやめさえすれば、時間が経つにつれて体内のニコチンは自然に消失し、精神的にも身体的にも依存から解放されます。
しかし、禁煙は最初がもっとも辛く、ニコチン切れを知らせるサインとして様々な離脱症状が現れます。
これを乗り越えることで禁煙成功率はぐっと高まるので、ここでは離脱症状の種類やその対処法についてご紹介します。
禁煙の離脱症状と対処法
離脱症状(禁断症状)とは、喫煙者がタバコを一定時間やめたり、喫煙本数を減らしたりすることで現れる不快な症状です。
主に以下のような症状が現れ、日常生活に支障を来す方もいます。
- 強い喫煙欲求
- イライラ
- 不安
- 集中困難
- 頭痛や身体のだるさ
不快な症状を消すためにタバコにふたたび火をつけてしまうので、ニコチン依存度が高い方ほど症状も強く現れがちです。
離脱症状のピークは72時間(約3日間)とされ、この期間はニコチンが身体から抜けていくため「毒抜きの期間」とも言えます。
その後1週間ほどかけて離脱症状が徐々に消えていき、禁煙10日ほどが経てば心身も楽になってきます。
この禁煙開始から72時間をどう乗り越えるかが禁煙成功の鍵となりますが、もっとも有効な対処法が禁煙補助薬の使用です。
離脱症状を和らげる効果があり、薬の種類によっては喫煙欲求も低下させるため、スムーズな禁煙を可能にします。
禁煙補助薬について
禁煙補助薬とは、禁煙時の辛い離脱症状や喫煙欲求をコントロールしやすくする薬です。
大きく2つの種類に分けられ、依存度や喫煙状況にあわせて薬を選択します。
ニコチン製剤
⇒ニコチンパッチ・ガム
⇒チャンピックス・チャンピックスジェネリック
ニコチンパッチ・ガムは主成分をニコチンとしているため、タバコを吸わない代わりに薬でニコチン摂取量をコントロールする薬です。
ただ、少量のニコチンを摂取するので「タバコを吸っているのと同じ」という指摘もあり、人によってはニコチン製剤に依存してしまうケースも報告されています。
一方のチャンピックスはニコチンを含まない「非ニコチン製剤」となり、有効成分バレニクリンがニコチンの働きをブロックします。
この働きにより離脱症状を和らげたり、タバコを吸っても満足感が得にくくなり、禁煙の辛さを取り除いたスムーズな禁煙が可能です。
禁煙成功率を比較すると、ニコチン製剤は20〜30%に対し、非ニコチン製剤では60%以上となっています。
ニコチン製剤は市販薬としても購入できる手軽さがメリットですが、きっぱりタバコをやめるなら非ニコチン製剤のチャンピックスがおすすめです。
フィットクリニックのチャンピックスジェネリック
フィットクリニックでは禁煙サポートの一環として、内服タイプの「チャンピックスジェネリック」を処方しています。
患者様1人ひとりの喫煙状況にあわせてパーソナライズされた処方ができ、禁煙効果が気になる方向けにお試しプログラムもご用意しています。
また、当院は対面での処方だけでなく、オンライン処方でもチャンピックスジェネリックの受け取りが可能です。
薬の処方を受けるための通院が不要となり、オンライン上で医師の簡単な問診を受けるだけで自宅で禁煙治療をスタートできます。
通院のわずらわしさが一切ないので、当院の禁煙治療はストレスを感じることなく、禁煙成功までの道のりをサポートできるのが特徴です。
チャンピックスジェネリックの料金
当院のチャンピックスジェネリックの料金については、以下の表をご参考ください。
●チャンピックスジェネリック(0.5mg・1mg)の処方プラン
処方プラン | 価格 | 1日あたり (12週間分購入した場合) |
---|---|---|
12週間禁煙プログラム | 49,200円/ 12週間 |
585円 |
定期配送プログラム | 17,685円/ 4週間 |
631円 |
お試しプログラム2w | 12,000円/ 2週間 |
678円 |
処方薬 | その他費用 |
---|---|
チャンピックスジェネリック(0.5mg・1mg)
|
0円 (診察料・送料なし) |
※上記1日あたりの価格は12週間分を購入した場合で算定しております。
※オンライン処方・来院診療のどちらにも対応しております。
チャンピックスジェネリックは毎日服用し続ける薬であることから、「2週」・「4週」・「12週」のいずれかのプランでの処方となります。
なお、上記のいずれの禁煙プラグラムをお選びいただいても、診察料(初診・再診料)、ニコチン管理料、オンライン処方の利用であっても登録料・送料といった別途費用はかかりません。
また、1日あたりにかかる治療費はタバコ1箱分相当です。
薬代のみで治療できる環境によって、当院は料金面でも禁煙をサポートさせていただきます。
オンライン処方が便利
オンライン処方は、医師の診察をオンライン上で行い、チャンピックスジェネリックを郵送処方でお渡しする診療サービスです。
これまで一般的とされてきた通院が不要になり、スマホさえあれば、わずかなスキマ時間を利用して全国どこからでも禁煙治療のスタートが可能になります。
●フィットクリニックのオンライン処方手順
-
1予約
日時を決めて予約します。
-
2電話を待つ
ご予約の日時に電話しますのでお待ちください。
-
3電話で問診
健康状態や服用中の薬など簡単な問診があります。
平均10分ほどです。 -
4お支払い
代金をお支払いください。
※代金引換はお薬の受け取り時にお支払いください -
5発送
お薬を発送します。
※中身が分からないように梱包しています
通常の禁煙外来のように誓約書へのサインやニコチン検査、定期的なカウンセリングも不要な手軽さは、通販を利用する感覚にも似ています。
以前は初診は来院の必要がありましたが、現在は初診からでもオンライン処方を受診可能です。
スマホ・PCですべて完結できる利便性から、フィットクリニックではオンライン処方の利用者数が通院を上回っています。
通院してまで禁煙するのは大げさと感じている方や、とにかく楽に禁煙治療を進めたいという方は、ぜひ当院のオンライン処方の利用もご検討ください。
まとめ
最後は、ニコチン中毒についての要点を以下でまとめてお伝えします。
- ニコチン中毒とはニコチンが原因でタバコに依存している状態
- 吸う安心と吸えない不安を繰り返して依存サイクルに陥る
- タバコの害は本人よりも周囲の方が影響を受けやすい
- タバコの誤飲や誤食によって赤ちゃんやペットが急性ニコチン中毒を起こすことがある
- ニコチン中毒は禁煙以外に対処法は存在しない
- 禁煙補助薬を使用するなら成功率の高いチャンピックス(ジェネリック)がおすすめ
ニコチン中毒(依存)は、どこかで依存サイクルを断ち切らなければ、やがては大きな健康問題へと発展していきます。
また自分だけでなく、周囲にいる大切なパートナーや家族にも害が及ぶため、禁煙するに越したことはありません。
禁煙に遅いということはないので、今からでもチャンピックスジェネリックを使った禁煙治療に挑戦していきましょう。
よくある質問
ニコチン切れによる離脱症状(イライラや不安など)と、ニコチン摂取による一時的な快感やリラックス感を繰り返してしまうことでタバコを手放せなくなります。
- タバコが吸いたい
- イライラ
- 不安
- 落ち着かない
- 頭痛
- 身体のだるさ
- 眠気
- 眠れない
- 口が寂しい
など
ニコチン不足を症状に変えて、心と身体の両方に訴えかけてきます。これらは体内のニコチン濃度の低下によって起こり、不快な症状であることにくわえ、多くの喫煙者が再び喫煙してしまう原因にもなります。
ニコチン製剤
⇒パッチやガム
非ニコチン製剤
⇒チャンピックス
無理に自力で禁煙するよりもスムーズにタバコを止められるので、禁煙初日から積極的に使用することをおすすめします。
また治療薬と平行して、禁煙を1日でも長く続けるためにも行動や心理へのアプローチも試みてください。
がんや心血管系の病気などのリスクが減り、さらに受動喫煙を防ぐことで周囲の健康にもつながります。
また、お金を払って「不健康を買っている」状態になります。
1日1箱と仮定すれば、1ヵ月で数万円、半年で十数万円も浮くので、タバコがなくなるだけでも経済的な余裕が生まれるはずです。