
フィットクリニックでは、ED治療薬「レビトラ(先発品)」の販売終了から約3年が経過した現状を受け、レビトラの服用経験がある男性74名を対象に、インターネット調査を実施しました。
本調査は、販売終了によって服用者がどのような影響を受け、現在どのような治療選択をしているのかを明らかにし、今後ED治療を検討する方々の判断材料や安心材料を提供することを目的としています。
調査の結果、半数の服用者が販売終了に「困った」と回答する一方で、残りの半数は「困らなかった」と回答しており、治療の継続や代替薬選びにおける多様な実態が浮き彫りになりました。
フィットクリニックではED治療を行っております。
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アンケート結果まとめ

調査の結果、レビトラ販売終了に「困った」と回答したのは約半数で、「即効性が気に入っていたから」が主な理由でした。一方で、「困らなかった」人も同数おり、代替薬への移行が進んでいます。
服用量で最も多かったのは「10mg」でしたが、これは多くの方がこの用量で効果を実感していた、あるいは副作用を考慮し低用量から試していたものと推測されます。しかし、レビトラにはさらに強力な効果が期待できる20mgという選択肢も存在します。10mgで十分な効果が得られなかった方や、より確実な効果を求める方には、医師との相談の上、20mgも検討する価値があるでしょう。
レビトラ販売終了の背景
レビトラは、2021年に製造元であるバイエル社から販売終了が発表され、その後2022年に市場での供給が停止されました。この販売終了は、医薬品の生産や入荷の目処が立たず、安定した供給が難しくなったことが主な理由とされています。
決して、重大な欠陥が見つかったり、健康リスクが生じたりしたわけではありません。
一方、先発薬のレビトラが販売終了となった後も、レビトラジェネリックは現在も入手可能です。これは、レビトラの有効成分であるバルデナフィルの特許保護期間がすでに終了しているためです。特許が切れたことで、国内外の多くの製薬会社がレビトラと同じ有効成分を用いてジェネリック医薬品を製造・販売できるようになりました。
レビトラの成分自体に問題があったわけではないため、安心してジェネリック医薬品を使用することができます。
アンケート結果詳細
以下より、アンケートの結果を詳しく紹介します。
レビトラ販売終了、半数が「困った」との回答

レビトラの販売終了について、「とても困った」「少し困った」と回答した人は合わせて約半数にのぼりました。

困った理由は、「レビトラの即効性が気に入っていた」「安心して使える薬だった」などが多くなりました。

レビトラを選んだ理由は、「即効性があると聞いたから」「効果が強いと評判だったから」が多数を占めました。この結果は、販売終了で困った理由と合致しており、レビトラが持つこれらの特性が服用者に高く評価されていたことがうかがえます。
「困らなかった」服用者の実態

一方、レビトラの販売終了に「困らなかった」と回答した人は「少し・とても困った」人と同数となりました。
困らなかった理由は、「他のED治療薬で代用できたので困らなかった」が最も多くなっています。
レビトラジェネリックへの不安は「まったくない」が多数派

販売終了後の有力な選択肢であるレビトラジェネリックについて、「抵抗はまったくない」と回答した人が多数を占めました。
一方で、「少し抵抗がある」と回答した人も約3割存在しましたが、「かなり抵抗がある」という回答は0%でした。この結果から、多くのレビトラ服用経験者がジェネリック医薬品の受け入れに前向きであることが示されました。

代用したED治療薬はバイアグラが最も多かったですが、レビトラジェネリックもほぼ同数となりました。
レビトラの服用量と使用感

服用量として最も多かったのは「10mg」で、全体の約半数を占めました。
これは、多くの方が10mgで十分な効果を実感していたことや、副作用を考慮して低用量から試す傾向があったことが背景にあると考えられます。
一方で、レビトラ20mgはさらに強力な効果が期待できる選択肢です。10mgで十分な効果が得られなかった方や、より確実な効果を求める方にとっては、20mgが適切な場合もあります。患者さんの状態やニーズに合わせて、医師と相談の上、最適な用量を選択することが大切です。

レビトラの効き目については、「想定通りでちょうどよかった」が最多で、「思ったより強かった」と回答した方も多く、おおむね満足度の高い使用感が確認されました。

レビトラ服用時の副作用については、「まったく表れなかった」が約5割を占め、「少し表れた」が約4割となりました。
「強く表れた」と回答した方はごく少数にとどまっており、多くの方が大きな副作用なく使用できていたことがわかります。
副作用が表れた際の対処法としては、「自然におさまるのを待った」方が半数以上を占めました。
そのほかには「特に何もしなかった」「市販薬を服用した」「次回から用量を減らした」など、自身で対処したケースが多く見られました。
一方で「医師に相談した」「服用をやめた」「性行為を中断した」といった対応をした方は少数にとどまっており、副作用の多くは軽度であり、日常生活に支障のない範囲で対応されていたことがうかがえます。

他のED治療薬と比較して「使いやすかった」と感じた人が半数以上となりました。
「どちらともいえない」という回答も3割以上ありましたが、「使いにくかった」と感じた人は少数にとどまっています。
また、「他の薬は使ったことがない」という回答も一部見られたことから、レビトラが初めてのED治療薬だった方も一定数いたと考えられます。

使いやすかった理由としては、「効果が出るのが早かった」が最も多く、次いで「持続時間がちょうどよかった」「効果が強かった」といった、薬の効き方に関する評価が中心となりました。
そのほか、「副作用が少なかった」「飲みやすかった」といった使用感の良さや、「食事の影響を気にせず飲めた」という声も寄せられ、レビトラの総合的な使いやすさが伺えます。
一方で、「使いにくかった」と回答した方はごく少数でしたが、理由としては「効果が弱かった・出なかった」「持続時間が短かった」などが挙げられました。
レビトラの服用で印象に残ったことは?

レビトラの服用によって印象に残っていることに関する自由回答では、「飲んで30分くらいで効果が出てきて、自然な流れで行為に移れた」、「パートナーにも『いつもと違う』と言われた」など、レビトラに対するポジティブな実感が多く寄せられました。
一方で、「視界が青っぽくなる」「鼻づまりがあった」といった副作用に関する声もあり、使用感には個人差があることがあらためて確認されました。
今後のレビトラの服用意向

今後のレビトラ服用について尋ねたところ、「ぜひ服用したい」、「状況によっては服用したい」が合わせて9割以上となり、多くの方が前向きな意向を示しました。
一方で、「あまり服用したくない」「二度と服用したくない」と回答した方はいずれも少数にとどまりました。
この結果からも、レビトラが多くの服用者にとって高い満足感をもたらす選択肢であったことがうかがえます。
「理想のED治療薬」とはどんな薬?

理想のED治療薬として特に多かったのが、「副作用がほとんどなく、即効性と持続性が両立する薬」という声です。また、「自然な勃起ができる」ことや、「食事や飲酒の影響を受けにくい」といった、日常生活における利便性を重視する意見も多く見られました。
経済的な側面では「価格が安く、入手しやすい」という声があり、精神的な側面では「精神面で自信を持てるほどの安心感がある」ことを求める回答もありました。
一方で、興味深い意見として「一概に”これがベスト”とは言えないのが現実。目的や優先順位によって選ぶべき薬は変わるのでは」という声も寄せられました。これは、ED治療薬の選択が個人の状況やライフスタイルによって多様であることを示唆しており、単一の「理想」ではなく、それぞれのニーズに「フィット」する薬を見つけることの重要性を物語っています。
アンケートを受けて(院長コメント)

今回のアンケートでは、レビトラの販売終了に対して「困った」と感じた方と「困らなかった」と感じた方が、ちょうど半々という結果となりました。
この結果からは、ED治療薬に求めるものや、服用者それぞれの治療スタイルが多様であることがうかがえます。
ジェネリック医薬品に対しては、多くの方が「抵抗はない」と感じており、選択肢として十分に受け入れられていることも今回の調査で確認されました。
先発薬と同じ有効成分を持ち、基本的に同等の効果や安全性が認められているため、不安を感じすぎる必要はありません。
また今回の結果では服用量として10mgを選ぶ方が多い一方で、より高い効果を求める方にとっては20mgという選択肢も引き続き有効です。症状や体質に応じて適切な用量を見極めることが、治療の満足度にもつながります。
フィットクリニックでは、ED治療薬をオンライン診療で全国の患者さまに処方しています。通院が難しい方やプライバシーに配慮したい方でも、スマートフォンからご相談いただけます。
今回の調査結果が、治療の継続に迷われている方や、代替薬の選択でお悩みの方にとって、少しでも安心材料となれば幸いです。
今後も患者さま一人ひとりに「フィット」する治療を提供できるよう、当院でも引き続きサポートしてまいります。
【アンケートの概要】
【アンケートの概要】
調査対象: | レビトラを服用したことがある男性 74名 (20代:8名、30代:27名、40代:24名、50代:10名、60代以上:5名) |
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調査日: | 2025年7月10日〜2025年7月14日 |
調査方法: | インターネット調査 |