この記事でわかること
性病予防のためには、性行為前後での衛生管理や事前の予防策が大切です。
これから解説する方法を参考に、パートナーと一緒にセーフセックスを心がけてみてください。
また、フィットクリニックでは、性病予防薬として「ビブラマイシン」の処方を行っています。
性行為後にクラミジアや淋病、梅毒の感染不安がある場合はご相談ください。
フィットクリニックのビブラマイシン性行為前・性行為中の性病対策
性行為前・性行為中にできる性病の予防法は以下のとおりです。
性行為前・性行為中の性病予防
これらの性病予防法を実践することで、感染リスクを大幅に減らすことができます。
また、より効果的に感染リスクを抑えるためにも、不特定多数の人とセックスは控えることが大切です。
それぞれの予防法について詳しく解説します。
行為前にシャワーを浴びる・体を洗う
性感染症予防の基本として、性行為前にはシャワーを浴び、身体や口、性器を清潔に保つのがマナーでありエチケットです。
日常生活で身体に付着した病原菌などを洗い流すことで、性行為を通じてパートナーに感染するリスクを抑えることができます。
シャワーを浴びる際には、普通の石鹸やボディソープで十分ですが、抗菌性のある洗浄剤を使用するとさらに効果的です。
特に性器周辺は丁寧に洗浄しましょう。
洗い方のコツとしては、あまり強い力では擦らず、優しく洗うのがポイントです。
タオルを共有しない
性病の種類によっては、性的接触だけでなく、感染者が使用した日用品からも感染する可能性があります。
もしパートナーのどちらかが何かしらの性病に感染していれば、タオルや歯ブラシ、カミソリなどが感染源となってしまいかねません。
そのため、性行為前だけでなく性行為後も感染リスクを減らすためには、タオルなどの日用品の不用意な共有は避けて、衛生管理を徹底することが感染予防につながります。
コンドームを着用する
避妊具として知られるコンドームですが、性病の感染リスクを大幅に減少させることにも役立ちます。
コンドームを継続的に使用することで、HIVの感染率を約70〜80%抑えることができるというデータもあるほどです。
ただし、コンドームで完全に防げない性病も存在します。
例えば、梅毒や尖圭コンジローマ、性器ヘルペスといった性病は、症状が出ていると患部に接触するだけで感染する可能性もあります。
また、オーラルセックスにより咽頭(のど)に感染するケースもあります。
それでも、セックスをする上でコンドームに勝る性病予防対策はありません。
妊娠の予定がないのであれば、常に装着することが望ましいです。
ワクチン接種・予防薬を飲む
性病の予防には、ワクチン接種や予防薬の服用も効果的です。
すべてを予防することはできませんが、以下の性病は予防ワクチンを接種することで防ぐことができます。
予防ワクチンがある性病
- B型肝炎
- A型肝炎
- HPV(ヒトパピローマウイルス)
さらに、PrEP(曝露前予防内服)と呼ばれるHIV予防薬もあります。
これは、性行為前に服用することでHIVの感染リスクを大幅に減少させる効果が期待でき、WHO(世界保健機構)も推奨している方法です。
予防できる性病は限定的ではあるものの、性病予防の一環として非常に有効な方法であることは覚えておいてください。
性行為後に性病を予防する方法
性行為後に性病を予防する方法は以下の通りです。
性行為後の性病予防
性行為前だけでなく、事後のアフターケアとして予防策を講じることで感染リスクを減らせる可能性もあります。
直近で性病の危険性がある性行為をした方も参考にしてください。
排尿する
コンドームを使用している場合でも、性行為直後に排尿することは重要です。
これにより、尿道に付着した可能性のある病原菌を尿と一緒に排出することができます。
特に女性は尿道が短く、病原菌が膀胱に到達しやすいため、排尿によって感染を防ぐ効果が期待できます。
感染リスクをさらに減らすためにも、性行為後はできるだけ早く排尿するように心がけましょう。
うがい薬でうがいをする
うがい薬を使用してうがいをすると、咽頭淋菌を予防できるとの研究があります。
咽頭淋病に感染した被験者を生理食塩水とリステリンの2グループに分けてうがいさせる実験が行われました。
その結果、生理食塩水グループの陽性者が84%に対し、リステリングループは52%と約半分まで減少する結果となりました。
この結果から、性行為後にうがい薬でうがいをすることで、感染リスクを減らす効果が期待できることがわかりました。
基本的にはコンドームの着用が大前提ですが、コンドームの破損などやむを得ない場合のために覚えておきましょう。
性行為後に服用する予防薬を飲む
性行為後に服用する予防薬には以下のようなものがあります。
- PEP(曝露後予防内服)
HIVの感染リスクがある行為後72時間以内に抗HIV薬を服用する - Doxy-PEP(ドキシペップ)
クラミジアや淋病、梅毒の感染リスクがある性行為後72時間以内にビブラマイシン200mgを服用する
感染を100%防げるわけではありませんが、特にドキシペップではクラミジアを88%、梅毒を87%、淋病を55%予防したとの報告がありました。
こうした予防効果は、特にMSM(男性同性間性的接触者)やトランスジェンダー女性に対して確認されています。
性行為後に不安が残る場合は、早めに医師に相談するようにしてください。
フィットクリニックのビブラマイシン
フィットクリニックではドキシペップに使われるビブラマイシンを処方しています。
ビブラマイシン錠 100mg | |
1回分 | 2,000円 / 2錠 |
---|
予防効果にはタイムリミットがあるため、リスクとなる行為があった場合には、できるだけ早く服用することが大切です。
当院では最短即日発送のオンライン診療を行っているため、なかなか通院できない方はぜひご利用ください。
性病の不安があれば検査キットを使用する
検査キットは性病の直接的な予防にはつながりませんが、定期的に検査を受けることで早期発見・感染拡大防止が可能です。
検査キットの使用が推奨されるタイミングとしては、以下のようなケースが考えられます。
検査キット使用推奨のタイミング
- コンドームのアクシデントがあった場合
- パートナーが変わった場合
- 不特定多数との関係がある場合
- 性風俗店の利用後
また上記に当てはまらない場合でも、性行為があれば3ヶ月に一度は検査を受けるのがおすすめです。
性病は種類によって発症に至るまでの期間(潜伏期間)が異なり、症状が出ないまま進行することもあります。
気づかぬうちにパートナーに感染させないためにも、定期的な検査を習慣化することで、自分とパートナーの健康を守りましょう。
まとめ: 性病は性行為前後の対策で予防
この記事のまとめは以下となります。
性病予防のまとめ
- 性行為前にはシャワーを浴びて体を洗う
- タオルや歯ブラシを共有しない
- 妊娠を望まない性行為ではコンドームを必ず着用する
- ワクチン接種や予防薬を服用する
- 性行為後には排尿し、うがい薬でうがいをする
- 性行為後の予防薬を服用する
- 性病の不安があれば検査キットを使用する
不特定多数の人と性行為をしないことが最も有効な予防策ですが、パートナーが変われば新たな感染リスクが生じます。
セーフセックスの一環として、お互いの体を守るためにも、性行為を行う場合は事前・事後の予防を徹底していきましょう。
よくあるご質問
-
- Q
性病を予防する方法はありますか?
- A
性病を予防するには、以下の方法があります。
- 性行為前後に体を洗う
- タオルや歯ブラシを共有しない
- コンドームを着用する
- ワクチン接種や予防薬の服用
- Q
-
- Q
性病対策をしましたが、性行為後に違和感があります。
- A
性病対策は100%予防できるわけではないので、性行為後に違和感がある場合には感染している疑いが強いです。
感染していれば病原菌に合わせた薬が必要になるので、早めに医師に相談して検査を受けることをおすすめします。
- Q
-
- Q
性病を予防する薬はありますか?
- A
性病を予防する薬には、以下があげられます。
- ビブラマイシン(Doxy-PEP:ドキシペップ)
- PrEP(曝露前予防内服)/PEP(曝露後予防内服)
- Q
-
- Q
コンドームで性病は予防できますか?
- A
100%ではありませんが、コンドームは性病予防に役立ちます。
そのため、妊娠を希望しない性行為の場合は、コンドームを着用しましょう。
- Q
-
- Q
性病を予防する食べ物はありますか?
- A
直接性病を予防する食べ物はありませんが、免疫力を高める食事をとることで、性病のリスクを下げることができます。
以下の食材が免疫力を高めるのに有効です。
発酵食品:納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズなど
緑黄色野菜:ほうれん草、小松菜、かぼちゃ、ブロッコリーなど
きのこ類:しいたけ、しめじ、エリンギなど
果物:バナナ、柑橘類、ベリー類など
ナッツ類:アーモンド、くるみなど
これらの食材をバランスよく取り入れることで、免疫力を高め、性病を含む感染症に対する抵抗力を強化することができます。日常の食事に意識的に取り入れてみてください。
- Q
-
- Q
性病はアルコール消毒で予防できますか?
- A
性病の予防にアルコール消毒は効果がありません。
皮膚や物の表面の一部の病原菌を殺菌するのにアルコール消毒は役立ちますが、性器(粘膜)に使用しても刺激となるだけなので控えてください。
- Q