性器ヘルペスの治療法|原因や再発しない方法も徹底解説
性器ヘルペスは、主に性行為を通じて感染する性感染症の一種です。
一度感染すると再発率は高くなりますが、適切な治療や日常生活の心がけにより対策が可能です。
本記事では、性器ヘルペス治療法や再発を防ぐための方法について、詳しく解説していきます。
再発を不安に感じている方に向けて「日常的に実践できる予防策」にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
性器ヘルペスの主な症状については、以下の記事で解説しております。
性器ヘルペスの治療方法
性器ヘルペスには、以下の3つの治療法があります。
症状や感染の重症度に応じて、適切な治療を行います。
性器ヘルペスの治療薬は市販されていないため、検査結果に基づいた医師の診断による処方が必要です。
医師の指導のもとで治療を進めることが重要であり、自己判断で市販薬(口唇ヘルペス薬)を使用するのはお控えください。
以下では、各治療法について詳しく説明します。
飲み薬による治療
性器ヘルペスの飲み薬(経口薬)には、以下のような薬があります。
- バルトレックス
- ゾビラックス
- アメナリーフ
これらは抗ヘルペスウイルス薬と呼ばれ、継続服用することでウイルスの増殖を抑制し、症状を緩和する作用があります。
フィットクリニックでは「バルトレックス」をご用意しています。
バルトレックスは初感染だけでなく再発治療にも有効な治療薬です。
少ない服用回数で抗ウイルス効果が長く続き、前兆となる症状に対して使用することで再発予防にも効果があるとされています。
塗り薬による治療
塗り薬(外用薬)としては、以下の薬があげられます。
- アシクロビル軟膏
- ペンシクロビルクリーム
これらの塗り薬はウイルスの増殖を防ぐ点では飲み薬と同じですが、直接患部に塗布できるため、局所的に現れている不快症状を軽減できます。
また、軟膏やクリームは薬剤が患部にとどまりやすいため、患部を保護することにも優れています。
ただし、性器ヘルペス治療の基本は飲み薬です。
症状が進行してしまうと塗り薬での治療は難しいため、症状が出ている部位や程度によって医師の判断で使い分けられます。
点滴による治療
点滴による治療は、以下のようなケースに限られます。
- 初発の重症例
- 合併症を起こしている(脳炎、髄膜炎)
- 免疫不全を伴う重症例
点滴治療は静脈に直接薬剤を入れるため、胃腸での消化を介さずに血液中に直接薬剤を送ることが可能です。
これにより、飲み薬よりも早く効果を期待でき、皮膚・粘膜の表面に現れている症状だけでなく、神経に棲みついたウイルスの増殖も抑えられます。
上記のような重症例に適しており、全身に薬剤を行き渡らせることで、ウイルスの活動を迅速かつ効果的に抑制します。
なお、点滴による治療は設備の整った医療機関でしか行われません。
飲み薬や塗り薬のように自宅で行える治療ではなく、医師のもとで実施されます。
フィットクリニックの性器ヘルペス治療
前述した通り、フィットクリニックでも性器ヘルペスの治療薬「バルトレックス」を取り扱っています。
当院のバルトレックスの情報は、以下です。
フィットクリニック バルトレックスの処方価格 | ||
---|---|---|
バルトレックス 500mg | 10錠 | 8,000円 |
20錠 | 15,000円 | |
バルトレックスジェネリック 500mg | 10錠 | 8,000円 |
20錠 | 15,000円 |
バルトレックスは初感染だけでなく、再発の予防・治療にも効果的です。
この薬は「プロドラッグ」とも呼ばれ、成分の吸収率が高く設計されています。
バルトレックスの成分吸収率の高さ | |
---|---|
バルトレックス | 54.2% |
ゾビラックス | 10〜20%ほど |
アメナリーフ | 非公表 |
Valaciclovir: a review of its antiviral activity, pharmacokinetic properties and clinical efficacy|Lynda S. Romanowski, et al.
バルトレックスは、より高い血中濃度を維持してウイルスの増殖を抑えられるため、従来の性器ヘルペス治療薬に比べて少ない服用回数で症状を抑えることが可能です。
また、再発の繰り返し(年6回以上)がある場合でも、1年間の服用継続によって再発を予防できます。
長期服用にも適していることから、「性器ヘルペス治療の第一選択薬」として選ばれている薬です。
ご興味のある方は、以下のボタンよりご相談ください。
性器ヘルペスの治療期間
性器ヘルペスの治療期間は、症状の程度によって異なります。
目安としては、以下のとおりです。
初発(初感染):5〜10日間
再発:5日間
性器ヘルペスの症状は初発時が重く、再発時は比較的軽いです。
そのため、初発時の方が治療期間は長くなりがちですが、この期間に十分な治療を行うことで予後の再発回数を抑えられる可能性があります。
また、性器ヘルペスの症状を早く治すには医療機関で治療薬を処方してもらう方法が一番です。
自然に症状が消えることもありますが、高頻度で再発するためです。
性器に異常を感じた場合は、速やかに医師に相談することが早期回復への近道になります。
加えて、その他の性病(STD)にも似たような症状が見られますので自己判断は控え、可能な限り医師にご相談ください。
治療薬の長期服用で再発を予防できる
性器ヘルペスの60〜70%は再発例とされ、ウイルスが増殖しないようコントロールすることが重要です。
治療後の日常的な体調管理はもちろん、定期的に医師の診察を受けることが望ましいでしょう。
年に6回以上再発を繰り返すようであれば、1年間の長期治療・服用が推奨されています。
Recurrence rates in genital herpes after symptomatic first-episode infection|S. L. Sacks, et al.
再発抑制治療を受けた60〜70%は再発を抑制できるとの報告もあり、自身だけでなくパートナーへの感染予防にも役立ちます。
フィットクリニックで取り扱うバルトレックスは再発予防にも効果が高く、初発・再発を問わず、ウイルスの活動を抑えるために有効な治療薬です。
日常生活での予防方法
性器ヘルペスを予防するには、
日常生活で意識しておきたいポイントがいくつかあります。
日常生活で性器ヘルペスを予防するポイント | |
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性交時の注意 |
|
ストレス管理や 免疫力の向上 |
|
衛生管理の徹底 |
タオルや下着類は共有しない |
再発を防ぐために、治療薬の服用と併せて日常的に対策していきましょう。
フィットクリニックでは、性器ヘルペスに関する相談や診療を行っています。
性器ヘルペスの再発症状や予防について不安がある場合は、医師に相談して早期発見・治療につなげることが大切です。
ご相談は以下のボタンより承っております。※診察料無料
性器ヘルペスとは
性器ヘルペスは、HSV(単純ヘルペスウイルス)によって引き起こされる性感染症のひとつです。
性的な接触を含む性行為を通じて感染し、増殖したウイルスによって水疱や潰瘍といった病変が感染部位に現れます。
はじめて感染した際は症状が強く出ることが多く、人によっては発熱やリンパ節の腫れ、筋肉痛など風邪に似た全身症状を伴うこともあります。
また、感染してもすぐに症状は現れず、感染後2〜20日間の潜伏期間を経て、性器やその周辺に症状がみられるようになります。
一度HSVに感染すると現代医療では完全に取り除くことができないため、治療した後もウイルスが再び増殖しないよう注意が必要です。
性器ヘルペスの原因と感染経路
性器ヘルペスの原因は、HSV−1とHSV−2の2つのタイプに分けられます。
HSV−1は口唇、HSV−2は性器での感染原因とされていますが、性器ヘルペスの初感染の約70%はHSV-1です。
これらのウイルスは性行為だけでなく、日常生活でも感染することがあります。
考えられる感染経路は、以下のとおりです。
- 性行為
- オーラルセックス(口から性器への感染)
- キス(唾液)
- タオル、食器類(コップや箸)、トイレ、バスチェアといった生活用品
初感染による治療後、ヘルペスウイルスは神経節に潜伏します。
そのため、ストレスや疲労、免疫力の低下など体が弱ったタイミングで、感染部位から再び増殖し再発することがあります。
【男女別】性器ヘルペスの治療法
性器ヘルペスの治療法は、基本的に男女での違いはありません。
感染の疑いがあれば検査を実施し、感染が認められれば、症状に応じた以下の抗ヘルペスウイルス薬を用いてウイルスの増殖を抑えます。
飲み薬 | 性器ヘルペス治療の基本 |
---|---|
塗り薬 | 局所的な症状を和らげ、保護するために使用 |
点滴 | 初発の重症例や合併症を伴う場合に使用 |
また、再発抑制治療も男女に違いはなく、再発を繰り返すようであれば飲み薬を用いてウイルスが増殖しないようコントロールしていきます。
男女ともに、十分な治療により再発回数を抑えることが可能です。
抗ヘルペスウイルス薬の使用は治癒までの期間を明らかに短縮できます。
自然治癒を待つよりも、医師の診察を受け適切な治療を開始する方が安全で効率的です。
性器ヘルペス治療薬の妊娠・授乳への影響
抗ウイルス薬であるアシクロビルやバルトレックス(バラシクロビル)は、妊娠中および授乳中に使用しても比較的安全とされています。
これらの薬の使用は、流産や催奇形性(胎児の奇形)が生じるリスクはほとんどなく、授乳中に安全に使用できる薬の中にも含まれています。
また、母子感染といって、新生児ヘルペスのリスクがあることから、抗ウイルス薬による治療が妊娠中でも勧められています。
初感染:50%
再発:0〜5%
ただし、再発抑制治療中に妊娠がわかった場合、服用が長期に及ぶことから、医師の判断によっては治療薬の使用が中断になることもあります。
なお、フィットクリニックで処方するバルトレックスは、妊娠中や授乳中でも問題なく服用が可能です。
医師の管理下で適切に治療を行うことで、母体と胎児の健康を守ることができます。
まとめ:性器ヘルペスは早めの治療が大切
ここまで、性器ヘルペスの治療法や予防策について解説してきました。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 性器ヘルペスの治療は、飲み薬・塗り薬・点滴の3つがある
- 飲み薬が性器ヘルペス治療の基本
- バルトレックスは初発・再発を問わず選ばれる第一選択薬
- 妊娠中や授乳中でも抗ヘルペスウイルス薬は使用可能
- 日頃の体調管理は再発予防に役立つ
残念ながら、現在の研究では性器ヘルペスを「完治」させる方法は見つかっていません。
ただし、抗ヘルペスウイルス薬の服用や日常的な対策によって、再発をコントロールすることが可能です。
性器やその周辺に水ぶくれや潰瘍といった特徴的な症状が現れた場合、速やかに医師の判断を仰ぎましょう。
フィットクリニックでは、初発・再発を問わず服用できる「バルトレックス」を処方しています。
さらに、当院ではオンライン診療も可能です。
プライバシー面を気にされる方や家族に知られたくない事情がある方でも、気軽にご相談いただける環境を整えています。