フェキソフェナジン(アレグラ)は、有効成分フェキソフェナジン塩酸塩を配合したアレルギー専用鼻炎薬です。
先発薬であるアレグラとジェネリック医薬品のフェキソフェナジンは同じ有効成分で、花粉症による鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を穏やかに抑えます。
眠気を起こしにくい成分として人気があり、仕事や日常生活を維持しながら花粉症対策をしたい方に向いています。
本記事では、フェキソフェナジンの効果や副作用、服用方法、さらにアレグラとの違いまでわかりやすく解説します。
※当院では現在フェキソフェナジンは処方しておりません
フェキソフェナジン(アレグラ)とは
フェキソフェナジン(アレグラ)は花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまりを抑える第2世代抗ヒスタミン薬に分類されます。
| 正式名称 | フェキソフェナジン塩酸塩錠 |
|---|---|
| 主な効果 | くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善。アレルギー性鼻炎、蕁麻疹の症状軽減など |
| 主な副作用 | 頭痛、疲労感、めまい、口渇 など |
| 重篤な副作用 | アナフィラキシー、肝機能障害、白血球減少など |
| 用法・用量 |
成人・12歳以上の小児: 1回60mgを1日2回 7〜11歳の小児: 1回30mgを1日2回 ※6歳以下は医師の判断が必要 |
| 服用禁止 | 成分に対して過敏症の既往歴がある方 |
| 服用注意 | 妊婦、授乳婦、高齢者など |
フェキソフェナジンは眠気や口の乾きが起こりにくい特徴があり、集中力を保ちながら使用しやすい医薬品です。
花粉症の点鼻薬や点眼薬とも併用しやすく、症状を幅広く抑えられます。
花粉症の治療薬については以下のページで詳しく解説しています。 花粉症の治療薬について
フェキソフェナジンとアレグラの違い
フェキソフェナジンとアレグラ錠や市販薬のアレグラFXなどは、どちらもフェキソフェナジン塩酸塩を有効成分とする医薬品です。
そのため、成分量が同じであれば効果や副作用は同等です。
フェキソフェナジン錠はアレグラのジェネリック医薬品にあたり、アレグラジェネリックと呼ばれることもあります。
ジェネリック医薬品は先発薬に比べて開発費を抑えられるため販売価格が低く、経済的に利用しやすい点が大きなメリットです。
フェキソフェナジンの効果
フェキソフェナジンは花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまりを抑える働きがあり、アレルギー症状を総合的に和らげます。
- アレルギー反応を抑制することで花粉症の不快な症状を幅広く改善する
- 季節性だけでなく通年性のアレルギー性鼻炎にも効果を期待できる
- 蕁麻疹や湿疹、皮膚炎などに伴うかゆみの軽減など、さまざまなアレルギー症状にも対応
なお、身体の内側から働くため、目のかゆみにも一定の改善が見られますが、強い症状をしっかり抑えるには点眼薬が有効です。
花粉症については以下のページで詳しく解説しています。 花粉症の症状
効果発現時間と持続時間
フェキソフェナジンは服用後およそ1~2時間で効果が現れます。
1日2回の服用で効果が安定して続くよう設計されており、花粉症による鼻の症状を1日を通して抑えやすい点が特徴です。
継続服用で作用が持続するため、症状が出やすい時期は毎日使うと効果を感じやすくなります。
フェキソフェナジンの副作用
フェキソフェナジンの副作用は以下の通りです。
【0.1〜5%未満】
- 頭痛、めまい、眠気
- 疲労、倦怠感、不眠
- 神経過敏、口渇、そう痒
- 嘔気、嘔吐、下痢
- 腹痛、消化不良
- AST上昇、ALT上昇
【0.1%未満】
- 悪夢、睡眠障害、しびれ感
- 便秘、頻尿、味覚異常
- 蕁麻疹、発疹、潮紅
- 血圧上昇、動悸、胸痛
- 呼吸困難、浮腫
- 月経異常
【頻度不明】
- 排尿困難
- 血管浮腫
重篤な副作用
発生頻度は稀ですが、以下の重大な副作用に注意してください。
重篤な副作用
- アナフィラキシー
- 肝機能障害
- 無顆粒球症
- 好中球減少
- 白血球減少
これらの副作用はいずれも体へ大きな影響を与える恐れがあります。
特に、急な発熱や息苦しさ、皮膚の異常、強い倦怠感などが現れた場合は速やかに服用を中止し、医師に相談してください。
副作用の対処方法
フェキソフェナジンで現れる副作用の多くは軽度で、一時的な頭痛や眠気、口の乾きなどは経過をみながら服用を続けても差し支えない場合があります。
ただし、服用後に以下の症状が現れた場合は、直ちに服用を中止して医師または薬剤師に相談してください。
| 関係部位 | 症状 |
|---|---|
| 皮ふ | のど・まぶた・口唇等のはれ、発疹、かゆみ、蕁麻疹、皮ふが赤くなる |
| 消化器 | 吐き気、嘔吐、腹痛、消化不良 |
| 精神神経系 | しびれ感、頭痛、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、悪夢、睡眠障害 |
| 泌尿器 | 頻尿、排尿困難 |
| その他 | 動悸、味覚異常、浮腫、胸痛、呼吸困難、血圧上昇、月経異常 |
フェキソフェナジンの用法・用量
フェキソフェナジンは、症状を安定して抑えるために決められた量を毎日続けて服用することが大切です。
以下のように成人では60mgを1日2回、子供では30mgを1日2回と成分量が異なり、年齢に応じた使い分けが必要になります。
| 成分量 | 対象 | 用法・用量 |
|---|---|---|
| 60mg | 成人 12歳以上の小児 |
1回60mgを1日2回 (朝・夕)服用 |
| 30mg | 7〜11歳の小児 | 1回30mgを1日2回服用 |
| 注意 | 6歳以下 | 医師の判断が必要 |
また、花粉症の場合は花粉が飛び始める時期や、飛散量が多いと予測される日の前から飲み始めるとより効果が出やすくなります。
症状のある期間は連続して服用でき、効果が減弱する耐性が生じにくい点も特徴です。
フェキソフェナジンの注意点
フェキソフェナジンを安心して使用するためには、いくつかの注意点を理解しておくことが大切です。
-
以下と併用すると副作用が強く出る可能性がある
⇒他の抗ヒスタミン薬や風邪薬、乗り物酔いの薬 - 睡眠作用を持つ薬や一部の制酸薬、特定の抗生物質などと一緒に飲む場合も副作用が出る可能性がある
- 本剤または類似成分でアレルギー症状を起こしたことがある方は服用できない
- 授乳中は成分が母乳へ移行する可能性があるため、使用を避けるか事前に医療機関へ相談する
- フェキソフェナジンは果汁(グレープフルーツ・アップル・オレンジなど)との飲み合わせはフェキソフェナジンの吸収を阻害する
こうした服用中の医薬品がある方や授乳中の方は必ず医師や薬剤師へ相談してください。
服用の際の注意
フェキソフェナジンを安全に服用するためのポイントを押さえておきましょう。
服用する際の注意
- 飲酒は作用に影響しやすく、副作用が強く出る恐れがあるため避ける
-
眠気が起きにくい成分、人によっては眠気が現れる場合がある
⇒眠気が生じた場合は車の運転や高所作業など、集中力を必要とする行動を控える
このほか体調に不安を感じた時は無理に服用を続けず、早めに医師や薬剤師へ相談しましょう。
フェキソフェナジンが効かない場合
フェキソフェナジンが効かないと感じる理由は以下を参考にしてください。
効かないケース
- 花粉の飛散量が多い
- アレルギー源が花粉以外にある
- 成分が体質に合わず、十分に症状を抑えられない
対策として点鼻薬や点眼薬を併用すると、幅広い症状を抑えることが期待できます。
このほかにも別の抗ヒスタミン薬へ切り替えることで改善する場合があります。
医師と相談して治療を見直しましょう。
フェキソフェナジンの入手方法
フェキソフェナジンはクリニックのほか、市販薬として薬局やドラッグストア等でも入手可能です。
クリニックでは点鼻薬や点眼薬を含む処方薬も扱っているため、医師の診断を受けながら症状に合った治療を提案してもらうことができます。
一方で薬局やドラッグストア等は手軽ですが選べる種類が限られるため、自分に適した医薬品を選びにくい場合があります。
フェキソフェナジンの保管方法
フェキソフェナジンは品質を保つため、直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所で保管してください。
誤飲を防ぐため、小児の手の届かない場所に保管しましょう。
また、消費期限を過ぎた医薬品は成分が安定しておらず、安全に使用できないため必ず廃棄してください。
フェキソフェナジンで花粉症に備えましょう
フェキソフェナジンは眠気が起こりにくく、日常生活を維持しながら花粉症のくしゃみや鼻水、鼻づまりを抑えられる点が大きなメリットです。
点鼻薬や点眼薬とも併用しやすいため、症状が強い時期にも幅広く対応できます。
花粉症は発症してからよりも、飛散が始まる前からの服用が効果的とされているため、早めの対策を心がけましょう。
フェキソフェナジン(アレグラ)に関するよくある質問
-
- Q
フェキソフェナジンとはどんな症状に適応しますか?
- A
花粉症のくしゃみや鼻水、鼻づまりを中心に、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などの症状に適応します。
アレルギー反応を抑えることで不快な症状を幅広く軽減し、季節性の花粉症だけでなく通年性の鼻炎にも使用できます。
- Q
-
- Q
フェキソフェナジンはどのくらい飲めば効きますか?
- A
一般的に服用後2時間前後で作用が現れ始めます。
1日2回、毎日の継続服用で症状が安定しやすく、花粉飛散前から飲み始めると、鼻の症状が強くなる時期でもコントロールしやすくなります。
- Q
-
- Q
フェキソフェナジンを子供に飲ませても良いでしょうか?
- A
花粉症やアレルギー性鼻炎であれば子どもにも使用できます。
7〜11歳は1回30mgを1日2回が基本で、成人とは用量が異なるため、年齢に合わせた服用が必要です。
判断に迷う場合は医師や薬剤師へ相談すると安心です。
- Q
-
- Q
フェキソフェナジンとアレグラの違いは何ですか?
- A
どちらもフェキソフェナジン塩酸塩を有効成分とする医薬品で、成分量が同じであれば効果や副作用は同等です。
アレグラは先発薬、フェキソフェナジン錠はジェネリック医薬品であり、価格面で選びやすい点などが違いとして挙げられます。
- Q
-
- Q
フェキソフェナジンをビラノアなど、ほかの花粉症の薬と併用しても良いですか?
- A
ビラノアのような他の抗ヒスタミン薬の併用は作用が重複するため、自己判断での併用はしないでください。
一方で、ステロイド点鼻薬やアレジオン点眼薬のように作用部位が異なる医薬品と組み合わせると、鼻と目の症状を同時に抑えやすくなるなど、強い花粉症の時期にも効果が期待できます。
- Q
参考サイト
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この記事の監修
(はっとり けいた)
【略歴】
- 平成17年
- 医療法人財団 河北総合病院 勤務
- 平成29年
- ゴリラクリニック 池袋院 管理者
- 令和5年~
- フィットクリニック院長 勤務