モメタゾン点鼻薬(ナゾネックス)の効果・使い方・副作用

更新日:2026/01/26
モメタゾン点鼻薬(ナゾネックス)の効果・使い方・副作用のイメージ

モメタゾン点鼻薬(ナゾネックス)は、花粉症などが原因のアレルギー性鼻炎に使われるステロイドの点鼻薬です。
鼻の中の炎症を抑えることで、鼻づまりや鼻水、くしゃみなどの症状を和らげます。

使用してすぐに変化が出るものではありませんが、毎日続けて使うことで効果が高まる点が特徴です。

モメタゾン点鼻液50μgの概要
正式名称 モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物点鼻液
剤型 液状の点鼻剤(噴霧式)
効果 鼻づまり・鼻水・くしゃみの緩和
副作用 鼻の刺激感、鼻出血、鼻の乾燥感など
用法・
用量
通常(成人/12歳以上など)1日1回、左右の鼻に2噴霧する
注意点 ほかのステロイド点鼻薬との併用には注意が必要など
処方価格 2,500円(1か月分)
※ジェネリック

本記事では、モメタゾン点鼻薬の基本的な効果や副作用、正しい使い方などを詳しく紹介します。

こんな方におすすめ
  • 飲み薬だけでは十分な効果を感じにくい方
  • 眠気が出ない点鼻薬を探している方
  • 1日1回の使用で済む点鼻薬を使いたい方
  • 刺激が少ない点鼻薬を求めている方

当院ではオンライン診療による花粉症治療薬の処方を行っています。
診察をご希望の方はこちらをご覧ください。 花粉症のオンライン診療

モメタゾン点鼻薬の効果

通常、花粉などのアレルゲンによる刺激を受けると、鼻の中ではヒスタミンなどの物質が放出され、くしゃみや鼻水、鼻づまりが起こります。
モメタゾン点鼻薬は、こうした炎症に関わる物質の産生や働きを抑えることで、症状が強く出るのを防ぐ効果があります。

モメタゾン点鼻薬には以下の効果があります。

効果項目 内容
鼻づまりの改善 鼻粘膜の炎症をしっかり抑え、鼻づまりに高い効果が期待できる。
鼻水の軽減 アレルギー反応による過剰な鼻水の分泌を抑え、症状の緩和に繋がる。
くしゃみの抑制 鼻粘膜の過敏性を抑えることで、アレルギー性くしゃみの回数を減らす。
鼻粘膜の
腫れを抑制
局所の腫脹(むくみ)を和らげ、鼻腔が広がることで呼吸がしやすくなる。
症状の予防 アレルギー反応を抑え、症状が出にくい状態を保つ目的で継続使用される。
眠気を抑える 局所使用のため全身への影響は比較的少なく、経口薬と違い眠気などの中枢副作用が起こりにくい。

ステロイド点鼻薬の特徴

ステロイド点鼻薬は、局所で作用するため 鼻づまりを中心に高い効果を示し、全身副作用が起きにくいのが特徴です。

3~5日ほど使い続けることでしっかりとした効果が現れてきます。
主に、中等度以上の症状では第一選択として用いられることもあります。

一方、市販薬で見られる血管収縮剤入り点鼻薬もありますが、即効性がある反面、使い続けると効きにくくなる場合があります。
さらに、鼻づまりが悪化(薬剤性鼻炎)の原因になるため長期使用には不向きです。

花粉症のように症状が続く場合は、ステロイド点鼻薬の方が適しています。

モメタゾン点鼻薬の使い方

モメタゾン点鼻薬の基本的な使い方は以下のとおりです。

モメタゾン点鼻薬の使い方
用法・
用量
・12歳以上・成人
1日1回、左右の鼻に2回ずつ噴霧(計4噴霧)
・3歳以上12歳未満
1日1回、左右の鼻に1回ずつ噴霧(計2噴霧)
使用時の
ポイント
・使用前に鼻を軽くかみ、鼻の通りを良くしてください。
・使用前は容器をよく振ってください。
・噴霧後は鼻からゆっくり息を吸い、口から吐くようにすると、薬液が鼻の奥まで行きわたりやすくなります。
使用の
タイミング
指定はありませんが、安定した効果を得るために毎日同じ時間帯に使用しましょう。
使い忘れた場合 気づいた時点で使用してください。
ただし、次の使用時間が近い場合は1回分をとばしてください。

※年齢により異なるため医師の指示に従ってください

使用時のポイント

モメタゾン点鼻薬を使用する際は、以下のポイントをチェックしましょう。

モメタゾン点鼻薬の
使用時のポイント
  • 鼻以外に使用しない
  • 使用前に容器をよく振り、初回使用時は薬液が霧状に出ることを確認してから噴霧する
  • 使い忘れた場合でも1回分を超えて使用したり、1日に2回以上使用しない
  • ほかのステロイド点鼻薬を使用している場合は、成分の重複を確認する
  • 効果が出るまで数日かかるため、医師の指示に従って継続使用することが重要
  • 鼻に強い刺激や違和感、出血などが続く場合は、使用を中止して医師や薬剤師に相談する

モメタゾン点鼻薬の副作用

モメタゾン点鼻薬は鼻の中でのみ作用するため、経口薬と比べ全身への副作用の影響は比較的少ないとされています。

よく見られる副作用は主に鼻や喉まわりに関するものが中心で、以下のような症状が報告されています。

モメタゾン点鼻薬の副作用
  • 刺激感
  • そう痒感
  • 不快感
  • 鼻出血
  • くしゃみ
  • 咽喉頭症状(刺激感、乾燥など)
  • じん麻疹等の発疹
  • 頭痛
  • まれに感染症関連の所見が報告 など

症状が強く出る場合や長く続く場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談することが大切です。

長期使用と使い過ぎについて

モメタゾン点鼻薬は、花粉症のシーズンを通して継続的に使用されることがあります。
症状が出ている期間にあわせて使うことで効果を発揮しますが、使用期間や中止のタイミングは、医師の指示に従うことが大切です。

また、1回の噴霧量を増やしたり、決められた回数以上に使用しても、効果が高まるわけではありません。

使い過ぎると、鼻粘膜の乾燥や感染症など予期せぬ副作用を引き起こす恐れがあるため注意しましょう。

モメタゾン点鼻薬の注意点

モメタゾン点鼻薬を安全に使用するため、使用にあたっての注意点を事前に確認しておくことが大切です。
体調や状況によっては使用に注意が必要な場合もあります。

モメタゾン点鼻薬の注意点
  • 過去にモメタゾン点鼻薬や他ステロイド成分でアレルギー症状が出た方
  • 鼻の中に重い感染症や治療が必要な傷がある方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
  • 小児や高齢者など

以上に該当する方は、使用前に医師や薬剤師に相談してください。

他の薬との併用注意

モメタゾン点鼻薬について、特定の併用注意薬は明記されていません。

鼻以外の症状を緩和する飲み薬や点眼薬など他の花粉症薬との併用は、より高い効果が得られる場合があります。

ただし、持病の治療薬や市販薬を使用中の場合、効果に影響が出る場合があるので、自己判断での使用は避け、医師や薬剤師に相談しましょう。

他の花粉症薬との比較

他の花粉症薬との比較は以下のようになります。

主な効果 眠気 投与回数 持続時間
モメタゾン
点鼻薬
アレルギー性鼻炎 ほぼなし 1日1回 24時間
フルチカゾン
点鼻液
アレルギー性鼻炎、寒暖差などによる鼻炎 ほぼなし 1日2回 24時間
フェキソ
フェナジン
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患のそう痒など 出にくい 1日1〜2回 24時間
ビラノア アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患のそう痒など 出にくい 1日1回 24時間
モンテル
カスト
アレルギー性鼻炎、気管支喘息 出にくい 1日1回 24時間
比較のポイント
  • 抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジンやビラノアは、くしゃみや鼻水には効果を示しやすい一方、鼻づまりへの効果は控えめ
  • モンテルカストは鼻炎だけでなく、喘息などほかのアレルギー症状を伴う場合に選択される
  • 鼻の症状に加えて目のかゆみや全身症状がある場合は、内服薬と点鼻薬を組み合わせて使用される場合あり

モメタゾン点鼻薬の入手方法

モメタゾン点鼻薬は現在、医療機関での診察を受け、医師の判断により処方される医薬品です。
一方、同じ有効成分を含む先発薬のナゾネックスは市販されていますが、要指導医薬品に分類されており、購入時には薬剤師の説明を受ける必要があります。

薬局やドラッグストアに行く時間が取りにくい場合は、医療機関のオンライン診療を利用する方法も選択肢の一つです。

当院のモメタゾン点鼻薬の処方

当院のモメタゾン点鼻液50μgの処方価格は以下の通りです。

モメタゾン点鼻薬
処方数 販売価格
1本
(1か月分)
2,500円

※料金はすべて税込表記です。

当院ではシーズン前からの花粉症対策として初期診療にも対応しています。
早めの対策や症状改善を希望される方は、ぜひ当院にご相談ください。

WEB・LINEのご予約は24時間受付

モメタゾン点鼻薬を正しく使って辛い鼻炎を抑える

モメタゾン点鼻薬のまとめ
  • モメタゾン点鼻薬(ナゾネックス)は、花粉症などのアレルギー性鼻炎による鼻の炎症を抑えるステロイド点鼻薬。
  • 鼻づまり・鼻水・くしゃみの改善が期待でき、1日1回の使用で継続しやすいのが特徴。
  • 即効性は強くないため、毎日続けて使うことで効果が安定しやすくなる。
  • 主な副作用は、鼻の刺激感・乾燥・鼻出血などで、症状が続く場合は医師・薬剤師の受診を検討する。
  • 他の花粉症薬との併用の際は自己判断は避け、処方時の用法用量を守り使用することが大切。

モメタゾン点鼻薬は、鼻の中の炎症を直接抑えることで、鼻づまりや鼻水、くしゃみといった症状を和らげる医薬品です。
1日1回の使用で効果が持続しやすく、眠気が出にくい点も特徴のひとつです。

飲み薬だけでは鼻づまりが十分に改善しない場合でも、モメタゾン点鼻薬を組み合わせることで症状が落ち着くことがあります。

当院では、モメタゾン点鼻薬以外にも花粉症治療に用いられる医薬品の処方をおこなっています。
花粉症のオンライン診療、外来について詳しくは以下をご覧ください。 花粉症オンライン診療 花粉症外来

モメタゾン点鼻薬に関するよくある質問

  • Q
    モメタゾン点鼻薬にステロイドは入っていますか?
    A
    モメタゾン点鼻薬には、ステロイド成分が含まれています。
    有効成分のモメタゾンフランカルボン酸エステルは、鼻の中の炎症を抑える目的で使われるステロイドです。
    点鼻薬のため作用は主に鼻の粘膜に限られ、内服のステロイド薬と比べて全身への影響は少ないとされています。
  • Q
    モメタゾン点鼻薬は子どもにも使えますか?
    A
    年齢によって使用の可否や用量が異なるため、子どもが使用する場合は医師の判断が必要です。
    また、国内では3歳未満の乳幼児や低出生体重児を対象とした臨床試験が行われていないため、使用の可否についてはとくに慎重な判断が求められます。
  • Q
    他の花粉症薬(アレグラ・ビラノア)と併用しても大丈夫ですか?
    A
    作用の仕組みが異なるため、一般的に花粉症の場合、症状の出方に応じて組み合わせて使用される場合があります。
    ただし、治療内容は症状や服薬状況により異なるため医師にご相談ください。
  • Q
    モメタゾン点鼻薬を使用するタイミングはいつですか?
    A
    通常は1日1回、毎日できるだけ同じ時間帯に使用します。
    即効性のある医薬品ではないため、症状が軽い日でも継続して使用することが効果につながります。
    なお、使い忘れた場合は気づいた時点で1回分を使用しますが、次の使用時間が近い場合は無理に使わず、1回分をとばして次回から通常どおり使用してください。
  • Q
    風邪の鼻づまりに使えますか?
    A
    風邪による鼻づまりには適していません。
    モメタゾン点鼻薬は、花粉症などのアレルギー性鼻炎を対象とした医薬品です。
    風邪が原因の鼻づまりや鼻水には効果が期待できないため、使用前に症状の原因を確認することが大切です。

参考サイト

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この記事の監修

院長名前
フィットクリニック院長
服部 圭太
(はっとり けいた)

【略歴】

平成17年
医療法人財団 河北総合病院 勤務
平成29年
ゴリラクリニック 池袋院 管理者
令和5年~
フィットクリニック院長 勤務